2 JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムの設定

この章の内容は次のとおりです。

2.1 レンタル管理システムの設定について

JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムを使用する前に、レンタル管理に固有の情報を設定する必要があります。この情報を定義して、システムをビジネス・ニーズに合せてカスタマイズします。

この表は、JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムの設定情報について説明しています。

機能
設定タスク
レンタル管理システムの有効化 レンタル管理システムの設定を有効化して、ビジネス・ニーズに合せてシステムを設定し、デフォルト値を設定します。
固定情報 レンタル固定情報を設定してビジネスユニットに固有のシステムの動作を設定し、レンタル要求の処理、原価の配賦、定期請求の処理、資産の返却処理および設備や品目の予約を行います。
アクション アクションを設定し、受注オーダー、購買オーダーおよび作業オーダーを介して、レンタル管理システムとコアJD Edwards EnterpriseOneシステムをどのように統合するかを設定します。
行タイプ 行タイプを設定してアクションをグループ化し、アクションをレンタル契約に適用します。
レンタル品目明細 品目をレンタル品目として設定します。
自動採番 自動採番処理プログラム(P0002)で、アクション番号の自動採番を設定します。

2.1.1 レンタル管理EnterpriseOneページ

JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムには、次の処理を行えるEnterpriseOneページがあります。

  • 設定したウォッチリストにアクセスできます。ウォッチリストには、ユーザー定義基準に一致する品目のコレクションが表示されます。トラッキングする情報およびタスクのウォッチリストを簡単に作成できます。

    ウォッチリストの設定方法の例を表示するには、「付録A レンタル管理のウォッチリスト」を参照してください。

  • レンタル契約プログラム、One View Reportingプログラム、JD Edwards Enterpriseレンタル管理システムを設定するプログラム、およびレンタル契約に関連する情報を照会するプログラムにアクセスできます。

2.1.2 レンタル管理用のOne View Reporting

One View Reportingプログラムを使用して、レンタル契約を分析します。JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムには、One View Reportingのプログラムが3つ含まれます。

  • One Viewレンタル契約の照会(P54R200)

  • One Viewレンタル契約収益性照会(P54R210)

  • One View関連オーダー照会(P54R220)

『JD Edwards EnterpriseOne Applications One View Reportingユーザー・ガイド』の「レンタル管理用のOne View Reporting」を参照してください。

2.2 レンタル管理システムの有効化

この項では、システムの有効化の概要およびレンタル管理システムを有効化する方法について説明します。

2.2.1 システムの有効化について

レンタル契約のデータを入力し処理するには、その前にJD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムを有効化する必要があります。レンタル管理のシステムコードは54Rです。システム54Rを有効にするには、このデータを含むレコードがOneWorldシステム制御ファイル・テーブル(F99410)に存在している必要があります。

  • 「データ項目」フィールドにSY54Rと入力します。

  • 「使用モジュール」フィールドに「はい」と入力します。

注意:

SY54RレコードをF99410テーブルに作成しない場合、レンタル管理ビジネス関数およびプログラムは正しく機能しません。ただし、エラーは表示されません。

2.2.2 レンタル管理システムの有効化に使用するフォーム

フォーム名
フォームID ナビゲーション
用途
EnterpriseOneシステム・コントロールの処理 W99410A 「システム・セットアップ」(G54R40)、「レンタル管理の有効化」 JD Edwards EnterpriseOneシステムを有効にするフォームにアクセスします。
EnterpriseOneシステム制御 - 改訂 W99410B 「EnterpriseOneシステム制御の処理」で「追加」をクリックします。 レンタル管理システムを有効化します。

2.2.3 レンタル管理システムの有効化

「EnterpriseOneシステム制御 - 改訂」フォームにアクセスします。

データ項目

このフィールドにSY54Rを入力し、JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムを有効化します。また、このフィールドの真下にあるフィールドに記述も入力する必要があります。たとえば、レンタル管理と入力します。

はい

JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムを有効化するには、このオプションを選択します。

2.3 レンタル管理固定情報の設定

この項では、レンタル管理の固定情報の概要およびレンタル管理の固定情報の設定方法について説明します。

2.3.1 レンタル管理固定情報について

固定情報は、レンタル要求の処理、原価の配賦、請求の生成、資産の返却処理および資産の予約を行うためにJD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムで使用されるデフォルト設定です。処理を実行する前に、レンタル固定情報プログラム(P54R01)で固定情報を設定する必要があります。

