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Oracle® Exalogic Elastic Cloudマシン・オーナーズ・ガイド
リリース2.0.6.4
B71906-08
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16.5 IPoIBパーティションの作成とポートの追加

この例の手順では、デフォルトでないパーティション・キー(pkey)の値0x005を構成することにより、ExalogicのプライベートInfiniBandファブリック上でのネットワーク分離用に、一意のデフォルトでないパーティションmyIPoIBを作成します。

そのためには、次の手順を実行します。

  1. マスターSMが実行されているInfiniBandスイッチにログインします。詳細は、「開始する前に」を参照してください。

  2. 構成プロセスを開始するには、次のコマンドを実行します。

    # smpartition start
    
  3. 次のコマンドを実行して、pkey 0x005の、完全なメンバーシップを持つmyIPoIBパーティションを作成します。

    # smpartition create -n myIPoIB -pkey 0x8005 -m full -flag ipoib
    
  4. 次のコマンドを実行して、「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」で書き留めておいた計算ノードのポートGUIDをmyIPoIBパーティションに追加します。

    # smpartition add -n myIPoIB -port portGUID1 portGUID2
    

    この例では、portGUID1およびportGUID2がパーティションに追加するポートです。このコマンド例では、いくつかのポート・エントリのみが表示されます。ポートは、必要に応じていくつでも追加できます。ポート値の例は0021280001cef8e3です。

  5. vNICを作成するためにパーティションを使用する予定である場合は、次のコマンドを実行して、ゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートをmyIPoIBパーティションに追加します。それ以外の場合は、次の手順に進みます。ゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートは「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」で書き留めました。

    # smpartition add -n myIPoIB -port BridgeXPort1 BridgeXPort2 BridgeXPort3 BridgeXPort4
    

    この例では、BridgeXPort1BridgeXPort2BridgeXPort3およびBridgeXPort4が、パーティションに追加するBridgeXポートです。

  6. パーティションにibp0およびibp1ネットワーク・デバイスのポートGUIDを追加するには、次の手順を実行します。

    1. ストレージ・アプライアンスに接続するためにSSHを使用し、次のコマンドを実行して、ibp0ネットワーク・デバイスのポートGUIDを判別します。

      :> configuration
      :configuration> net
      :configuration net> devices
      :configuration net devices> select ibp0
      :configuration net devices ibp0> show
      Properties:
                               speed = 32000 Mbit/s
                                  up = true
                              active = false
                               media = Infiniband
                         factory_mac = not available
                                port = 1
                                guid = 0x212800013e8fbf
      configuration net devices ibp0> done
      
    2. ibp1デバイスのポートGUIDを判別するために、select ibp1を使用して前の手順を繰り返してください。

    3. 次のコマンドを実行して、myIPoIBパーティションにストレージ・アプライアンスGUIDを追加します。

      # smpartition add -n myIPoIB -port ibp0GUID ibp1GUID
      
  7. 次のコマンドを実行して、変更されたパーティション構成を表示します。

    # smpartiiton list modified
    

    このコマンドによって、新しいパーティションとともにpkey、パーティションに追加されたポート、メンバーシップ・タイプが表示されます。

  8. 次のコマンドを実行して、パーティション構成を確認します。

    # smpartition commit
    
  9. ibp0およびibp1ネットワーク・デバイスのインタフェースを作成し、それらのインタフェースを次の手順を実行して結合します。

    1. Exalogicマシンのストレージ・アプライアンスのブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)にログインします。

    2. 「Configuration」タブで、「Network」を選択します。

    3. 「Devices」の「ibp0」を「Datalinks」列にドラッグすることで、次のプロパティで新しいデータリンクを作成します。

      i.「Name」フィールドに、「ibp0.8005」と入力します。ここで、8005はパーティション・キーです。

      ii.「Partition Key」フィールドに、パーティションに対して指定されたパーティション・キーを入力します。

      iii.「Link Mode」を「Connected Mode」に設定します。

    4. 手順「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」を実行することで、ibp1.8005と呼ばれるibp1のデータリンクを作成します。

    5. ibp0.8005データリンクをインタフェース列にドラッグした後、次のプロパティを使用してibp0ネットワーク・デバイスのインタフェースを作成します。

      i.「Name」フィールドに、「ib0.8005」と入力します。ここで、8005はパーティション・キーです。

      ii.「Configure with」フィールドで、「Static Address List」を選択します。

      iii.「IPv4 Address/Mask」に、「0.0.0.0/8」と入力します。

    6. 手順「計算ノードのポートGUIDとゲートウェイ・スイッチのBridgeXポートの収集」を実行することで、ib1.8005と呼ばれるibp1のインタフェースを作成します。

    7. 別のインタフェースを追加することで、各インタフェースを結合します。インタフェース列の横の正符号ボタンをクリックし、次の情報を入力します。

      i.「Name」フィールドに、IB_IF_8005のようなIBパーティションを示す名前を入力します。

      ii.「Configure with」フィールドで、「Static Address List」を選択します。

      iii.InfiniBandデバイスとして構成するために「IPv4 Address/Mask」に入力します。使用されていないどのIPアドレスでも使用できます。この例では、192.168.33.15/24を使用します。

      iv.「IP MultiPathing Group」ボックスを確認します。

  10. 計算ノード上にネットワークを構成し、シェアをマウントするには、次の手順を実行します。

    1. rootユーザーとして、パーティションのメンバーである計算ノードにSSH接続します。

    2. 次のコマンドを計算ノードで実行して、アクティブなInfinibandデバイスを判別します。

      # ifconfig ib0
      # ifconfig ib1
      

      アクティブなデバイスのRx/Txバイトはゼロではありません。

    3. 次のコマンドを実行して、アクティブなデバイスに対してネットワークを構成します。

      # echo 0x8005 > /sys/class/net/ib0/create_child
      # ifconfig -a | grep -A6 8005
      ib0.8005  Link encap:InfiniBand  HWaddr 80:50:05:4C:FE:80:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00
                BROADCAST MULTICAST  MTU:2044  Metric:1
                RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
                TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
                collisions:0 txqueuelen:256
                RX bytes:0 (0.0 b)  TX bytes:0 (0.0 b)
       
      # ifconfig ib0.8005 192.168.33.15
      
    4. umountコマンドを使用してマウントされたシェアをアンマウントします。

    5. リモート・デバイスからシェアをマウントします。構成手順で指定したIPを使用します。この例では、192.168.33.15を使用しました。

      # mount 192.168.33.15:/export/share_name /mnt/share_name
      
    6. パーティションのメンバーであるすべての計算ノードに対して、前述の手順を繰り返してください。