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Oracle® Database Applianceサービス・マニュアル
リリース2.4 for Linux x86-64

部品番号 B66176-03
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5 システム・シャーシ・コンポーネントの保守

この章では、システム・シャーシ・コンポーネントの取外しおよび交換方法について説明します。内容は次のとおりです。

システム・シャーシ・コンポーネントの位置

次の図は、シャーシ・コンポーネントを示しています。

画像: システム・シャーシ・コンポーネントの位置を示す図。
1
電力配分ボード
2
ディスク・ミッドプレーン・モジュール
3
前面インジケータ・パネル

電力配分ボードの保守

電力配分ボード(PDB)は、電源装置からすべてのシステム・コンポーネントへ電力を配分します。

この項の内容は次のとおりです。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - これらの手順では、静電放電に敏感なコンポーネントを扱うことが必要になります。この敏感さのためにコンポーネントが故障する可能性があります。損傷を防ぐには、「静電放電と静電防止方法の実行」で説明しているように、静電防止の方法に従ってください。



電圧注意アイコンを示す図

注意 - 電力配分ボードの取外しまたは取付け前には、必ずシステムのすべての電源を切ってください。次の手順を実行する前に、両方のサーバー・ノード(システム・コントローラとも呼ばれます)の電源を切り、システムから電源コードを外す必要があります。手順については、「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。


電力配分ボードを取り外す(FRU)

  1. 保守のためにシステムの準備をします。
    1. システムの電源を切ります。

      「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。

    2. システムから電源コードを外します。
    3. システムがラックに取り付けられている場合は取り外してください。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    4. システムから両方の電源装置を取り外します。

      「電源装置を取り外す(CRU)」を参照してください。

    5. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。

  2. 両方のサーバー・ノードをシステムから取り外します。

    「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。

  3. システムの上部カバーの中央部分を取り外します。

    「システムの上部カバーの中央部分の取外し」を参照してください。

  4. 電力配分ボードを取り外します。
    1. 電力配分ボード上のリボン・ケーブル・コネクタを外します[1]。

      リボン・ケーブルは、電力配分ボードとシャーシの側面との間にあります。これは電力配分ボードをディスク・ミッドプレーンに接続します。

    2. 電力配分ボードをシャーシに固定している2本のプラスねじを外します[2]。

      ねじにはシャーシの側面にある2つの穴からアクセスします。

    3. シャーシ・インターロック・コネクタを電力配分ボードから慎重に取り外します[3]。

      シャーシ・インターロック・スイッチ・コネクタにアクセスするには、両手で電源配分ボードをつかみ、システム・シャーシの後部にスライドさせて、ディスク・ミッドプレーン・モジュールからプラグを抜き、コネクタをつかんで取り外せるまで持ち上げます。

    4. 電力配分ボードを持ち上げてシステム・シャーシから取り外し[4]、静電気防止用マットの上に置きます。 画像: 電力配分ボードの取外し方法を示す図。

電力配分ボードを取り付ける(FRU)

  1. システム・シャーシに電力配分ボードを取り付けます。
    1. 電力配分ボードを部分的にシステム内に下ろします[1]。
    2. シャーシ・インターロック・スイッチ・ケーブルを再び接続します[2]。 画像: 電力配分ボードの取付け方法を示す図。
    3. 電力配分ボードとディスク・ミッドプレーン・モジュール上の2つの電源コネクタの位置を合せ、電力配分ボードをコネクタがぴったりはまるまで前方にスライドさせます。
    4. 電力配分ボードをシステムに固定するには、システム側面の穴を使用して2本のプラスねじにアクセスして締めます[3]。
    5. 電力配分ボードのリボン・ケーブルを再び接続します[4]。
  2. システムを動作状態に戻します。
    1. 両方のサーバー・ノードをシステムに取り付けます。

      「サーバー・ノードのシステム・シャーシへの取付け」を参照してください。

    2. 上部カバーの中央部分を取り付けます。

      上部カバーの中央部分をシステム・シャーシに固定するプラスねじを取り付けて締めます。

    3. システムに両方の電源装置を取り付けます。

      「電源装置を取り付ける(CRU)」を参照してください。

    4. システムがラックに取り付けられていた場合は、ラックに再び取り付けます。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    5. 電源コードをシステムに再び接続し、システムの電源を入れます。

      「システムの電源投入」を参照してください。

ディスク・ミッドプレーン・モジュールの保守

ディスク・ミッドプレーンは、前面ディスク・ドライブをサーバー・ノード、前面インジケータ・モジュールおよび電力配分ボード(PDB)に相互接続します。

この項の内容は次のとおりです。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - これらの手順では、静電放電に敏感なコンポーネントを扱うことが必要になります。この敏感さのためにコンポーネントが故障する可能性があります。損傷を防ぐには、「静電放電と静電防止方法の実行」で説明しているように、静電防止の方法に従ってください。



