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PGCA契約の留保金額をリリースおよび調整するにはプロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース・プログラム(P52GRR)を使用します。P52GRRプログラムでは、請求書レベルまたは資金調達レベルで留保金をリリースおよび調整できます。請求書および資金調達レベルでは、すべての請求行または特定の規則が割り当てられていない請求行の金額をリリースおよび調整できます。
留保金リリースは、契約のどの時点でも発生する可能性がありますが、通常は契約の作業が完了したときに留保金をリリースします。この状況では、留保金をリリースする既存の請求書バッチがない場合があるため、最初にバッチを作成してから、バッチの検討プログラム(P48221)を使用して請求書を作成します。
既存の請求書で留保金をリリースする場合も、P52GRRプログラムを使用します。請求書に、現在の留保金額を含まない請求行が少なくとも1つある場合にのみ、既存の請求書で留保金をリリースできます。請求書のすべての請求行に現在の留保金が含まれる場合は、その請求書の留保金をリリースできません。既存の請求書でリリースできる留保金額を計算するには、現在の留保金のない請求行の金額のみ使用されます。また、リリースされた金額は、現在の留保金のない請求行にのみ配賦されます。
特定の請求行の留保金額をリリースおよび調整することもできます。請求行の留保金をリリースまたは調整するには、「契約請求行の照会」フォームで行を選択し、「選択」をクリックして、検討する請求行のタイプの請求行改訂フォームにアクセスします。
「契約請求行の照会」フォームのリリース済留保金額は負の金額として表示されます。一方、「請求書の処理」フォームで請求書を検討するときは、金額が正の金額として表示されます。
この項の内容:
請求書レベルまたは資金調達レベルで留保金をリリースまたは調整する方法について説明します。
JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約の請求行の留保金をリリースまたは調整する方法について説明します。
JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約の留保金のリリースの例を示します。
フォーム名 |
フォームID | ナビゲーション |
用途 |
---|---|---|---|
バッチの処理 | W48221B | 「請求書の処理」(G5221)、「バッチの検討」を選択します。 | 留保金をリリースする既存の請求書バッチを探します。
「ロー」メニューから「バッチ作成」を選択して、留保金をリリースする新しい請求書を作成します。 |
請求書の処理 | W48222B | 「バッチの処理」フォームの「ロー」メニューから「バッチ作成」を選択します。
「バッチの処理」フォームで請求書バッチを選択し、「選択」をクリックします。 |
新しい請求書バッチを作成します。
既存の請求書バッチを検索し、選択します。 |
契約請求行の照会 | W5222B | 「請求書の処理」フォームでバッチを選択します。 | 「プロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース」フォームにアクセスします。 |
プロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース | W52GRRA | 「契約請求行の照会」フォームの「フォーム」メニューから「留保金リリース」フォームを選択します。
「契約請求行の照会」フォームで、「資金調達レベル合計」ローを選択し、「ロー」メニューから「留保金リリース」フォームを選択します。 |
JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約の留保金をリリースまたは調整します。 |
一括請求行の改訂 | W52221A | 「契約請求行の照会」フォームで、留保金をリリースまたは調整する総額行を選択します。 | JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約の請求行の留保金をリリースまたは調整します。 |
単価請求行の改訂 | W52221B | 「契約請求行の照会」フォームで、留保金をリリースまたは調整する単価行を選択します。 | JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約請求行の留保金をリリースまたは調整します。 |
タイム・アンド・マテリアル請求行の改訂、追加料金請求行の改訂、適用済間接費請求行の改訂 | W52221C | 「契約請求行の照会」フォームで、留保金をリリースまたは調整するタイム・アンド・マテリアル、追加料金または適用済間接費請求行を選択します。 | JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約請求行の留保金をリリースまたは調整します。 |
