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Oracle管理コンソールは、高パフォーマンスのクライアント/サーバー・アプリケーションをサポートします。企業のOracle Tuxedoアプリケーションを構成および管理するための強力で直感的なソリューションです。
JavaおよびWebテクノロジに基づくOracle管理コンソールでは、セキュリティ認可のある事実上任意の場所(自宅を含みます)からOracle Tuxedoドメインを操作できます。
Oracle管理コンソールは、インターネット・ブラウザからダウンロードしてOracle Tuxedoシステム・アプリケーションのリモート管理に使用できるJavaベースのアプレットです。
Oracle管理コンソールは、複数層システムの管理に必要なシステム管理タスクの多くを簡略化します。システム・イベントのモニター、システム・リソースの管理、管理オブジェクトの作成と構成およびシステム統計の表示を行うことができます。
システム管理者のタスクには、Oracle Tuxedoシステムに構築されているアプリケーションの操作の計画、実装、設定およびメンテナンスが含まれます。アプリケーションは、1台のマシンで完全に動作する単一のクライアントおよびサーバーのように単純な場合と、次のいずれかの状況により複雑になる場合とがあります。
Oracle Tuxedoシステムを初めて使用する場合は、Oracle管理コンソールを使用する前に、オンライン・ドキュメントCDのOracle Tuxedoシステムの紹介、Oracle Tuxedoアプリケーションの設定、Oracle Tuxedoアプリケーション実行時の管理およびOracle Tuxedo Domainsコンポーネントの使用で説明されている概念に精通していることを確認してください。
Oracle管理コンソールで提供されるOracle Tuxedoシステム・リソースを操作するには、Oracle Tuxedoシステムのオンライン・ドキュメントをよく理解する必要があります。
この項では、Oracle管理コンソールをサポートするために提供する必要のあるハードウェア、オペレーティング・システム・リソースおよびブラウザをリストします。
Oracle管理コンソールを実行するには、次の要件を満たすカラー表示デバイスが必要です。
アプリケーション設計の大まかなアウトラインを準備したら、アプリケーションのサポートに必要なオペレーティング・システム・リソースの可用性を確認する必要があります。オペレーティング・システム・リソースには、次のようなものがあります。
IPCパラメータとシステムでチューニング可能なその他の要素の詳細は、Oracle Tuxedoシステムのインストールを参照してください。
Java対応の任意のWebブラウザで管理コンソールを実行できますが、現時点ではOracleは次のブラウザのみサポートします。
Oracle管理コンソールは、Oracle Tuxedoソフトウェアをインストールすると自動的にインストールされます。詳細は、Oracle Tuxedo システムのインストールを参照してください。
TUXDIR環境変数が、Oracle Tuxedoソフトウェアをインストールしたディレクトリに設定されていることを確認します。UNIXシステムでは、Oracle Tuxedoをデフォルト・ディレクトリにインストールした場合に、TUXDIRを/usr/local/TUXDIRに設定します。UNIXシステムを使用している場合は、忘れずにTUXDIRをエクスポートしてください。Windows 2000システムでは、Oracle Tuxedoをデフォルト・ディレクトリにインストールすると、TUXDIR=c:\TUXnが自動的に設定されます(nは、インストールされるOracle Tuxedoのリリースを表します)。
Oracle管理コンソールを実行するには、2台のサーバーを設定する必要があります。
UNIXシステムでtuxwsvrを起動するには、次のコマンドを入力します。
tuxwsvr -l //machine:port -i $TUXDIR/udataobj/tuxwsvr.ini Windows 2000システムでtuxwsvrを起動するには、次のコマンドを入力します。
tuxwsvr -l //machine:port -i %TUXDIR%\udataobj\tuxwsvr.ini Oracle Tuxedoのインストール手順では、tuxwsvr.iniファイルが作成されます。通常は、特定の状況を除き、このファイルを編集する必要はありません。たとえば、デフォルト以外のディレクトリにJavaファイルを移動する場合などです。その場合は、初期化ファイルのパス名を適宜編集する必要があります。詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』の「tuxwsvr(1)」リファレンス・ページを参照してください。
wlistenを起動する前に、webgui.iniファイルをチェックし、インストール中にパラメータに割り当てられたデフォルト値が適切であるか確認します。適切でない場合は、適切な変更を加えます。たとえば、「popeye」というマシンで、wlistenに割り当てられたデフォルト・ポートが4003であるとします。wlistenをポート6060で実行するには、次のようにNADDRパラメータを編集します。
NADDR=//popeye:6060 システムに応じて、webgui.iniは次の場所にあります。
Windows 2000システム: %TUXDIR%\udataobj\webgui\
UNIXシステム: $TUXDIR/udataobj/webgui/
webgui.iniファイルのその他のパラメータの詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』の「wlisten(1)」リファレンス・ページを参照してください。
wlistenプロセスを起動するには、次のコマンドを入力します。
wlisten
管理コンソール・アプレットと管理コンソール・サーバー間の通信に使用する暗号化レベルなど、管理コンソールの一部の機能はwebgui.iniファイルを設定することで構成します。詳細は、付録A「Oracle Tuxedo管理コンソールの構成」を参照してください。