電圧注意アイコンを示す図

注意 - 電力配分ボードの取外しまたは取付け前には、必ずシステムのすべての電源を切ってください。次の手順を実行する前に、両方のサーバー・ノードの電源を切り、システムから電源コードを外す必要があります。手順については、「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。


ディスク・ミッドプレーン・モジュールを取り外す(FRU)

  1. 保守のためにシステムの準備をします。
    1. システムの電源を切ります。

      「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。

    2. システムから電源コードを外します。
    3. システムがラックに取り付けられている場合は取り外してください。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    4. システムから両方の電源装置を取り外します。

      「電源装置を取り外す(CRU)」を参照してください。

    5. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。

  2. すべての前面ストレージ・ドライブを取り外します。

    「ストレージ・ドライブを取り外す(CRU)」を参照してください。

  3. 両方のサーバー・ノードをシステムから取り外します。

    「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。

  4. システムの上部カバーの中央部分を取り外します。

    「システムの上部カバーの中央部分の取外し」を参照してください。

  5. 側面カバーをシャーシに固定する2本の拘束プラスねじをゆるめ、カバーを取り外します。

    側面カバーは、システムの上部カバーの中央部分の下にあります。側面カバーを取り外す前に、システムの上部カバーの中央部分を取り外す必要があります。

    画像: シャーシ側面カバーの取外し方法を示す図。
  6. 電力配分ボードを取り外します。

    「電力配分ボードを取り外す(CRU)」を参照してください。

  7. ディスク・ミッドプレーン・モジュールを取り外します。
    1. 2つの前面インジケータ・モジュール(FIM)ケーブル・コネクタをディスク・ミッドプレーン・モジュールから外す前に、それらにラベルを付けます[1]。

      ディスク・ミッドプレーンの下のコネクタはSN0用、上のコネクタはSN1用です。

    2. 2つのFIMケーブル・コネクタをディスク・ミッドプレーン・モジュールから外します[1]。 画像: ディスク・ミッドプレーン・モジュールの取外し方法を示す図。
    3. ディスク・ミッドプレーン・モジュールをディスク・ドライブ・ケージに固定しているプラスねじを外します[2]。
    4. システム・シャーシからディスク・ミッドプレーン・モジュールを取り外すには、ボードを約0.25インチ(6.35mm)持ち上げて、ボードを所定の位置に保つ隔離碍子を外します[3]。

      ボードを取り外すには、ボードの下端をディスク・ドライブ・ケージから離して、ボードの左上隅にある隔離碍子を外してから、ボードを持ち上げて、システムから取り外すことが必要になります。

      隔離碍子は4列あり、一番左の列に4つ、残りの各列に3つあります。

    5. ディスク・ミッドプレーン・モジュールを持ち上げ、システムから取り外します[4]。
    6. ボードを静電気防止用マットの上に置きます。

ディスク・ミッドプレーン・モジュールを取り付ける(FRU)

  1. ディスク・ミッドプレーン・モジュールを取り付けます。
    1. 前面インジケータ・モジュール(FIM)ケーブル・コネクタをシステムの後方にずらし、ディスク・ミッドプレーン・モジュールがそれらの上を覆わないようにします。
    2. ディスク・ミッドプレーン・モジュールをシステム・シャーシ内に下ろします[1]。
    3. ディスク・ミッドプレーン・モジュールをディスク・ドライブ・ケージに対して合せ、上端をわずかに前方に傾けて左側の一番上にある隔離碍子にはめ、次にボードの位置を合せて残りの12個の隔離碍子にはめて、隔離碍子がしっかりはまるようにボードを押し下げます[2]。
    4. ディスク・ミッドプレーン・モジュールをディスク・ドライブ・ケージに固定するために、プラスねじを取り付けます[3]。
    5. 2つのFIMケーブル・コネクタをディスク・ミッドプレーン・モジュール上のソケットに再び接続します[4]。

      FIMコネクタが正しく接続されていることを確認します。ディスク・ミッドプレーンの下のコネクタはSN0用、上のコネクタはSN1用です。

      画像: ディスク・ミッドプレーン・モジュールの取付け方法を示す図。
  2. システムに電力配分ボードを取り付けます。

    「電力配分ボードを取り付ける(CRU)」を参照してください。

  3. 側面カバーをシャーシ内に入れ、2本の拘束プラスねじを締めて側面カバーをシャーシに固定します。
  4. システムの上部カバーの中央部分を取り付けます。

    上部カバーの中央部分をシステム・シャーシに固定するプラスねじを取り付けて締めます。

  5. すべての前面ストレージ・ドライブを再び取り付けます。

    「ストレージ・ドライブを取り付ける(CRU)」を参照してください。

  6. 両方のサーバー・ノードをシステムに再び取り付けます。

    「サーバー・ノードのシステム・シャーシへの取付け」を参照してください。

  7. システムを動作状態に戻します。
    1. システムに両方の電源装置を取り付けます。

      「電源装置を取り付ける(CRU)」を参照してください。

    2. システムがラックに取り付けられていた場合は、ラックに再び取り付けます。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    3. 電源コードをシステムに再び接続し、システムの電源を入れます。

