11 プロジェクト原価管理のOne View Reporting

この章では、次のアプリケーションの概要、処理オプション、特殊処理およびレポートについて説明します。

11.1 One View作業照会(P51220)

「作業原価照会」(G5112)メニューからOne View作業照会(P51220)にアクセスします。One View作業照会プログラムを使用して、プロジェクトの様々な側面を把握します。One View作業照会プログラムでは、One View作業照会ビジネス・ビュー(V51220)が使用され、これには、勘定科目マスター(F0901)、ビジネスユニット・マスター(F0006)および追加作業マスター(F5108)のカラムが含まれます。このアプリケーションは、作業原価元帳タイプ(AA、AU、JA、JU、HA、HU、PA、PU)の勘定残高テーブル(F0902)の月累計金額、年累計金額および作業累計金額、さらに出来高や仕掛品の計算金額などのプロジェクト情報を提供します。勘定科目およびビジネスユニット・カテゴリ・コードを使用して、追加のレポートを作成できます。たとえば、会社組織別および担当プロジェクト管理者別にレポートを実行できます。

11.1.1 処理オプション

処理オプションを使用して、プログラムおよびレポートのデフォルト処理を指定できます。

11.1.1.1 表示

1.ユーザー定義元帳1

One View作業照会に使用されるユーザー定義元帳を指定します。金額元帳のみ(xA)を入力します。金額元帳(xA)と数量元帳(xU)の両方が、One View作業照会アプリケーション(P51220)に表示されます。

2.ユーザー定義元帳2

One View作業照会に使用されるユーザー定義元帳を指定します。金額元帳のみ(xA)を入力します。金額元帳(xA)と数量元帳(xU)の両方が、One View作業照会アプリケーション(P51220)に表示されます。

3.ユーザー定義元帳3

One View作業照会に使用されるユーザー定義元帳を指定します。金額元帳のみ(xA)を入力します。金額元帳(xA)と数量元帳(xU)の両方が、One View作業照会アプリケーション(P51220)に表示されます。

4.ユーザー定義元帳4

One View作業照会に使用されるユーザー定義元帳を指定します。金額元帳のみ(xA)を入力します。金額元帳(xA)と数量元帳(xU)の両方が、One View作業照会アプリケーション(P51220)に表示されます。

5.ユーザー定義元帳5

One View作業照会に使用されるユーザー定義元帳を指定します。金額元帳のみ(xA)を入力します。金額元帳(xA)と数量元帳(xU)の両方が、One View作業照会アプリケーション(P51220)に表示されます。

11.1.1.2 仕掛品

1.労務費勘定のAAI - 開始の入力

労務費勘定の開始範囲を表すJCST AAI(自動仕訳)を指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST01)を入力します。

2.労務費勘定のAAI - 終了の入力

労務費勘定の終了範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST02)を入力します。

3.材料費勘定のAAI - 開始の入力

材料費勘定の開始範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST03)を入力します。

4.材料費勘定のAAI - 終了の入力

材料費勘定の終了範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST04)を入力します。

5.消耗品費勘定のAAI - 開始の入力

消耗品勘定の開始範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST05)を入力します。

6.消耗品費勘定のAAI - 終了の入力

消耗品勘定の終了範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST06)を入力します。

7.外注費勘定のAAI - 開始の入力

外注費勘定の開始範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST07)を入力します。

8.外注費勘定のAAI - 終了の入力

外注費勘定の終了範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST08)を入力します。

9.その他費用勘定のAAI - 開始の入力

その他費用勘定の開始範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST09)を入力します。

10.その他費用勘定のAAI - 終了の入力

その他費用勘定の終了範囲を表すJCST AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCST10)を入力します。

11.請求済収益勘定のAAI - 開始の入力

請求済収益勘定の開始範囲を表すJCCA AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCCA01)を入力します。

12.請求済収益勘定のAAI - 終了の入力

請求済収益勘定の終了範囲を表すJCCA AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、JCCA02)を入力します。

13.P/L勘定への振替収益のAAIの入力

P/L勘定への振替収益の勘定を表すBS AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、BS1380)を入力します。

14.P/L勘定への振替経費のAAIの入力

P/L勘定への振替経費の勘定を表すBS AAIを指定します。この値は、仕掛品のレポート作成に使用されます。詳細AAI(つまり、BS1380)を入力します。

11.1.2 特殊処理

プロジェクトの財務情報は、月累計、年累計および作業累計別に累計されます。金額および数量情報は、元帳タイプ(AA/AU、JA/JU、PA/PUおよびHA/HU)の勘定残高テーブル(F0902)から取得されます。処理オプションで、表示するユーザー定義元帳タイプを5つまで指定することもできます。

11.1.2.1 出来高計算

次の表に、出来高の計算を示します。

カラム名
計算
出来高 完了時予算 * 完了率
原価差異 出来高 - AA作業累計
原価効率指数 出来高 / AA作業累計
スケジュール差異 出来高 - JA作業累計
スケジュール効率指数 出来高 / JA作業累計
完了時見積 完了時予算 / 原価効率指数
完了予定見積 完了時見積 - AA作業累計
完了時差異 完了時予算 - 完了時見積
状況 (原価効率指数 + スケジュール効率指数) / 2
単位原価 AA作業累計 / AU作業累計
完了時予算 合計予定数量作業累計 * 単位原価

