このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
システムからRed Hat Compatible Kernel (RHCK)を削除する必要がある場合、kernel-transitionパッケージを使用すれば、システム操作に必要な可能性がある依存パッケージ(bluez、fuse、irqbalanceなど)を削除せずにRHCKを削除できるよう、システムを準備できます。 kernel-transitionパッケージ自体にはファイルは含まれていませんが、かわりにパッケージの依存関係をkernelパッケージからkernel-uekパッケージに移行します。
移行に対応するには、ULNのol6_latestチャネルにシステムをサブスクライブしておく必要があります。
xorg-x11-drv-nouveauパッケージにはkernel-drm-nouveauバージョン16が必要ですが、kernel-uekで提供されるのはkernel-uek-drm-nouveauバージョン12なので、RHCKを削除するとxorg-x11-drv-nouveauも削除されます。 Nvidiaグラフィックス・ハードウェアが搭載されたシステム上でこの手順を実行すると、グラフィカル・インタフェースの解像度と速度が低下します。
システムをRHCKからUEKへ移行するには:
システムに
kernel-transitionパッケージをインストールします。#
yum install kernel-transitionこのコマンドを実行すると、重要なパッケージの依存関係がRHCKからUEKに変更されます。
RHCKを削除します。
#
yum remove kernelこのコマンドを実行すると、RHCKに依存している他のパッケージを削除する前に、プロンプトが表示されます。
注意パッケージを削除するようyumに要求されたら、
kernelパッケージに関連するパッケージのみを削除します。 システムに必要なパッケージを削除するように要求されたら、nと入力して、そのパッケージが削除されないようにします。 他の依存パッケージも保持する必要があります。yum updateコマンドを実行すると、以降はUEKのみが更新されます。
RHCKを再インストールする場合は、次のコマンドを使用します。
# yum install kernel
kernel-transitionはキックスタート・インストールでも使用できます。 %packagesセクションに次の行を追加すると、kernel-uekとkernel-transitionパッケージがインストールされ、kernelパッケージはインストールされません。
-kernel kernel-transition
カスタマイズされたインストールISOを作成する場合は、依存関係の解決でkernelではなくkernel-transitionが使用されるように、kernelパッケージをkernel-transitionパッケージで置き換えます。 インストール・メディア上にあるkernel-transitionは、どのRHCKよりもカーネル・バージョンが古いので、間違ってインストールしないでください。