      「システムの電源投入」を参照してください。

ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルの保守

HDDケーブルは電力配分ボードをディスク・ミッドプレーン・モジュールに接続します。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルの取外しまたは取付け前には、必ずシステムのすべての電源を切ってください。次の手順を実行する前に、両方のサーバー・ノードの電源を切り、システムから電源コードを外す必要があります。手順については、「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。


ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルを取り外す

  1. 保守のためにシステムの準備をします。
    1. システムの電源を切ります。

      「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。

    2. システムから電源コードを外します。
    3. システムがラックに取り付けられている場合は取り外してください。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    4. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。

  2. システムの上部カバーの中央部分を取り外します。

    「システムの上部カバーの中央部分の取外し」を参照してください。

  3. 電力配分ボード上にあるHDDリボン・ケーブル・コネクタを外します[1]。
  4. ディスク・ミッドプレーン・モジュール上にあるHDDリボン・ケーブル・コネクタを外します[2]。 画像: 電力配分ボードHDDリボン・ケーブルの取外し方法を示す図。

ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルを取り付ける

  1. ディスク・ミッドプレーン・モジュール上にあるHDDリボン・ケーブル・コネクタを再び接続します[2]。
  2. 電力配分ボード上にあるHDDリボン・ケーブルを再び接続します[1]。
  3. システムを動作状態に戻します。
    1. システムの上部カバーの中央部分を取り付けます。

      上部カバーの中央部分をシステム・シャーシに固定するプラスねじを取り付けて締めます。

    2. システムがラックに取り付けられていた場合は、ラックに再び取り付けます。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    3. 電源コードをシステムに再び接続し、システムの電源を入れます。

      「システムの電源投入」を参照してください。

前面インジケータ・パネルの保守

前面インジケータ・パネルには、システムの前面にあるLEDとインジケータが含まれます。各サーバー・ノードには、システム・シャーシのイヤーの後ろにそれぞれの前面インジケータ・パネルがあります。


電圧注意アイコンを示す図

注意 - ディスク・ミッドプレーン・モジュールHDDケーブルの取外しまたは取付け前には、必ずシステムのすべての電源を切ってください。次の手順を実行する前に、両方のサーバー・ノードの電源を切り、システムから電源コードを外す必要があります。手順については、「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。


前面インジケータ・パネルを取り外す(FRU)

  1. 保守のためにシステムの準備をします。
    1. システムの電源を切ります。

      「サーバー・ノードの停止およびシステムの電源の切断」を参照してください。

    2. システムから電源コードを外します。
    3. システムがラックに取り付けられている場合は取り外してください。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    4. 静電気除去リスト・ストラップを着用します。

      「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。

  2. 隣接するディスク・ドライブを取り外します[1]。

    マークを付けて、後から正しいドライブ・ベイに戻せるようにします。

  3. イヤー・ベゼルの背面から3本のプラスねじをゆるめます[2]。
  4. ドライブ・ベイの内部からさらに4本のプラスねじを取り外します[3]。
  5. イヤー・ベゼルを取り外します[4]。

    イヤー・ベゼルとインジケータ・パネルは、リボン・ケーブルに接続されたままです。

  6. 変更するインジケータ・パネルからリボン・ケーブルを取り外します[5]。 画像: 前面インジケータ・パネルの取外し手順を示す図。
  7. インジケータ・パネルをイヤー・ベゼルに固定しているねじを外します[6]。

    正しいインジケータ・パネルを取り外してください。イヤー・ベゼルには2つのインジケータ・パネルがあります。

前面インジケータ・パネルを取り付ける(FRU)

  1. プラスねじを使用して、新しいインジケータ・パネルをイヤー・ベゼルに取り付けます[1]。
  2. リボン・ケーブルをインジケータ・パネルに接続します[2]。
  3. イヤー・ベゼルをシャーシに設置します[3]。
  4. ドライブ・ベイ内の4本のプラスねじを締めます[4]。
  5. イヤー・ベゼルの背面で3本のプラスねじを締めます[5]。
  6. ドライブ・ベイ内のディスク・ドライブを交換します[6]。

    マークを利用して、各ドライブを確実に元のベイに戻します。

    画像: インジケータ・パネルを取り付けるプロセスを示す図。
  7. システムを動作状態に戻します。
    1. システムがラックに取り付けられていた場合は、ラックに再び取り付けます。

      手順は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

    2. 電源コードをシステムに再び接続し、システムの電源を入れます。

      「システムの電源投入」を参照してください。