この付録では、Oracle Secure Backupのディレクトリの構造と内容について説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
注意: この付録に記載されているディレクトリとファイルの一部は、Oracle Secure Backupによるバックアップが実行されるまで作成されません。 |
Oracle Secure Backupのインストール時に、インストール用のOracle Secure Backupホーム・ディレクトリを指定します。Oracle Secure Backupホームには次の場所をお薦めします。
C:\Program Files\Oracle\Backup
(Windows)
/usr/local/oracle/backup
(LinuxおよびUNIX)
Oracle Secure Backupホーム・ディレクトリは、Oracle Secure Backupをインストールしたすべてのホストに作成されますが、ディレクトリの内容はそのホストに割り当てられたロールによって異なります。
Oracle Secure Backupがインストールされている各ホストには、そのホストにおけるOracle Secure Backupの構成の詳細を記録するための構成ファイルがあります。Windowsの場合、構成ファイルはobconfig.txtという名前で、Oracle Secure Backupホームのdbサブディレクトリにあります。LinuxおよびUNIXの場合、このファイルはobconfigという名前で、/etc
ディレクトリにあります。
管理サーバーには、インストールされた各オペレーティング・システムの実行可能ファイルとデータ・ファイルのセットがあります。
表A-1 管理サーバーに含まれるアーキテクチャ非依存のディレクトリおよびファイル
ディレクトリまたはファイル | 説明 |
---|---|
admin/ |
管理ドメイン・データベース |
admin/config/ |
構成データベース |
admin/config/class/ |
ユーザー・クラス・データ |
admin/config/dataset/ |
データセット |
admin/config/default/ |
デフォルト設定およびポリシー・データ |
admin/config/device/ |
デバイス・データ |
admin/config/duplication/ |
重複データ |
admin/config/family/ |
メディア・ファミリ・データ |
admin/config/host/ |
ホスト・データ |
admin/config/location/ |
保管場所データ |
admin/config/rotation/ |
ボリューム・ローテーション・データ |
admin/config/schedule/ |
バックアップ・スケジュール |
admin/config/summary/ |
サマリー・データ |
admin/config/user/ |
ユーザー・データ |
admin/encryption/ |
暗号化データ |
admin/encryption/keys/ |
暗号化で使用される鍵 |
admin/encryption/wallet/ |
暗号化で使用されるウォレット |
admin/history/ |
Oracle Secure Backupにより生成される履歴データ |
admin/history/edcf/ |
ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)環境のデータ・コンテナ・ファイル |
admin/history/host/ |
ホスト固有の履歴データ |
admin/history/host/host_name/ |
host_nameのバックアップ・カタログ |
admin/log/ |
生成されたログ・ファイル |
admin/log/device/ |
デバイスのログ・ファイル |
admin/log/device/device_name/ |
device_nameのログ・ファイル |
admin/log/index/ |
バックアップ・カタログ・マネージャ・ログ |
admin/log/scheduler/ |
スケジューラにより生成されたログ |
admin/log/scheduler/summary/ |
電子メール・サマリー・レポートのログ・ファイル |
admin/log/security/ |
セキュリティ関連のログ・ファイル |
admin/state/ |
動的状態データ |
admin/state/device/ |
デバイスの状態 |
admin/state/device/device_name/ |
device_nameの状態 |
admin/state/family/ |
メディア・ファミリの状態 |
admin/state/family/media_family_name |
media_family_nameの状態 |
admin/state/general/ |
その他の状態 |
admin/state/host/ |
ホストの状態 |
admin/state/host/host_name/ |
