リファレンス・ガイド

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Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数

 


バッチ・ランタイム・コマンドの概要

この章の内容は次のとおりです。

z/OS JCLのロジックとアーキテクチャのエミュレート

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchには、Kornシェル・スクリプトのスクリプト構文を単純化して、読みやすく、簡単に保守できる一連の上位レベル関数があります。

これらの関数を使用すると、サービスの整合性が保証されます。組み合せて使用すると、関数を、先行する関数のリターン・コードの値に基づいて実行することができます。

関数は、通常、JCL変換の結果として生じるKornシェル・スクリプトから直接呼び出されます。

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、ジョブの異なる実行フェーズが明確に識別されるスクリプト・モデルを提案することによって、Kornシェル・スクリプトを正規化します。

 


EJRの構文

概要

EJR [-v] [-s sysoutDir] [-L LogDir] [-H] [-R StepName] [-d regexp] [-f EnvFile] [-t file] [-V n] [-l] [-J] Job

TuxJesモードの場合:

EJR (-i|-c|-e|-k) -j JOBID -r JES2ROOT [-l] [-J] Job

引数

-c

変換フェーズ(TuxJesとともに使用する場合のみ利用可能)。

-d regexp

デバッグ・モード - デバッグする関数を記述した正規表現を指定します。たとえばm_FileLoad関数をデバッグする場合は-d "m_FileLoad"

-e

実行フェーズ(TuxJesとともに使用する場合のみ利用可能)。

-f

環境ファイル(サポートなし)。

-H

実行スタック(メンテナンス・チームのみが使用)。

-i

入力フェーズ(TuxJesとともに使用する場合のみ利用可能)。

-j

ジョブ識別子(TuxJesとともに使用する場合のみ利用可能)。

-J

ジョブ・タイプ - ジョブ・タイプはJCLです。

-k

取消しコマンド(TuxJesとともに使用する場合のみ利用可能)。

-l

ログに含まれるKSHリスト。

-L

環境変数MT_LOGが定義されている場合はログ・ディレクトリ、それ以外の場合、ログはTMPディレクトリ(TuxJesなし)にリダイレクトされます。

-r

JES2ルート(TuxJesとともに使用する場合のみ利用可能)。

-R

指定のステップを開始するためにジョブを再送信します。

-s

環境変数MT_SYSOUTが定義されている場合はSysoutディレクトリ、それ以外の場合、sysoutファイルはLOディレクトリにリダイレクトされ、その後TMPディレクトリ(TuxJesなし)にリダイレクトされます。

-t file

テスト・モード - このオプションは、異なる手順を実行せずに、スクリプトを実行します。これによって、Kornシェル・スクリプトの動きを確認できるようになります(メンテナンス・チームのみが使用)。

-v

冗長モード - 実行中に実行レポートが画面に表示されます。デフォルトでは、アクティブ化されていません。

-V n

レベル・モード(0 - 9)。

Job

ジョブ名 - .ksh拡張子なしで起動されるスクリプトの名前。

JOBID

JES2システムにおけるジョブの一意の識別子。

JES2ROOT

JES2ディレクトリのルート・ディレクトリ。

ジョブの実行を管理するためのツール

ログ・ファイルの管理

EJRを使用してスクリプトを起動する場合、ログ・ファイルが生成されます。TuxJESを使用しない場合、ログ・ファイルの名前は次のとおりです。

JobName_YYYYMMDDHHMMSS_Jobid.log.

ログ・ファイルは、MT_LOG環境変数で指定されたディレクトリに作成されます。プロダクション・チームは、このファイルの内容から、ジョブの実行に関する詳細な情報を取得します。

TuxJESを使用する場合、関連のドキュメントを参照してください。

リターン・コードの管理

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、いくつかのリターン・コード変数を使用して、関数実行の結果とジョブ実行の結果を管理します。

表3-2 EJRリターン・コード
リターン・コード
説明
0
通常エンド
ユーザー・エラーの発生した通常実行
1
システム・エラー(中断)
5
コマンドラインにJOBIDがありません。
6
コマンドラインにJES2ROOTがありません。
11
JES2に使用されるファイルまたはディレクトリが見つかりません。
12
アクセス権限の問題
13
書込みエラー - ファイルの作成または書込みがありませんでした。
21
KSHスクリプトが見つかりません。
22
KSHスクリプトが読み取れません。
23
KSHスクリプトが実行できません。
50
ユーザーによる取消し
51
システムによる取消し
87
PIDが実行されていません(強制終了中)。
52 <= RC <= 99
一時ランタイム・エラー(再起動の場合、エラーが発生する可能性があります。)
例: 技術的一時記憶域に十分な領域がありません。
123
処理中にデフォルトのリターン・コードを変更する必要があります。
125
不正なverboseレベル(Vオプション使用の場合)
> =100
永久ランタイム・エラー(このエラーは再起動の場合に発生します。)
例: バッチRTコンポーネントの欠落

COBOLランタイム

COBOLランタイムrunbは、ユーザーCOBOLプログラムを実行するために呼び出す前に、その実行コンテキストを初期化するために用意されています。このランタイムは、標準のCOBOLランタイムのかわりに使用されます。

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの目的

データベースの対話管理

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、データベース・コンテキストの使用を管理します。

ジョブ制限

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchでは、JCLごとに複数のジョブはサポートされません。

スクリプトの妥当性のテスト(非実行モード)

ヒント: この機能は、メンテナンス・チームのために予約されています。

-t引数を使用することで、内部関数を実行せずにKSHスクリプトを実行できます。-t引数を使用すると、スクリプトのチェック(新しく開発されたスクリプトなど)や、異なるフェーズのチェーンの検証が可能になります。

 


Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数

ネーミング・ルール

バッチ・ランタイム関数の名前は、次の書式に従います。

prefix_ObjectAction

説明:

prefix_

m

外部関数を指定します。

mi

内部関数を指定します。

Object

関数が使用されるオブジェクトのタイプです。

Action

オブジェクト上で実行されるアクションです。

次に例を示します。

リファレンス・ページ・コマンドの構文

特に指定がないかぎり、リファレンス・ページの「概要」の項で説明されているコマンドは、下記の構文に従ってオプションや引数を受け付け、次に説明するように解釈されます。

name [ -option . . . ] [cmdarg . . . ]

nameは実行可能ファイルの名前、optionは文字列で、noargletter . . .またはargletter optarg [, . . .]のいずれかの文字列です。

optionの前には常に 「-」 が付きます。

noargletter

オプション引数を必要としないオプションを表す単一の文字。複数のnoargletterを「-」の後にグループ化できます。

optarg

先行する引き数文字を満たす文字列。1つの引き数文字の次に来る複数のoptargは、カンマで区切るか、あるいはホワイトスペースで区切って引用符で囲む必要があります。

cmdarg

コマンドのオペランドを表すパス名(または、他のコマンド引数)。

-

(ダッシュ)単独で使用された場合、追加引数を標準入力から指定することを意味します。

--

(2つのダッシュ)この後に続く項目を従属プログラムの引数とみなします。

[ ]

optionまたはcmdargを囲み、それらが省略可能であることを示します。

{ }

or記号( | )で区切った複数のcmdargsを囲み、対応するoptionの使用時にそれらの中からいずれかを選択しなければならないことを示します。

「OR」引数

. . .

optionまたはcmdargを複数指定できることを意味します。

 


参照

『Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchリファレンス・ガイド』は、バッチ・ランタイム・ソフトウェアで供給されるシェル・レベルの関数を、アルファベット順に説明しています。

次の関数が説明されています。

表3-3 バッチ・ランタイム関数
関数

概要

関数はシェル・スクリプトとバッチ・ランタイム実行可能ファイルの間のインタフェース(API)に対応します。m_JclibSetなど、一部のスクリプトは、変換段階だけに使用され、実行で利用できる拡張スクリプトには存在しません。

m_CondElse

名前

m_CondElse - Else条件。

概要

m_CondElse

説明

この関数は、m_CondIf関数の代替部分を示します。

オプション

パラメータなし。

m_CondEndif

名前

m_CondEndif - 条件の終了

概要

m_CondEndif

説明

この関数は、直前のIF条件を終了します。

オプション

パラメータなし。

m_CondExec

名前

m_CondExec - 条件付実行(プログラムまたはプロシージャ)。

概要

m_CondExec condexp [condexp...]

