この章の内容は次のとおりです。
レンタル品目の在庫の数量が不足している場合は、転送オーダーを作成して、会社内の別のビジネスユニットから在庫品目を移動できます。
レンタル固定情報プログラム(P54R01)の「資産自動転送」オプションを有効にすると、転送オーダーを自動作成するようレンタル契約システムが設定されます。このオプションを有効にしない場合は、「契約明細改訂」フォームにある「転送作成」ロー・メニューから、転送オーダーを手動で作成できます。転送オーダーにより、受注オーダー(デフォルトのオーダー・タイプはST)と、対応する購買オーダー(デフォルトのオーダー・タイプはOT)が作成されます。在庫品目の転送は、標準のJD Edwards EnterpriseOne転送オーダー処理により実行されます。
詳細は、『JD Edwards EnterpriseOne Applications受注管理製品ガイド』の「転送オーダーの入力」を参照してください
転送オーダー行が含まれるレンタル契約関連オーダー・テーブル(F54R20)が更新されます。
レンタル用の在庫で品目を引き当てられないときに関連オーダーを生成する場合は、受注オーダー入力プログラム(P4210)の「引当可能数量チェックの有効化」処理オプションが参照され、バックオーダーを実行するかどうかが決定されます。
詳細は、『JD Edwards EnterpriseOne Applications受注管理製品ガイド』の「受注オーダー入力(P4210)に対する処理オプションの設定」を参照してください
注意:
「資産自動転送」オプションが選択されておらず、見出しのビジネスユニットと明細が異なる場合は、明細ビジネスユニットの在庫から品目が出荷されます。フォーム名 |
フォームID | ナビゲーション |
用途 |
---|---|---|---|
レンタル固定情報の処理 | W54R01A | 「システム・セットアップ」(G54R40)、「レンタル固定情報」 | 使用可能な固定情報レコードを検討します。 |
レンタル固定情報の改訂 | W54R01B | 「レンタル固定情報の処理」フォームで、ビジネスユニットの固定情報レコードを選択して、「選択」をクリックします。 | 品目を自動で転送する場合は、「資産自動転送」オプションを選択します。
品目を手作業で転送する場合は、「資産自動転送」オプションを選択しないでください。 |
レンタル契約の処理 | W54R10A | 「日次処理」(G54R10)、「レンタル契約入力」 | 使用可能なレンタル契約を検討します。 |
レンタル契約見出しの改訂 | W54R10B | 「レンタル契約の処理」フォームで、「追加」をクリックします。 | レンタル契約見出しの情報を入力します。 |
レンタル契約明細の改訂 | W54R10C | 「レンタル契約見出しの改訂」フォームで、「OK」を2回クリックします。 | レンタル契約明細の情報を入力します。明細行のデフォルトのビジネスユニットを変更して、転送オーダーを作成します。 |
転送オーダーを自動で作成するには、次のようにします。
「レンタル固定情報の改訂」フォームで「資産自動転送」オプションを選択します。
転送オーダーは、新しい契約を作成した場合や、既存の契約を改定する場合に作成します。新しい契約を作成する際には、「品目番号」フィールドに品目番号を入力して別のフィールドに移動すると、「明細ビジネスユニット」フィールドに見出しビジネスユニットが自動入力されます。この値を、品目の転送元のビジネスユニットに変更します。このビジネスユニットには、レンタル品目の引当可能数量が存在する必要があります。
注意:
転送オーダーを自動的に作成するよう設定した場合は、明細ビジネスユニットが更新されると、転送オーダーが自動作成されます。転送オーダーが作成されたことは通知されません。品目が正常に転送されたことを確認するには、標準の転送オーダー処理に従って受注オーダーの出荷確認を行い、更新される在庫の購買オーダーを入荷する必要があります。
「レンタル契約明細の改訂」フォームの「OK」ボタンをクリックします。転送オーダーが作成され、次のことが実行されます。
「在庫引当」フィールドが値300(転送オーダーあり)で更新されます
「転送状況記述」フィールドに、54R/TS UDCテーブルの「転送済」の値が自動入力されます
レンタル契約関連オーダー・テーブル(F54R20)にレンタル契約転送オーダー行が追加され、レンタル契約明細テーブル(F54R11)も更新されます
「関連オーダーの生成」ウィンドウで「OK」ボタンを選択すると、レンタル契約明細行に適用可能な関連オーダーも生成されます。
レンタル契約関連オーダー・プログラム(P54R20)に移動します。契約に適用可能なその他の関連オーダーとともに、レンタル契約入力プログラム(P54R10)の処理オプションに指定したP4210のバージョンの転送オーダー行も表示されます。
転送オーダーを確認するには、転送オーダー行を選択し、「ロー」メニューの「関連オーダーの表示」を選択します。
「レンタル契約明細の改訂」フォームでこのレンタル契約を照会すると、資産の転送が処理された明細情報が太字で表示されます。
注意:
ロット検索/選択プログラム(P54R04)には、品目転送後のビジネスユニットの正しい在庫状況が反映されます。転送オーダーを手動で作成するには、次のようにします。
注意:
予約契約の場合は、この手動方式で在庫品目を転送する必要があります。「レンタル固定情報の改訂」フォームで、「資産自動転送」オプションが選択されていないことを確認します。
転送オーダーは、新しい契約を作成した場合や、既存の契約を改定する場合に作成します。明細行の「ビジネスユニット」フィールドに、品目の転送元のビジネスユニットを入力します。このビジネスユニットには、品目の必要数量が存在する必要があります。
転送を処理する明細行を選択して、「ロー」メニューの「転送作成」を選択します。「レンタル固定情報」フォームで「資産自動転送」オプションが選択されている場合、「ロー」メニューに「転送作成」オプションは表示されません。
転送オーダーが作成され、次のことが実行されます。
「在庫引当」フィールドが値300(転送オーダーあり)で更新されます
「転送状況記述」フィールドに、54R/TS UDCテーブルの「転送済」の値が自動入力されます
レンタル契約関連オーダー・テーブル(F54R20)にレンタル契約転送オーダー行が追加され、レンタル契約明細テーブル(F54R11)も更新されます
「レンタル契約明細の改訂」フォームの「OK」ボタンをクリックします。「関連オーダーの生成」ウィンドウで「OK」ボタンを選択すると、関連オーダーが生成されます。
レンタル契約関連オーダーの処理プログラム(P54R20)に移動します。契約に適用可能なその他の関連オーダーとともに、P54R10の処理オプションに指定したP4210のバージョンの転送オーダー行も表示されます(関連オーダーを生成した場合)。
転送オーダーを確認するには、転送オーダー行を選択し、「ロー」メニューの「関連オーダーの表示」を選択します。
「レンタル契約明細の改訂」フォームでこのレンタル契約を照会すると、資産の転送が処理された明細情報が太字で表示されます。