ビジネスユニットおよび会社別に固定情報を設定できます。ビジネスユニットの固定情報が使用不可の場合、会社の固定情報が使用されます。デフォルトの会社00000とブランクのビジネスユニットに対して固定情報を設定できます。すべての会社およびビジネスユニットは、会社00000に設定されている情報を使用できます。

2.3.2 レンタル管理の固定情報の設定に使用するフォーム

フォーム名
フォームID ナビゲーション
用途
レンタル固定情報の処理 W54R01A 「システム・セットアップ」(G54R40)、「レンタル固定情報」 使用可能な固定情報レコードを検討します。
レンタル固定情報の改訂 W54R01B 「レンタル固定情報の処理」フォームで、「追加」をクリックします。 会社およびビジネスユニットにレンタル固定情報を入力します。

2.3.3 レンタル管理の固定情報の設定

「レンタル固定情報の改訂」フォームにアクセスします。

所有資産原価計算方法

所有資産の原価の配賦に使用される在庫原価計算方法を決定する、40/CM UDCテーブルの値を入力します。

返品承認生成日数

入力する値は日数を指定するもので、これがシステム日付に追加され、返品承認(RMA)日が決定されます。

受信返品購買オーダーを処理する場合、レンタル契約明細レコードの選択基準日付は、返品承認日以前であることが必要です。選択基準日付は、アクション詳細テーブル(F54R021)から取り込まれます。

週別請求日数

5、6または7を入力し、ビジネスユニットに1週間当たりの請求日数を指定します。5を入力した場合、土曜と日曜が非請求日となります。6を入力した場合、日曜が非請求日となります。7を入力した場合、週のすべての曜日が請求日となります。

週別請求日数は別の方法でも入力でき、その場合は、「請求カレンダ」オプションを選択してカレンダを使用します。祝日および週末には請求しないビジネスユニットの場合は、カレンダの使用が適しています。

請求カレンダ

このオプションを使用して、請求カレンダの使用を指定し、フィールドにカレンダ名を入力します。使用するカレンダは、作業日カレンダ・タイプUDCテーブル(42/WD)で定義されている必要があります。

最小レンタル期間

最小レンタル期間として使用される数値を入力します。また、最小レンタル期間の単位を入力します。単位は、レンタル契約単位UDCテーブル(54R/RU)で定義されている必要があります。

最小期間未満のレンタルの場合、最小期間の料金が請求されます。このフィールドの値が、「レンタル契約明細の改訂」フォームのデフォルト・レンタル期間として使用されます。

デフォルト・レンタル期間

デフォルト・レンタル期間として使用される日数を入力します。また、デフォルト・レンタル期間の単位を入力します。単位は、レンタル契約単位UDCテーブル(54R/RU)で定義されている必要があります。

このフィールドの値により、レンタル契約の予定終了日付が特定され、「レンタル契約明細の改訂」フォームの予定終了日付に自動入力されます。デフォルトの予定終了日付は一時変更できます。

資産の予約

ユーザーに資産の予約を許可するには、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、「レンタル契約見出しの改訂」フォームの「予約契約」オプションが有効化されます。「予約契約」オプションが選択されている場合、契約が予約契約であることを示します。

「資産の予約」オプションを選択すると、「デフォルト資産予約期間」フィールドが有効化され、資産を予約するデフォルト期間を入力できます。「レンタル契約見出しの改訂」フォームでこの値を一時変更できます。

資産予約期間

資産を予約する日数または月数を入力します。

資産自動転送

転送オーダー機能を使用して、会社内のビジネスユニット間で品目を自動的に転送するには、このオプションを選択します。

受注オーダーの終了状況

終了するために関連受注オーダーに必要な状況を入力します。3つの状況を指定できます。レンタル契約を終了するには、レンタル契約に関連付けられているすべての関連受注オーダーの状況が、これらのフィールドに入力された状況コードのいずれかに一致する必要があります。入力する状況は、処理状況コードUDCテーブル(40/AT)に存在している必要があります。

