パーティション・キー(pkey
)は、InfiniBandパーティションに割り当てられた一意のIDです。pkeyのデフォルト・パーティションは0x7fff
です。pkeyは作成後に、15ビットの数値になります。メンバーシップ・タイプの指定後、pkey
値は16ビットの数値になります。16ビットのpkey
値の最上位ビット(MSB)はメンバーシップ・タイプを示します。制限されたメンバーには0の値、完全なメンバーには1の値が割り当てられます。
完全なメンバーは、パーティションの完全なメンバーと制限されたメンバーの両方と通信できます。一方、制限されたメンバーは完全なメンバーとのみ通信できます。
一意のデフォルトでないパーティションにpkey
値を割り当てるときは、15ビットの値を選択してください。たとえば、0x0001
から0x7fff
の値を持つ0x1234
です。合計で32767個のpkeyを使用できます。16ビット数値のMSBのみが異なる、pkey
を割り当てないでください(たとえば、0x8005
と0x0005
)。
ハイブリッド・ラックという用語は、計算ノードの半分が物理構成内にあり、もう半分が仮想化データ・センターを構成するExalogicマシンを示します。ハイブリッド・ラックの詳細は、Exalogic Elastic Cloudリリース・ノートを参照してください。
ハイブリッドExalogicラックでは、Exalogic Controlによって、仮想環境内の各パーティションに一意のpkeyが割り当てられることが保証されます。ただし、ラックの半分の物理部分では、pkeyは引き続き手動で、通常はネットワーク管理者によって割り当てられます。次のガイドラインは、ハイブリッド・ラックの半分の物理部分で作成されたパーティションに手動で割り当てられるpkeyと、ラックの半分の仮想部分で作成されたパーティションにExalogic Controlによって自動的に割り当てられるものが必ず異なるようにするために役立ちます。
ラックをハイブリッド構成に変換する前に作成したパーティションに割り当てられたpkeyすべてのリスト(たとえばL1)を作成します。
このセットには、IPoIBデフォルト・パーティションのpkey (0x7fff)と、物理構成で作成された非デフォルト・パーティションすべてのpkeyが含まれています。これらのpkeyは、パーティションへのpkeyの割当てに異なる規則を使用している可能性がある管理者によって手動で割り当てられているため、連続していない可能性があります。たとえば、EoIBパーティションの場合、管理者によっては、EoIBネットワークに使用されるVLAN IDに一致するpkey値を割り当てるという規則に従います。
ハイブリッド・ラックの半分の物理部分で作成されたパーティションに割り当てられるpkeyのリスト(たとえば、L2)を特定します。
なるべく0x0001–0x7ffeの範囲の上限に近いリストを選択します。たとえば、範囲として0x7000から0x7ffeを特定した場合、最大4096個のパーティションを作成できます。上限をお薦めします。それはExalogic Controlによって割り当てられるpkeyが下限の0x0001から開始されるためです。
このリスト(L2)で、ラックをハイブリッド構成に変換する前に割り当てられていたpkey(つまり、前に作成したL1リスト)にマークを付けるか削除します。
パーティションを作成する際は、事前に定義したリスト(L2)からのみpkeyを選択し、割り当てるpkeyを記録します。
そのようなアプローチによって、物理環境で割り当てられるpkeyと、ラックの半分の仮想部分でExalogic Controlによって割り当てられるpkeyが異なることが合理的に保証されます。
Exalogicマシンをハイブリッド・ラックに変換した後は、ハイブリッド・ラックの半分の仮想部分で作成するネットワーク(IPoIBとEoIBのいずれか)すべてに、Exalogic Controlによって一意のpkeyが0x0001から始めて自動的に割り当てられます。Exalogic Controlによって、新しいパーティション用に未使用のpkeyが選択される際は、構成の半分の物理部分のパーティションに使用されたpkey (L1とL2の両方)はすべてスキップされます。このようにして、ハイブリッド・ラックのすべてのパーティションに、それが物理部分であるか仮想部分であるかに関係なく、一意のpkeyが付けられます。