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Oracle® Exalogic Elastic Cloudマシン・オーナーズ・ガイド
リリース2.0.6.4
B71906-08
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16.3 始める前に

一意のInfiniBandパーティションの作成を開始する前に、次のタスクを完了する必要があります。

  1. スイッチのファームウェア・バージョンを確認します。
  2. 計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートを収集します。
  3. ExalogicマシンのInfiniBandファブリックでInfiniBandスイッチを識別し、そのIPアドレスを書き留めます。
  4. どのInfiniBandスイッチがマスター・サブネット・マネージャ(SM)を実行しているかを判断します。
  5. マスター・サブネット・マネージャ(SM)を実行しているInfiniBandスイッチにログインします。

16.3.1 InfiniBandスイッチのファームウェアの確認

ExalogicマシンのInfiniBandスイッチが、ファームウェア・バージョン2.0.4以降でインストールされていることを確認してください。この要件は必須です。

16.3.2 計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集

InfiniBandパーティションを作成する前に、パーティションに追加されるExalogic計算ノードのポートGUIDを識別する必要があります。また、それらのExalogic計算ノードに接続されているゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートを識別する必要もあります。

計算ノードのポートGUIDの識別

Exalogic計算ノードのポートGUIDを識別するには、コマンド行で次のコマンドを実行します。

# ibstat

このコマンドにより、次の例のような出力が表示されます。

CA 'mlx4_0'
     CA type: MT26428
     Number of ports: 2
     Firmware version: 2.9.1000
     Hardware version: b0
     Node GUID: 0x0021280001cef972
     System image GUID: 0x0021280001cef975
     Port 1:
         State: Active
         Physical state: LinkUp
         Rate: 40
         Base lid: 36
         LMC: 0 
         SM lid: 5
         Capability mask: 0x02510868
         Port GUID: 0x0021280001cef973
		 Link layer: IB
     Port 2:
         State: Active
         Physical state: LinkUp
         Rate: 40
         Base lid: 37
         LMC: 0 
         SM lid: 5
         Capability mask: 0x02510868
         Port GUID: 0x0021280001cef974
		 Link layer: IB

上の例では、ポートのGUID値が説明のために長方形で強調表示されています。実際のコマンドでは、ポートGUIDは強調表示されません。コマンド出力を確認し、各計算ノードの両方のInfiniBandポート値を書き留めておく必要があります。

または、GUIDのみを表示するために次のコマンドを実行できます。

# ibstat | grep 'Port GUID:'

16.3.2.1 ゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの識別

計算ノードに接続されているゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートを識別するには、計算ノードが接続されている各ゲートウェイ・スイッチのコマンド・プロンプトで次のコマンドを実行します。

# showgwports

このコマンドは、BridgeXポートを表示します。次の例のような出力の「INTERNAL PORTS」の値を書き留めてください。

INTERNAL PORTS:
---------------
Device Port Portname PeerPort PortGUID LID IBState GWState
--------------------------------------------------------------------
Bridge-0 1 Bridge-0-1 4 0x002128548062c001 0x0015 Active Up
Bridge-0 2 Bridge-0-2 3 0x002128548062c002 0x000d Active Up
Bridge-1 1 Bridge-1-1 2 0x002128548062c041 0x000f Active Up
Bridge-1 2 Bridge-1-2 1 0x002128548062c042 0x0010 Active Up

ヒント:

フル・ラックのExalogicマシンでは、計算ノード1から15(ラックの下から数える)のInfiniBandポート1はゲートウェイ・スイッチ1に、InfiniBandポート2はゲートウェイ・スイッチ2に接続されます。同様に、計算ノード16から30は、ゲートウェイ・スイッチ3と4に接続されます。

16.3.3 ファブリック内のすべてのInfiniBandスイッチの識別

ファブリックでサブネット・マネージャ(SM)のマスターまたはスタンバイ・インスタンスを実行しているすべてのInfiniBandスイッチ(Sun Network InfiniBandゲートウェイ・スイッチまたはSun Datacenter InfiniBand Switch 36)を識別するには、任意のInfiniBandスイッチで次のコマンドを実行します。

# ibswitches

このコマンドは、各スイッチのGUID、名前、LIDおよびLMCを表示します。このコマンドの出力は、ファブリック内のスイッチのGUIDとLIDのマッピングです。

16.3.4 InfiniBandスイッチのSM優先度の決定

InfiniBandスイッチおよびそのIPアドレスを識別した後、各スイッチにログインし、次のコマンドを実行して、マスター・サブネット・マネージャ(SM)が実行されているInfiniBandスイッチを識別する必要があります。

# getmaster

このコマンドによって、次の例のような出力が表示されます。

Local SM enabled and running
20111122 08:45:02 Master SubnetManager on sm lid 11 sm guid 0x21283bad45c0a0 : SUN IB QDR GW switch el01gw04 10.10.10.10

16.3.5 マスターSMを実行するInfiniBandスイッチへのログイン

マスターSMが実行されているInfiniBandスイッチを識別した後、InfiniBandスイッチのILOMシェルにILOM管理者(ilom-admin)としてログインしてください。ログイン後、show /SYS/Fabric_Mgmtコマンドを実行して、その他の制限付きLinuxシェルにログインします。使用可能なコマンドのリストを表示するには、help allコマンドを実行します。