購買オーダーの終了状況

終了するために関連購買オーダーに必要な状況を入力します。3つの状況を指定できます。レンタル契約を終了するには、レンタル契約に関連付けられているすべての関連購買オーダーの状況が、これらのフィールドに入力された状況コードのいずれかに一致する必要があります。入力する状況は、処理状況コードUDCテーブル(40/AT)に存在している必要があります。

サービス・オーダーの終了状況

終了するために関連サービス・オーダーに必要な状況を入力します。3つの状況を指定できます。レンタル契約を終了するには、レンタル契約に関連付けられているすべての関連サービス・オーダーの状況が、これらのフィールドに入力された状況コードのいずれかに一致する必要があります。入力する状況は、作業オーダー状況UDCテーブル(00/SS)に存在している必要があります。

2.4 レンタル管理用のアクションの設定

この項では、アクションの概要およびアクションの定義と詳細の設定方法について説明します。

2.4.1 アクションについて

レンタル契約は、受注オーダー、購買オーダー、サービス・オーダーなど様々なオーダーに関連付けできます。レンタル管理処理では、これらのオーダーは関連オーダーと呼ばれます。関連オーダーのタイプおよびその詳細は、レンタル・アクション定義プログラム(P54R02)での設定内容に依存します。関連オーダーを処理する際、JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムは、他のJD Edwards EnterpriseOneシステムと連携します。

アクションを設定する際は、最初に「アクション定義」フォームでアクションを定義し、「アクション詳細」フォームでアクションの詳細を入力します。アクションには、異なる詳細情報が含まれる複数の詳細行を入力できます。システム内ですでに設定済で使用可能なアクションを照会できます。照会フォームで、グリッド内のアクション行に緑色のドットがある場合、アクションに関連付けられた詳細があることを意味します。

2.4.1.1 アクション定義

アクション定義を設定する場合、次を指定します。

  • 関連オーダーの処理に使用されるプログラムおよびそのプログラムのバージョン。

    たとえば、受注オーダーの処理に使用するP4210プログラムおよびZJDE0001バージョンを指定します。

  • バージョンの名前。

  • 関連オーダーを対話形式で生成するか、バッチ処理で生成するか。

アクション定義テーブル(F54R02)にアクション定義が保存されます。

注意:

P4210プログラムのZJDE0004バージョンで、品目の転送に固有のアクションを設定できます。

2.4.1.2 アクション詳細

各アクションには、アクションに固有の関連情報があります。アクションの設定時にアクション詳細を定義します。「アクション定義」フォームの「ロー」メニューからも「アクション詳細」にアクセスできます。アクションには、複数の詳細行を入力できます。「アクション詳細」フォームでビジネスユニットにアクションを関連付けたり、ビジネスユニットを指定しないように選択したりできます。レンタル契約を入力する際、ビジネスユニットの指定なしで設定されているすべてのアクションを、すべての会社およびビジネスユニットに適用できます。

「アクション詳細」フォームでは、レンタル契約の様々な日付(契約開始日付、要求納入日付など)を関連オーダーに関連付けできます。54R/DU UDCテーブルを使用して、「レンタル契約」フォームの日付を「アクション詳細」フォームに関連付けます。システムにレンタル契約を正常に入力した後、レンタル契約の関連オーダーを生成します。関連オーダーを生成する際、「レンタル契約」フォームの日付で関連オーダーの日付フィールドが更新されます。

アクション詳細テーブル(F54R021)にアクション詳細が保存されます。

2.4.2 アクション定義およびアクション詳細の設定に使用するフォーム

フォーム名
フォームID ナビゲーション
用途
アクション定義の照会 W54R02A 「システム・セットアップ」(G54R40)、「アクション定義」 アクションを照会し、アクションの定義を検討します。
アクション定義の改訂 W54R01B 「アクション定義の照会」フォームで「追加」をクリックします。 アクション定義を入力します。
アクション詳細 W54R02C 「ロー」メニューから「アクション詳細」をクリックします。 アクションの詳細を入力します。

2.4.3 アクション定義の設定

「アクション定義の改訂」フォームにアクセスします。

アクション番号

自動採番機能により、レンタル契約のアクションを識別する番号が自動入力されます。アクション番号は3桁まで作成可能です。自動採番処理プログラム(P0002)で、システム54R(レンタル管理)に設定したアクション番号の自動採番が使用されます。

