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Oracle® Exalogic Elastic Cloudリリース・ノート

B71908-07
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EECS 2.0.6.3.0の新機能および拡張機能

この項では、Exalogic Elastic Cloudソフトウェア(EECS)リリース 2.0.6.3.0で導入された新機能と拡張機能について説明します。

EECS 2.0.6.3.0では、信頼性、堅牢性、パフォーマンスおよびユーザビリティが強化されたほか、次の機能と拡張機能が組み込まれています。

新しいExalogic X6-2ラックのサポート

EECS 2.0.6.3.0では、Exalogic X6-2ラックでのフレッシュ・インストールのみがサポートされます。より古い物理ラック(X2-2/X3-2/X4-2/X5-2など)の再イメージ化は、EECS 2.0.6.2.0と、その後の使用可能な最新のExalogic PSUへのアップグレードを使用して、引き続きサポートされます。

Exalogic X6-2ハードウェア・コンポーネントの詳細は、Exalogicのハードウェア・コンポーネントに関する項を参照してください。

Oracle Linux 6.8のサポート

EECS 2.0.6.3.0では、Exalogic X6-2の物理ラックまたは仮想ラック用のOracle Linux 6が提供されています。Oracle SolarisまたはOracle Linux 5は、Exalogic X6-2の物理ラックではサポートされていません。

Exalogic X6-2仮想ラック用のEECS 2.0.6.3.0のExalogicゲスト基本テンプレート(EGBT)には、Oracle Linux 6.8サーバー・インストールが含まれています。テンプレート内のブート・パーティションが100 MBから500 MBに増加しました。Oracle Linux 5 EGBTは、Exalogic X6-2の仮想ラックではサポートされていません。

Exalogic制御の更新

EECS 2.0.6.3.0には、仮想化されたExalogicシステムを管理するために、更新バージョンのOVMマネージャ(OVMM 3.2.11)およびEM Ops CenterがExalogic制御スタックに含まれています。

更新バージョンのOracle Virtual Server (OVS 3.2.11)は、仮想化された構成内の計算ノード(dom0)上にインストールされています。

EECS 2.0.6.3.0には、Oracle Enterprise Manager Ops Centerの拡張機能とバグ修正も、Exalogic制御に含まれています。

  • ユーザーは、Exalogic制御ブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)から、既存のEoIBネットワークのDNSサーバー情報を編集できるようになりました。更新されたEoIBネットワークを使用して作成された新しいvServerでは、更新されたDNSサーバー情報が/etc/resolv.conf内に保持されます。

  • Exalogic制御BUIには、エンタープライズ・コントローラの「Administration」セクションに新規ビューが存在し、このビューには、Exalogic制御でのASRに対する該当アセットの有効化を防止するブラックリストに追加されたアセットのリストが表示されます

  • Webブラウザでズーム・インおよびズーム・アウトを行う際の、Exalogic制御BUIのサポートが向上しました。

  • IPoIB-defaultを使用するvServerについて、デフォルトの制限付きメンバーシップの新機能が追加されました。

  • ストレージ・ノードが、Exalogic制御BUIのストレージ・ツリーの下にリストされるようになりました。

  • IPoIBネットワークは、同じウィザードを使用してEoIBネットワークとして定義されます。これは、ユーザーがIPoIBネットワークを使用して複数のvDCアカウント間で共有する場合に役立ちます。

  • vDCでvServerを作成する際、割り当てられたネットワーク結合の順序が有効化されます。

  • 新機能として、ZS5-ESバージョンのサポートが追加されました。

  • 操作の実行中、vServer名がジョブ詳細に表示されます。

IaaS CLIの更新

EECS 2.0.6.3.0には、IaaS CLIの拡張機能とバグ修正が含まれます。

  • 拡張されたIaaS CLIコマンドのフォーマット、フィルタリングおよびソート

  • ユーザーは、vNetからのIPアドレスのブラックリスト登録のために、BUI、CLIおよびAPIの変更を実装できるようになりました。

  • ユーザーは、vNetタイプをIaaSによって記述されたvNetに公開して、使用中のネットワークのタイプ(プライベートまたはパブリック)を表示できるようになりました。

  • Exalogic IaaS CLIには、次の新機能があります。

    • ディストリビューション・グループへの既存のvServerの追加。

    • ディストリビューション・グループからの既存のvServerの削除。

    • vServerのディストリビューション・グループの変更。

    • ディストリビューション・グループへのvServerのリストの追加。

    • ディストリビューション・グループからのvServerのリストの削除。

Oracle Virtual Assembly Builderの非サポート

EECS 2.0.6.3.0では、OVABで生成されたアセンブリのインスタンスをExalogic vDCにデプロイするための、Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB)はサポートされていません

Exalogic X6-2ラックのExalogicツール・サポート

Exalogic X6-2ラックをサポートするために、Exalogicツール(ExaLogs、ExaPasswdおよびExaPatch)の更新が含まれています。