Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド 12cリリース2 (12.1.0.3) for Linux x86-64 B70760-01 |
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この付録では、Oracle Fusion Applicationsスイートの一部として使用できるアプリケーションの正確な監視のために提供されるサポートについて詳しく説明します。
RUEIでは、追加設定なしでOracle Fusion Applicationsスイートの一部として使用できるモジュールおよびコンポーネントを監視することができます。たとえば、Oracle Fusion Customer Relationship Management (CRM)およびOracle Fusion Human Capital Management (HCM)などです。これらのアプリケーションを自動的に発見し、ネットワーク・オブジェクトをビジネス・ファンクションに変換します。
Oracle Fusion Applicationsスイート内の特定のモジュールおよびコンポーネントの有無の詳細は、次の場所を参照してください。
http://www.oracle.com/us/products/applications/fusion/index.htm
他のサポートされているOracle Enterpriseアーキテクチャと同様に、Oracle Fusion Applicationsアプリケーションのスイート定義を作成できます。スイートを作成する手順の詳細は、10.1.1項「スイート定義の作成」に記載されています。
ご使用の環境でRUEIがOracle Fusionビジネス・ロジックを正確に変換できるようにするために、次の手順を実行してください。
create_FUS_info.pl
スクリプトをOracle Fusionサーバーのホーム・ディレクトリにコピーします。これはRUEIシステムのRUEI_DATA
/processor/local/download
ディレクトリにあります。
Oracle Fusionサーバーで任意のユーザーとしてcreate_FUS_info.sh
スクリプトを実行します。脚注1 このスクリプトは、環境で識別されたページIDにIDを割り当てます。create_FUS_info.pl
スクリプトは次の必須パラメータを指定して実行してください。
create_FUS_info.pl connect-string
connect-string
は、Oracle Fusionデータベースへのスクリプトのアクセスを許可するために使用する文字列です。スクリプトはスキーマを読み取り、現在のディレクトリに.txt
ファイルを生成します。次に例を示します。
create_FUS_info.pl "sys/oracle@myshop-fus:1522" create_FUS_info.pl "sys/oracle@FUS"
FND_APPL_TAXONOMY_VL
およびFND_APPL_TAXONOMY_HIERARCHY
表を使用して製品名を取得することに注意してください。これから製品ファミリが導出されます。レポートされるビューIDは、レスポンスのAdf-View-Id
HTTPヘッダーから導出されます。このヘッダーが関連するヒットで見つからない場合、RUEIはクリックに関連するヒットのURLからビューIDの取得を試行します。
10.1.2項「構成ファイルのアップロード」で説明している手順を実行し、生成されたファイルをレポータ・システムにアップロードします。
事前定義済のコンテンツ・メッセージは、すべての標準Oracle Fusion Applicationメッセージに自動的に提供されます。これにより、タイプ(メッセージまたはエラー)およびレポートをカスタマイズできます。表O-1に示すエラー・タイプがサポートされます。
表O-1 事前定義済のFusionエラー・タイプ
型 | 型 | 型 | 型 | 型 |
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表O-2に示すOracle Fusion Applications固有のデータ・アイテムは、RUEIによってレポートされます。
表O-2 Oracle Fusion Applications固有のデータ・アイテム
項目 | 説明 |
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Fusionアプリケーション |
Oracle Fusion Applicationsフレームワーク内のアプリケーション・モジュールの名前。 |
Fusionアクション |
このヒットによってトリガーされたアクション(表示、アクション、ダイアログ、フォーカス、ディスクロージャ、起動、問合せ、ソート、valueChangeなど)。 |
FusionクライアントID |
エンドユーザーが前のページでクリックした構成要素の一意のID。 |
Fusionスイート |
構成定義で定義されたFusionフレームワーク・スイートの名前。このデータを使用して、監視対象の様々なFusionフレームワーク・スイートを区別することができます。 |
Fusionコンポーネント名 |
前のエンドユーザー・アクションによってアクティブになった構成要素の表示名。 |
Fusionコンポーネント・タイプ |
前のエンドユーザー・アクションによってアクティブになった構成要素の種類。 |
FusionビューID |
前のエンドユーザー・アクションが行われた画面の一部のID(部分用)。 |
これらのデータ・アイテムの詳細は、次の場所から入手可能な『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。
http://download.oracle.com/docs/cd/E12839_01/web.1111/b31974/title.htm
現在、RUEIではOracle Fusion Applicationsのすべての機能はサポートされません。特に次の制約事項がすでに判明しています。
ページ・パフォーマンスをトレースするため、RUEIではPPRGETが必要です(12371586)。
クライアントIDは、必ずしも正しくレポートされません(12944375)。
リッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)・フレームワーク(Ajaxなど)を使用するアプリケーションは、再生機能が低下する場合があります。
脚注
脚注1:このスクリプトは、本番環境と同じであれば検収環境でも実行できます。