アクション記述

アクションの記述を入力します。

プログラム

関連オーダーの生成に使用するプログラムを示す、54R/PG UDCテーブルの値を入力します。値は次のとおりです。

P17714(作業オーダー)

P4210(受注オーダー)

P4310(購買オーダー)

バージョン

レンタル契約の関連オーダーの生成に使用されるプログラムのバージョンを入力します。

生成方法

レンタル契約の関連オーダーの生成に使用される方法を示す、54R/TI UDCテーブルの値を入力します。値は次のとおりです。

ブランク: 関連オーダーを対話形式で生成します。このフィールドをブランクのままにすると、レンタル契約の入力時に関連オーダーを対話形式で生成するためのオプションが示されます。

1: 関連オーダーを対話形式またはバッチ方式で生成します。この値を選択すると、レンタル契約の入力時に関連オーダーを対話形式で生成するためのオプションが示されます。または、関連オーダー生成方法プログラム(R54R100)を使用して、バッチ方式で関連オーダーを生成することもできます。

2.4.4 アクション詳細の設定

「アクション詳細」フォームにアクセスします。

返品承認デフォルト日数を使用

「レンタル固定情報」フォームの「返品承認生成日数」フィールドの日数をシステム日付に追加して返品承認日を決定する場合は、このオプションを選択します。

受信返品購買オーダーを処理する場合、レンタル契約明細レコードの選択基準日付は、返品承認日以前であることが必要です。選択基準日付は、アクション詳細テーブル(F54R021)から取り込まれます。

行の状況

レンタル契約行の状況を示す、54R/LS UDCテーブルの値を入力します。値は次のとおりです。

100: オープン

200: 送信

300: 請求

400: 返品承認

700: 転送オーダー

800: 取消

900: 終了

日付フィールド

「アクション詳細」フォームには、関連オーダー(受注オーダー、購買オーダーまたは作業オーダー)の日付フィールド(選択基準日付、受注オーダー 要求日付、受注オーダー約束日付、受注オーダー取消日付、受注オーダー約束納入日付、受注オーダー約束出荷日付、受注オーダー内部税日付、購買オーダー要求日付、購買オーダー 約束日付、作業オーダー予定開始日付、作業オーダー要求日付)も含まれます。

54R/DU UDCテーブルでは、契約が正常に入力された場合に生成される関連オーダーの日付フィールドと、「レンタル契約見出しの改訂」フォーム内の日付フィールドを関連付けられます。54R/DU UDCテーブルの値を「アクション詳細」フォームの各日付フィールドで指定して、関連オーダーで使用する「レンタル契約見出しの改訂」フォーム内の日付を決定します。

2.5 レンタル管理用の行タイプの設定

この項では、レンタル管理の行タイプの概要およびレンタル管理の行タイプの設定方法について説明します。

2.5.1 レンタル管理用の行タイプについて

レンタル契約に関連付けられている関連オーダーの処理方法を制御するアクションを設定します。レンタル契約に関連するアクション・グループを適用するには、行タイプ/アクション関連付けプログラム(P54R03)を使用して行タイプを設定します。次に、レンタル管理システムにレンタル契約を入力する際に、レンタル契約に使用する行タイプを指定します。レンタル契約に使用するよう指定された行タイプに関連付けられているアクションが自動的に渡されます。

ビジネスユニット、および特定の出荷先または顧客住所番号に固有の行タイプを設定できます。ビジネスユニット、および出荷先または顧客住所番号を指定せずに設定された行タイプは、すべてのビジネスユニットに使用できます。

レンタル契約明細プログラム(P54R11)でレンタル契約明細情報の入力時に使用する行タイプを指定します。P54R11プログラムは、行タイプ/アクション関連付け見出しテーブル(F54R03)で、「ビジネスユニット」および「顧客」または「出荷先」フィールドの組合せを使用して一致する行タイプを次の順序で検索します。

