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Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド
12c リリース2 (12.1.0.3) for Linux x86-64
B70759-01
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3 RUEI 12.1.0.3へのアップグレード

この章では、既存のRUEI 11.1または12.1.0.xインストールをリリース12.1.0.3にアップグレードする手順について説明します。インストール後の構成手順については、第4章「RUEIの構成」で説明しています。

追加のインストールの依存性

バージョン12.1.0.3の時点で、新しい依存性が紹介されています。これには、「RUEI 11.1から12.1.0.3へのアップグレード」および「RUEI 12.1.0.xから12.1.0.3へのアップグレード」で説明しているアップグレード手順の一部として、php-soapモジュール(Linux DVDで入手可能)のインストールが必要です。

DVDが自動的にマウントされない場合は、次のコマンドを使用してマウントしてください。

mkdir -p /mnt/dvd
mount /dev/dvd /mnt/dvd

この章の残りの部分では、DVDが/mnt/dvdにマウントされていると想定しています。

アップグレードまたはロールバックの問題のトラブルシューティング

アップグレードおよびロールバック・スクリプトは、/tmp/ruei-upgrade-x.logおよび/tmp/ruei-rollback-x.logファイルにアクションを記録します。アップグレードまたはロールバック中に問題が発生した場合は、該当するファイルをOracleサポート・サービスへのリクエストに添付してください。

KPI値

12.1.0.0.1以前のバージョンで、KPIパーセント値が0および100の間ではなく0および1の間の数値として誤って報告される場合があります。アップグレード・スクリプトは、疑わしいKPI履歴値およびターゲットの修正の確認を要求します。これは、「レポータ・システムのアップグレード」で説明されています。

履歴データおよびターゲット値が必要に応じて正しく変換されていることを確認する最善の努力を行う一方で、要件を満たすKPIレポートおよびターゲット構成を確認することをお薦めします。

XPathのサポート

リリース11.1では、XPathクエリーのサポートが拡張され、コンテンツ・スキャニング用の完全なXPath 1.0機能が提供されるようになりました。これは既存のRUEIインストールをアップグレードする際に大きな影響があります。

アップグレード・スクリプトは、現在の構成で検出されたすべてのネームスペースを報告します。アップグレード・プロセス完了時にこれらを明示的に定義する必要があります。定義しなかった場合は、構成が正しく機能しません。

さらに、形式が正しくないXHTMLコードに対して実行されたXPath式は、前のバージョンとは異なる結果を返すことがある点にも注意してください。したがって、RUEIインストールで使用されるすべてのXPath式を慎重に確認することを強くお薦めします。XPathサポートに関する詳細は、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』を参照してください。

増加したデータベース領域の要件

バージョン12.1.0.1の時点で、データ・ブラウザ・グループ内の毎時間情報の追加によって、必要なデータベース領域の量が大幅に増加しました。レポート要件を満たしていることを確認するため、データベース使用状況およびデータ保存ポリシーを定期的に確認することをお薦めします。

デフォルトの表領域モード

バージョン12.1.0.3の時点で、新しいインストール内のUSERSおよびUXCONF表領域がforce loggingモードに設定されます。以前のデフォルト・モードはnologgingでした。この構成を変更する手順は、Oracle Real User Experience Insightアドバンスト管理者ガイドで説明されています。

アップグレード手順は、データベースの現在の設定を変更しません。ただし、force loggingへの表領域モードの変更によってディスクI/Oが大幅に増加する可能性があることに注意してください。

RUEI 11.1から12.1.0.3へのアップグレード

この項では、既存のRUEI 11.1インストールをリリース12.1.0.3にアップグレードするための手順について説明します。


重要:

アップグレードを進める前に、構成のバックアップを作成します。「システム」「メンテナンス」「バックアップおよびリストア」の順に選択します。ロールバックの場合には、構成のバックアップが必要です。

レポータ・システムのアップグレード

この項で説明するレポータのアップグレード手順は、専用のレポータ・システムばかりでなく、単一サーバーのインストールにも適用できます。

次を実行します。

  1. レポータにrootとしてログインします。/rootディレクトリ内でRUEI zipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを使用します。

    cd /root
    unzip Vxxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを発行して、php-soapモジュールをインストールします。

    cd /mnt/dvd/Server
    rpm -Uhv php-soap-5.1.6-*.x86_64.rpm
    
  3. 次のコマンドを使用して、レポータ・システムおよびコレクタ・システム上のすべての処理を停止します。

    cd /root/RUEI/extra
    chmod +x ruei-upgrade-12.1.0.3.sh
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh stop_ruei
    
