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Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 (日本語) |
Oracle ファイル用の Sun QFS 共有ファイルシステムを構成するためのタスク
Oracle ファイル用の Solaris Volume Manager for Sun Cluster を構成するためのタスク
Oracle ファイル用の VxVM を構成するためのタスク
Oracle ファイル用のハードウェア RAID サポートを構成するためのタスク
Oracle ファイル用の認定済み NAS デバイスを構成するためのタスク
Oracle ファイル用のクラスタファイルシステムを構成するためのタスク
Oracle RAC のサポート を使用したストレージ管理ソフトウェアのインストール
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の使用
Solaris Volume Manager for Sun Cluster の使用方法
Sun QFS 共有ファイルシステム 間の Oracle ファイルの配布
RDBMS バイナリファイルおよび関連ファイル用の Sun QFS ファイルシステム
データベースファイルと関連ファイルのための Sun QFS ファイルシステム
Sun QFS 共有ファイルシステムのパフォーマンスの最適化
Sun QFS 共有ファイルシステムをインストールして構成する方法
ハードウェア RAID とともに Oracle ASM を使用する方法
PxFS ベースのクラスタファイルシステムに格納できる Oracle ファイルのタイプ
Oracle ACFS ファイルシステムに格納できる Oracle ファイルのタイプ
6. Oracle RAC のサポート のトラブルシューティング
Oracle ファイルに使用しているストレージ管理スキーム用のソフトウェアをインストールします。詳細は、「Oracle ファイル用のストレージ管理の要件」を参照してください。
注 - Oracle RAC のサポート を使用した 認定済み NAS デバイスのインストールおよび構成方法については、『Oracle Solaris Cluster 3.3 With Network-Attached Storage Device Manual 』を参照してください。
このセクションには、次の情報が含まれます。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster は、ゾーンクラスタをサポートする場合でも、常にグローバルクラスタにインストールされます。clzc コマンドは、グローバルクラスタ投票ノードから Solaris Volume Manager for Sun Cluster デバイスをゾーンクラスタに構成します。Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームがゾーンクラスタで使用される場合でも、Solaris Volume Manager for Sun Cluster の管理タスクはすべてグローバルクラスタ投票モードで実行されます。
ゾーンクラスタ内の Oracle RAC インストールが、Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリューム上に存在するファイルシステムを使用する場合でも、グローバルクラスタで Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームを構成してください。この場合、スケーラブルなデバイスグループリソースは、このゾーンクラスタに属します。
ゾーンクラスタ内の Oracle RAC インストールが Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリューム上で直接実行される場合は、最初にグローバルクラスタで Solaris Volume Manager for Sun Cluster を構成してから、ゾーンクラスタで Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームを構成する必要があります。この場合、スケーラブルなデバイスグループは、このゾーンクラスタに属します。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster を使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「Oracle ファイル用のストレージ管理の要件」を参照してください。
Oracle RAC のサポート とともに Solaris Volume Manager for Sun Cluster ソフトウェアを使用するには、次のタスクを実行します。Solaris Volume Manager for Sun Cluster は、Solaris オペレーティングシステムのインストール中にインストールされます。
グローバルクラスタでの Solaris Volume Manager for Sun Cluster の構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成」を参照してください。
ゾーンクラスタでの Solaris Volume Manager for Sun Cluster ボリュームの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタにディスクセットを追加する (Solaris ボリュームマネージャー)」を参照してください。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
VxVM を使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「Oracle ファイル用のストレージ管理の要件」を参照してください。
注 - ゾーンクラスタでの Oracle RAC 用の VxVM の使用は、このリリースではサポートされていません。
Oracle RAC のサポートで VxVMソフトウェアを使用するには、次のタスクを実行します。
VxVM のライセンス要件については、VxVM のドキュメントを参照してください。