  1. 行タイプ、ビジネスユニット、出荷先

  2. 行タイプ、ビジネスユニット、顧客

  3. 行タイプ、ビジネスユニット、ブランク

  4. 行タイプ、ブランク、ブランク

各行タイプで、使用する請求方式、つまり品目マスターの価格を使用した定期契約請求(通常、レンタル品目に使用)、品目マスターの価格を使用したOne-Off契約請求(通常、販売品目に使用)およびOne-Off受注オーダー請求(販売品目に使用され、受注オーダー・システムで請求が発生)を指定できます。

2.5.2 レンタル管理用の行タイプの設定に使用するフォーム

フォーム名
フォームID ナビゲーション
用途
レンタル行タイプ/アクション関連付けの処理 W54R03A 「システム・セットアップ」(G54R40)、「行タイプ/アクション関連付け」 行タイプを照会します。
レンタル行タイプ/アクション関連付けの改訂 W54R03C 「レンタル行タイプ/アクション関連付けの処理」フォームで、「追加」をクリックします。 行タイプを入力します。

2.5.3 レンタル行タイプの設定

「レンタル行タイプ/アクション関連付けの改訂」フォームの見出しセクションにアクセスします。

2.5.3.1 見出し

行タイプ

アクションのグループ化に使用するコードを入力します。レンタル契約入力プログラム(P54R10)でこのコードを使用して、レンタル契約にアクションを適用します。行タイプにより、アクションとビジネスユニットが関連付けられ、(受注オーダー、購買オーダーおよびサービス・オーダーを介して)コアJD Edwards EnterpriseOneシステムとどのように統合するかが制御されます。入力されるコードは、行タイプの検索プログラム(P4203)の値に対して検証されます。

ビジネスユニット

トラッキングおよびレポート作成に使用されるレンタル・センターを識別する英数字を入力します。たとえば、ビジネスユニット別の未決済買掛金/売掛金レポートを作成して、管轄部門ごとの資産をトラッキングできます。

請求方式

品目に使用する請求方式を示す、54R/BM UDCテーブルの値を入力します。値は次のとおりです。

1: 品目マスターの価格を使用する定期契約請求。通常、レンタル品目に使用します。

2: 品目マスターの価格を使用するOne-Off契約請求。通常、販売品目に使用します。

3: One-Off受注オーダー請求。この方法を選択すると、レンタル契約請求生成プログラム(R54R300)で品目に対する請求が行われません。受注オーダー・システムで品目の請求を行う必要があります。

住所番号

資産のレンタル先である顧客の住所番号またはレンタルする資産の出荷先の場所に関連付けられている住所番号を入力します。

このフィールドに値を入力した後、「顧客」または「出荷先」オプションのいずれかを選択し、レンタル契約に関連付けられている顧客の住所番号であるか、資産の出荷先の場所の住所番号であるかを指定する必要があります。

顧客

「住所番号」フィールドに入力した住所番号が、資産のレンタル先の顧客の住所番号であることを示すには、このオプションを選択します。

出荷先

「住所番号」フィールドに入力した住所番号が、レンタルする資産の出荷先に関連付けられている住所番号であることを示すには、このオプションを選択します。

詳細情報を入力する前に、行タイプの見出し情報を保存できます。

2.5.3.2 詳細

「レンタル行タイプ/アクション関連付けの改訂」フォームの詳細セクションにアクセスします。

フォームの詳細領域には、3つのグリッド・セクションがあります。

  1. 最初のセクションには、2番目のセクション(「アクション検索」セクション)で選択したアクションが含まれます。「削除」ボタンを使用すると、このグリッドからアクションを削除できます。このセクションの情報は、行タイプ/アクション関連付け明細テーブル(F54R031)に保存されます。

  2. 「アクション検索」セクションには、アクション定義テーブル(F54R02)で使用可能なすべてのアクションが含まれます。例示照会(QBE)フィールドを使用して、アクションを検索およびフィルタできます。このセクションでアクションを選択し、「選択」ボタンをクリックします。「選択」ボタンをクリックすると、選択したアクションが1番目のセクションに移動します。

  3. 「アクション詳細」セクションには、「アクション検索」セクションで選択したアクションの詳細が表示されます。アクション詳細テーブル(F54R021)からこのセクションに情報が自動入力されます。