host_nameの状態 |
admin/state/scheduler/ |
スケジューラの状態 |
admin/state/scheduler/job/ |
ジョブの状態 |
apache/ |
Apache Webサーバー・ファイル |
apache/conf/ |
Apacheサーバー構成ファイル |
apache/conf/ssl.crl/ |
Apacheサーバー証明書失効リスト |
apache/conf/ssl.crt/ |
Apacheサーバー証明書 |
apache/conf/ssl.csr/ |
Apacheサーバー証明書署名リクエスト |
apache/conf/ssl.key/ |
ApacheサーバーSSL鍵 |
apache/conf/ssl.prm/ |
Apacheサーバー・パブリックDSAパラメータ・ファイル |
apache/htdocs/ |
ApacheサーバーHTMLドキュメント・ルート |
apache/htdocs/css/ |
Apacheサーバー・カスタム・スタイルシート |
apache/htdocs/include/ |
ApacheサーバーPHPファイル |
apache/htdocs/include/policies/ |
ApacheサーバーPHPファイル |
apache/htdocs/js/ |
ApacheサーバーJavaScriptファイル |
apache/htdocs/php/ |
ApacheサーバーPHPファイル |
apache/images/ |
ApacheサーバーWebイメージ・ファイル |
apache/logs/ |
Apacheサーバー・ログ・ファイル |
bin/ |
実行可能ファイルまたは実行可能ファイルへのリンク:
|
device/ |
デバイス表 |
help/ |
Oracle Secure Backupヘルプ・ファイル |
samples/ |
Oracle Secure Backupのスクリプト用サンプル・ツール |
表A-2 管理サーバーのWindowsディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
db\xcr\ |
このホストで実行されたジョブの記録 |
db\.hostid |
このホストの識別情報 |
db\wallet |
このホストのセキュリティ資格証明 |
temp\ |
observicedおよび一時ファイルのログ・ファイル |
表A-3 管理サーバーのLinuxおよびUNIXのディレクトリおよびファイル
ディレクトリまたはファイル | 説明 |
---|---|
.bin.operating_system/ |
operating_systemの実行可能ファイル(operating_systemはオペレーティング・システム名)。たとえば、Sun Solarisのディレクトリは、.bin.solarisになります。 |
.drv.operating_system/ |
operating_systemのデバイス・ドライバ |
etc/ |
デーモンおよびメンテナンス・ツールのアーキテクチャ非依存の実行可能ファイル |
.etc.operating_system/ |
operating_systemのデーモンおよびユーティリティ・プログラム |
install/ |
インストール・プログラム |
lib/ |
System Backup to Tape(SBT)インタフェースのアーキテクチャ非依存の共有ライブラリ |
.lib.operating_system/ |
operating_systemのSBTインタフェースの共有ライブラリ(operating_systemはオペレーティング・システム名)。たとえば、Sun Solarisのディレクトリは、.lib.solarisになります。 |
man/ |
Oracle Secure Backupコンポーネントのmanページ |
man/man1 |
Oracle Secure Backup実行可能ファイルのmanページ |
man/man8 |
デーモンおよびメンテナンス・ツールのmanページ |
tools.operating_system/ |
メンテナンス・ツール |
/usr/etc/ob/.hostid |
このホストの識別情報 |
/usr/etc/ob/wallet |
このホストのセキュリティ資格証明 |
/usr/etc/ob/xcr/ |
このホストで実行されたジョブの記録 |
/usr/tmp/ |
observicedファイル、obndmpdファイルおよび一時ファイルのログ・ファイル |
.wrapper |
コマンドを実行するホストのコンピュータ・アーキテクチャに基づいて、.bin.*または.etc.*ディレクトリから実行可能ファイルを選択するシェル・プログラム。シンボリック・リンクおよびアーキテクチャ非依存の.wrapperシェル・プログラムにより、複数のコンピュータ・アーキテクチャに対応する実行可能ファイルをホストに格納できます。 |
すべてのメディア・サーバーには、管理サーバーにあるディレクトリとファイルのサブセットがあります。メディア・サーバーには、サーバーのコンピュータ・アーキテクチャと、メディア・サーバーおよびクライアントとしての機能に関連するファイルのみが含まれます。ディレクトリとファイルについては、次の各表で説明しています。