Oracle管理コンソールを起動するには、次の手順に従います。
http://<machine_name>:<port>/webguitop.html
tuxwsvr.iniとともにtuxwsvrを使用しているwebgui.iniファイルがデフォルトの場所(TUXDIR/udataobj/webgui)にある| 注意: | デフォルト・ポート(8080)で市販のブラウザを使用している場合は、のようなURLを使用できます。 |
保証とライセンスに関する注意事項を示すOracle管理コンソールのエントリ・ページが表示されます。
図1-1に、エントリ・ページの下部に管理コンソールを起動するボタンが表示されている管理コンソールのスプラッシュ画面を示します。
Oracle管理コンソールの「ログイン」ウィンドウが表示されます。
udataobjディレクトリにあるtlisten.pwファイルのエントリの1つである必要があります。 Oracle管理コンソールのメイン・ウィンドウが表示されます。
図1-2に、ログインの完了後に表示される管理コンソールのメイン・ウィンドウを示します。
「Oracle管理コンソールのチュートリアル」の項を参照してください。
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「メイン・ウィンドウのツアー」の項を参照してください。
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Oracle管理コンソールが正常に起動しました。これで、Oracle Tuxedoソフトウェアで提供されているsimpappサンプル・アプリケーションに対して単一マシン・ドメイン環境の設定を開始できます。
Oracle管理コンソールを終了するには、メニュー・バーから「ドメイン」→「終了」を選択します。これにより、現在のドメインが閉じ、Oracle管理コンソール・アプレットが終了します。
このチュートリアルでは、Oracle管理コンソールを使用してOracle Tuxedo ATMIまたはCORBA環境に単一マシン・ドメインを構成する手順を示します。チュートリアルには、Oracle Tuxedoソフトウェアで提供されるsimpappサンプル・アプリケーションが含まれます。
| 注意: | simpappドメインの詳細は、次のOracle Tuxedoサンプル・アプリケーション・ディレクトリの1つにある適切なREADMEファイルを参照してください。 |
サンプル・アプリケーション環境を設定するには、次の手順に従います。
simpappという新規ディレクトリを作成します。simpappディレクトリに変更します。cd simpapp
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PATH変数にmsdev\binが含まれ、 LIB変数にmsdev\libが含まれていることを確認します。simpappドメインを現在のアプリケーション・ディレクトリ(simpapp)にコピーします。| 注意: | このチュートリアルでは、マシンの名前はmachine1で、Webサーバーに割り当てられているポートは8080です。ポートの8080は、別のWebサーバーに使用されていない場合に使用できます。 |
Could not establish listening endpoint
8080以外のポート番号を使用する必要があります。まだ使用されていない有効な番号を選択します。
wlisten
wlistenプロセスが開始した場合は、次の手順に進みます。 | 注意: | wlistenプロセスが開始しない場合は、ポート番号(4003)を有効なポート番号で置換することで$TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.iniファイルのNADDR=//machine1:4003行を編集します。次に、wlistenをもう一度実行します。 |
http://machine1:8080/webguitop.html| 注意: | デフォルト・ポート(8080)でWebサーバーを使用している場合は、http://machine1/webguitop.htmlというURLを使用できます。 |
Oracleロゴといくつかの法律上の注意点を含む最初のOracleウィンドウが表示されます。
ページが再ロードされた後で、「ログイン」ウィンドウが表示されます。
tlistenパスワードを入力し、「ログイン」ボタンをクリックします。図1-2「Oracle管理コンソールのメイン・ウィンドウ」に示すように、Oracle管理コンソールのメイン・ウィンドウがブラウザに表示されます。メイン・ウィンドウの詳細は、「メイン・ウィンドウのツアー」の項を参照してください
The SET operation was successful.
| 注意: | エラー・メッセージが表示される場合は、「IPCキー」フィールドに別の値を入力します。 |
ステップ3: simpappドメインへのGROUP1の追加
GROUP1をsimpappドメインに追加するには、次の手順に従います。
simpappドメイン名の前にあるプラス記号(+)をクリックしてツリーを展開します。ツリー・ビューに、「マシン」および「サービス・デフォルト」フォルダのリストが表示されます。SITE1マシンを表示します。SITE1マシンを展開して、次の図に示すように制御されている管理オブジェクトを表示します。 simpservサーバーをGROUP1に追加するには、次の手順に従います。
simpappドメインをアクティブにするには、次の手順に従います。
simpservサーバーが表示されます。simpcl “hello”
simpclが正常に実行された場合は、次の出力が表示されます。Returned string is: HELLO
simpservサーバーを選択します。simpservサーバーの現在のパラメータで構成ツールが更新されます。 Oracle管理コンソールを通じてsimpappを正常に構成および実行しました。これで、独自のアプリケーション・ドメイン用に環境の設定を開始できます。
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