インストレーション・ガイド

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Oracle TSAM Plusのサイレント・モード・インストール

次の項では、サイレント・モード・インストールを使用してWindowsおよびUNIXシステムにOracle TSAM Plusをインストールする方法について説明します。

 


サイレント・モード・インストールとは

サイレント・モードは、エンタープライズ・クラスのシステムで便利なインストールUIモードです。サイレント・モードでは、インストール過程でエンド・ユーザーの操作が不要です。インストールは、開発者が指定するデフォルトに応じて実行されるか、インストールを制御する各種インストール変数の値をインストーラが取得できるレスポンス・ファイルを用意することにより実行されます。

 


サイレント・モードのインストールの準備

Oracle TSAM Plusをインストールする前に、次の作業を行う必要があります。

注意: サイレント・モードでインストールしたOracle TSAM Plus 12c リリース1 (12.1.1.1)はサイレント・モードでアンインストールする必要があります。

 


サイレント・モードのインストールのテンプレート・ファイルの作成

サイレント・インストールで使用するテンプレートを作成するには、次のキーワードを使用する必要があります。

表4-1 テンプレートのキーワード
このキーワードの場合...
説明と値...
INSTALLER_UI
(UNIXおよびWindows)
インストール・モード。デフォルトはsilentです。
注意: この値を変更しないでください。
CHOSEN_INSTALL_SET
(UNIXおよびWindows)
FullAgentまたはManager。デフォルトはFullです。

注意: Oracle TSAM Plusのインストール・セットの入力では、大文字と小文字が区別されます。入力が不正確な場合は、Fullインストール・セットがデフォルトで選択されます。

ORACLEHOME
(UNIXとWindows)
Oracleホーム・ディレクトリのフルパス名。
USER_INSTALL_DIR
(UNIXとWindows)
コンピュータにOracle TSAM Plusをインストールする場合のディレクトリのフルパス名。
TUXDIR
(UNIXおよびWindows)
Tuxedoがインストールされているディレクトリの完全パス。選択した$ORACLEHOME$配下にリリースが1つしか存在しない場合、完全パスの指定は不要です。
インストール・セット: フル・インストールまたはエージェント・インストール。
OVERWRITE
(UNIXとWindows)
既存のインストールを上書きします(yesまたはno)。
デフォルトはnoです。
既存のOracle TSAM Plus上にサイレント・インストールを使用している場合、テンプレートに次の行を追加する必要があります。
これは大文字/小文字を区別するキーワードで、値には小文字を使用します。「yes」以外の値は既存のOracle TSAM Plusバージョンを上書きせず、インストールは取り消されます。
AUTHENTICATION_TYPE
tsam.propertiesファイル内の認証タイプ。
Install set(s): FullまたはManager installValues: LocalFirst、LDAPOnly。デフォルトはLocalFirstです。
LDAPCONFIGURATIONFILE
LDAP構成ファイル
Install set(s): FullまたはManager install

注意: AUTHENTICATION_TYPELDAPOnlyの場合はNULLにできません。

DBTYPE

注意: DBTYPE入力は大文字と小文字が区別されますが、大文字で入力する必要があります。

Install set(s): FullまたはManager install
Values: BUNDLED、DERBY、ORACLE、SKIP。デフォルトはBUNDLEDです。
DBHOSTNAME
データベースのホスト名。
Install set(s): FullまたはManager install
DBTYPE=DERBYまたはORACLE
DBPORT
データベースのポート。
Install set(s): FullまたはManager install
DBTYPE=DERBYまたはORACLE
DBNAME
データベース名。
Install set(s): FullまたはManager install
DBTYPE=DERBYまたはORACLE
DBUSER
データベース・ユーザー名。
デフォルトはnullです。
DBPASSWORD
データベースのパスワード。デフォルトはnullです。
Install set(s): FullまたはManager install
DBTYPE=DERBYまたはORACLE
DBOVERWRITE
既存のデータベースを上書きします(yesまたはno)。デフォルトはnoです。
Install set(s): FullまたはManager install
ADMINPASSWORD
データベース管理者のパスワード。
Install set(s): FullまたはManager install
ADMINGID
デフォルト管理者グループのgid。
Install set(s): FullまたはManager install
Values: Integer。デフォルトは0です。
VIEWERGID
デフォルト・ビューア・グループのgid。
Install set(s): FullまたはManager install
Values: Integer。デフォルトは1です。
APPSERVERTYPE
アプリケーション・サーバーのタイプ(BUNDLED、TOMCAT、WEBLOGIC、SKIP)。
Install set(s): FullまたはManager install