  4. /etc/ruei.confファイルに追加の行を挿入します。

    export RUEI_DB_TNSNAME_CFG=$RUEI_DB_TNSNAME
    
  5. 次のコマンドを実行して、アップグレード前に必要なアクションを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh rpm_pre_install
    

    デプロイメントによっては、アップグレード・アクションの完了に数時間かかる場合があります。

  6. ruei-prepare-db.shスクリプトを、データベースがあるシステム上のOracleユーザーに提供します(たとえば、RUEIディストリビューションzipを抽出するなど)。次のコマンドを発行して、RUEIデータベース・インスタンスを更新します。

    cd /root/RUEI/121
    cp ruei-prepare-db.sh /home/oracle
    cp -r sql_scripts /home/oracle
    chmod +x /home/oracle/ruei-*.sh
    su - oracle
    export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1Foot 1 
    ./ruei-prepare-db.sh sql_packages
    ./ruei-prepare-db.sh user_grants
    

    完了すると、再びrootユーザーになります。

  7. 必要なコレクタ・システムごとに、次の項で示す手順を実行します。完了したら、手順8に進みます。

  8. 次のコマンドを使用して、新しいリリースのRPMをインストールします。

    cd /root/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh *.rpm
    
  9. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)に次の行を追加します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  10. 次のコマンドを実行して、アップグレード後に必要なアクションを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh rpm_post_install
    

    「KPI値」で説明されているように、アップグレード・スクリプトにより疑わしい履歴値およびターゲットの変換の確認を要求される場合があります。

    上で行った選択を変更する場合、次のコマンドを実行して、この手順を再実行できます。

  11. ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh kpi_convert_percent
    

    手順11を開始するに、上のコマンドを実行する必要があります。

  12. 次のコマンドを使用して、処理を再起動します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh reinitialize
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh start_ruei
    

注意:

アップグレード中またはその後で、イベント・ログ( 「システム」「ステータス」「イベント・ログ」の順に選択)にエラーまたは情報メッセージが出現したら、アップグレード手順の完了後に既読としてマークし、新しいメッセージが報告されているかどうかを監視。エラー・メッセージが再び生じた場合、Oracleサポート・サービスにご連絡ください。

リモート・コレクタ・システムのアップグレード

必要なコレクタ・システムごとに、rootとしてログインします。/rootディレクトリ内でRUEI zipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動して、新しいリリースのPRMをインストールします。次を実行します。

  1. 次のコマンドを使用して、RUEIディストリビューション・パッケージを解凍します。

    cd /root
    unzip Vxxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを使用して、コレクタRPMをアップグレードします。

    cd /root/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh collector
    
  3. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)に次の行を追加します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  4. /etc/ruei.confファイルに次の行を挿入します。

    export RUEI_DB_TNSNAME_CFG=$RUEI_DB_TNSNAME
    

必要なコレクタ・システムごとに上の手順を完了した後、レポータ・システムのアップグレードを続行する必要があります(「レポータ・システムのアップグレード」を参照)。

リリース11.1へのロールバック

この項では、リリース12.1.0.3へのアップグレード後に、リリース11.1にロールバックする手順を説明します。レポータのインストールに含まれているコレクタは、説明されている手順の実行中に自動的にロールバックされます。ただし、リモート・コレクタ・システムは、個々にロールバックする必要があります。この手順については、この項で後ほど説明します。


重要:

アップグレード前の状態に完全にシステムをリストアできない場合がある点に注意してください。アップグレードのロールバックを行う前に、Oracleサポート・サービスに連絡いただくことを強くお薦めします。

次の手順では、11.1ディストリビューション・セットが/root/oldに抽出され、12.1.0.3ディストリビューション・セットが/rootに抽出されることを想定しています。

  1. レポータ・システムにrootとしてログインします。/root/oldディレクトリ内でRUEI 11.1ディストリビューションzipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを使用します。

    mkdir /root/old
    cd /root/old
    unzip <path to distribution set>/Vxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを発行して、レポータ・システム上のすべての処理を停止します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-rollback-11.1.sh stop_ruei
    
  3. 次のコマンドを発行して、Oracle Fusionと日本語および韓国語の言語サポートの12.1.0.3 RPMを削除します。

    rpm -e ux-suites-fus
    rpm -e ux-lang-ja_jp
    rpm -e ux-lang-ko_kr
    
  4. 次のコマンドを発行して、RPMのインストール前のフェーズを実行します。

    ./ruei-rollback-11.1.sh rpm_pre_install
    
  5. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)から次の行を削除します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  6. 次のコマンドを発行して、前のRPMをリストアします。

    cd /root/old/RUEI/111
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh *.rpm
    