表A-4 メディア・サーバーに含まれるアーキテクチャ非依存のディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
bin/ |
実行可能ファイルまたは実行可能ファイルへのリンク:
|
device/ |
デバイス表 |
表A-5 メディア・サーバーのWindowsディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
drv\ |
デバイス・ドライバ |
help\ |
Oracle Secure Backupヘルプ・ファイル |
temp\ |
observicedおよび一時ファイルのログ・ファイル |
db\.hostid |
このホストの識別情報 |
db\wallet |
このホストのセキュリティ資格証明 |
表A-6 メディア・サーバーに含まれるLinuxおよびUNIXのディレクトリおよびファイル
ディレクトリまたはファイル | 説明 |
---|---|
.bin.operating_system/ |
operating_systemの実行可能ファイル(operating_systemはオペレーティング・システム名)。たとえば、Sun Solarisのディレクトリは、.bin.solarisになります。 |
.drv.operating_system/ |
operating_systemのデバイス・ドライバ |
etc/ |
デーモンおよびメンテナンス・ツールのアーキテクチャ非依存の実行可能ファイル |
.etc.operating_system/ |
operating_systemのデーモンおよびユーティリティ・プログラム |
man/ |
Oracle Secure Backupコンポーネントのmanページ |
/usr/etc/ob/.hostid |
このホストの識別情報 |
/usr/etc/ob/xcr/ |
このホストで実行されたジョブの記録 |
/usr/tmp/ |
observicedファイル、obndmpdファイルおよび一時ファイルのログ・ファイル |
.wrapper |
コマンドを実行するホストのコンピュータ・アーキテクチャに基づいて、.bin.*または.etc.*ディレクトリから実行可能ファイルを選択するシェル・プログラム。シンボリック・リンクおよびアーキテクチャ非依存の.wrapperシェル・プログラムにより、複数のコンピュータ・アーキテクチャに対応する実行可能ファイルをホストに格納できます。 |
クライアント・ホストとしてのみ機能するすべてのコンピュータには、Oracle Secure Backupの操作に必要なディレクトリとファイルの最小限のセットが含まれます。ディレクトリとファイルについては、次の各表で説明しています。
表A-7 クライアント・ホストに含まれるアーキテクチャ非依存のディレクトリ
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
bin/ |
実行可能ファイルまたは実行可能ファイルへのリンク:
|
表A-8 クライアント・ホストに含まれるWindows用のディレクトリおよびファイル
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
db\.hostid |
このホストの識別情報 |
db\wallet |
このホストのセキュリティ資格証明 |
temp\ |
observicedおよび一時ファイルのログ・ファイル |
help\ |
Oracle Secure Backupヘルプ・ファイル |
表A-9 クライアント・ホストに含まれるLinuxおよびUNIXのディレクトリおよびファイル
ディレクトリまたはファイル | 説明 |
---|---|
.bin.operating_system/ |
operating_systemの実行可能ファイル(operating_systemはオペレーティング・システム名)。たとえば、Sun Solarisのディレクトリは、.bin.solarisになります。 |
etc/ |
デーモンおよびメンテナンス・ツールのアーキテクチャ非依存の実行可能ファイル |
.etc.operating_system/ |
operating_systemのデーモンおよびユーティリティ・プログラム |
man/ |
Oracle Secure Backupコンポーネントのmanページ |
/usr/etc/ob/.hostid |
このホストの識別情報 |
/usr/etc/ob/xcr/ |
このホストで実行されたジョブの記録 |
/usr/tmp/ |
observicedファイル、obndmpdファイルおよび一時ファイルのログ・ファイル |
.wrapper |
コマンドを実行するホストのコンピュータ・アーキテクチャに基づいて、.bin.*または.etc.*ディレクトリから実行可能ファイルを選択するシェル・プログラム。シンボリック・リンクおよびアーキテクチャ非依存の.wrapperシェル・プログラムにより、複数のコンピュータ・アーキテクチャに対応する実行可能ファイルをホストに格納できます。 |