Oracle® Exalogic Elastic Cloud Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2 E51447-02 |
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この章では、外部Oracle HTTP Server Web層を使用するExalogic上のOracle SOA Exalogicエンタープライズ・デプロイメントについて説明します。これは、第2.1.2項「別のデプロイメント・トポロジ」で説明する代替トポロジの1つです。
この付録では、次の項目について説明します。
Exalogicトポロジ上の代替Oracle SOAトポロジでは、ユーザー・リクエストはOracle Traffic Director WebリスナーではなくOracle HTTP Server Web層でルーティングされます。このトポロジを第2章「概要と計画」に示すものと比較します。
図C-1 Oracle HTTP ServerおよびOracle RACデータベースを使用するOracle SOA
Oracle HTTP Serverを使用する代替Oracle SOAトポロジのコンポーネントは、次のもの以外は第2章で説明するものと同一です。
Oracle HTTP ServerトポロジのWeb層は、別のWEHOST1およびWEBHOST2ホスト・コンピュータ上の2つのOracle HTTP Serverインスタンスで構成されています。これらのコンピュータはExalogicマシンの外部にあり、ファイアウォールによってアプリケーション層から分離されています。
Fusion Middleware SOAコンポーネントの多くはWeb層がなくても機能しますが、大部分のExalogicエンタープライズ・デプロイメントではWeb層の存在が望まれます。
Web層内では、次のようになっています。
WEBHOST1およびWEBHOST2には、Oracle HTTP Server、WebGate (Access Managerコンポーネント)およびmod_wl_ohs
プラグイン・モジュールがインストールされています。mod_wl_ohs
プラグイン・モジュールによって、リクエストをOracle HTTP Serverから、アプリケーション層で実行されているWebLogic Serverにプロキシすることが可能になります。
Oracle HTTP Server内のWebGate (Oracle Access Managementコンポーネント)は、Oracle Access Protocol (OAP)を使用して、Fusion Middleware SOA DMZ内のSOAHOST1およびSOAHOST2で実行されているAccess Managerと通信します。WebGateおよびAccess Managerは、ユーザー認証などの操作の実行に使用されます。
Web層を保護しているファイアウォール上のHTTPポートは、HTTPS用は443 (HTTP_SSL_PORT)であり、HTTP用は80 (HTTP_PORT)です。ポート443は開いています。
第2.3項「トポロジ・コンポーネントの理解」のトポロジと同様に、Oracle Traffic DirectorがExalogicラック内の内部通信用ロード・バランサとして使用されています。ロード・バランサを使用してリクエストをルーティングするかわりにOracle Traffic Directorを使用することで、よりセキュアで高速なIPoIBネットワークを利用できます。
このトポロジでは、Oracle Traffic Directorインスタンスは、アクティブ/パッシブ構成になっており、内部通信に使用される必須の仮想IPアドレス(oudinternal.mycompany.comなど)がOracle Traffic Director構成で定義されています。
アクティブ-パッシブ・モードのためのOracle Traffic Directorフェイルオーバー・グループの構成の詳細は、Oracle Traffic Director管理者ガイドのフェイルオーバー・グループの作成に関する項を参照してください。