  7. 次のコマンドを実行して、インストール後のスクリプトを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-rollback-11.1.sh rpm_post_install
    
  8. すべての必要なリモート・コレクタをロールバックします(「リモート・コレクタ・システムのロールバック」で説明されている手順を使用)。完了したら、手順9に進みます。インストールでリモート・コレクタを使用しない場合は、すぐに手順9に進んでください。

  9. (「システム」「メンテナンス」「バックアップおよびリストア」「ファイルへのシステムのバックアップ」の順に選択して)アップグレード前に作成したバックアップを/tmpディレクトリなどにコピーしてレポータ・システムで使用できることを確認します。次に、rootユーザーとして次のコマンドを発行して、RUEI_USERユーザーによってバックアップ・ファイルを読取り可能にします。

    chmod 644 /tmp/backup_file_name.tar.gz
    
  10. RUEI_USERユーザーとして次のコマンドを発行して、バックアップ・ファイルをリストアします。

    project -restore --all /tmp/backup_file_name.tar.gz
    
  11. RUEI_USERユーザーとして次のコマンドを発行して、処理を停止します。

    project -stop wg 
    
  12. rootユーザーとして、次のコマンドを発行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ruei_rollback-11.1.sh restore_cubes
    
  13. 次のコマンドをrootユーザーとして発行することで処理を再起動します。

    ./ruei-rollback-11.1.sh start_ruei
    

リモート・コレクタ・システムのロールバック

次を実行します。

  1. リモート・コレクタ・システムにrootとしてログインします。/root/oldディレクトリ内で11.1ディストリビューションzipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを発行します。

    mkdir /root/old
    cd /root/old
    unzip <path to distribution file>/Vxxx.zip
    
  2. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)から次の行を削除します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  3. 次のコマンドを発行して、前のRPMをリストアします。

    cd /root/old/RUEI/111
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh ux-collector-*.rpm
    

必要なコレクタすべてについて完了したら、「リリース11.1へのロールバック」の手順8に戻ります。

RUEI 12.1.0.xから12.1.0.3へのアップグレード

この項では、既存のRUEI 12.1.0.xインストールをリリース12.1.0.3にアップグレードするための手順について説明します。


重要:

アップグレードを進める前に、構成のバックアップを作成します。「システム」「メンテナンス」「バックアップおよびリストア」の順に選択します。ロールバックの場合には、構成のバックアップが必要です。

レポータ・システムのアップグレード

この項で説明するレポータのアップグレード手順は、専用のレポータ・システムばかりでなく、単一サーバーのインストールにも適用できます。

次を実行します。

  1. レポータにrootとしてログインします。/rootディレクトリ内でRUEI zipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを使用します。

    cd /root
    unzip Vxxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを発行して、php-soapモジュールをインストールします。

    cd /mnt/dvd/Server
    rpm -Uhv php-soap-5.1.6-*.x86_64.rpm
    
  3. 次のコマンドを使用して、レポータ・システムおよびコレクタ・システム上のすべての処理を停止します。

    cd /root/RUEI/extra
    chmod +x ruei-upgrade-12.1.0.3.sh
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh stop_ruei
    
  4. 次のコマンドを実行して、アップグレード前に必要なアクションを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh rpm_pre_install
    

    デプロイメントによっては、アップグレード・アクションの完了に数時間かかる場合があります。

  5. 12.1.0.1以前のバージョンからアップグレードしている場合、この手順を実行する必要があります。

    ruei-prepare-db.shスクリプトを、データベースがあるシステム上のOracleユーザーに提供します(たとえば、RUEIディストリビューションzipを抽出するなど)。次のコマンドを発行して、RUEIデータベース・インスタンスを更新します。

    cd /root/RUEI/121
    cp ruei-prepare-db.sh /home/oracle
    cp -r sql_scripts /home/oracle
    chmod +x /home/oracle/ruei-*.sh
    su - oracle
    export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1Foot 2 
    ./ruei-prepare-db.sh sql_packages
    ./ruei-prepare-db.sh user_grants
    

