Oracle Tuxedoシステムのインストール

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Oracle Tuxedo管理コンソールの起動

次の各項で、Oracle Tuxedo管理コンソールのシステム要件を示し、コンソールの起動方法および終了方法を説明します。

 


Oracle Tuxedo管理コンソールとは

Oracle Tuxedo管理コンソールは、管理者がOracle Tuxedoアプリケーションの大部分の管理および構成タスクの実行に使用するグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。Javaアプレットのセットとして実装されており、Javaを使用できるWebブラウザをサポートするほとんどのプラットフォームで実行できます。

Oracle Tuxedo管理コンソールのサーバー側コンポーネントは、サーバー・マシンの中の1つのOracle Tuxedoアプリケーション内に常駐します。コンソールを使用するには、サーバーのURLを入力し、Javaアプレットをダウンロードする必要があります。

 


管理コンソールのファイル・ツリー

Oracle Tuxedoソフトウェアのインストール中に、インストーラ・プログラムによってOracle Tuxedo管理コンソールの大部分のディレクトリおよびファイルがwebguiディレクトリに作成されます(図1-1を参照)。

図1-1 Oracle Tuxedo管理コンソールのファイル・ツリー

Oracle Tuxedo管理コンソールのファイル・ツリー

インストーラ・プログラムにより、次のHTMLファイルがインストールされます。

インストーラ・プログラムにより、Javaアプレットのクラス・ファイルがjavaディレクトリに、またtuxadmプログラムがcgi-binディレクトリにインストールされます。インストーラにより、tuxadmのパス名の別名が割り当てられ、Webクライアントがtuxadmにアクセスする際に使用されます。パス名の別名はWindows 2003 Serverシステムでは\cgi-bin、UNIXシステムでは/cgi-binです。

 


サーバーの要件

Oracle Tuxedo 11g リリース1 (11.1.1.2.0)のOracle Tuxedo管理コンソール・サーバーは、次のプラットフォームでサポートされています。

 


ブラウザの要件

Oracle Tuxedo管理コンソールの暗号化レベルは、コンソールのwebgui.iniファイルのENCRYPTBITSパラメータで設定されます。次のwebgui.iniファイルでは、暗号化レベルは56ビットに設定されています。

# Web GUI initialization file.
# Created Sep 12, 2002 2:02:07 PM by Oracle software installation program.
#
TUXDIR=C:\oracle\tuxedo12cR1
INIFILE=C:\oracle\tuxedo12cR1\udataobj\webgui\webgui.ini
NADDR=//foo5:4003
DEVICE=/dev/tcp
CODEBASE=/java
DOCBASE=/doc
SNAPDIR=C:\oracle\tuxedo12cR1\udataobj\webgui\java\snapshot
SNAPBASE=/java/snapshot
ENCRYPTBITS=56

ENCRYPTBITSパラメータにより、GUIアプレットとOracle Tuxedo管理コンソール・サーバーとの間の通信に使用される暗号化の強度が指定されます。ENCRYPTBITSパラメータは0、56、または128に設定できます。デフォルト値は128です。

表1-1に、Oracle Tuxedo管理コンソールが56ビットまたは128ビットの暗号化用に構成されている場合に、Oracle Tuxedo 11g リリース1 (11.1.1.2.0)でサポートされるプラットフォームおよびブラウザを示します。

表1-1 プラットフォームおよびブラウザ
プラットフォーム
Oracleがテストしたブラウザ
使用したJavaプラグイン
HP-UX Version 11.23 (32-bit) on PA-RISC
   
IBM AIX 5.3 (32-bit) on IBM PowerPC
   
Microsoft Windows 2008 Server (32-bit) on x86
Internet Explorer 6.0
1.4.x
Microsoft Windows XP on x86
Internet Explorer 6.0
1.4.x
Oracle Solaris 10 (32-bit) on SPARC
   

Oracle Tuxedo管理コンソールが暗号化なし(0ビットの暗号化)に構成されている場合、Javaプラグインのバージョンに関係なく、Internet Explorer 6.0がすべてのWindowsプラットフォームでサポートされます。

 


ハードウェアの要件

Oracle Tuxedo管理コンソールを実行するには、次の要件を満たすカラー・ディスプレイ・デバイスが必要です。

 


Oracle Tuxedo管理コンソールの環境設定

Oracle Tuxedo管理コンソールを実行するには、まず「環境の設定」で説明されているように環境を設定します。TUXDIRWEBJAVADIR、およびPATH環境変数が正しく設定されていることを確認してください。その後、次の2つのサーバー・プロセスを設定します。

tuxwsvrおよびwlistenサーバー・プロセスを開始した後、Oracle Tuxedo管理コンソールを起動してtuxwsvrサーバーおよびOracle Tuxedoアプリケーションをモニターできます。

tuxwsvrの起動

tuxwsvrプロセスはWebサーバー・プロセスで、これを使用すれば、顧客はOracle Tuxedo管理コンソールのGUIプロセスが動作するマシン上に商用Webサーバーまたはパブリック・ドメインWebサーバーを設置していなくても、Oracle Tuxedo管理コンソール GUIをサポートすることができます。tuxwsvrプロセスは、特にその他の指定がない限り、起動後はバックグラウンドで動作し、マシンが停止するか、オペレーティング・システム・コマンドを使用してtuxwsvrプロセスが強制終了されるまで実行を継続します。

表1-2に、tuxwsvrを起動するためのコマンドを示します。

表1-2 tuxsvrの起動
Tuxwsvrを起動するプラットフォーム
入力するコマンド
Windows 2003 Serverシステム
tuxwsvr -l //machine:port -i %TUXDIR%\udataobj\tuxwsvr.ini
UNIXシステム
tuxwsvr -l //machine:port -i $TUXDIR/udataobj/tuxwsvr.ini