11.1.2.2 仕掛品情報

仕掛品情報の場合、レポート対象の勘定科目は、指定されたAAIに基づきます。

勘定科目
仕様
労務費 勘定科目がAAI範囲内の場合、AA作業累計
材料費 勘定科目がAAI範囲内の場合、AA作業累計
消耗品費 勘定科目がAAI範囲内の場合、AA作業累計
外注費 勘定科目がAAI範囲内の場合、AA作業累計
その他費用 勘定科目がAAI範囲内の場合、AA作業累計
費用合計 労務費、材料費、消耗品費、外注費およびその他の費用の合計
請求済収益 勘定科目がAAI範囲内の場合、AA作業累計
収益P/L 勘定科目がAAI勘定科目の場合、AA作業累計
経費P/L 勘定科目がAAI勘定科目の場合、AA作業累計
正味WIP 費用合計、請求済収益、P/L勘定への振替収益およびP/L勘定への振替経費の合計

11.1.2.3 作業量分析レポート

作業数量分析レポートに関連データを表示するには、特定の労務費勘定について、または計算方法別(通常HまたはL)にフィルタリングします。

11.1.3 レポート

One View作業照会アプリケーションに付属しているレポートは次のとおりです。

  • 作業状況

  • 出来高

  • 仕掛品

  • 労務単位分析

11.1.3.1 作業状況

作業状況レポートでは、予算金額、実績金額、未決済コミットメント金額およびプロジェクト最終金額の他、ユーザー定義元帳タイプの金額および数量など、プロジェクトに関連する様々な金額および数量を把握できます。この情報は、作業または作業セットの高レベルの状況および進捗状況の分析および比較に役立ちます。

作業状況レポートには、次のレポート・コンポーネントが含まれます。

  • 予算対実績(原価コード別)(棒グラフ)

  • 実績金額(原価コード別)(円グラフ)

  • 作業の金額(地域および作業別)ピボット・テーブル

  • 詳細作業予算差異データ

11.1.3.2 出来高

出来高レポートでは、原価およびスケジュール情報を同時に確認することにより、プロジェクトの状況を評価します。プロジェクトが予定通りに進んでいるか、および累計作業の金額が予算内に収められているかを判別できます。

出来高レポートには、次のレポート・コンポーネントが含まれます。

  • 状況(原価コード別)(ゲージ)

  • 出来高(地域および作業別)ピボット・テーブル

  • 出来高(作業および原価コード別)ピボット・テーブル

  • 出来高(作業別)テーブル

11.1.3.3 仕掛品

仕掛品レポートは、会社別および作業別のレポートです。次のレポート・コンポーネントが含まれています。

  • 経費比較(円グラフ)

  • 仕掛品(会社および作業別)ピボット・テーブル

  • 仕掛品詳細テーブル

リリース9.1更新

仕掛品詳細テーブル・コンポーネントには、次の表で説明するドリルバック機能が含まれます。

機能

ドリルバック・リンクを含むテーブル・カラム ジョブ番号
アプリケーションに渡されるテーブル・カラム ジョブ番号
呼び出されるアプリケーション 作業状況照会(P512000)
呼び出されるフォーム W512000A
呼び出されるバージョン ZJDE0001

11.1.3.4 労務単位分析

労務単位分析レポートには、労務レート、労務金額および労務単位についての情報が含まれます。次のレポート・コンポーネントが含まれています。

  • 労務レート(作業別)(棒グラフ)

  • 労務レート(地域別)(棒グラフ)

  • 実績数量の上位10の数量(原価コード別)(円グラフ)

  • 予算数量の上位10の数量(原価コード別)(円グラフ)

  • 未決済コミットメント数量の上位10の数量(原価コード別)(円グラフ)

  • 最終予測数量の上位10の数量(原価コード別)(円グラフ)

  • 実績金額の上位10の金額(原価コード別)(円グラフ)

  • 予算金額の上位10の金額(原価コード別)(円グラフ)

  • 未決済コミットメント額の上位10の金額(原価コード別)(円グラフ)

  • 最数予測金額の上位10の金額(原価コード別)(円グラフ)

  • 労務レート詳細(テーブル)

  • 労務金額および単位(テーブル)

リリース9.1更新

労務金額および単位テーブル・コンポーネントには、次の表で説明するドリルバック機能が含まれます。

機能

ドリルバック・リンクを含むテーブル・カラム 作業
アプリケーションに渡されるテーブル・カラム ジョブ番号
呼び出されるアプリケーション 作業状況照会(P512000)
呼び出されるフォーム W512000A
呼び出されるバージョン ZJDE0001

次のレポートは、240(中央北部アメリカ)の作業カテゴリ・コード2を選択することで生成されました。

図 11-1 作業量分析レポート

この画像は、周辺のテキストで説明されています。
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