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Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 (日本語) |
6. Oracle RAC のサポート のトラブルシューティング
Oracle RAC のサポート の既存の構成を変更するためのタスクの概要
スケーラブルなデバイスグループのリソースをオンラインに変更する方法
選択したノードに Oracle RAC のサポート を追加する方法
ボリュームマネージャーリソースをフレームワークリソースグループに追加する方法
Oracle RAC フレームワークリソースグループから複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループへのボリュームマネージャーリソースの移行
Oracle RAC フレームワークリソースグループから複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループにボリュームマネージャーリソースを移行する方法
SPARC: Oracle RAC 11g Release 2 または 12c に対する Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN の配備
SPARC: SKGXN インタフェースを変更するためにクラスタを準備する方法
SPARC: UDLM から Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN に変換する方法
SPARC: SKGXN を Oracle Solaris Cluster のネイティブ SKGXN から UDLM に変換する方法
SPARC: SKGXN を切り替えたあとに Oracle RAC をオンラインにする方法
Oracle Grid Infrastructure リソースの削除
次のエンティティーから Oracle RAC のサポート を削除できます。
クラスタ。「クラスタから Oracle RAC のサポート を削除する方法」を参照してください。
クラスタ内で選択したノード。「選択したノードから Oracle RAC のサポート を削除する方法」を参照してください。
クラスタ内のすべてのノードから Oracle RAC のサポート を削除するには、次のタスクを実行します。
複数の Oracle RAC データベースが実行されているクラスタで、このタスクを実行して、クラスタから Oracle RAC データベースを削除します。残りの Oracle RAC データベースはクラスタ内で引き続き実行されます。
このタスクでは、次のリソースグループをクラスタから次の順序で削除します。
Oracle RAC データベースのリソースグループ
論理ホスト名リソースのリソースグループ
スケーラブルなファイルシステムマウントポイントリソースのリソースグループ
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループ
スケーラブルなデバイスグループリソースのリソースグループ
Oracle RAC フレームワークリソースグループ
複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループ (使用する場合)。
![]() | 注意 - このタスクを実行して、複数の Oracle RAC データベースが実行されているクラスタから Oracle RAC データベースを削除できます。この場合、残りの Oracle RAC データベースが依存するリソースのあるリソースグループを削除しないでください。 たとえば、単一のデバイスグループに依存する複数のデータベースファイルシステムを構成したとします。この状況では、スケーラブルなデバイスグループのリソースが含まれているリソースグループを削除しないでください。 同様に、複数のデータベースが Oracle RAC フレームワークリソースグループに依存している場合は、このリソースグループを削除しないでください。 |
始める前に
このタスクを実行するクラスタノードは、クラスタモードでブートしてください。
Oracle 10g リリース 1 を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 10g リリース 1 の場合は、Oracle RAC データベースのリソースグループが構成されません。
削除する Oracle RAC データベースごとに、次のコマンドを入力します。
# clresourcegroup delete -F rac-db-rg
削除するリソースグループを指定します。
Oracle 10g リリース 1、10g リリース 2、11g、または 12c を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 10g リリース 1、10g リリース 2、11g、および 12c の場合は、論理ホスト名リソースのリソースグループが構成されません。
削除するリソースグループごとに、次のコマンドを入力します。
# clresourcegroup delete -F lh-rg
削除するリソースグループを指定します。
Oracle RAC ソフトウェア
Oracle Clusterware ソフトウェア
Oracle 9i または Oracle 10g リリース 1 を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 9i および Oracle 10g リリース 1 の場合は、Oracle Clusterware フレームワークリソースが構成されません。
# clresource disable crs-framework-rs
無効にするリソースの名前を指定します。このリソースは、クラスタで構成されている SUNW.crs_framework リソースタイプのインスタンスです。
スケーラブルなファイルシステムマウントポイントリソースが含まれているリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略してください。
削除するリソースグループごとに、次のコマンドを入力します。
# clresourcegroup delete -F scal-mp-rg
削除するリソースグループを指定します。
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略します。
削除するリソースグループごとに、次のコマンドを入力します。
# clresourcegroup delete -F qfs-mds-rg
削除するリソースグループを指定します。
このタスクを実行する手順については、Using SAM-QFS With Sun Clusterを参照してください。
スケーラブルなデバイスグループリソースが含まれているリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略してください。
削除するリソースグループごとに、次のコマンドを入力します。
# clresourcegroup delete -F scal-dg-rg
削除するリソースグループを指定します。
この手順の実行方法は、スケーラブルなデバイスグループのタイプによって異なります。
このためには、metaclear(1M) コマンドを使用します。
# metaclear -s scal-dg-ms -a
メタデバイスを削除するディスクセットの名前を指定します。