Oracle Tuxedoインストーラ・プログラムにより、次の例のようなtuxwsvr.iniファイルが作成されます。

# tuxwsvr initialization file.
# Created Sep 12, 2008 2:02:07 PM by Oracle software installation program.
#
CGI    /cgi-bin     C:\oracle\tuxedo12cR1/udataobj/webgui/cgi-bin
HTML   /java    C:\oracle\tuxedo12cR1/udataobj/webgui/java
HTML   /doc     C:\oracle\tuxedo12cR1/help
HTML   /        C:\oracle\tuxedo12cR1/udataobj/webgui

通常はこのファイルを編集する必要はありませんが、特定の状況においては編集できます。たとえば、Javaファイルをデフォルト以外のディレクトリに移動できます。その場合、初期化ファイルのパス名を適切に編集する必要があります。詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』のtuxwsvr(1)のリファレンス・ページを参照してください。

wlistenの起動

wlistenは、Web GUIアプレットからの着信接続を受信して、Web GUIゲートウェイ・プロセス(wgated)を開始するリスナー・プロセスです。すべてのwlistenオプションは、-iオプションで指定される初期化ファイルから取得されます。-iオプションが指定されていない場合は、Windows 2003 Serverシステムでは%TUXDIR%\udataobj\webgui\webgui.ini、UNIXシステムでは$TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.iniがデフォルトの初期化ファイルになります。

wlistenを開始するには、以下の手順を実行します。

  1. webgui.iniファイルで、インストール中にパラメータに割り当てられたデフォルト値が適切であるか確認します。そうでない場合は必要に応じて変更します。
  2. たとえば、foo5というマシンで、wlistenに割り当てられたデフォルト・ポートが4003であるとします。wlistenをポート6060で実行するには、次のようにNADDRパラメータを編集します。

    NADDR=//foo5:6060

    webgui.iniファイルの他のパラメータの詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』のwlisten(1)のリファレンス・ページを参照してください。

  3. 以下のコマンドを入力します。
  4. wlisten

 


Oracle Tuxedo管理コンソールの起動

tuxadmプロセスは、ブラウザからWeb GUIを初期化する際に使用されるCGIプロセスです。tuxadm(1)のリファレンス・ページの「形式」に示されているように、このプログラムは1つのロケーションとして、またはWebブラウザからのURLとしてのみ使用でき、通常、標準コマンドライン・プロンプトからは実行されません。ほかのCGIプログラムと同様に、tuxadmQUERY_STRING環境変数を使用してその引数一覧を解析します。

Oracle Tuxedo管理コンソールを起動するには、次の4つの手順を実行します。

  1. ブラウザを起動します。
  2. 以下のURLを入力します:
  3. http://machine:port/webguitop.html

    たとえば、http://foo5:4003/webguitop.html

    このURLの使用は、tuxwsvrtuxwsvr.iniファイルとともに使用していることを前提としています。商用ブラウザをデフォルト・ポート(8080)で使用している場合、http://ctomsn:8080/webguitop.htmlのようなURLを使用できます。

    The Oracle Tuxedo管理コンソールのエントリ・ページが表示されます。

  4. Oracle Tuxedo管理コンソールを起動するには、画面の一番下の「Oracle Tuxedo管理コンソールを起動するにはここをクリック」というプロンプトを選択します。「ログイン」ウィンドウが表示されます。
  5. ログイン名およびパスワードを該当するフィールドに入力し、「ログイン」を選択します。パスワードは、システム暗号化されたtlisten.pwファイルのいずれかのエントリに一致している必要があります。
  6. Oracle Tuxedo管理コンソールのメイン・ウィンドウが表示されます。

    表1-3に、Oracle Tuxedo管理コンソール・メイン・ウィンドウから他の情報にアクセスするための説明を示します。

    表1-3 Oracle Tuxedo管理コンソール・メイン・ウィンドウからの情報へのアクセス
    状況
    処理
    メイン・ウィンドウが表示され、GUIを使用したい場合
    メイン・ウィンドウが表示され、その説明を参照したい場合
    メイン・ウィンドウが表示されず、「接続に失敗」というエラー・メッセージが表示される場合
    1. 管理コンソールのサーバー・マシンでwlistenプロセスが実行中であることを確認します。たとえば、UNIXマシンの場合、psコマンドを入力します。
    2. wlistenが実行されていない場合、webgui.iniファイルを開き、行NADDR=//foo5:4003でポート番号(4003)を有効なポート番号で置き換えます。
    3. 再度wlistenを入力します。
    • $ wlisten -i %TUXDIR%\udataobj\webgui\webgui.ini (Windows 2003 Serverの場合)
    • $ wlisten -i $TUXDIR/udataobj/webgui/webgui.ini
      (UNIXの場合)
    1. tuxwsvrプロセスがURLで指定されたポートで実行されていることを確認します。
    2. パスワードを確認します。tlisten.pwファイル内のいずれかのエントリと一致している必要があります。
    3. ステップ1に戻ります。

制限

Oracle Tuxedo管理コンソールは、Oracle Tuxedoリリース7.1以来、新機能をサポートするような更新はありません。

 


Oracle Tuxedo管理コンソールの終了

Oracle Tuxedo管理コンソールを終了するには、メニュー・バーから「ドメイン」矢印記号「終了」を選択します。このメニュー・オプションにより、現在のドメインが閉じられ、Oracle Tuxedo管理コンソール・アプレットが終了されます。


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