説明

条件付実行。条件がtrueの場合、現在の手順の残りのコマンドは無視されます。各条件式は、EVEN、ONLYまたはvalue, operator[,step]条件のいずれかが含まれます。m_CondExec文には複数の条件式が含まれることがあり、この関連付けは、様々な条件の論理ORを指定します。

オプション

Condexp [condexp]

条件式。

EVEN

直前の手順が異常終了しても、手順を実行します。

ONLY

直前の手順が異常終了した場合のみ、手順を実行します。

value, operator[,step]

ここで<step>が前のいずれかの手順です。前の手順が実行されない場合、条件はfalseです。<step>が前の手順を参照する場合、「STEPEC01」などのラベルの手順と置き換えます。<step>がプロシージャで手順のリターン・コードを参照する場合、「STEP_PROCNAME_NUM」と置き換えます。ここで、「PROCNAME」はプロシージャ名を、「NUM」はプロシージャ・コールのシーケンス番号を示します。

サンプル

m_CondExec EVEN

手順を参照する方法は次のとおりです。

m_CondExec 4,LT,STEPEC01 8,LT,STEPEC02 ONLY

プロシージャで手順のリターン・コードを参照する方法は次のとおりです。

m_CondExec 4,LT,STEP_PROCNAME_NUM ONLY

ここでPROCNAMEはプロシージャ名、NUMはプロシージャ・コールの順序番号です。

m_CondIf

名前

m_CondIf - 条件付実行

概要

m_CondIf "condexp [condexp…]"

説明

「condexp」パラメータに含まれる条件を実行します。if条件レベルのネストが許可されます。

オプション

"Condexp [condexp]"

条件式。

RC,operator,value

RCは、リターン・コードを示します。

STEP.RC,operator,value

STEP.RCは、式が特定のSTEPのリターン・コードをテストすることを示します。
operator演算子は、条件式のために使用される演算子を示します(GT、LT、EQなど)。

STEP.RUN,EQ/NE,TURE/FALSE

STEP.RUNは、特定のジョブ手順の実行が開始されたかどうかを示します。

ABEND

ABENDは、ABEND条件が発生したことを示します。
ABENDCC=number
ABENDCCは、システムまたはユーザーの完了コードを示します。

サンプル

m_CondIf " RC,EQ,3"
注意: リターン・コードが3に等しい場合に、このm_CondIf文の後の文が実行されます。

m_DBTableLoad

名前

m_DBTableLoad: 入力ファイルの内容をデータベース表に読み込みます。

概要

m_DBTableLoad -t -i [-e] [-d] [-D]

説明

この関数は、ddnameがMT_CTLのファイル内に保存されたコマンドを実行します。

このコマンドは、ターゲット・データベースに従い、Oracle用のSQLLDRコマンドまたはDB2LUW用のDB2 LOADコマンドのいずれかになります。

オプション

-t <table name>

必須のオプション。 ロードされるデータベース表名。

-i <input flat file>

必須のオプション。 ロードされるデータを格納するファイルのddname。

Oracleのオプション

-e <error file>

オプション。
デフォルトはSYSERRです。
sqlldrコマンド実行中にエラーが保存される先のエラー・ファイルのddname。

-d <discard file>

オプション。
デフォルトはSYSERRです。
sqlldrコマンド実行中に廃棄されたデータを格納するファイルのddname。

-D <discard file>

オプション。
デフォルトは999です。
廃棄データの最大数。

DB2LUWのオプション

-e <error file>

オプション。
デフォルトは<ログ・ファイル>です。
db2ロード・コマンドを実行中に使用されるログ・ファイルのddname。

-d <discard file>

無視されます。

-D <discard file>

無視されます。

サンプル

	m_FileAssign -d OLD DDIN ${DATA}/MYINPUTFILE
	m_FileAssign -d SHR MT_CTL ${MT_CTL_FILES}/MYLOADCTL
	m_FileAssign -d SHR SYSERR ${[DATA}/MYSYSERR

m_DBTableLoad -t MYTABLE -i DDIN

m_DBTableUnload

名前

m_DBTableUnload: データベース表の内容をフラット・ファイルにアンロードします。

概要

m_DBTableUnload -t -o

説明

この関数は、ddnameがMT_CTLのファイル内に保存されたコマンドを実行します。

このコマンドは、ターゲット・データベースに従い、Oracle用のSQLPLUSコマンドまたはDB2LUW用のDB2 EXPORTコマンドのいずれかになります。

オプション

-t <table name>

必須のオプション。 アンロードされるデータベース表名。

-o <出力フラット・ファイル>

必須のオプション。 アンロードされたデータを格納するファイルのddname。

サンプル

	m_FileAssign -d OLD DDOUT ${DATA}/MYOUTPUTFILE
	m_FileAssign -d SHR MT_CTL ${MT_CTL_FILES}/MYUNLOADCTL
	m_DBTableUnload -t MYTABLE -o DDOUT

m_DirCopy

名前

m_DirCopy – ディレクトリのメンバーをコピーします。

概要

m_DirCopy [-i] [-o] [-s] [-e]

説明

この関数は、ディレクトリのメンバーを別のディレクトリへコピーします。

オプション

-i [(]{input|(input,R)}[:...][)]

オプション。
デフォルト値: SYSUT1。 入力: コピーされる入力ディレクトリのddname。 R: コピーされるすべてのメンバーが、出力ディレクトリ内にある同一名のメンバーを置換することを指定します。このオプションを指定するとき、ddnameおよびRパラメータはカッコで囲む必要があります。 一部のディレクトリは「:」で区切られて表示されます。

-o <出力ディレクトリ>

オプション。
デフォルト値: SYSUT2
出力ディレクトリのddname。

-s <member list>

オプション。
コピーされるメンバー・リスト(カンマで区切られ、カッコで囲まれます)。

-e <member list>

オプション。
除外されるメンバー・リスト(カンマで区切られ、カッコで囲まれます)。

サンプル

ディレクトリPDS1からディレクトリSEQ1へのすべてのメンバーのコピー。

	m_DirCopy -i PDS1 -o SEQ1

ディレクトリPDS1からディレクトリSEQ1へのメンバーAからKのコピー。

	m_DirCopy -i PDS1 -s “(A,K)” -o SEQ1

ディレクトリPDS1からディレクトリSEQ1へのメンバーAを除くすべてのメンバーのコピー。

	m_DirCopy -i PDS1 -e A -o SEQ1

m_DirCreate

名前

m_DirCreate – ディレクトリを作成します。

概要

m_DirCreate [-v volume] DirName

説明

この関数は、ディレクトリを作成します。

オプション

-v volume

ディレクトリのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

DirName

作成されるディレクトリの名前。

m_DirDelete

名前

m_DirDelete – ディレクトリを削除します。

概要

m_DirDelete [-v volume] DirName

説明

この関数は、ディレクトリを削除します。

オプション

-v volume

ディレクトリのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

DirName

削除されるディレクトリの名前。

m_DirRename

名前

m_DirRename – ディレクトリの名前を変更します。

概要

m_DirRename [-v volume] OldDirName NewDirName

説明

この関数は、ディレクトリの名前を変更します。

オプション

-v volume

新しいディレクトリのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

OldDirName

名前が変更されるディレクトリの名前。

NewDirName

名前が変更されるディレクトリの新しい名前。

m_ExecSQL

名前

m_ExecSQL — SQLスクリプトを実行します。

概要

m_ExecSQL [-b RC0] [-f] [-o]