2.4.4項 アクション詳細の設定」を参照してください

2.6 在庫品目のレンタル品目としての指定

この項では、レンタル品目明細プログラム(P54R41)の概要および在庫品目をレンタル品目として設定する方法について説明します。

2.6.1 レンタル品目明細プログラム(P54R41)について

レンタル契約を作成する前に、まずレンタルする品目をレンタル品目として指定する必要があります。レンタルする品目を指定するには、レンタル品目明細プログラム(P54R41)を使用します。品目は、ビジネスユニット、保管場所および(シリアル番号付き品目の場合は)シリアル番号の組合せとともに、品目保管場所テーブル(F41021)に存在している必要があります。

レンタル品目として指定する各品目には、レンタル請求単位も指定する必要があります。レンタル請求単位は、月次、週次または日次です。レンタル契約の定期請求を実行する際にレンタル請求単位が使用されます。単一の品目または複数の品目を一度に追加するオプションがあります。レンタル契約が作成されているレンタル品目は削除できません。

レンタル品目テーブル(F54R41T)にレンタル品目明細が保存されます。

注意:

請求方式2(One-Off契約請求)または3(One-Off受注オーダー請求)を使用して請求する品目の場合、レンタル品目明細プログラム(P54R41)でこれらを設定する必要はありません。

2.6.2 前提条件

この項のタスクを実行する前に、品目が、ビジネスユニット、保管場所および(シリアル番号付き品目の場合は)シリアル番号の組合せとともに、品目保管場所テーブル(F41021)に存在していることを確認する必要があります。

2.6.3 在庫品目のレンタル品目としての指定に使用するフォーム

フォーム名
フォームID ナビゲーション
用途
レンタル品目明細の処理 W54R41B 「システム・セットアップ」(G54R40)、「レンタル品目明細」 レンタル品目を照会します。
複数のレンタル品目明細 W54R41C 「レンタル品目明細の処理」フォームで、「追加」をクリックします。 複数のレンタル品目に情報を入力します。
単一のレンタル品目明細   「レンタル品目明細の処理」フォームで「フォーム」メニューをクリックし、「品目を1つ追加」をクリックします。 レンタル品目に情報を入力します。

2.6.4 在庫品目のレンタル品目としての指定

「複数のレンタル品目明細」フォームまたは「単一のレンタル品目明細」フォームにアクセスします。

アクティブなレンタル品目

品目がレンタル品目であることを示すには、このオプションを選択します。このオプションは、デフォルトで選択されています。このオプションを選択しない場合、「レンタル品目処分日付」フィールドにシステム日付が自動入力されます。

資産レコード必須

資産レコードが品目に必須であることを示すには、このオプションを選択します。

レンタル取扱開始日付

品目がレンタル品目となった日付を入力します。これは情報フィールドです。

レンタル品目処分日付

品目がレンタルから処分される日付を入力します。

レンタル請求単位

レンタル請求単位として使用される、R54R/UM UDCテーブルの値を入力します。値は次のとおりです。

DY: 日ごと

WK: 週ごと

MO: 月ごと

レンタル契約入力プログラム(P54R10)で品目にレンタル契約を入力する際に、このフィールドに入力した値が自動入力されます。

レンタル品目状況

シリアル番号付きレンタル品目の状況を示す、54R/IS UDCテーブルの値を入力します。値は次のとおりです。

ブランク: 引当可能

01: レンタル中

02: 積送中

03: 故障中

シリアル番号付き品目処分タイプ

シリアル番号付き品目の処分タイプを示す、54R/DT UDCテーブルの値を入力します。

シリアル番号付き品目処分日付

シリアル番号付き品目の処分日付を入力します。

レンタル・カテゴリ・コード01から10

レンタル品目のタイプまたはカテゴリを示す値を入力します。

2.7 自動採番について

自動採番とは、自動的に番号付けをするユーティリティです。JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムでは、アクション番号に標準の自動採番が使用されます。システムを使用する前に、開始アクション番号を設定する必要があります。自動採番処理プログラム(P0002または「略式コマンド」フィールドにNNを入力)を使用して、システム54R - レンタル管理にアクション番号を設定します。「チェック・ディジット使用」オプションを選択しないでください。自動採番テーブル(F0002)で次に使用可能な番号が検出され、その番号が伝票に割り当てられます。