11 予約の取消およびレンタル契約の終了

この章の内容は次のとおりです。

11.1 予約の取消

この項では、予約の取消プログラム(R54R801)の概要、および次の方法について説明します。

  • 予約取消レポート(R54R801)を実行します。

  • 予約取消プログラム(R54R801)の処理オプションを設定します。

11.1.1 予約取消レポート(R54R801)について

予約契約を取り消すには、予約取消プログラム(R54R801)を使用します。このプログラムでは、取消対象に選択されたレコードを検証するためにテスト・モードでレポートを実行できます。最終モードで実行すると、次の処理が実行されます。

  • 在庫状況テーブル(F41021)の予約引当を予約します。

  • レンタル契約明細テーブル(F54R11)の契約の行状況を900(終了)に更新します。

  • レンタル契約明細元帳テーブル(F54R199)に元帳アクション14(取消予約)で元帳レコードを追加します。

  • F54R11テーブル内のすべてレコードが終了している場合、レンタル契約見出しテーブル(F54R10)の契約状況を900(終了)に更新します。

  • F54R10テーブルの見出しレコードが終了している場合、レンタル契約見出し元帳テーブル(F54R099)に元帳アクション14(取消予約)で元帳レコードを追加します。

11.1.2 予約取消レポート(R54R801)の実行

「定期処理」(G54R20)、「予約取消」を選択します。

11.1.3 予約取消プログラム(R54R801)の処理オプションの設定

処理オプションを使用して、プログラムのデフォルト処理を指定できます。

11.1.3.1 選択

1.ビジネスユニット

処理するビジネスユニットを指定します。

この処理オプションをブランクのままにすると、データ選択が設定されていない限り、すべてのビジネスユニットが処理されます。

2.予約取消日付範囲

取り消す予約契約を選択するには、開始日と終了日を指定します。

予約取消日付が開始日以降および終了日以前であるレンタル契約が処理されます。取り消す契約には、この処理オプションで指定された日付範囲内の予約取消日付がF54R11テーブルに必要です。

「開始日付」または「終了日付」処理オプションをブランクにすると、システム日付が使用されます。

11.1.3.2 処理

1.処理するモード(テストまたは最終)

プログラムをテスト・モードと最終モードのどちらで実行するかを指定します。値は次のとおりです。

ブランク: プログラムをテスト・モードで実行します。

1: 最終モードでプログラムを実行します。

11.2 レンタル契約の終了

この項では、レンタル契約終了プログラム(R54R802)の概要、および次の方法について説明します。

  • レンタル契約終了レポートを実行します。

  • レンタル契約終了プログラム(R54R802)の処理オプションを設定します。

11.2.1 レンタル契約終了プログラム(R54R802)について

レンタル契約終了プログラム(R54R802)を使用して、次を終了します。

  • レンタル契約明細行のないレンタル契約見出し

  • 関連オーダーがすべて終了しているレンタル契約

  • 関連オーダーが生成されていないレンタル契約

関連オーダーが生成されているレンタル契約には、レンタル契約関連オーダー・テーブル(F54R20)内に状況2(処理済)または3(リンク済)のレコードがあります。これらのオーダーは、受注オーダー、購買オーダーおよびサービス・オーダーにリンクされます。レンタル契約を終了するには、これらの関連オーダーのすべての状況が、レンタル固定情報プログラム(P54R01)に設定されている終了状況と一致する必要があります。

このプログラムを使用して、またはレンタル契約入力プログラム(P54R10)の「契約終了」オプションを使用してレンタル契約を終了できます。

レンタル契約終了プログラムを使用して、またはレンタル契約入力プログラムのオプションを使用して契約終了プロセスを実行する場合、関連付けられているすべての関連オーダーが契約の終了に対して適格な状況であるかどうかが確認されます。適格な状況は、レンタル固定情報プログラム(P54R01)の「受注オーダーの終了状況」、「購買オーダーの終了状況」および「サービス・オーダーの終了状況」フィールドで指定されます。

受注オーダーの場合、受注オーダー入力プログラム(P4210)の「次状況」フィールドの値は、P54R01プログラムの「受注オーダーの終了状況」フィールドの状況のいずれかと一致する必要があります。

購買オーダーの場合、購買オーダー入力プログラム(P4310)の「次状況」フィールドの値は、P54R01プログラムの「購買オーダーの終了状況」フィールドの状況のいずれかと一致する必要があります。

サービス・オーダーの場合、作業オーダーの処理プログラム(P48201)の「作業オーダー状況」フィールドの値は、P54R01プログラムの「サービス・オーダーの終了状況」フィールドの状況のいずれかと一致する必要があります。

2.3項 レンタル管理固定情報の設定を参照してください。

最終モードで実行すると、次の処理が実行されます。

  • レンタル契約見出しテーブル(F54R10)の契約状況を900(終了)に更新します。

  • レンタル契約見出し元帳テーブル(F54R099)に元帳アクション07(契約終了)で元帳レコードを追加します。

  • レンタル契約明細テーブル(F54R11)の契約の行状況を900(終了)に更新します。

  • レンタル契約明細元帳テーブル(F54R199)に元帳アクション07(契約終了)で元帳レコードを追加します。

11.2.1.1 レポートに表示されるメッセージ

R54R802プログラムを実行すると、状況に基づいてレポートにメッセージが含められます。

状況
メッセージ
明細行が、F54R10テーブルのレンタル契約見出しに存在しません。したがって、R54R802プログラムにより見出しレコードが終了されます。 明細行がありません。見出しを閉じます。
F54R20テーブルの一部またはすべての関連オーダーが処理済またはリンク済とマークされ、一部の関連オーダーが、レンタル固定情報テーブル(F54R01)で示されている状況ではありません。 生成されたすべての関連オーダーのうち閉じていないものがあります。見出しと明細行を閉じられません。
F54R20テーブルのすべての関連オーダーが、次の条件に一致します。
  • 処理済またはリンク済の関連オーダーが、レンタル固定情報テーブル(F54R01)で指定されている状況です。

  • 関連オーダーが、処理済またはリンク済とマークされていません。これは、関連オーダーがまだ生成されていないことを意味します。

生成されたすべての関連オーダーが閉じています。見出しと明細行を閉じます。

11.2.2 レンタル契約終了レポート(R54R802)の実行

「定期処理」(G54R20)、「レンタル契約終了」を選択します。

11.2.3 レンタル契約終了プログラム(R54R802)の処理オプションの設定

処理オプションを使用して、プログラムのデフォルト処理を指定できます。

11.2.3.1 選択

1.ビジネスユニット

処理するビジネスユニットを指定します。

この処理オプションをブランクのままにすると、データ選択が設定されていない限り、すべてのビジネスユニットが処理されます。

11.2.3.2 処理

1.処理するモード(テストまたは最終)

プログラムをテスト・モードと最終モードのどちらで実行するかを指定します。値は次のとおりです。

ブランク: プログラムをテスト・モードで実行します。

1: 最終モードでプログラムを実行します。