説明

この関数は、SQLスクリプトを実行します。

SQLディレクティブ(CREATE TABLE、CREATE INDEX、DELETE、SELECT …)は<inputfile>ファイル内にあります。結果は<outputfile>ファイル内に保存されます。

オプション

-b RC0

-b RC0を指定する場合、エラーが発生したかどうかにかかわらず、すべてのSQLが実行され、成功したすべてのSQLが最終的にコミットされます。しかし、-b RC0を指定しない場合、エラーが発生したら、SQLは終了時にロールバックされます。

-f <inputfile>

<inputfile>はSQLディレクティブ(ファイルのddname)を格納します。

SYSINはデフォルト値です。

-o <outputfile>

outputfile>は結果(ファイルのddname)を格納します。 デフォルト値はSYSPRINTです。

サンプル

最初のサンプルでは、SQLディレクティブはストリーム内SYSINファイルにあり、結果はSYSREC00ファイルに保存されます。

	m_FileAssign -d ,CATLG SYSREC00 ${DATA}/FBACKE.LST.CUMUL
	m_FileAssign -i SYSIN
SELECT * FROM PJ01DB2.TABTEST2;
_end
	m_ExecSQL -o SYSREC00

2番目のサンプルでは、SQLディレクティブはTOW132C.sysinファイルで、結果は出力されます。

	m_OutputAssign -c “*” SYSPRINT
	m_FileAssign -d SHR SYSIN ${SYSIN}/SYSIN/TOW132C.sysin
	m_ExecSQL
注意: DB2コマンドは変換されません。ユーザーはターゲット・データベース・ソフトに応じてコマンドを検証する必要があります。

m_FileAssign

名前

m_FileAssign — ファイルを割り当てます。

概要

m_FileAssign -i [-C] [-D Delimiter]
m_FileAssign -d DISPMODE [-g [CUR|ALL [-+np][rang]]] [-C] [[-r RecSize -t Type [-k Key]]|-S ModeFile] [-v volume] [-w Reference] DDNAME DSNAME

説明

m_FileAssignは、ファイルを割り当てます。ファイル割当てによってファイル作成が起動される場合、割当てそのものより作成処理が先に実行されます。

個別の事例は次のとおりです。

オプション

2つのオプション「-i」および「-d」のいずれかを指定する必要があります。その他すべてのオプションはオプションです。

-C <concatenation>

このファイルを、このddnameに対する以前のdsnameと連結します。

-D <delimiter>

sysinのデリミタ。

-d <DispOption>

このオプションは、ファイルのDISPositionステータスを次の書式で示します。
DISP=([status][,normal-termination-disp][,abnormal-termination-disp]) 可能な組合せは次のとおりです。
 
DISP= (
[NEW]
[,DELETE ]
[,DELETE ] )
 
[OLD]
[,KEEP]
[,KEEP ]
 
[SHR]
[,PASS]
[,CATLG ]
 
[MOD]
[,CATLG ]
[,UNCATLG ]
   
[ANY]
[,UNCATLG ]
 
Dispオプションは、ジョブ手順開始時点におけるデータ・セットのステータスと、手順の正常終了と異常終了におけるデータ・セットの処理を示します。

<status>

ステータスは、既存のデータ・セットを使用するか、あるいは新規データ・セットを作成するかを示します。既存データ・セットの場合、ステータスはデータ・セットが他のジョブと共有できるか、あるいはデータ・セットの最後にレコードを追加するために使用できるかを示します。これには、次の値が考えられます。
NEW - 新しい、共有されていないデータ・セットを作成することを示します。
OLD - 既存の共有されていないデータ・セットを使用することを示します。
SHR - 既存の共有データ・セットを使用することを示します。
MOD - 既存の共有されていないデータ・セットがファイルの末尾にレコードを追加することを示します。
追加ステータスが従来のz/OSステータスに追加されました。
ANY -ファイルを特別モードで使用することを示します。その他のサブパラメータ(<normal-termination-disp>および<abnormal-termination-disp>)はこの場合無視されます。
注意: OLDとSHRでは、ファイルがすでに存在することをチェックします。
注意: NEWでは、ファイルが存在しない場合は作成し、すでに存在する場合は中断します。
MODでは、ファイルが存在しない場合は作成し、すでに存在する場合は続行します。

<normal-termination-disp>

このオプションは手順が正常終了した場合に、データ・セットをどうするべきかを示します。可能な値は次のとおりです。
DELETE - データ・セットはもう不要です。
KEEP - データ・セットは保持されます。
PASS - データ・セットは、以降の手順によって使用されるために渡されます。
CATLG - データ・セットはカタログ化されます。
UNCATLG - データ・セットはカタログから削除されます。

<abnormal-termination-disp>

DELETE - データ・セットはもう不要です。
KEEP - データ・セットは保持されます。
CATLG - データ・セットはカタログ化されます。
UNCATLG - データ・セットはカタログから削除されます。
終了時の配置には、各ステータスのデフォルト値があります。デフォルト値は次のとおりです。 NEW: DELETE, DELETE OLD/SHR/MOD : KEEP, KEEP
注意: 1つの手順の中では、PASSの機能はKEEPと同等です。しかし、1つのジョブの中では、NEWまたはMODによってデータ・セットが新規作成され、以降の手順でこのデータ・セットに対してKEEPやCATLGが指定されていない場合、このデータ・セットは削除されます。
注意: GDSに対して指定されると、KEEPはジョブの実行後にGDGのメンバーになります。
注意: GDGの場合、CATLGおよびUNCATLGは暗黙的にKEEPに変換され、KEEPは常にGDGのメンバーとなるGDSを新規作成します。

-g <generationFile>

データ・セットが世代ファイルであることを示します。可能な値は次のとおりです。
+n: n番目の世代ファイルを新規作成します。 -n: n番目に古い以前の世代ファイルにアクセスします。 0: 最新の世代ファイルにアクセスします。 cur: 最新の世代にアクセスします。 all: すべての世代を連結します。
注意: allを指定すると、新しく追加されたGDSを含めて、対応するGDGのすべての世代ファイルが1つの一時ファイルに連結され、この一時ファイルがm_FileAssignで指定されるDDに割り当てられます。たとえば、allが指定され、<normal-termination-disp>または<abnormal-termination-disp>がDELETEに指定されている場合、現在の手順の最後に、対応するGDGからすべての世代ファイルが削除されます。

-i

データ・セットがsysinであることを示します。

-k <key position>+>key length>

索引編成ファイル(ファイル編成がIDXのときに使用される)の主要特性を示します。

-r [<record length-min>-]<record length-max>

レコードの長さ特性を示します。
固定ファイルの場合は、最大レコード長が指定されます。 変数ファイルの場合は、最小および最大レコード長が指定されます。

-S <モデル・ファイル>

(大文字のS)ファイルのdsnameに名前を付けます。
配置モードがNEWのとき、このファイルは新規作成するファイルの「モデル」になります。 新規ファイルの特性は、モデル・ファイルの特性と、m_FileAssign関数によって指定されるその他のパラメータに依存します。IDX、LSEQ、SEQ、RELおよびGDGが、モデル・ファイルとしてサポートされています。

-t <file organization>

ファイル編成の種類を示します。
SEQ: 順編成 LSEQ: 行順編成 REL: 関連 IDX: 索引編成 PDS: ディレクトリ

-v volume

外部ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

-w referenced-file

参照ファイルのボリュームを使用することを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。 参照モードには、次のいずれかの値を使用できます。

ddname <InternalFileName>

COBOLプログラムのSELECT文で定義された、ファイルの論理名。

dsname <ExternalFileName>

実際のファイル名、ディスク上でのファイルのフル・パス。

サンプル

共有ファイルを使用するサンプル:

	m_FileAssign -d SHR ENTREE ${DATA}/PJ01DDD.BT.QSAM.KBIEI001
Example with a sysin and a delimiter:
	m_FileAssign -i -D FF INPUT
data input 1
data input 2
FF
Example with a sysin and continuation:
	m_FileAssign -i SYSIN
data input 1
_end
#%OPC BEGIN ACTION=INCLUDE
	m_FileAssign -i -C
data input 2
_end
#%OPC END ACTION=INCLUDE
	m_FileAssign -i -C
data input 3
_end

新規ファイルを使用するサンプル:

	m_FileAssign -d NEW -r 188 -t SEQ ENTREE ${DATA}/PJ01DDD.BT.KBIEI001
The new file will be a sequential file with a fixed record length of 188 bytes.