詳細は、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の第 5 章「Veritas Volume Manager をインストールして構成する」および VxVM のドキュメントを参照してください。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
ハードウェア RAID サポートを使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「Oracle ファイル用のストレージ管理の要件」を参照してください。
Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、いくつかのストレージデバイスに対するハードウェア RAID サポートを提供します。この組み合わせを使用するには、ディスクアレイの論理ユニット番号 (LUN) 上で raw デバイスアイデンティティー (/dev/did/rdsk*) を構成します。ハードウェア RAID を使用して、StorEdge SE9960 ディスクアレイを使用するクラスタで Oracle RAC 用の raw デバイスを設定するには、次のタスクを実行します。
LUN の作成方法については、Oracle Solaris Cluster ハードウェアのドキュメントを参照してください。
次の例は、format コマンドの出力を示します。
# format 0. c0t2d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@2,0 1. c0t3d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /sbus@3,0/SUNW,fas@3,8800000/sd@3,0 2. c1t5d0 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@1/rdriver@5,0 3. c1t5d1 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@1/rdriver@5,1 4. c2t5d0 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@2/rdriver@5,0 5. c2t5d1 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@2/rdriver@5,1 6. c3t4d2 <Symbios-StorEDGEA3000-0301 cyl 21541 alt 2 hd 64 sec 64> /pseudo/rdnexus@3/rdriver@4,2
このためには cldevice(1CL) コマンドを使用します。
次の例は、cldevice list -v コマンドの出力を示します。
# cldevice list -v DID Device Full Device Path ---------- ---------------- d1 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t2d0 d2 phys-schost-1:/dev/rdsk/c0t3d0 d3 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t4d0 d3 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t5d0 d4 phys-schost-2:/dev/rdsk/c3t5d0 d4 phys-schost-1:/dev/rdsk/c2t5d0 d5 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t4d1 d5 phys-schost-1:/dev/rdsk/c1t5d1 d6 phys-schost-2:/dev/rdsk/c3t5d1 d6 phys-schost-1:/dev/rdsk/c2t5d1 d7 phys-schost-2:/dev/rdsk/c0t2d0 d8 phys-schost-2:/dev/rdsk/c0t3d0
この例では、cldevice の出力は、ディスクアレイの共有 LUN に対応する raw DID が d4 であることを示しています。
次の例は、手順 3 の例で特定された DID デバイスに対する cldevice show の出力を示します。このコマンドは、ノード phys-schost-1 から実行されます。
# cldevice show d4 === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d4 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c2t5d0 Replication: none default_fencing: global
ゾーンクラスタでの DID デバイスの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタに DID デバイスを追加する」を参照してください。
このためには、format(1M) コマンド、fmthard(1M) コマンド、または prtvtoc(1M) を使用します。スライスを作成または変更するためのコマンドを実行するノードからデバイスのフルパスを指定します。
たとえば、スライス s0 を使用する場合は、スライス s0 で 100G バイトのディスク容量を割り当てるよう選択できます。
raw デバイスを指定するには、手順 4 で取得した DID デバイス名に sN を付加します。ここで、N はスライス番号です。
たとえば、手順 4 の cldevice の出力は、ディスクに対応する raw DID が /dev/did/rdsk/d4 であることを示します。これらのデバイスでスライス s0 を使用する場合は、raw デバイス /dev/did/rdsk/d4s0 を指定します。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