    完了すると、再びrootユーザーになります。

  6. 必要なコレクタ・システムごとに、「リモート・コレクタ・システムのアップグレード」で示されている手順を実行します。完了したら、手順7に進みます。

  7. 必要な処理エンジン・システムごとに、「処理エンジン・システムのアップグレード」で示されている手順を実行します。完了したら、手順8に進みます。

  8. 次のコマンドを使用して、新しいリリースのRPMをインストールします。

    cd /root/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh *.rpm
    
  9. rootユーザーとして、RUEI_USER.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)に次の行を追加します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  10. 次のコマンドを実行して、アップグレード後に必要なアクションを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh rpm_post_install
    

    「KPI値」で説明されているように、アップグレード・スクリプトにより疑わしい履歴値およびターゲットの変換の確認を要求される場合があります。

  11. バージョン12.1.0.0.1 (以上)からアップグレードしている場合、この手順を実行しないでください。

    前述の手順で行った選択を変更する場合、次のコマンドを実行して、この手順を再実行できます。

  12. ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh kpi_convert_percent
    

    手順12を開始するに、上のコマンドを実行する必要があります。

  13. 次のコマンドを使用して、処理を再起動します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh reinitialize
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh start_ruei
    

注意:

アップグレード中またはその後で、イベント・ログ( 「システム」「ステータス」「イベント・ログ」の順に選択)にエラーまたは情報メッセージが出現したら、アップグレード手順の完了後に既読としてマークし、新しいメッセージが報告されているかどうかを監視。エラー・メッセージが再び生じた場合、Oracleサポート・サービスにご連絡ください。

リモート・コレクタ・システムのアップグレード

必要なコレクタ・システムごとに、rootとしてログインします。/rootディレクトリ内でRUEI zipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動して、新しいリリースのPRMをインストールします。次を実行します。

  1. 次のコマンドを使用して、RUEIディストリビューション・パッケージを解凍します。

    cd /root
    unzip Vxxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを使用して、コレクタRPMをアップグレードします。

    cd /root/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh collector
    
  3. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)に次の行を追加します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    

必要なコレクタ・システムごとに上の手順を完了した後、レポータ・システムのアップグレードを続行する必要があります(「レポータ・システムのアップグレード」を参照)。

処理エンジン・システムのアップグレード

この項で説明されているアップグレード手順を処理エンジン・システムごとに実行する必要があります。処理エンジン・システムは、順にアップグレードする必要があります。つまり、前のシステムのアップグレードが完了するまで、次のシステムのアップグレードを開始しないでください。次を実行します。

  1. rootとして処理エンジンにログインします。/rootディレクトリ内でRUEI zipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを使用します。

    cd /root
    unzip Vxxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを実行して、アップグレード前に必要なアクションを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-upgrade-12.1.0.3.sh rpm_pre_install
    
  3. 12.1.0.1以前のバージョンからアップグレードしている場合のみ、この手順を実行する必要があります。

    ruei-prepare.shスクリプトを、データベースがあるシステム上のOracleユーザーに提供します(たとえば、RUEIディストリビューションzipを抽出するなど) 。次のコマンドを発行して、処理エンジン・データベース・インスタンスを更新します。

    cd /root/RUEI/121
    cp ruei-prepare-db.sh /home/oracle
    cp -r sql_scripts /home/oracle
    chmod +x /home/oracle/ruei-*.sh
    su - oracle
    export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1Foot 3 
    ./ruei-prepare-db.sh sql_packages
    ./ruei-prepare-db.sh user_grants
    

    完了すると、再びrootユーザーになります。

  4. 次のコマンドを使用して、新しいリリースのRPMをインストールします。

    cd /root/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh processor
    
  5. rootユーザーとして、RUEI_USER.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)に次の行を追加します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    

必要な処理エンジンごとに上の手順を完了した後、レポータ・システムのアップグレードを続行する必要があります(「レポータ・システムのアップグレード」を参照)。

リリース12.1.0.xへのロールバック

この項では、リリース12.1.0.3へのアップグレード後に、リリース12.1.0.xにロールバックする手順を説明します。レポータのインストールに含まれているコレクタは、説明されている手順の実行中に自動的にロールバックされます。ただし、リモート・コレクタ・システムは、個々にロールバックする必要があります。この手順については、この項で後ほど説明します。


重要:

アップグレード前の状態に完全にシステムをリストアできない場合がある点に注意してください。アップグレードのロールバックを行う前に、Oracleサポート・サービスに連絡いただくことを強くお薦めします。

次の手順では、12.1.0.xディストリビューション・セットが/root/oldに抽出され、12.1.0.3ディストリビューション・セットが/rootに抽出されることを想定しています。