「モデル」ファイルを使用するサンプル:

	m_FileAssign -d NEW -r 188 -S PJO1.MODEL ENTREE ${DATA}/PJ01.OUTPUT
The new file have the characteristics of the file PJ01.MODEL except for the record length given by the “-r” parameter.

m_FileBuild

名前

m_FileBuild – ファイルを作成します。

概要

m_FileBuild [-t][-r][-k][-K] [-S]<filename> [-v volume] dsname

説明

この関数は、ファイルを作成します。

オプション

-t <編成>

Typeは、作成されたファイルの組織タイプです。可能な値は次のとおりです。

SEQ

順編成ファイル。

LSEQ

行順編成ファイル。

IDX

索引編成ファイル。

REL

関連ファイル。
注意: 索引編成ファイルでは、オプション-rおよび-kが必須です。

-r Length

ファイルのレコード長を示します。索引編成ファイルではこのオプションが必須です。

-k Position+Length

主キー(索引編成ファイルでは必須)

Position

レコード始点に対して、キーの先頭の文字。

Length

主キーの長さ。

-K Position+Length[d]

(大文字のK)
ファイルが2次キーを含むことを示す2次キー。

Position

レコード始点に対して、キーの先頭の文字。

Length

2次キーの長さ。

d

オプションのパラメータ。
2次キーの重複を許します。

-S <モデル・ファイル>

(大文字のS)ファイルのdsnameに名前を付けます。
配置モードがNEWのとき、このファイルは新規作成するファイルの「モデル」になります。 新規ファイルの特性は、「モデル」の特性と、m_FileAssign関数によって指定されるその他のパラメータに依存します。
注意: GDG|RDB|PDSタイプのモデル・ファイルはサポートされていません。

-v volume

ファイルのボリュームを指定します。ファイルは自動的にカタログ化されます。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

dsname

作成するファイルのdsname。

サンプル

2次キーを持つ索引付きファイルを構築するため、次の関数がレコード長266バイトの索引付きファイルを構築します。レコードの最初の文字で始まり、長さが6文字の2次キーと主キーはありません。
m_FileBuild -t IDX -r 266 -k 1+6 ${DATA}/METAW00.VSAM.CUSTOMER
さらに、重複のない、長さ7の2次キーを位置20に持つ、類似した索引編成ファイルを作成するには、次の関数を使用できます。
m_FileBuild -t IDX -r 266 -k 1+6  -K 20+7 ${DATA}/METAW00.VSAM.CUSTOMER
重複を許す、長さ7の2次キーを位置20に持つ、類似した索引編成ファイルを作成するには、次の関数を使用できます。
m_FileBuild -t IDX -r 266 -k 1+6 -K 20+7d ${DATA}/METAW.VSAM.CUSTOMER

m_FileClrData

名前

m_FileClrData - ファイルをクリアします。

概要

m_FileClrData [-v volume] FileName

説明

m_FileClrDataは、ファイルをクリアするために使用されます。GDGファイルはサポートされません。

オプション

-v volume

ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

FileName

クリアされるファイルの名前。

	m_FileClrData ${DATA}/PJ01DDD.BT.QSAM.KBSTO045

m_FileDelete

名前

m_FileDelete — ファイルを削除します。

概要

m_FileDelete [-v volume] FileName

説明

m_FileDeleteは、ファイルを削除するために使用されます。

オプション

-v volume

ファイルのボリュームを指定します。削除後にファイルのカタログ化が解除されます。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

FileName

削除されるファイルの名前。

	m_FileDelete ${DATA}/PJ01DDD.BT.QSAM.KBSTO045

m_FileEmpty

名前

m_FileEmpty – ファイルが空かどうかをチェックします。

概要

m_FileEmpty – r ReturnVariable [-v volume] FileName 

説明

m_FileEmptyは、ファイルが空かどうかをチェックするために使用されます。

オプション

-r ReturnVariable

trueまたはfalseを戻します。

-v volume

ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

FileName

チェックされるファイルの名前。

	m_FileEmpty -r MY_VARIABLE ${DATA}/rextest2
	if [[ ${MY_VARIABLE} = true ]]; then
	 echo "file is empty"
	else
	 echo "file is not empty"
	fi

m_FileExist

名前

m_FileExist – ファイルがあるかどうかチェックします。

概要

m_FileExist – r ReturnVariable [-v volume] FileName 

説明

m_FileExistは、ファイルが存在するかどうかチェックするために使用されます。

オプション

-r ReturnVariable

trueまたはfalseを戻します。

-v volume

ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

FileName

チェックされるファイルの名前。

	m_fileExist -r MY_VARIABLE ${DATA}/rextest2
	if [[ ${MY_VARIABLE} = true ]]; then
	 echo "file exists"
	else
	 echo "file does not exist"
	fi

m_FileLoad

名前

m_FileLoad — ファイルをロードします。

概要

m_FileLoad [-C] [-S] [-v volume] Infile [Infile ...] Outfile

説明

この関数は、ファイルをロードします。

オプション

-C

InfileからOutfileにコピーするレコードの数。

-S

InfileからOutfileにコピーするときにスキップするレコードの数。

-v volume

Outfileのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

m_FileLoad ${DD_SYSUT1} ${DD_SYSUT2}

m_FileOverride

名前

m_FileOverride — ファイルをオーバーライドします。

概要

m_FileOverride [-i][-d][-g][-r][-k][-S][-t] -s label ddname dsname
m_FileOverride -i [-D Delimiter] -s Labelproc DDNAME
m_FileOverride -d [[-r RecSize -t Type [-k key]]|-S ModelFile][-g [CUR|ALL [(-|+)np][rang]]] -s label DDNAME DSNAME

説明

m_FileOverrideはファイル割当てをオーバーライドし、この割当てが標準割当て(m_FileAssign)より優先されます。

オプション

「-s」と2つのオプション「-i」および「-d」のいずれかは、使用方法を指定するために必須です。その他すべてのオプションはオプションです。その他のオプションについては、m_FileAssignを参照してください。

-s <label>

呼び出されたプロシージャのラベルの名前。

	m_FileOverride -i -s PR3STEP1 SYSIN
	m_FileOverride -d OLD -s MYSORT CUSTOM
	${DATA}/BEAUSR2.QSAM.CUSTOM

m_FilePrint

名前

m_FilePrint — ファイルを出力します(IDCAMSコマンドのPRINT)。

概要

m_FilePrint [-v volume] {-i ddname|-I dsname} {-o ddname|-O dsname}[-t][-C] [-S]

説明

この関数は、ファイルを出力します。

オプション

-C

オプション: リストされるレコードの数。

-S

オプション: リストを始める前にスキップするレコードの数。

-i infile|-I indataset

入力ファイルは、ddname (infile)かdsname (indataset)です。

-o ddname|-O dsname

オプション: 出力ファイルは、ddname (outfile)かdsname (outdataset)です(デフォルト値: SYSPRINT)