Sun QFS 共有ファイルシステムは、ファイルシステムをゾーンクラスタで使用する場合でも、常にグローバルクラスタ投票ノードにインストールされます。clzc コマンドを使用して、特定のゾーンクラスタに特定の Sun QFS 共有ファイルシステムを構成します。スケーラブルなマウントポイントリソースは、このゾーンクラスタに属します。メタデータサーバーリソース SUNW.qfs は、グローバルクラスタに属します。
Sun QFS 共有ファイルシステムは、次のいずれかのストレージ管理スキームとともに使用する必要があります。
ハードウェア RAID サポート
Solaris Volume Manager for Sun Cluster
Oracle RAC に関連するすべてのファイルを Sun QFS 共有ファイルシステム に格納できます。
次の各セクションで説明するとおりに、これらのファイルを複数のファイルシステム間で配布します。
RDBMS バイナリファイルと関連ファイルは、クラスタ内に 1 つのファイルシステムを作成して格納します。
RDBMS バイナリファイルと関連ファイルは次のとおりです。
Oracle リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) バイナリファイル
Oracle 構成ファイル (たとえば、init.ora、 tnsnames.ora、listener.ora、および sqlnet.ora )
システムパラメータファイル (SPFILE)
警告ファイル (たとえば、alert_ sid.log)
トレースファイル (*.trc)
Oracle Clusterware バイナリファイル
注 - Oracle バージョン 11g リリース 2 以降、Oracle Clusterware バイナリは Sun QFS 共有ファイルシステム 上に配置できません。
データベースファイルおよび関連ファイルに対し、各データベースに1 つのファイルシステムか、各データベースに複数のファイルシステムのどちらが必要であるかを決定します。
構成と保守を簡素化するには、ファイルシステムを 1 つ作成して、データベースのすべての Oracle RAC インスタンスについて、これらのファイルを格納します。
将来の拡張を容易にするには、複数のファイルシステムを作成して、データベースのすべての Oracle RAC インスタンスについて、これらのファイルを格納します。
注 - 既存のデータベース用にストレージを追加する場合は、そのストレージに対して追加のファイルシステムを作成する必要があります。その場合は、データベースに使用する複数のファイルシステムにデータベースファイルと関連ファイルを分散させます。
データベースファイルおよび関連ファイル用に作成するファイルシステムごとに、専用のメタデータサーバーを用意する必要があります。メタデータサーバーに必要なリソースについては、「Sun QFS メタデータサーバーのリソース」を参照してください。
データベースファイルおよび関連ファイルは次のとおりです。
データファイル
制御ファイル
オンライン REDO ログファイル
アーカイブ REDO ログファイル
フラッシュバックログファイル
リカバリファイル
Oracle Cluster Registry (OCR) ファイル
Oracle Clusterware 投票ディスク
Solaris Volume Manager for Sun Cluster のパフォーマンスを最適化するには、ボリュームマネージャーとファイルシステムを次のように構成します。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster を使用してディスクアレイの論理ユニット番号 (LUN) をミラー化します。
ストライプ化が必要な場合は、ファイルシステムのストライプオプションを使用してストライプ化を構成します。
ディスクアレイの LUN のミラー化には、次の操作が伴います。
RAID-0 メタデバイスの作成
RAID-0 メタデバイス、または Sun QFS デバイスのようなメタデバイスの Solaris Volume Manager ソフトパーティションの使用
システムに対する入出力 (I/O) 負荷が高くなることがあります。この場合は、Solaris Volume Manager メタデータまたはハードウェア RAID メタデータ用の LUN が、データ用の LUN とは異なる物理ディスクにマッピングされていることを確認してください。これらの LUN を異なる物理ディスクにマッピングすると、競合を最小限に抑えることができます。
始める前に
Solaris Volume Manager メタデバイスを共有ファイルシステム用のデバイスとして使用することができます。この場合は、共有ファイルシステムを構成する前に、メタセットとそのメタデバイスが作成されていてすべてのノードで使用可能であることを確認してください。
Sun QFS のインストール方法については、Sun Cluster での SAM-QFS の使用を参照してください。
Sun QFS ファイルシステムの作成方法については、Sun Cluster での SAM-QFS の使用を参照してください。
各 Sun QFS 共有ファイルシステムについて、ファイルシステムで格納する Oracle ファイルのタイプに応じて正しいマウントオプションを設定します。
バイナリファイル、構成ファイル、警告ファイル、およびトレースファイルを格納するファイルシステムについては、デフォルトのマウントオプションを使用します。
注 - Oracle バージョン 11g リリース 2 以降、Oracle Clusterware バイナリは Sun QFS 共有ファイルシステム 上に配置できません。
データベースデータファイル、制御ファイル、オンライン再実行ログファイル、アーカイブされた再実行ログファイル、または Oracle Clusterware OCR および投票ファイルを含むファイルシステムでは、マウントオプションを次のように設定します。
/etc/opt/SUNWsamfs/samfs.cmd ファイルまたは /etc/vfstab ファイルで、次のオプションを設定します。
fs=fs-name stripe=width mh_write qwrite forcedirectio rdlease=300 Set this value for optimum performance. wrlease=300 Set this value for optimum performance. aplease=300 Set this value for optimum performance.
