ここでは、Oracle Virtual Assembly Builderのインストールに関する問題について説明します。次の項目が含まれます。
Oracle Virtual Assemblyの複合(Studioおよびデプロイヤ)インストールを実行し、その後、Oracle WebLogic Serverドメインでデプロイヤを構成すると、インストールによってOracle WebLogic Serverドメイン・ルートにab_instanceディレクトリ(「デプロイヤ・インスタンス・ディレクトリ」)が作成されます。このab_instanceは、abctl
を使用する目的では機能しません。
かわりに、複合インストールの場合には、Oracle Virtual Assembly Builderインストーラによって作成された「Studioインスタンス・ディレクトリ」のみを使用する必要があります(通常、MIDDLEWARE_HOMEの直下)。
デプロイヤ・インスタンス・ディレクトリはデプロイヤ専用インストールでの使用のみに適しています。
大容量のディスク領域を持つOracle ExalogicマシンにOracle Virtual Assembly Builderをインストールすると、Oracle Universal Installerの既知の問題によってインストールは完了しません。"errorString:Space required for Oracle home is 350 MB.[[ Space Available: 0 MB ]"を含むエラーが表示されることがあります。
回避策として、次のようにインストーラを起動します。
./runInstaller -novalidation -ignoreDiskWarning
VMに特定のライブラリが不足している場合、VMのログに例外が記録されることがあります。例外はファイル・コピーの結果であり、無害です。ファイルは正常にコピーされています。例外は次のように表示されます。
[2012-04-25T03:04:04.949-04:00] [as] [TRACE] [] [oracle.as.assemblybuilder.common] [tid: 11] [SRC_CLASS: oracle.as.assemblybuilder.common.jni.Native] [SRC_METHOD: <init>] Unable to load native library.
VMの作成に使用したベース・イメージに間違ったsshd_configファイルが含まれています。次の行、
#AllowTcpForwarding yes
はコメント・アウトされていますが、次のように指定する必要があります。
AllowTcpForwarding yes
リモート・イントロスぺクションを可能にするため、VMの/etc/ssh/sshd_config
ファイルを更新し、SSH (/etc/rc.d/init.d/sshd stop/start
)を再起動する必要があります。
Oracle Virtual Assembly Builderのアップグレード後に初めてOracle Virtual Assembly Builder Studioを起動すると、Message.logに例外が表示されることがあります。これらの例外は無視してかまいません。
回避策
Oracle Virtual Assembly Builder Studioを再度開くと、それ以降例外は表示されません。
Oracle Virtual Assembly Builder Studioインストーラ("runInstaller")が大容量ディスクで失敗することがあります。失敗すると、インストーラが起動されたコンソールにエラー・メッセージが表示されるとともに、ウィザードでディスク容量が不十分であると誤って示すエラー・メッセージが表示されます。
この問題を回避するには、インストールが実行されるホストに64ビットOracle HotSpot Java JDK6またはJRE6をインストールします。その後、-jreLoc
コマンド行引数を使用してJREへのパスを明示的に指定します。次に例を示します。
% runInstaller -jreLoc <path-to-jre>
このリリースのOracle Virtual Assembly Builderでは、Java 7はサポートされていないことに注意してください。