-t {CHAR|DUMP|HEX}

オプション: 出力のタイプ(デフォルト値: DUMP)。
CHAR: レコードの各バイトが文字としてリストされるように指定します。 DUMP: レコードの各バイトが16進と文字の両方の書式で出力されるように指定します。 HEX: レコードの各バイトが16進数としてリストされるように指定します。

-v volume

出力ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

	m_FilePrint -I ${DATA}/INPUT -C 1
	m_FilePrint -i INPUT -t CHAR -C 5

m_FileRepro

名前

m_FileRepro — ファイルをコピーします(IDCAMSコマンドのREPRO)。

概要

m_FileRepro [-v volume] {-i ddname|-I dsname} {-o ddname|-O dsname}[-C] [-S]

説明

この関数は、ファイルをコピーします。

オプション

-C

オプション: コピーされるレコードの数。

-S

オプション: コピーを始める前にスキップするレコードの数。

-i infile|-I indataset

入力ファイルは、ddname (infile)かdsname (indataset)です。

-o ddname|-O dsname

オプション: 出力ファイルは、ddname (outfile)かdsname (outdataset)です(デフォルト値: SYSPRINT)。

-v volume

出力ファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

	m_FileRepro -I ${DATA}/INPUT -C 1
	m_FileRepro -i INPUT -C 5

m_FileSort

名前

m_FileSort — ファイルをソートします。

概要

m_FileSort -s SortSpecificationFile -i Infile1[,Infile2 ...] -o [Outfile] 

説明

この関数は、ファイルをソートします。

オプション

-s SortSpecification File

ソート仕様は、ソート仕様を含むファイル、またはソート仕様がどこにあるかを示すファイルを示します(ファイルのddname、デフォルトはSYSIN)。

-i Infile

少なくとも1つのファイルが、ソートへの入力として使用される必要があります(ファイルのddname、デフォルトはSORTIN)。

-o Outfile

ソートへの出力として使用されるファイル(ファイルのddname、デフォルトはSORTOUT)。

SyncSortコマンドによる例

	m_FileAssign -i TOOLIN
	/FIELDS FLD1 5 CH 5
	/COND ...
	/OMIT ...
_end
	m_FileSort -s TOOLIN -i SORTIN -o SORTOUT

m_FileRename

名前

m_FileRename – ファイルの名前を変更します。

概要

m_FileRename [-v volume] OldName NewName 

説明

m_FileRenameは、ファイルの名前を変更するために使用されます。

注意: VSAM RDBファイル名の変更はサポートされていません。RDBファイルの名前を変更すると、予期しない結果になります。GDGの名前変更はサポートされています。

オプション

-v volume

新しいファイルのボリュームを指定します。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

NewName

ファイルの新しい名前。

OldName

ファイルの古い名前。

m_Ftp

名前

m_Ftp — FTPプロセスを実行します。

概要

m_Ftp -i <inputfile> [-e <ExitReturnCode>] [-n NETRC]

説明

この関数は、z/OS機能であるEXEC PGM=FTPをエミュレートします。

この関数はftpプロセスを起動し、入力ファイル内に保存されるftpコマンドを実行します。

環境変数MT_FTP_TESTは、次の値(大文字または小文字)を使用して宣言および初期化する必要があります。

YまたはYES: テスト・モード。「open」、「user」、「quit」、または「bye」とは異なるftpコマンドが実行されます。

NまたはNO: リアル・モード。すべてのftpコマンドが実行されます。

オプション

-i <inputfile>

必須パラメータです。
ftpコマンドを格納するファイルのddname。

-e <ExitReturnCode>

オプションのパラメータ。 ftp実行中にエラーが発生したときに返される数値のリターン・コード。 ExitReturnCode = nnの場合、ftpエラーが起こった時のリターン・コードは「C00nn」です。 パラメータが存在しない場合、リターン・コードは常にC0000です。

-n NETRC

オプションのパラメータ。
「.netrc」ファイルを使用してftp接続が実行されるときに必要になります。 そのため、<inputfile>では「ユーザー」と「パスワード」は省略されます。

サンプル

	m_FileAssign -d ANY MT_LOC01 ${DATA}/ftp_file_loc1
	m_FileAssign -i SYSIN
open host
user user1 pw1
put MT_LOC01 DIR/file2
quit
_end
	m_Ftp -i INPUT

注意

「SYSIN」ファイル内の行に関する一部の注意事項です。

- 最初の行は「open」にする必要があります。

フォーマット: open <HOSTNAMEまたはADDRESS>

例: open 172.20.12.21

- 「-n NETRC」パラメータが設定されていない場合、2行目はユーザーIDとパスワードを設定する必要があります。

フォーマット: user <user> <password>

「-n NETRC」パラメータが存在するとき、「.netrc」ファイルが存在することを示します。このファイルは、使用するユーザーIDとパスワードを識別します。

- 次の行は、get、put、...などのftpのコマンド(1行に1つ)です。

- 最後の行は「quit」にする必要があります。

フォーマット: quit

m_GenDefine

名前

m_GenDefine — GDGを定義します。

概要

m_GenDefine [-v volume] -s [-r] --nb_occurs <GDG base name>

説明

この関数は、GDGファイルを定義します。実行結果は、MT_GENERATION変数で定義されているGDG管理方法によって決まります。

オプション

-s

ディスク上に保持する世代ファイルの出現数。その値は、1-9999の範囲で設定する必要があります。

-r

GDGの再定義を許可するかどうかを示します。
-rが指定され、定義するGDGがすでに存在している場合、GDGの世代ファイルの最大数のみが-sで指定された値により更新されます。

-v volume

GDGファイルのボリュームを指定します。GDGファイルは自動的にカタログ化されます。このオプションは、バッチ・ランタイムでファイル・カタログが有効な場合のみ機能します。

GDG base name

最大数の世代が定義されるGDGベースの名前。GDGベースの名前の最大長は1024文字です。

	m_GenDefine -s 31 ${DATA}/PJ01DDD.BT.GDG.KBIDU001

m_JclLibSet

名前

m_JclLibSet — 変換ステージの、プロシージャとインクルードのディレクトリを指定します。

概要

m_JclLibSet directory

説明

m_JclibSetは、変換フェーズでプロシージャとインクルードが格納されるディレクトリを指定します。

オプション

directory

ディレクトリのパスと名前。

	m_JclLibSet PJ01DDD.BT.INCLUDE.SRC

m_JobBegin

名前

m_JobBegin — ジョブを開始するために使用されます。

概要

m_JobBegin -j jobname [-C cond] [-c class] [-p priority] [-r restart] [-t typrun] -v version -s start_label

説明

JES2インタフェースで、z/OSジョブ・カード上で使用されるパラメータを示します。パラメータは、次のファイルに格納されます。

オプション

-j jobname

起動するジョブの名前。

-C condition

ジョブが処理を続けるか終了するかを決定するために使用されるリターン・コード・テストを指定します。

-c class

ジョブの実行クラス。

-p priority

ジョブの実行優先度。

-r restart

ジョブを再起動するために使用する手順の名前。

-t typrun

ジョブの実行内容を示します。次の選択肢のいずれかです。

COPY – sysoutへの出力ストリームに、ジョブを直接コピーします。

HOLD – システムがジョブを保留します。

JCLHOLD – JES2がジョブを保留します。

SCAN – JCLの構文エラーのみをスキャンします。

-v version

kshスクリプトのバージョン。

-s start_label

開始ラベル — 開始される最初のフェーズのラベル。

	m_JobBegin -j PJ01DSTA -s START -v 1.0 -t SCAN

m_JobEnd

名前

m_JobEnd — ジョブを終了します。

概要

m_JobEnd

説明

この関数は、ジョブを終了するために使用されます。

オプション

None

m_JobLibSet

名前

m_JobLibSet — プログラムが格納される場所を指定します。

概要

m_JobLibSet directory [:directory[:directory…]]

