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Oracle® Exalogic Elastic Cloudバックアップおよびリカバリ・ガイド
リリースEL X2-2およびX3-2
E51445-03
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1 概要と範囲

Oracle Exalogicは、幅広いアプリケーション・タイプおよび多様なワークロードに対して完全なプラットフォームを提供する、ハードウェアおよびソフトウェアの統合システムです。Exalogicは、大規模でパフォーマンスに依存する基幹アプリケーション・デプロイメントを対象としています。

この章は次の項で構成されています:

1.1 バックアップおよびリカバリの概念の概要

すべてのExalogicシステムには、1つのコンポーネントの障害がシステム全体の可用性に影響を与えることがないように、いくつかの冗長コンポーネントが含まれています。ただし次の場合には、この冗長性によってシステムが十分に保護されないことがあります。

状況によっては、障害時リカバリ(DR)テクノロジが便利な場合があります。たとえば、サイト全体の停止に対する保護手段の1つとして、Exalogicシステムを別の物理的な場所にレプリケートすることがあります。レプリケートしたシステムは、プライマリ・システムに対する変更を反映して最新の状態に維持する必要があります。このようなシステムでは、プライマリ・システムで障害が発生した場合に備えてホットスタンバイ機能が提供されます。

ビジネスの継続性を維持するうえでホットスタンバイ・システムはきわめて有用ですが、メンテナンスに費用がかかる上、多くの場合に追加のインフラストラクチャが必要になります。さらに、特定のデータ・セグメントのみリストアが必要な状況では、これが便利な最善のソリューションではありません。たとえば、ユーザー・エラーやデータの破損によって特定のファイルにエラーが発生した場合、これらのエラーがスタンバイ・システムにも反映されてしまいます。この場合は、バックアップとリストアの機能を使用することによって、ファイルの以前のバージョンにリカバリできます。

このドキュメントでは、Oracle DatabaseおよびOracle Fusion Middlewareの確立されたソリューションの上に構築される、Oracle Exalogicマシンのバックアップおよびリカバリ・ソリューションについて説明します。このドキュメントでは、ディスクベースのバックアップにZFSストレージ・アプライアンスの組込み機能を利用する方法についても説明しています。

1.2 範囲

このドキュメントでは、Exalogicインフラストラクチャ・コンポーネントの構成のバックアップとリストア、およびExalogicマシンが仮想構成にデプロイされている場合のクラウド・インフラストラクチャの管理コンポーネント(Exalogic Controlスタック)のバックアップとリストアについて説明します。

Exalogic Controlスタックは、Oracle VM Manager、Oracle Enterprise Manager Ops CenterおよびそれらのリポジトリでOracle Databaseにデプロイされているものによって構成されます。

Exalogic Control vServerおよびアプリケーションvServerのディスク・イメージが含まれるリポジトリは、ExalogicマシンのローカルZFSストレージ・アプライアンスに配置されます。

1.3 サポートされるプラットフォーム

このドキュメントは、次のプラットフォームでの使用を対象としています。


注意:

これらより後のリリースの場合はすべて、ExalogicデータのバックアップおよびリストアにはExaBRツールを使用することをお薦めします。詳細は、ExaBRによるバックアップおよびリカバリ・ガイドを参照してください。


1.4 バックアップおよびリカバリに関する推奨事項

この項では、Exalogicの一般的なバックアップおよびリカバリに関する推奨事項を提示します。

詳細は、Exalogicのバックアップおよびリカバリのベスト・プラクティスに関するホワイト・ペーパー(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-exalogic-br-1529241.pdf)を参照してください。