マイルストーン請求行の改訂、進捗請求行の改訂 | W52221D | 「契約請求行の照会」フォームで、留保金をリリースまたは調整するマイルストーンまたは進捗請求行を選択します。 | JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約請求行の留保金をリリースまたは調整します。 |
手数料行の改訂、直接分割融資行の改訂、率による分割融資行の改訂 | W52221E | 「契約請求行の照会」フォームで、留保金をリリースまたは調整する手数料行または報酬行を選択します。 | JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約請求行の留保金をリリースまたは調整します。 |
「プロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース」フォームにアクセスします。
留保金をリリースするには、次のいずれかのオプションを選択します。
請求書レベル - 全請求行
「リリース留保金額」フィールドに、請求書レベルのすべての請求行の合計留保金額が表示されます。
請求書レベル - 請求行(特定の規則なし)
「リリース留保金額」フィールドに、請求行留保金規則のないすべての請求行の合計留保金額が表示されます。
資金調達レベル - 全請求行
「リリース留保金額」フィールドに、資金調達レベルのすべての請求行の合計留保金額が表示されます。このオプションを選択した場合は、「資金調達レベル」フィールドに資金調達レベル契約番号を入力する必要があります。
資金調達レベル - 請求行(特定の規則なし)
「リリース留保金額」フィールドに、請求行留保金規則のないすべての請求行の合計留保金額が表示されます。このオプションを選択した場合は、「資金調達レベル」フィールドに資金調達レベル契約番号を入力する必要があります。
リリースする金額を変更するには、次のいずれかのフィールドに入力します。
リリース留保金額
リリース留保率
「留保金タイプ選択」の「リリース」または「調整」オプションを選択します。
「リリース」オプションを選択した場合は、請求集計ワークファイル・テーブル(F4822)の「留保金のリリースのみ」フィールド(RTRE)にRが移入されます。「調整」オプションを選択した場合は、RTREフィールドがブランクのままになります。
「リリース/調整の実行」をクリックします。
留保金をリリースする請求行タイプに対応する請求行改訂フォームにアクセスします。「タイム・アンド・マテリアル請求行の改訂」フォームの例を次に示します。
請求行の留保金額をリリースする手順:
「留保額」タブを選択します。
次のいずれかのフィールドを使用して留保金額を改訂します。
現期間
%
累計
%
「留保金タイプ選択」の「リリース」または「調整」オプションを選択します。
「リリース」オプションを選択した場合は、請求集計ワークファイル・テーブル(F4822)の「留保金のリリースのみ」フィールド(RTRE)にRが移入されます。「調整」オプションを選択した場合は、RTREフィールドがブランクのままになります。
「OK」をクリックします。
注意:
このフォームの留保金額と留保率は、留保する金額またはパーセントを表しており、リリースする金額またはパーセントではありません。留保金をリリースするには、金額またはパーセントを削減します。請求行の留保金を全額リリースするには、留保金額または留保率として「0」を入力します。この例では、JD Edwards EnterpriseOne PGCA契約の留保金をリリースする方法およびリリースされた留保金額がバッチの検討プログラム(P48221)のフォームでどのように表示されるかを示します。
契約の作業が完了し、合計原価および報酬金額を請求した場合、資金調達レベル契約の留保金全体をリリースすることを決定します。請求する他の請求書金額がないため、留保金をリリースするバッチおよび請求書を手動で作成します。次の例は、請求書の「契約請求行の照会」フォームを示します。
「契約請求行の照会」フォームの「フォーム」メニューから「留保金リリース」フォームを選択します。次の例は、「プロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース」フォームがどのようになるかを示しています。
「プロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース」フォームで、「リリース」オプションを選択し、「リリース/調整の実行」ボタンをクリックします。
次の例は、「プロジェクト/米国公共事業契約留保金リリース」フォームの「リリース/調整の実行」をクリックした後で「契約請求行の照会」フォームに留保金額がどのように表示されるかを示しています。
このフォームには、リリースされた留保金が負の金額として表示されます。
「取消」をクリックして「請求書の処理」フォームに戻ると、留保金額が正の金額として表示されます。次に、留保金リリース請求書の「請求書の処理」フォームの例を示します。
留保金額を含む請求書を顧客に送信して、資金調達レベル契約の全体的な金額の支払を受領できます。