# metaset -s scal-dg-ms -d -f alldevices
グローバルデバイスを削除するディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットの作成時にディスクセットに追加されたすべてのグローバルデバイスを含む、スペースで区切られたリストを指定します。各デバイス ID パス名の形式は /dev/did/dsk/dN です。ここで、N はデバイス番号です。
ディスクセットからすべてのノードを削除すると、ディスクセットが削除されます。
# metaset -s scal-dg-ms -d -h allnodes
削除するディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットの作成時にディスクセットに追加されたすべてのノードを含む、スペースで区切られたリストを指定します。
詳細は、VxVM のドキュメントを参照してください。
注 - 複数の Oracle RAC データベースが実行されているクラスタから Oracle RAC データベースを削除する場合は、残りの手順を省略してください。
# clresourcegroup delete -F rac-fmwk-rg
削除するリソースグループを指定します。
# clresourcegroup delete -F vucmm-fmwk-rg
削除するリソースグループを指定します。
# clresourcetype unregister resource-type-list
登録を解除するリソースタイプの名前をコンマで区切ったリストを指定します。Oracle RAC のサポート に関連付けられたリソースタイプのリストについては、「Oracle Solaris Cluster オブジェクトの自動的に生成された名前」を参照してください。
このためには、uninstaller プログラムを使用します。詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』の第 8 章「Uninstalling」を参照してください。
例 7-2 クラスタからの Oracle RAC のサポートの削除
この例では、4 ノードクラスタのすべてのノードから Oracle RAC のサポートを削除するために必要な一連の操作を示します。このクラスタのノードには、pclus1、pclus2、pclus3、および pclus4 という名前が付いています。クラスタでは、Oracle RAC データベースが 1 つだけ構成されています。
この例の Oracle RAC のサポート の構成は次のとおりです。
Oracle RAC のバージョンは 10g リリース 2 です。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster 上の Sun QFS 共有ファイルシステム を使用して、Oracle ファイルを格納します。
Oracle ファイルに使用されるファイルシステムのマウントポイントは次のとおりです。
Oracle データベースファイル: /db_qfs/OraData
Oracle バイナリファイルと関連ファイル: /db_qfs/OraHome
oradg ディスクセットは、Oracle RAC データベースによってのみ使用されます。
Oracle RAC データベースの名前は swb です。
Sun QFS 共有ファイルシステム は、oradg という名前の Solaris Volume Manager for Sun Cluster 複数所有者ディスクセットを使用します。このディスクセットの作成方法を例 3-1 に示します。
この構成では、複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークリソースグループを使用します。
次の表に、この例のリソースグループの構成を示します。
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この構成に必要なリソースグループを図 A-2 に示します。
Oracle RAC データベースのリソースグループを削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup delete -F rac_server_proxy-rg
このリソースグループを削除したあとに、Oracle ユーティリティーを使用して次の項目を削除します。
Oracle RAC データベース
Oracle RAC ソフトウェア
Oracle Clusterware ソフトウェア
これらの項目の削除については、この例では説明しません。
Oracle Clusterware フレームワークリソースを無効にするために、次のコマンドを実行します。
# clresource disable crs_framework-rs
スケーラブルなファイルシステムのマウントポイントリソースを含むリソースグループを削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup delete -F scalmnt-rg
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループを削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup delete -F qfsmds-rg
このリソースグループを削除したあとに、Sun QFS ユーティリティーを使用して、Oracle ファイルに使用されている Sun QFS 共有ファイルシステムを削除します。これらのファイルシステムの削除については、この例では説明しません。
スケーラブルなデバイスグループリソースを含むリソースグループを削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup delete -F scaldg-rg
Solaris Volume Manager for Sun Cluster 複数所有者ディスクセット oradg を破棄するために、次のコマンドを実行します。
# metaclear -s oradg -a # metaset -s oradg -d \ -f /dev/did/dsk/d8 /dev/did/dsk/d9 /dev/did/dsk/d15 /dev/did/dsk/d16 # metaset -s oradg -d -h pclus1 pclus2 pclus3 pclus4
次のグローバルデバイスがディスクセットから削除されます。
/dev/did/dsk/d8
/dev/did/dsk/d9
/dev/did/dsk/d15
/dev/did/dsk/d16
Oracle RAC フレームワークリソースグループを削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup delete -F rac-framework-rg
複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループを削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup delete -F vucmm-framework-rg
削除した各リソースのリソースタイプを登録解除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcetype unregister \ SUNW.scalable_rac_server_proxy,\ SUNW.ScalMountPoint,\ SUNW.qfs,\ SUNW.ScalDeviceGroup,\ SUNW.rac_svm,\ SUNW.crs_framework,\ SUNW.rac_udlm,\ SUNW.rac_framework