  1. レポータ・システムにrootとしてログインします。/root/oldディレクトリ内でRUEI 12.1.0.xディストリビューションzipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを使用します。

    mkdir /root/old
    cd /root/old
    unzip <path to distribution set>/Vxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを発行して、レポータ・システム上のすべての処理を停止します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-rollback-12.1.0.x.sh stop_ruei
    
  3. 次のコマンドを発行して、RPMのインストール前のフェーズを実行します。

    ./ruei-rollback-12.1.0.x.sh rpm_pre_install
    
  4. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)から次の行を削除します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  5. 次のコマンドを発行して、前のRPMをリストアします。

    cd /root/old/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh *.rpm
    
  6. 次のコマンドを実行して、インストール後のスクリプトを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-rollback-12.1.0.x.sh rpm_post_install
    
  7. すべての必要なリモート・コレクタをロールバックします(「リモート・コレクタ・システムのロールバック」で説明されている手順を使用)。完了したら、手順8に進みます。インストールでリモート・コレクタを使用しない場合は、すぐに手順8に進んでください。

  8. すべての必要な処理エンジン・システムをロールバックします(「処理エンジン・システムのロールバック」で説明されている手順を使用)。完了したら、手順9に進みます。インストールで処理エンジンを使用しない場合は、すぐに手順9に進んでください。

  9. (「システム」「メンテナンス」「バックアップおよびリストア」「ファイルへのシステムのバックアップ」の順に選択して)アップグレード前に作成したバックアップを/tmpディレクトリなどにコピーしてレポータ・システムで使用できることを確認します。次に、rootユーザーとして次のコマンドを発行して、RUEI_USERユーザーによってバックアップ・ファイルを読取り可能にします。

    chmod 644 /tmp/backup_file_name.tar.gz
    
  10. RUEI_USERユーザーとして次のコマンドを発行して、バックアップ・ファイルをリストアします。

    project -restore --collectors /tmp/backup_file_name.tar.gz
    
  11. RUEI_USERユーザーとして次のコマンドを発行して、処理を停止します。

    project -stop wg
    
  12. rootユーザーとして、次のコマンドを発行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ruei_rollback-12.1.0.x.sh restore_cubes
    
  13. 次のコマンドをrootユーザーとして発行することで処理を再起動します。

    ./ruei-rollback-12.1.0.x.sh start_ruei
    

リモート・コレクタ・システムのロールバック

次を実行します。

  1. リモート・コレクタ・システムにrootとしてログインします。/root/oldディレクトリ内で12.1.0.xディストリビューションzipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを発行します。

    mkdir /root/old
    cd /root/old
    unzip <path to distribution file>/Vxxx.zip
    
  2. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)から次の行を削除します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  3. 次のコマンドを発行して、前のRPMをリストアします。

    cd /root/old/RUEI/111
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh ux-collector-*.rpm
    cd /root/old/RUEI/121
    

必要なコレクタすべてについて完了したら、「リリース12.1.0.xへのロールバック」の手順8に戻ります。

処理エンジン・システムのロールバック

次を実行します。

  1. rootとして処理エンジン・システムにログインします。/root/oldディレクトリ内でRUEI 12.1.0.xディストリビューションzipファイルを解凍し、アプリケーション・ファイルが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを使用します。

    mkdir /root/old
    cd /root/old
    unzip <path to distribution set>/Vxxx.zip
    
  2. 次のコマンドを発行して、RPMのインストール前のフェーズを実行します。

    ./ruei-rollback-12.1.0.x.sh rpm_pre_install
    
  3. rootユーザーとして、RUEI_USERユーザーの.bash_profileファイル(RUEI_DATA/.bash_profile)から次の行を削除します。

    source /etc/ruei.conf
    source $RUEI_HOME/bin/env.sh
    
  4. 次のコマンドを発行して、前のRPMをリストアします。

    cd /root/old/RUEI/121
    chmod +x ruei-install.sh
    ./ruei-install.sh processor
    
  5. 次のコマンドを実行して、インストール後のスクリプトを実行します。

    cd /root/RUEI/extra
    ./ruei-rollback-12.1.0.x.sh rpm_post_install
    

必要な処理エンジンすべてについて完了したら、「リリース12.1.0.xへのロールバック」の手順9に戻ります。



脚注の説明

脚注1: この行は、データベース・バージョンとインストール・パスに基づいてカスタマイズする必要があります。
脚注2: この行は、ご使用のデータベース・バージョンとインストール・パスに基づくカスタマイズが必要です。
脚注3: この行は、ご使用のデータベース・バージョンとインストール・パスに基づくカスタマイズが必要です。