注 - /etc/vfstab ファイルの設定が、/etc/opt/SUNWsamfs/samfs.cmd ファイルの設定と競合していないことを確認します。/etc/vfstab ファイルの設定は、/etc/opt/SUNWsamfs/samfs.cmd ファイルの設定をオーバーライドします。
# mount mount-point
マウントするファイルシステムのマウントポイントを指定します。
ゾーンクラスタでの Sun QFS 共有ファイルシステムの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタに QFS 共有ファイルシステムを追加する」を参照してください。
注 - Sun QFS 共有ファイルシステムをゾーンクラスタ用に構成した場合、この手順はそのゾーンクラスタで実行してください。
ファイルシステムの所有権を次のように変更します。
所有者: データベース管理者 (DBA) ユーザー
グループ: DBA グループ
DBA ユーザーと DBA グループは、「DBA グループと DBA ユーザーアカウントを作成する方法」に従って作成します。
# chown user-name:group-name mount-point
DBA ユーザーのユーザー名を指定します。通常、このユーザーには、oracle という名前が付けられます。
DBA グループの名前を指定します。通常、このグループの名前は dba です。
所有権を変更するファイルシステムのマウントポイントを指定します。
注 - Sun QFS 共有ファイルシステムがゾーンクラスタ用に構成されている場合、この手順はそのゾーンクラスタで実行する必要があります。
# chmod u+rw mount-point
所有者に読み取りアクセスと書き込みアクセスを付与するファイルシステムのマウントポイントを指定します。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
次のリストの 1 つのストレージ管理スキームとともに Oracle ASM を使用します。
ハードウェア RAID。詳細は、「ハードウェア RAID とともに Oracle ASM を使用する方法」を参照してください。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster。詳細は、「Oracle RAC データベース用の Solaris Volume Manager for Sun Cluster 複数所有者ディスクセットを作成する方法」を参照してください。
VxVM。詳細は、「Oracle RAC データベース用の VxVM 共有ディスクグループを作成する方法」を参照してください。
注 - 11g リリース 2 および 12c では、Oracle ASM はハードウェア RAID でのみサポートされます。バージョン 11g リリース 2 または 12c では、ボリュームマネージャーによって管理されるデバイスにおける Oracle ASM ディスクグループの使用はサポートされません。
Oracle ASM を使用して格納できる Oracle ファイルのタイプについては、「Oracle ファイル用のストレージ管理の要件」を参照してください。
注 - ゾーンクラスタ内の Oracle RAC インストールが Oracle ASM を使用する場合は、clzonecluster コマンドを使用して、その Oracle RAC インストールで必要なすべてのデバイスをそのゾーンクラスタで構成する必要があります。Oracle ASM をゾーンクラスタ内で実行すると、Oracle ASM の管理は完全に同じゾーンクラスタ内で行われます。
このためには cldevice(1CL) コマンドを使用します。
次の例は、cldevice list -v コマンドの出力からの抽出を示します。
# cldevice list -v DID Device Full Device Path ---------- ---------------- … d5 phys-schost-3:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-1:/dev/rdsk/c5t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-2:/dev/rdsk/c4t216000C0FF084E77d0 d5 phys-schost-4:/dev/rdsk/c2t216000C0FF084E77d0 d6 phys-schost-3:/dev/rdsk/c4t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-1:/dev/rdsk/c6t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-2:/dev/rdsk/c5t216000C0FF284E44d0 d6 phys-schost-4:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 …
この例では、DID デバイス d5 および d6 は、クラスタ内で使用可能な共有ディスクに対応します。
次の例は、手順 2 の例で特定された DID デバイスに対する cldevice show の出力を示します。このコマンドは、ノード phys-schost-1 から実行されます。
# cldevice show d5 d6 === DID Device Instances === DID Device Name: /dev/did/rdsk/d5 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c5t216000C0FF084E77d0 Replication: none default_fencing: global DID Device Name: /dev/did/rdsk/d6 Full Device Path: phys-schost-1:/dev/rdsk/c6t216000C0FF284E44d0 Replication: none default_fencing: global
ゾーンクラスタでの DID デバイスの構成については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「ゾーンクラスタに DID デバイスを追加する」を参照してください。
このためには、format(1M) コマンド、fmthard(1M) コマンド、または prtvtoc(1M) を使用します。スライスを作成または変更するためのコマンドを実行するノードからデバイスのフルパスを指定します。
たとえば、Oracle ASM ディスクグループにスライス s0 を使用する場合は、スライス s0 で 100G バイトのディスク容量を割り当てるよう選択できます。
注 - ハードウェア RAID 上の Oracle ASM がゾーンクラスタに対して構成されている場合は、ゾーンクラスタでこの手順を実行してください。
raw デバイスを指定するには、手順 3 で取得した DID デバイス名に s X を付加します。ここで、X はスライス番号です。