この構成は、SPARC プラットフォームで実行されています。このため、登録解除するリソースタイプのリストに SUNW.rac_udlm が含まれています。
これらのリソースタイプを登録解除したあとに、次の操作を実行します。
Oracle RAC のサポートソフトウェアパッケージの削除
クラスタ内の各ノードのリブート
これらの操作については、この例では説明しません。
選択したノードから Oracle RAC のサポート を削除するには、次のタスクを実行します。
複数の Oracle RAC データベースが実行されているクラスタで、このタスクを実行して、選択したノードから Oracle RAC データベースを削除します。削除する Oracle RAC データベースは、他のクラスタノードで引き続き実行されます。残りの Oracle RAC データベースは、選択したノードで引き続き実行されます。
このタスクでは、選択したノードを次のリソースグループから次の順序で削除します。
Oracle RAC データベースのリソースグループ
論理ホスト名リソースのリソースグループ
スケーラブルなファイルシステムマウントポイントリソースのリソースグループ
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループ
スケーラブルなデバイスグループリソースのリソースグループ
Oracle RAC フレームワークリソースグループ
![]() | 注意 - このタスクを実行して、複数の Oracle RAC データベースが実行されているクラスタの選択済みのノードから Oracle RAC データベースを削除できます。この場合、残りの Oracle RAC データベースが依存するリソースのあるリソースグループからノードを削除しないでください。たとえば、単一のデバイスグループに依存する複数のデータベースファイルシステムを構成したとします。この状況では、スケーラブルなデバイスグループのリソースが含まれているリソースグループからノードを削除しないでください。同様に、複数のデータベースが Oracle RAC フレームワークリソースグループに依存している場合は、このリソースグループからノードを削除しないでください。 |
Oracle 10g リリース 1 を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 10g リリース 1 の場合は、Oracle RAC データベースのリソースグループが構成されません。
削除する Oracle RAC データベースごとに、次の手順を実行します。
# clresourcegroup offline -n nodelist rac-db-rg
リソースグループをオフラインにするクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist rac-db-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
Oracle 10g リリース 1、Oracle10g リリース 2、11g、または 12c を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 10g リリース 1、10g リリース 2、11g、および 12c の場合は、論理ホスト名リソースのリソースグループが構成されません。
ノードを削除するリソースグループごとに、次の手順を実行します。
# clresourcegroup switch -n node-to-stay lh-rg
リソースグループの切り替え先となるノードを指定します。このノードは、Oracle RAC のサポートを削除しないノードでなければなりません。
別のノードに切り替えるリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist lh-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
これらのリソースグループは、サービスを提供していた Oracle RAC データベースインスタンスが削除されたために不要となりました。
手順 3 でセカンダリノードのみを削除したリソースグループは、削除しないでください。
削除するリソースグループごとに、次のコマンドを入力します。
# clresourcegroup remove -F lh-rg-rm-prim
削除するリソースグループの名前を指定します。
Oracle 9i または Oracle 10g リリース 1 を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 9i および Oracle 10g リリース 1 の場合は、Oracle Solaris Cluster リソースを表す Oracle Clusterware リソースが構成されません。
注 - この手順では、Oracle 10g リリース 2、11g、または 12c での Oracle コマンドの構文を示しています。使用している Oracle のバージョンが 10g リリース 2、11g、または 12c 以外である場合は、使用するバージョンの Oracle ドキュメントで正しいコマンド構文を確認してください。
# Grid_home/bin/crs_register ora.dbname.sid.inst \ -update -r "ora.node-name.vip"
Oracle Clusterware ホームディレクトリを指定します。このディレクトリには、Oracle Clusterware バイナリファイルと Oracle Clusterware 構成ファイルが含まれています。
Oracle Clusterware リソースが表すデータベースインスタンスのデータベース名を指定します。
Oracle Clusterware リソースが表すデータベースインスタンスの Oracle SID を指定します。
Oracle Clusterware リソースが実行されるノードのホスト名を指定します。
Oracle Clusterware リソースは、Oracle コンポーネントが依存するスケーラブルなデバイスグループおよびスケーラブルなファイルシステムマウントポイントの Oracle Solaris Cluster リソースごとに構成されます。
Oracle 9i または Oracle 10g リリース 1 を使用している場合は、この手順を省略します。Oracle 9i および Oracle 10g リリース 1 の場合は、Oracle Solaris Cluster リソースを表す Oracle Clusterware リソースが構成されません。
注 - この手順では、Oracle 10g リリース 2、11g、または 12c での Oracle コマンドの構文を示しています。使用している Oracle のバージョンが 10g リリース 2、11g、または 12c 以外である場合は、使用するバージョンの Oracle ドキュメントで正しいコマンド構文を確認してください。
削除する Oracle Clusterware リソースごとに、リソースを削除する各ノードで次の手順を実行します。
# Grid_home/bin/crs_stop sun.node-name.sc-rs
Oracle Clusterware ホームディレクトリを指定します。このディレクトリには、Oracle Clusterware バイナリファイルと Oracle Clusterware 構成ファイルが含まれています。