説明

この関数は、プログラムが格納されるディレクトリをジョブ・レベルで指定します。

オプション

directory [:directory[:directory…]]

実行可能プログラムを含むディレクトリのパスと名前。

m_OutputAssign

名前

m_OutputAssign — パラメータCLASS、COPIES、DEST、FORMSおよびHOLDを伴うDD SYSOUT文を管理します。

注意: ユーザーが、標準出力用の出力を、COBOLプログラムのDISPLAY文により、SYSOUT DDで指定されたファイルにリダイレクトする場合:
注意: MicroFocus COBOLの場合、プログラムのコンパイル中にOUTDDディレクティブを追加する必要があります。COBOL-IT COBOLの場合は、これは適用できません。

概要

m_OutputAssign [-c class][-w writer][-n copies][-d dest][-f forms][-H][-o list of output][-D dsname] DDNAME

オプション

-c <class>

出力キューのクラス。

-w <writer>

- INTRDR: m_ProgramExec関数の最後で、内容をTuxJesに送信します(スクリプト・シェルの形式)。 - SMTP: m_ProgramExec関数の最後に、SMTPプロトコルを使用して電子メールを送信するために内容を送信します(SMTPコマンドの形式)。 -<writer>: m_ProgramExec関数の最後で、writer.confファイル内の<writer>名と関連付けられたコマンドを送信します。

-n <copies>

出力する部数。

-d <dest>

出力先。

-f <forms>

使用されるフォームの名前

-H<Y/N>

出力を保留するかどうかを指定します。
デフォルト値はNです。

-o <reference[,reference,…]>

「OUTPUT」参照のリスト。

-D <dsname>

データ・セット名。

ddname

データ定義名

サンプル

出力クラスAを使用したサンプル:

	m_OutputAssign -c A SYSOUT
Example with INTRDR:
In this case, the file which ddnmae is RDRCICO must contain a ksh script.
	m_OutputAssign -c R -w INTRDR RDRCICO

「OUTPUT」参照を使用したサンプル:

出力EDIが参照されます。

	m_OutputAssign -c A -o “*.EDI” SYSPRINT

m_OutputOverride

名前

m_OutputOverride — 出力ファイルをオーバーライドします。

概要

m_OutputOverride [-c class][-n copies][-d dest][-f forms][-H][-o list of output][-D dsname] -S Labelproc DDNAME

説明

この関数は、sysoutの割当てをオーバーライドします(m_OutputAssignを参照してください)。

オプション

「-S」のみ必須です。このオプションは割当てがオーバーライドされる手順を指定します。その他すべてのオプションはオプションです。他のオプションについてはm_OutputAssignを参照してください。

-S <label>

呼び出されたプロシージャのラベルの名前。

m_OutputSet

名前

m_OutputSet : CLASS、COPIES、DEFAULT、DEST、FORMS、PRIORITYおよびWRITERパラメータで「OUTPUT JCL」文を管理します。

参照を管理し、sysout管理に使用する関連処理オプションを指定します。

概要

m_OutputSet [-c][-n][-d][-f][-p][-w][-D] Reference

オプション

-c <class>

出力キューのクラス。

-n <copies>

出力する部数。

-d <dest>

出力先。

-f <forms>

使用されるフォームの名前。

-p <priority>

出力の優先度を指定します。

-w <external writer>

「external writer」の使用を指定し、TuxJesではなくsysoutファイルを処理します。

-D Y/N

デフォルト参照(Y/N)
Yは、参照が次のm_OutputAssign関数の呼出しにおいて暗黙的に参照されることを示します。 Nは、参照が次のm_OutputAssign関数の呼出しにおいて暗黙的に参照されないことを示します。

参照

出力の参照名。この名前(とその関連特性)は、次のm_OutputAssign関数の呼出しにおいて参照されます。

	m_OutputSet -d LOCAL -D N EDI
m_OutputAssign -c L -o “*.EDI” SYSUT2

m_PhaseBegin

名前

m_PhaseBegin — スクリプト・フェーズの開始時に呼び出されます。

概要

m_PhaseBegin

説明

この関数は、スクリプト・フェーズの開始時に呼び出されます。

オプション

None.

m_PhaseEnd

名前

m_PhaseEnd — スクリプト・フェーズの終了時に呼び出されます。

概要

m_PhaseEnd

説明

この関数は、スクリプト・フェーズの終了時に呼び出されます。

オプション

None.

m_Pkzip

名前

m_Pkzip — zipプロセスを実行します。

概要

m_Pkzip [-f][-F] -a [-k][-n][-g][-d]

説明

この関数はファイル、ディレクトリ、またはアーカイブ内のディレクトリのメンバーを圧縮します。

メッセージはSYSPRINTファイル内で報告されます。

注意: オプション「-f」および「-F」は必須ではありませんが、1つ以上が存在する必要があります。

オプション

-f ‘<ddname1>[,<ddname2>[,<ddname3>]...]’

「-f」オプションの最初のフォーマット(任意)。
圧縮するファイルのddname (一重引用符で囲まれます)。

複数のddnameはカンマ(,)で区切る必要があります。

-f ‘<dirname>[;<member1>...]’

「-f」オプションの2番目のフォーマット(任意)。
圧縮するメンバー名の後のdirname (一重引用符で囲まれます)。 メンバー名はセミコロン(;)で区切る必要があります。 dirnameが単独のとき、すべてのメンバーが圧縮されます。 ワイルドカード(*または%)を使用できます(メンバー名用のみ)。

-F ‘<dsname1>[,<dsname2>[,<dsname3>]...]’

オプション。
圧縮するファイルのdsname (一重引用符で囲まれます)。 複数のdsnameはカンマ(,)で区切る必要があります。

-a <archive>

mandatory.
圧縮されたファイルが保存されるアーカイブのddname。

-k <action>

オプション。
実行するアクション(デフォルトはADD)。 UPDATEを使用すると、アーカイブを上書きできます。

-n ‘<zipped_name>’

オプション。
カンマ(,)で区切られたアーカイブ内の圧縮ファイル名(一重引用符で囲まれます)。 複数のファイルを圧縮するときは、オプション「-f」の後に「-F」を実行するときと同一の順序が理想的です。

-g <Y|N>

オプション。
GZIP互換形式。 将来使用するために予約されたフィールド。このオプションは、RunTime Batchで考慮されていません。

-d ‘<zipdir>’

オプション。
圧縮するファイルが配置されるディレクトリ(一重引用符で囲まれます) (デフォルトは${DATA})。

サンプル

次のサンプルでは、2つのファイルが圧縮(ddnameのFICIN01およびFIC02)され、「-f」オプションによって名前が付けられます。DDARCH (アーカイブのddname)は「-a」オプションによって名前が付けられ、その際最初のファイルは名前が変更されます(「-n」オプションを参照)。

	m_FileAssign -d SHR FICIN01 ${DATA}/PKZIP_FICIN01
	m_FileAssign -d SHR FIC02 ${DATA}/FIC.FILE01
	m_FileAssign -d NEW,CATLG DDARCH ${DATA}/ARCH.FILE
	m_Pkzip -f ‘FICIN01,FIC02’ -a DDARCH -n ’NEW_FICIN01,’

次のサンプルは、オプション「-f」、「-F」および「-n」を同時に使用する方法を示します。

	-f ‘ddn1,ddn2,ddn3,pds;member1;member2’
	-F “dsn1,dsn2,dsn3’
	-n ‘,newddn2,newwddn3,newmb1,,newdsn1,newdsn2,’
The ddn1, member2 and dsn3 are not renamed (they are replaced by comma(,)).

m_Pkunzip

名前

m_Pkunzip— 解凍プロセスを実行します。

概要

m_Pkunzip [-f][-F] -a [-k][-n][-g][-d][-o][-w]

説明

この関数はファイル、ディレクトリ、またはアーカイブ内のディレクトリのメンバーを解凍します。

メッセージはSYSPRINTファイル内で報告されます。

注意: オプション「-f」および「-F」は必須ではありませんが、1つ以上が存在する必要があります。

オプション

-f ‘<ddname1>[,<ddname2>[,<ddname3>]...]’

