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プログラミングインタフェースガイド Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語) |
この章では、トランスポートレベルインタフェース (TLI) と X/Open トランスポートインタフェース (XTI) について説明します。非同期実行モードなどの拡張機能については、「XTI/TLI の拡張機能」で説明します。
分散/集中データ転送など、最近 XTI に追加された機能については、「XTI インタフェースへの追加」で説明します。
OSI モデル (第 4 層) のトランスポート層はアプリケーションと上位層の間でエンドツーエンドのサービスを提供するモデルの最下位層です。この層は、配下のネットワークのトポロジと特性をユーザーには見えないようにします。トランスポート層はまた、現在の数多くのプロトコル群 (OSI プロトコル、TCP および TCP/IP インターネットプロトコル群、Xerox Network Systems (XNS)、システムネットワークアーキテクチャー (System Network Architecture、SNA) など) に共通する一連のサービスを定義します。
TLI は、業界標準の Transport Service Definition (ISO 8072) でモデル化されています。TLI は、TCP と UDP の両方にアクセスするために使用できます。XTI と TLI はネットワークプログラミングインタフェースを構成するインタフェースセットです。XTI は SunOS 4 プラットフォーム用の以前の TLI インタフェースを発展させたものです。Solaris オペレーティングシステムはどちらのインタフェースもサポートしますが、このインタフェースセットの将来の方向性を表しているのは XTI の方です。Solaris ソフトウェアは STREAMS 入出力メカニズムを使用して、XTI と TLI をユーザーライブラリとして実装しています。