注意: APPSERVERTYPEの入力では大文字と小文字が区別されますが、大文字で入力する必要があります。

APPSERVERDIR
アプリケーション・サーバーのディレクトリ・パス名。
Install set(s): FullまたはManager install
APPSERVERTYPE=TOMCATまたはWEBLOGIC

注意: オペレータは、Weblogic Serverインストール・ディレクトリの実行権限を持っている必要があります。

ADMINURL
WebLogicサーバーのアクセスURL。URLの書式は「hostname:port」です。
Install set(s): FullまたはManager install
APPSERVERTYPE=WEBLOGIC
WLSUSER
WebLogicアプリケーション・サーバーのユーザー名。
Install set(s): FullまたはManager install
APPSERVERTYPE=WEBLOGIC
WLSPASSWORD
WebLogicアプリケーション・サーバーのパスワード。
Install set(s): FullまたはManager install
APPSERVERTYPE=WEBLOGIC
IMPORT_CONFIG
選択したインストール・フォルダにあるバックアップ構成ファイルをインポートするかどうかを指定します。
Install set(s): FullまたはManager install。値: yes、no。デフォルトはyesです。
値が「yes」の場合、既存のバックアップ構成ファイルがインストール中に自動的にインポートされます。
データベース構成パラメータ(DBTYPEDBHOSTNAMEDBPORTDBNAMEDBUSERおよびDBPASSWORD)が指定されている場合、バックアップ・ファイルpersistence.xml内の構成値は影響を受けません。

UNIX TSAM Plusマネージャ・サイレント・インストール・テンプレート例

INSTALLER_UI=silent
CHOSEN_INSTALL_SET=Full
ORACLEHOME=/apps/OracleHomes/bea
USER_INSTALL_DIR=/apps/OracleHomes/bea/tsam12c
TUXDIR=/apps/OracleHomes/bea/tuxedo12.1.1.0
OVERWRITE=yes
IMPORT_CONFIG=no
AUTHENTICATION_TYPE=LocalFirst
DBTYPE=ORACLE
DBHOSTNAME=10.182.219.68
DBPORT=1521
DBNAME=orcl
DBUSER=tsam
DBPASSWORD=tsam
DBOVERWRITE=yes
ADMINPASSWORD=admin1
APPSERVERTYPE=TOMCAT
APPSERVERDIR=/apps/OracleHomes/bea/tomcat
## For WebLogic Aplication Server ##
ADMINURL=localhost:7001
WLSUSER=weblogic
WLSPASSWORD=weblogic

Windows TSAM Plusマネージャ・サイレント・インストール・テンプレート例

INSTALLER_UI=silent
CHOSEN_INSTALL_SET=Full
ORACLEHOME=c:\\bea
USER_INSTALL_DIR=c:\\bea\\tsam12c
TUXDIR=c:\\bea\\tuxedo12.1.1.0
OVERWRITE=yes
IMPORT_CONFIG=no
DBTYPE=ORACLE
AUTHENTICATION_TYPE=LDAPOnly
LDAPCONFIGURATIONFILE=c:\\tpgauth
DBHOSTNAME=10.182.219.68
DBPORT=1521
DBNAME=orcl
DBUSER=tsam
DBPASSWORD=tsam
DBOVERWRITE=yes
ADMINPASSWORD=admin1
APPSERVERTYPE=TOMCAT
APPSERVERDIR=c:\\bea\\tomcat
## For WebLogic Aplication Server ##
ADMINURL=localhost:7001
WLSUSER=weblogic
WLSPASSWORD=weblogic

 


UNIXへのOracle TSAM Plusのインストール

UNIXシステム上でOracle TSAM Plus 12c リリース1 (12.1.1.1)マネージャに対してサイレント・モードでのインストール・プロシージャを起動するには、次の手順を実行します。

 


WindowsへのOracle TSAM Plusのインストール

Windowsシステム上でOracle TSAM Plus 12c リリース1 (12.1.1.1)マネージャに対してサイレント・モードでのインストール・プロシージャを起動するには、次の手順を実行します。

最初のウィンドウが表示され、インストーラが実行中であることを示します。サイレント・インストールにかかる時間は、インタラクティブ・インストールの時間とほぼ同じです。

 


サイレント・モード・インストールの検証

インストールされたディレクトリにOracle TSAM Plusのすべてのバイナリがリストされているかをチェックすることで、サイレント・インストールが正常に終了したかを検証できます。

サイレント・モードのインストールが失敗した場合、次のログ・ファイルを確認してください。

Windows:

%USERPROFILE%\TSAM_Plus_12.1.1.1_for_Tuxedo_Ver_silent_install.log

UNIX:

$HOME/TSAM_Plus_12.1.1.1_for_Tuxedo_Ver_silent_install.log

 


関連項目


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