オプション。
解凍する出力ファイルのddname (一重引用符で囲まれます)。

複数のddnameはカンマ(,)で区切る必要があります。

-F ‘<dsname1>[,<dsname2>[,<dsname3>]...]’

オプション。
解凍する出力ファイルのdsname (一重引用符で囲まれます)。 複数のdsnameはカンマ(,)で区切る必要があります。

-a <archive>

必須。 圧縮されたファイルが展開されるアーカイブのddname。

-o <outddname>

オプション。
ファイルが展開される先の出力ファイルのddname。

-k <action>

オプション。
実行するアクション(デフォルトはEXTRACT)。 注意: このリリースではEXTRACTのみがサポートされます。

-n ‘<zipped_name>’

オプション。
カンマ(,)で区切られたアーカイブ内の圧縮ファイル名(一重引用符で囲まれます)。 複数のファイルを圧縮するときは、オプション「-f」の後に「-F」を実行するときと同一の順序が理想的です。

-g <Y|N>

オプション。
GZUNZIP互換形式。 将来使用するために予約されたフィールド。このオプションは、RunTime Batchで考慮されていません。

-w <Y|N>

オプション。
上書きパラメータ(デフォルトはN)。既存ファイルの上書きに使用されます。

-d ‘<unzipdir>’

オプション。
解凍するファイルが保存されるディレクトリ(一重引用符で囲まれます) (デフォルトは${DATA})。

サンプル

ファイル名を変更せずにアーカイブの全ファイルを解凍します。
	m_FileAssign -d NEW,CATLG DDARCHIV ${DATA}/PKZIP_ARCH
	m_Pkunzip -a DDARCHIV
アーカイブの全ファイルを出力ファイルに解凍します。
	m_FileAssign -d NEW,CATLG DDARCHIV ${DATA}/PKZIP_ARCH
	m_FileAssign -d NEW,CATLG OUTFILE ${DATA}/UNZIPPED.FILE
	m_Pkunzip -a DDARCHIV -o OUTFILE

m_ProcBegin

名前

m_ProcBegin — ストリーム内プロシージャを開始します。

概要

m_ProcBegin ProcedureName

説明

ストリーム内プロシージャが、(変換時にOracle Tuxedo Application Runtime WorkBenchによって)kornシェル・スクリプトの末尾に追加され、m_ProcIncludeによって参照されます。

オプション

ProcedureName

インクルードするプロシージャの名前。

	m_ProcBegin  KBPRB007

m_ProcEnd

名前

m_ProcEnd — ストリーム内プロシージャを終了します。

概要

m_ProcEnd

説明

kornシェル・スクリプトの末尾に追加されるストリーム内プロシージャは、m_ProcEndによって終了します。

オプション

なし

m_ProcInclude

名前

m_ProcInclude — 変換フェーズでスクリプトにインクルードされるプロシージャを呼び出します。

概要

m_ProcInclude ProcedureName [param1=value1,param2=value2,…,paramN=valueN]

説明

オプション

ProcedureName

インクルードする(ストリーム内、またはカタログ化)プロシージャの名前。

m_ProcInclude BPRAP001

m_ProgramExec

名前

m_ProgramExec — プログラムを実行します。

概要

m_ProgramExec [-b] [-e exit_type:exit_name][-n] Program [arguments]

説明

この関数は、COBOLプログラムを実行します。

オプション

-b

データベースがプログラムによってアクセスされることを示します。

-e exit_type:exit_name

exitルーチンが使用されることを示します。
exitルーティンは、プログラムの開始および/または終了で使用できます。 exit型(BEGIN、ENDまたはBOTH)は、exitルーチンがプログラムの開始または終了(あるいは両方)で呼び出される必要があることを示します。 exit名は、プログラムを呼び出す前に挿入されるサブプログラム名(RTEX-"exitName"-Begin)およびプログラムを呼び出した後に挿入されるサブプログラム名(RTEX-"exitName"-End)の構築に使用されます。

-n

このオプションは、EXCI BATCHプログラムの起動に使用されます。バッチ・ランタイムに使用するのはrunbexciで、runbではないことを知らせます。 次の環境変数が使用されます(RTBatch.confファイルを参照):
MT_EXCIは、EXCIインタフェースが存在し、それによって使用される場合は、空でない文字列に設定する必要があり、それ以外の場合、MT_EXCIはデフォルトでは空です(Oracle Tuxedoが必要)。 前の例では、MT_EXCIART KIXオブジェクト・フォルダに、MT_JESDECRYPTjesdecryptオブジェクト・ファイルに設定する必要があります(/path/to/jesdecrypt.dynamic.linux64.oなど)。 XAを使用するには、MT_EXCI_XAXAのリソース・マネージャの名前で設定する必要があり、MT_EXCIGRPNAMEは、ARTDPLサーバーのTUXEDO SRVGRP値で設定する必要があります。 (MT_EXCI_XA=Oracle_XAおよびMT_EXCIGRPNAME=ResourceXAなど)。 MT_EXCIが空でない文字列に設定され、MT_EXCI_XAおよびMT_EXCIGRPNAMEが空に設定されている場合、XAを使用せずにデータベースに接続することになります。 インストール・フェーズで、EXCIの特定のランタイムにリンクする必要があるかどうかを確認するために、MT_EXCIがチェックされます。 実行フェーズでは、MT_EXCIGRPNAMEのみがチェックされます。

Program [arguments]

プログラムに渡されるプログラム名とユーザー引数。
注意: m_ProgramExecが存在しないプログラムを呼び出しても、それらのプログラムがMT_UTILITY_LIST_UNSUPPORTに指定されている場合、JOBは継続されます。
注意: runbexcirunbのかわりに使用するには、MT_EXCI_PGM_LISTでプログラムを構成する方法があります。この方法の場合、-nの設定の有無にかかわらず、プログラムがrunbexciでのみ起動されます。
注意: MT_UTILITY_LIST_UNSUPPORTおよびMT_EXCI_PGM_LISTの詳細は、バッチ・ランタイムの使用方法に関する項の表「Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの環境変数(オプション)」を参照してください。

サンプル

m_ProgramExec BPRAB006 "08"

パラメータに「08」を指定してプログラムBPRA006を実行することを示します。

m_ProgramExec -b BDBAB001

プログラムBDBAB001がデータベースにアクセスすることを示します。

注意: パラメータをプログラムに渡すため

「"」(二重引用符)文字 は、パラメータの教会を示すために使用されます。

例:

z/OS上のPARM=MT5は、ターゲット上で "MT5"になります。

z/OS上のPARM=(MT5,MT6)は、ターゲット上で "MT5,MT6"になります。

z/OS上のPARM='S=MT5'は、ターゲット上で "S=MT5"になります。

z/OS上のPARM=('S=MT5','Q=MT6')は、ターゲット上で"S=MT5,Q=MT6"になります。

連続する2つの「'」(2つの一重引用符)は、1つの「'」に置換されます。

PARM='5 O''CLOCK'"5 O'CLOCK"になります。

2つの連続する「&」(2つのアンパサンド)は、1つの「&」(1つのアンパサンド)文字に置換されます。

'&&TEMP'"&TEMP"になります。

m_ProgramExec -e BEGIN:EX1 BPRAB006

「exitルーチン」RTEX-EX1-Beginを呼び出した後にプログラムBPRA006を実行することを示します。

ユーザーによって記述されたこの「exitルーチン」にはユーザー・アクション(「会計処理」に関するアクションなど)が含まれます。

m_RcSet

m_RcSet <ARGS> ReturnCode [Message]

名前

m_RcSet — リターン・コードを設定します。

概要

m_RcSet ReturnCode [Message]

説明

m_RcTestは、関数のリターン・コードを設定します。

オプション

ReturnCode

現在のフェーズのリターン・コードの値。

Message

リターン・コードとともに表示可能なメッセージ。

サンプル

	m_RcSet ${MT_RC_ABORT:-S999} "Unknown label : ${CURRENT_LABEL}"
	m_RcSet 0

m_SendMail

名前

m_SendMail— 電子メールを送信します。

概要

m_SendMail -t [-f] [-s] [-m] [-a] [-n] [-c] [-b]

説明

この関数は電子メールを送信します。

オプション-fを省略するときは、環境変数MT_FROM_ADDRESS_MAILをユーザーのプロファイル内で宣言し、デフォルトで使用されるFrom Adressで初期化する必要があります。

次の2つの環境変数が使用されます(RTBatch.confファイルを参照してください)。

MT_SMTP_SERVER: SmtpServer (デフォルト値: “localhost”)

MT_SMTP_PORT: SmtpPort (デフォルト値: “25”)

オプション

-t ‘<To-Address1>[,<To-Adress2>...]’

