この章では、次のトピックについて説明します。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理では、資本設備、在庫品目、関連サービスなどの品目のレンタルおよび販売を管理できます。次に示すようなレンタル・サービスのすべての側面を管理できます。
レンタル契約および合意書の管理
設備および品目の在庫引当処理
請求(定期的)
レンタル原価の配賦の管理
資産減価償却費用の管理
資産のレンタルおよび返却時、ならびにレンタル契約終了後の補修の際の資産の在庫からの入出管理
収益性など、レンタル契約に関するレポート作成
このプロセス・フローは、JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理の標準のビジネス・プロセスを表しています。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理プロセス・フローには、次の手順が含まれます。
固定情報、アクション、レンタル行タイプおよびレンタル品目明細を設定します。レンタル管理システム内でこれらの機能を設定します。
また、レンタル契約に使用する住所録レコード、在庫、資産(設備)、工程および作業オーダー情報も設定します。
契約を設定します。契約の見出しで、顧客番号、契約日付、予約、納入および請求情報を設定します。契約明細で、個々の行に関する情報(レンタル品目情報、在庫引当タイプ、請求および税情報など)を設定します。契約見出し情報はレンタル契約見出しテーブル(F54R10)に、契約明細情報はレンタル契約見出しテーブル(F54R11)に保存されます。
レンタル品目が契約に関連付けられると、レンタル品目ワークベンチを使用して、品目の数量、品目状況およびレンタル品目に関連付けられている契約に関する情報を検討できます。
レンタル契約元帳を使用してF54R10およびF54R11テーブルへの更新を検討します。
関連オーダー(受注オーダー、サービス・オーダーおよび購買オーダー)を生成して、レンタル契約を処理およびトラッキングします。対話型プログラムまたはバッチ・プログラムを使用して、関連オーダーを生成できます。
または、レンタル管理システム以外で作成されたOne-Off受注オーダー、サービス・オーダーまたは購買オーダーをレンタル契約に手動でリンクできます。
レンタル契約の定期レンタル請求を生成します。
受注オーダーの場合、受注オーダー・システムで請求書を生成します。レンタル管理システム内から、レンタル契約受注オーダーの出荷情報をトラッキングおよび検討できます。
作業オーダー、One-Off受注オーダーおよび定期サービス請求の場合、JD Edwards EnterpriseOne契約/サービス請求管理システムで請求を生成します。
返品受信購買オーダーを生成し、在庫への品目の返却を処理します。購買オーダーを入荷した後、品目は入荷工程プロセスを経て、在庫に直接移動、再作業、却下または破棄されます。再作業する必要がある品目を在庫に移動するには、その前にサービス・オーダーを生成します。却下される品目で、顧客に品目の破損の責任がある場合受注オーダーを生成します。
部分返却および処分に関連付けられている取引を検討し照会できます。未認識収益レポートを作成して、請求期間に含まれていないレンタル収益を計算できます。このレポートを使用すると、可能な限り多くの収益を会社の損益計算書に記録できます。レンタル品目原価計算レポートを生成して、非シリアル番号付き品目のレンタル契約の合計原価を計算したり、資産減価償却割当レポートを生成して、減価償却費をレンタル・センター(ビジネスユニット)から、資産をレンタルしたビジネスユニットに移動したりできます。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムは、次のJD Edwards EnterpriseOne製品と統合されます。
JD Edwards EnterpriseOne住所録
JD Edwards EnterpriseOne売掛管理
JD Edwards EnterpriseOne買掛管理
JD Edwards EnterpriseOne一般会計
JD Edwards EnterpriseOne固定資産管理
JD Edwards EnterpriseOneキャピタル・アセット・マネジメント
JD Edwards EnterpriseOne作業オーダー
JD Edwards EnterpriseOneサービス請求
JD Edwards EnterpriseOne在庫管理
JD Edwards EnterpriseOne受注管理
JD Edwards EnterpriseOne調達管理
この項では、JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理の導入に必要な手順の概要について説明します。
導入の計画段階では、インストール・ガイドやトラブルシューティング情報など、JD Edwards EnterpriseOneに関して提供されるすべての情報を活用してください。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理について、どのESU(電子ソフトウェア更新)をインストールするかを決める際は、EnterpriseOne and World Change Assistantを使用します。JavaベースのツールであるEnterpriseOne and World Change Assistantを使用すると、必要となるESUを検索してダウンロードするためにかかる時間を75%以上削減できます。さらに、複数のESUを一度にインストールすることも可能です。
『JD Edwards EnterpriseOne Toolsソフトウエア・アップデート・ガイド』を参照してください。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理の導入のためのOracle Business Acceleratorソリューションの詳細は、提供されているドキュメントを確認してください。
http://docs.oracle.com/cd/E24705_01/index.htm
を参照してください。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理の推奨されるグローバル導入手順は、次のとおりです。
グローバル・ユーザー定義コードを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Tools基本操作ガイド』を参照してください。
会社、会計期間パターンおよびビジネスユニットを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「組織の設定」を参照してください。
自動採番を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Tools基本操作ガイド』を参照してください。
勘定科目および勘定科目表を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「勘定科目および勘定科目表の設定」を参照してください。
一般会計固定情報を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications一般会計製品ガイド』の「一般会計固定情報の設定」を参照してください。
通貨コードや為替レートなどの多通貨処理を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications多通貨処理製品ガイド』の「通貨コードおよび為替レートなどの多通貨処理の設定」を参照してください。
元帳タイプ規則を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications一般会計製品ガイド』の「元帳タイプ規則の設定」を参照してください。
住所録で顧客を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications住所録製品ガイド』の「住所録レコードの入力」を参照してください。
業種別顧客マスターで顧客を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications買掛管理製品ガイド』の「顧客マスター情報の設定」を参照してください。
事業所固定情報、デフォルト事業所およびプリンタ、製造および流通AAI、伝票タイプなどの在庫情報を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications 在庫管理製品ガイド』の「在庫管理システムの設定」を参照してください。
事業所を設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications 在庫管理製品ガイド』の「事業所情報の入力」を参照してください。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「ビジネスユニットの設定」を参照してください。
行タイプを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications調達管理製品ガイド』の「オーダー行タイプの定義」を参照してください。
ロットを設定します。
『JD Edwards EnterpriseOne Applications 在庫管理製品ガイド』の「ロットの作成」を参照してください。
JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理のアプリケーション別の推奨導入手順は、次のとおりです。
レンタル管理の固定情報、アクション、レンタル行タイプおよびレンタル品目明細を設定します。
「JD Edwards EnterpriseOneレンタル管理システムの設定」を参照してください。
レンタル契約を設定します。
「レンタル契約の入力」を参照してください。
AAIを設定します。
「レンタル契約のAAIについて」を参照してください。