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Oracle® Exalogic Elastic Cloudリリース・ノート

B71908-07
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インストールおよび構成の問題と回避策

ここでは、Oracle Virtual Assembly Builderのインストールに関する問題について説明します。次の項目が含まれます。

デプロイヤ・インスタンス・ディレクトリはデプロイヤ専用インストールでの使用のみに適している

Oracle Virtual Assemblyの複合(Studioおよびデプロイヤ)インストールを実行し、その後、Oracle WebLogic Serverドメインでデプロイヤを構成すると、インストールによってOracle WebLogic Serverドメイン・ルートにab_instanceディレクトリ(「デプロイヤ・インスタンス・ディレクトリ」)が作成されます。このab_instanceは、abctlを使用する目的では機能しません。

かわりに、複合インストールの場合には、Oracle Virtual Assembly Builderインストーラによって作成された「Studioインスタンス・ディレクトリ」のみを使用する必要があります(通常、MIDDLEWARE_HOMEの直下)。

デプロイヤ・インスタンス・ディレクトリはデプロイヤ専用インストールでの使用のみに適しています。

ディスク警告がインストールの失敗を引き起こす

大容量のディスク領域を持つOracle ExalogicマシンにOracle Virtual Assembly Builderをインストールすると、Oracle Universal Installerの既知の問題によってインストールは完了しません。"errorString:Space required for Oracle home is 350 MB.[[ Space Available: 0 MB ]"を含むエラーが表示されることがあります。

回避策として、次のようにインストーラを起動します。

./runInstaller -novalidation -ignoreDiskWarning

VM内の不足ライブラリに関するエラー

VMに特定のライブラリが不足している場合、VMのログに例外が記録されることがあります。例外はファイル・コピーの結果であり、無害です。ファイルは正常にコピーされています。例外は次のように表示されます。

[2012-04-25T03:04:04.949-04:00] [as] [TRACE] [] 
[oracle.as.assemblybuilder.common] [tid: 11] [SRC_CLASS: 
oracle.as.assemblybuilder.common.jni.Native] [SRC_METHOD: <init>] Unable to load native library. 

ベース・イメージ内の間違ったsshd_configファイル

VMの作成に使用したベース・イメージに間違ったsshd_configファイルが含まれています。次の行、

#AllowTcpForwarding yes 

はコメント・アウトされていますが、次のように指定する必要があります。

AllowTcpForwarding yes 

リモート・イントロスぺクションを可能にするため、VMの/etc/ssh/sshd_configファイルを更新し、SSH (/etc/rc.d/init.d/sshd stop/start)を再起動する必要があります。

アップグレード後のメッセージ・ログの例外

Oracle Virtual Assembly Builderのアップグレード後に初めてOracle Virtual Assembly Builder Studioを起動すると、Message.logに例外が表示されることがあります。これらの例外は無視してかまいません。

回避策

Oracle Virtual Assembly Builder Studioを再度開くと、それ以降例外は表示されません。

Oracle Virtual Assembly Builder Studioインストーラが大容量ディスクで失敗することがある

Oracle Virtual Assembly Builder Studioインストーラ("runInstaller")が大容量ディスクで失敗することがあります。失敗すると、インストーラが起動されたコンソールにエラー・メッセージが表示されるとともに、ウィザードでディスク容量が不十分であると誤って示すエラー・メッセージが表示されます。

この問題を回避するには、インストールが実行されるホストに64ビットOracle HotSpot Java JDK6またはJRE6をインストールします。その後、-jreLocコマンド行引数を使用してJREへのパスを明示的に指定します。次に例を示します。

% runInstaller -jreLoc <path-to-jre> 

このリリースのOracle Virtual Assembly Builderでは、Java 7はサポートされていないことに注意してください。