この例の手順では、デフォルトでないパーティション・キー(pkey
)の値0x005
を構成することにより、ExalogicのプライベートInfiniBandファブリック上でのネットワーク分離用に、一意のデフォルトでないパーティションmyIPoIB
を作成します。
そのためには、次の手順を実行します。
マスターSMが実行されているInfiniBandスイッチにログインします。詳細は、「開始する前に」を参照してください。
構成プロセスを開始するには、次のコマンドを実行します。
# smpartition start
次のコマンドを実行して、pkey
0x005
の、完全なメンバーシップを持つmyIPoIB
パーティションを作成します。
# smpartition create -n myIPoIB -pkey 0x8005 -m full -flag ipoib
次のコマンドを実行して、「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」で書き留めておいた計算ノードのポートGUIDをmyIPoIB
パーティションに追加します。
# smpartition add -n myIPoIB -port portGUID1 portGUID2
この例では、portGUID1
およびportGUID2
がパーティションに追加するポートです。このコマンド例では、いくつかのポート・エントリのみが表示されます。ポートは、必要に応じていくつでも追加できます。ポート値の例は0021280001cef8e3
です。
vNICを作成するためにパーティションを使用する予定である場合は、次のコマンドを実行して、ゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートをmyIPoIB
パーティションに追加します。それ以外の場合は、次の手順に進みます。ゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートは「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」で書き留めました。
# smpartition add -n myIPoIB -port BridgeXPort1 BridgeXPort2 BridgeXPort3 BridgeXPort4
この例では、BridgeXPort1
、BridgeXPort2
、BridgeXPort3
およびBridgeXPort4
が、パーティションに追加するBridgeXポートです。
パーティションにibp0およびibp1ネットワーク・デバイスのポートGUIDを追加するには、次の手順を実行します。
ストレージ・アプライアンスに接続するためにSSHを使用し、次のコマンドを実行して、ibp0ネットワーク・デバイスのポートGUIDを判別します。
:> configuration :configuration> net :configuration net> devices :configuration net devices> select ibp0 :configuration net devices ibp0> show Properties: speed = 32000 Mbit/s up = true active = false media = Infiniband factory_mac = not available port = 1 guid = 0x212800013e8fbf configuration net devices ibp0> done
ibp1デバイスのポートGUIDを判別するために、select ibp1
を使用して前の手順を繰り返してください。
次のコマンドを実行して、myIPoIBパーティションにストレージ・アプライアンスGUIDを追加します。
# smpartition add -n myIPoIB -port ibp0GUID ibp1GUID
次のコマンドを実行して、変更されたパーティション構成を表示します。
# smpartiiton list modified
このコマンドによって、新しいパーティションとともにpkey
、パーティションに追加されたポート、メンバーシップ・タイプが表示されます。
次のコマンドを実行して、パーティション構成を確認します。
# smpartition commit
ibp0およびibp1ネットワーク・デバイスのインタフェースを作成し、それらのインタフェースを次の手順を実行して結合します。
Exalogicマシンのストレージ・アプライアンスのブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)にログインします。
「Configuration」タブで、「Network」を選択します。
「Devices」の「ibp0」を「Datalinks」列にドラッグすることで、次のプロパティで新しいデータリンクを作成します。
i.「Name」フィールドに、「ibp0.8005」と入力します。ここで、8005はパーティション・キーです。
ii.「Partition Key」フィールドに、パーティションに対して指定されたパーティション・キーを入力します。
iii.「Link Mode」を「Connected Mode」に設定します。
手順「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」を実行することで、ibp1.8005と呼ばれるibp1のデータリンクを作成します。
ibp0.8005データリンクをインタフェース列にドラッグした後、次のプロパティを使用してibp0ネットワーク・デバイスのインタフェースを作成します。
i.「Name」フィールドに、「ib0.8005」と入力します。ここで、8005はパーティション・キーです。
ii.「Configure with」フィールドで、「Static Address List」を選択します。
iii.「IPv4 Address/Mask」に、「0.0.0.0/8」と入力します。
手順「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」を実行することで、ib1.8005と呼ばれるibp1のインタフェースを作成します。
別のインタフェースを追加することで、各インタフェースを結合します。インタフェース列の横の正符号ボタンをクリックし、次の情報を入力します。
i.「Name」フィールドに、IB_IF_8005のようなIBパーティションを示す名前を入力します。
ii.「Configure with」フィールドで、「Static Address List」を選択します。
iii.InfiniBandデバイスとして構成するために「IPv4 Address/Mask」に入力します。使用されていないどのIPアドレスでも使用できます。この例では、192.168.33.15/24を使用します。
iv.「IP MultiPathing Group」ボックスを確認します。
計算ノード上にネットワークを構成し、シェアをマウントするには、次の手順を実行します。
rootユーザーとして、パーティションのメンバーである計算ノードにSSH接続します。
次のコマンドを計算ノードで実行して、アクティブなInfinibandデバイスを判別します。
# ifconfig ib0 # ifconfig ib1
アクティブなデバイスのRx/Txバイトはゼロではありません。
次のコマンドを実行して、アクティブなデバイスに対してネットワークを構成します。
# echo 0x8005 > /sys/class/net/ib0/create_child # ifconfig -a | grep -A6 8005 ib0.8005 Link encap:InfiniBand HWaddr 80:50:05:4C:FE:80:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 BROADCAST MULTICAST MTU:2044 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:256 RX bytes:0 (0.0 b) TX bytes:0 (0.0 b) # ifconfig ib0.8005 192.168.33.15
umount
コマンドを使用してマウントされたシェアをアンマウントします。
リモート・デバイスからシェアをマウントします。構成手順で指定したIPを使用します。この例では、192.168.33.15
を使用しました。
# mount 192.168.33.15:/export/share_name /mnt/share_name
パーティションのメンバーであるすべての計算ノードに対して、前述の手順を繰り返してください。