この章の内容は次のとおりです。
"期間最後の認識されていない収益"プログラム(R54R402)を使用して、レンタル契約請求ワークファイルの生成プログラム(R54R300)によってまだ請求されていないレンタル収益のレポートを作成します。このレポートにより、レンタル事業において可能な限り多くの収益を会社の損益計算書に記録できます。レンタル契約請求ワークファイルの生成プログラムを各月の10日に実行する場合、現在の請求月の財務諸表にはその月の1日から10日までのレンタル収益のみが含まれます。"期間最後の認識されていない収益"プログラムは、その月の11日から最後の日までのレンタル収益を記録します。
"期間最後の認識されていない収益"プログラムは、レンタル契約の未認識収益をビジネスユニット内の顧客別に合計し印刷します。予約契約が印刷され、レポート内で契約が予約契約であることが示されます。
R54R402レポートをCSV形式でエクスポートし、次にデータをインポートして仕訳を手動で作成できます。
注意:
このレポートでは金額のみが印刷され、逆仕訳は作成されません。"期間最後の認識されていない収益"レポートには、次の情報が含まれます。
レンタル契約明細(レンタル契約明細テーブル(F54R11)からのレンタル契約番号、レンタル契約タイプ、会社、行番号、品目番号およびシリアル番号など)
最終請求書日付(レンタル契約請求ワークファイルの生成プログラム(R54R300)を最終モードで実行した後に自動入力される請求終了日付(F54R11テーブル内)
最終請求書日付がブランクの場合のみ、請求方式2(One-Off契約請求)のレコードが印刷されます。最終請求書日付がブランクの場合、レンタル契約は請求されていないことを意味します。
請求開始日付(最終請求書日付)または期間開始日付のいずれか後の方
会計期間パターン・テーブル(F0008)から会社の期間開始日付が計算されます。
最終請求書日付が自動入力されていない場合、請求開始日付は、F54R11テーブルからの請求開始日付または期間開始日付のいずれか後の方です。
請求終了日付(F54R11テーブルからの請求終了日付)または期間終了日付のいずれか先の方
会計期間パターン・テーブル(F0008)から会社の期間終了日付が計算されます。
レンタル契約の期間が、レンタル固定情報テーブル(F54R01)で指定されている最小レンタル期間以下の場合、契約終了日付は、最小レンタル期間をレンタル契約開始日付(F54R11テーブルから)に加算して計算されます。最小レンタル期間終了日付が(F54R11テーブルからの)請求終了日付または(F0008テーブルからの)期間終了日付より前の場合、最小レンタル期間終了日付がかわりに使用されます。
請求方式(1(定期契約請求)または2(One-Off契約請求))
F54R11テーブルからのレンタル請求単位(レンタル料単位)(請求方式1(定期契約請求)の価格の取得に使用されます)
F54R11テーブルからの価格設定単位(請求方式2(One-Off契約請求)の価格の取得に使用されます)
請求方式が1(定期契約請求)の場合、レンタル契約入力プログラム(P54R10)の「未処理数量」フィールドの数量
請求方式が2の場合、数量はレンタル契約入力プログラムの「数量」フィールドから取得されます。
請求方式1(定期契約請求)のレンタル請求単位に基づいて計算される請求期間
請求方式2(One-Off契約請求)の請求期間は自動入力されません。
賃貸レート(F54R11テーブルからの取引通貨での単価)
変動為替レートの場合、賃貸レートは、R54R402プログラムの「為替レート基準日」処理オプションの値に依存します。
レンタル通貨(F54R10テーブル内の取引通貨)
未認識収益(式を使用して計算)
未認識収益 = 請求期間 * 賃貸レート * 数量
未認識収益の通貨は請求通貨となります。
F54R10テーブルからの請求通貨
この章のタスクを完了する前に、会計期間パターン・プログラム(P0008)で会社の会計期間を設定する必要があります。
「定期処理」(G54R20)、「期間最後の認識されていない収益」を選択します。