# chown oraasm:oinstall /dev/did/rdsk/dNsX # chmod 660 /dev/disk/rdsk/dNsX # ls -lhL /dev/did/rdsk/dNsX crw-rw---- 1 oraasm oinstall 239, 128 Jun 15 04:38 /dev/did/rdsk/dNsX
Oracle ASM で使用するための raw デバイスの所有権とアクセス権の変更の詳細は、Oracle のドキュメントを参照してください。
# dd if=/dev/zero of=/dev/did/rdsk/dNsX bs=1024k count=200 2000+0 records in 2000+0 records out
注 - ハードウェア RAID 上の Oracle ASM がゾーンクラスタに対して構成されている場合は、ゾーンクラスタでこの手順を実行してください。
たとえば、Oracle ASM ディスクグループに /dev/did/ パスを使用するには、値 /dev/did/rdsk/d* を ASM_DISKSTRING パラメータに追加します。Oracle 初期化パラメータファイルを編集してこのパラメータを変更する場合は、次のように編集します。
ASM_DISKSTRING = '/dev/did/rdsk/*'
詳細については、Oracle のドキュメントを参照してください。
次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
Oracle RAC は、2 種類のクラスタファイルシステムでサポートされます。
Oracle Solaris Cluster プロキシファイルシステム (PxFS) を使用するクラスタファイルシステム
PxFS ベースのクラスタファイルシステムの作成およびマウント方法に関する一般情報については、次のドキュメントを参照してください。
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)
Oracle ACFS ファイルシステムの作成およびマウント方法に関する一般情報については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「Oracle ACFS ファイルシステムの作成」を参照してください。
Oracle RAC のサポート でのクラスタファイルシステムの使用に固有の情報については、次の項目を参照してください。
PxFS ベースのクラスタファイルシステムには、Oracle RAC に関連付けられた次のファイルのみを格納できます。
Oracle RDBMS バイナリファイル
Oracle Clusterware バイナリファイル
注 - Oracle バージョン 11g リリース 2 以降、Oracle Clusterware バイナリはクラスタファイルシステム上に配置できません。
Oracle 構成ファイル (たとえば、init.ora、tnsnames.ora、listener.ora、sqlnet.ora)
システムパラメータファイル (SPFILE)
警告ファイル (たとえば、alert_ sid.log)
トレースファイル (*.trc)
アーカイブ REDO ログファイル
フラッシュバックログファイル
Oracle Cluster Registry (OCR) ファイル
Oracle Clusterware 投票ディスク
Oracle ACFS ファイルシステムには、Oracle RAC に関連付けられた次のファイルのみを格納できます。
Oracle データベース関連ファイル (Oracle バージョン 12c 以降)
Oracle RDBMS バイナリファイル
Oracle 構成ファイル (たとえば、init.ora、tnsnames.ora、listener.ora、sqlnet.ora)
システムパラメータファイル (SPFILE)
警告ファイル (たとえば、alert_ sid.log)
トレースファイル (*.trc)
注 - Oracle Cluster Registry (OCR) ファイルまたは Oracle Clusterware 投票ディスクを Oracle ACFS ファイルシステムに格納してはいけません。
Oracle ACFS 12c より前の Oracle ACFS バージョンでは、データベース関連ファイル (制御ファイル、オンライン再実行ログファイル、アーカイブされた再実行ログファイル、フラッシュバックログファイルを含む) または Oracle リカバリファイルも格納してはいけません。
アーカイブされた再実行ログファイルへの書き込み中の I/O パフォーマンスは、アーカイブされた再実行ログファイルのデバイスグループの場所の影響を受けます。最適なパフォーマンスのためには、アーカイブされた再実行ログファイルのデバイスグループのプライマリが、Oracle RAC デバイスインスタンスと同じノードにあることを確認してください。このデバイスグループには、データベースインスタンスのアーカイブされた再実行ログファイルを保持するファイルシステムが含まれています。
クラスタの可用性を改善するには、デバイスグループのセカンダリノードの希望数を増やすことを検討してください。ただし、デバイスグループのセカンダリノードの希望数を増やすと、パフォーマンスが低下する可能性があります。デバイスグループのセカンダリノードの希望数を増やすには、numsecondaries プロパティーを変更します。詳しくは、『Oracle Solaris Cluster Concepts Guide』の「Multiported Device Groups」を参照してください。
クラスタファイルシステムの作成およびマウント方法については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「クラスタファイルシステムの作成」を参照してください。
注 - Oracle バージョン 11g リリース 2 以降、Oracle Clusterware バイナリはクラスタファイルシステム上に配置できません。
正しいオプションについては、次の表を参照してください。マウントポイントの /etc/vfstab ファイルにエントリを追加するときに、これらのオプションを設定します。
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次の手順
Oracle のファイルに使用されている他のすべてのストレージ管理方式がインストールされていることを確認します。
Oracle のファイルに使用されているすべてのストレージ管理方式をインストールしたら、第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。
Oracle ACFS ファイルシステムの作成およびマウント方法については、『Oracle Solaris Cluster ソフトウェアのインストール』の「Oracle ACFS ファイルシステムの作成」を参照してください。
次の手順
第 3 章リソースグループの登録と構成に進みます。