必須のオプション。1つ以上の「To-Address」を宣言する必要があります。
受信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。 複数のアドレスはカンマ(,)で区切る必要があります。

-f ‘<To-Address>’

オプション。
送信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。 このオプションがないときは、環境変数MT_FROM_ADDRESS_MAILが使用されます。

-s “<件名>”

オプション。
電子メールの件名で、一重引用符で囲まれます。

-m <メッセージ・ファイル>

Optional.
電子メールのメッセージを格納するファイルのddname。

-a <attach-file1>[,<attach-file2>...]

オプション。
添付ドキュメントのddname。 複数の添付ドキュメントはカンマ(,)で区切る必要があります。

-n <filename1>[,<filename2>...]

オプション。
オプション「-a」によって参照される添付ドキュメント名。 複数の名前はカンマ(,)で区切る必要があります。 ddnameの名前は無数にあるのでご注意ください。

-c <cc-Address1>[,<cc-Address2>...]

オプション。
カーボン・コピー受信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。 複数のアドレスはカンマ(,)で区切る必要があります。

-b <bcc-Address1>[,<bcc-Address2>...]

オプション。
ブラインド・カーボン・コピー受信者の電子メール・アドレスで、一重引用符で囲まれます。 複数のアドレスはカンマ(,)で区切る必要があります。

この例では、

- メッセージのテキストはsysin MESSAGEに保存されます。

- 暗黙的な「From-Address」は、環境変数MT_FROM_ADDRESS_MAILに入ります。

- 「To-Address」は「BOB」<BOB.FOSTER@USA.COM>です。

- 添付ドキュメントは(ddnameファイルCR1と名前FILE2.CSVとともに)送信されます。

m_FileAssign -i MESSAGE

電子メールのテキスト

_end

m_FileAssign -d SHR CR1 ${DATA}/FPROD.FILE1

m_SendMail -t ‘”BOB” <BOB.FOSTER@USA.COM>’ -m MESSAGE -a CR1 -n ‘FILE1.CSV’

m_ShellInclude

名前

m_ShellInclude — スクリプトの一部を挿入します。

概要

m_ShellInclude script name

説明

この関数は、スクリプトの一部を挿入します。

オプション

script name

変換フェーズで、スクリプト・シェルにインクルードされるスクリプトの部分の名前。

m_Smtp

名前

m_Smtp— SMTPプロトコルを使用して電子メールを送信します。

概要

m_Smtp -i

説明

この関数はSMTPプロトコルを使用して電子メールを送信します。

SMTPコマンドは入力ファイルに保存されます。

コマンドは、次のフォーマットを使用します。

telnet <SmtpServer> <SmtpPort>

次の2つの環境変数が使用されます。

MT_SMTP_SERVER: SmtpServer (デフォルト値: “localhost”)

MT_SMTP_PORT: SmtpPort (デフォルト値: “25”)

オプション

-i <InputFile>

必須オプション。 SMTPコマンドを格納するファイルのddname。

m_Smtp -i SYSUT2

m_StepLibSet

名前

m_StepLibSet — プログラムが格納される場所を指定します。

概要

m_StepLibSet directory [:directory[:directory…]]

説明

m_SteplibSetは、プログラムが格納される場所を手順レベルで指定します。この情報は、プログラムが実行されるときに解釈されます。

オプション

directory

実行可能プログラムを含むディレクトリのパスと名前。

m_SymbolDefault

名前

m_SymbolDefault — 記号に値を割り当てます。

概要

m_SymbolDefault var=value

説明

プロシージャの呼出しの前に、プロシージャ内の記号のデフォルト代用テキストを定義するために使用されます。

この関数は、変換フェーズで、解析されて考慮に入れられ、記号は、拡張されたスクリプト内で値に置換されます。

オプション

var

変数の名前。

変数に割り当てられた値。

m_SymbolDefault VAR=45

m_SymbolSet

名前

m_SymbolSet — 記号を定義します。

概要

m_SymbolSet var=value

説明

記号を定義し、この記号を最初に使用する前に、値を割り当てます。

オプション

var

変数の名前。

変数に割り当てられた値。

	m_SymbolSet VAR=45
	TVAL=$(date +%Y%m%d) (value of command)
	m_SymbolSet TVAR=$TVAL

m_UtilityExec

名前

m_UtilityExec — 保存コマンドを実行します。

概要

m_UtilityExec [sysin file]

説明

外部sysinの内容を実行します。この関数は、現在のシェルで「UtilityName」スクリプトを実行します。UtilityNameは、[sysin file]に以前に割り当てられた物理名です。

sysinに割り当てられたスクリプトには、RunTime Batch関数のシーケンスを含める必要があります。また、この関数はネイティブのKornシェル・スクリプトも起動できますが、そのスクリプトは使用せずにm_ProgramExecを使用することをお薦めします。つまり、割当ては必須ではありません。

オプション

sysinファイル:

デフォルトはSYSINです。

起動する関数を格納するsysinファイルのddname。

	m_FileAssign -d NEW SYTSIN ${SYSIN}/SYSTIN/MUEX07.sysin
	m_UtilityExec SYTSIN

MUEX07.sysinファイルには次の内容が含まれます。

m_ProgramExec -b ZVDL101

m_SetJobExecLocation

名前

m_JobSetExecLocation - 現在のジョブが実行されるJES Tuxedoサーバー・グループを指定します。

概要

m_JobSetExecLocation   <SvrGrpName>

説明

現在のジョブが実行されるJES Tuxedoサーバー・グループを指定します。

このAPIはオプションです。使用する場合は、m_JobBeginの直後に指定する必要があります。

このAPIがジョブの中で呼び出されない場合、ジョブは任意のサーバー・グループでランダムに実行されます。一方、このAPIがジョブの中で呼び出される場合、ジョブは指定されたサーバー・グループで実行されます。指定されたサーバー・グループが存在しない場合またはそのサーバー・グループでARTJESINITIATORが開始していない場合、そのサーバー・グループでARTJESINITIATORが開始するまで、ジョブは待機キューに置かれます。

SvrGrpNameが指定されていない場合または""が指定されている場合、エラーはレポートされませんが、ジョブは任意のサーバー・グループでランダムに実行されます。

オプション

SvrGrpName

必須。 JESサーバー・グループ名。このサーバー・グループにデプロイされているARTJESINITIATORが現在のジョブを実行します。

m_JobBegin -j SAMPLEJCL -s START -v 2.0 -c R
m_JobSetExecLocation "ATLANTA"
 while true ;
 do
        m_PhaseBegin
...
m_JobEnd

ジョブは任意のJESノードで送信できますが、実行できるのはJESのTuxedoサーバー・グループATLANTAに属するARTJESINITIATORのみです。


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