Oracle Clusterware リソースが実行されるノードのホスト名を指定します。
Oracle Clusterware リソースが表す Oracle Solaris Cluster リソースの名前を指定します。
# Grid_home/bin/crs_unregister sun.node-name.sc-rs
Oracle Clusterware ホームディレクトリを指定します。このディレクトリには、Oracle Clusterware バイナリファイルと Oracle Clusterware 構成ファイルが含まれています。
Oracle Clusterware リソースが実行されるノードのホスト名を指定します。
Oracle Clusterware リソースが表す Oracle Solaris Cluster リソースの名前を指定します。
# Grid_home/bin/crs_profile -delete sun.node-name.sc-rs \ -dir /var/cluster/ucmm/profile
Oracle Clusterware ホームディレクトリを指定します。このディレクトリには、Oracle Clusterware バイナリファイルと Oracle Clusterware 構成ファイルが含まれています。
Oracle Clusterware リソースが実行されるノードのホスト名を指定します。
Oracle Clusterware リソースが表す Oracle Solaris Cluster リソースの名前を指定します。
Oracle RAC データベース
Oracle Clusterware
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略します。
# clresourcegroup switch -n node-to-stay qfs-mds-rg
リソースグループの切り替え先となるノードを指定します。このノードは、Oracle RAC のサポートを削除しないノードでなければなりません。
別のノードに切り替えるリソースグループの名前を指定します。
スケーラブルなファイルシステムマウントポイントリソースが含まれているリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略してください。
ノードを削除するリソースグループごとに、次の手順を実行します。
# clresourcegroup offline -n nodelist scal-mp-rg
リソースグループをオフラインにするクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist scal-mp-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略します。
変更するリソースグループは、手順 8 で別のノードに切り替えたリソースグループです。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist qfs-mds-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
このタスクを実行する手順については、Using SAM-QFS With Sun Clusterを参照してください。
スケーラブルなデバイスグループリソースが含まれているリソースグループが構成されていない場合は、この手順を省略してください。
ノードを削除するリソースグループごとに、次の手順を実行します。
# clresourcegroup offline -n nodelist scal-dg-rg
リソースグループをオフラインにするクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist scal-dg-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
この手順の実行方法は、スケーラブルなデバイスグループのタイプによって異なります。
# metaset -s scal-dg-ms -d -h nodelist
ノードを削除するディスクセットの名前を指定します。
ディスクセットから削除するノードをスペースで区切ったリストを指定します。
詳細は、VxVM のドキュメントを参照してください。
注 - 複数の Oracle RAC データベースが実行されているクラスタの選択済みノードから Oracle RAC データベースを削除する場合は、残りの手順を省略してください。
# clresourcegroup offline -n nodelist rac-fmwk-rg
リソースグループをオフラインにするクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist rac-fmwk-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup offline -n nodelist vucmm-fmwk-rg
リソースグループをオフラインにするクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup remove-node -n nodelist vucmm-fmwk-rg
リソースグループから削除するクラスタノードをコンマで区切ったリストを指定します。
ノードを削除するリソースグループの名前を指定します。
このためには、uninstaller プログラムを使用します。詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』の第 8 章「Uninstalling」を参照してください。
例 7-3 選択したノードからの Oracle RAC のサポートの削除
この例では、4 ノードクラスタのノード pclus3 と pclus4 から Oracle RAC のサポートを削除するために必要な一連の操作を示します。
この例の Oracle RAC のサポート の構成は次のとおりです。
Oracle RAC のバージョンは 10g リリース 2 です。
Solaris Volume Manager for Sun Cluster 上の Sun QFS 共有ファイルシステム を使用して、Oracle ファイルを格納します。
Oracle ファイルに使用されるファイルシステムのマウントポイントは次のとおりです。
Oracle データベースファイル: /db_qfs/OraData
Oracle バイナリファイルと関連ファイル: /db_qfs/OraHome
oradg ディスクセットは、Oracle RAC データベースによってのみ使用されます。
Oracle RAC データベースの名前は swb です。
Sun QFS 共有ファイルシステム は、oradg という名前の Solaris Volume Manager for Sun Cluster 複数所有者ディスクセットを使用します。このディスクセットの作成方法を例 3-1 に示します。
この構成では、複数所有者ボリュームマネージャーフレームワークリソースグループを使用します。
次の表に、この例のリソースグループの構成を示します。
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この構成に必要なリソースグループを図 A-2 に示します。
Oracle RAC データベースのリソースグループからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup offline -n pclus3,pclus4 rac_server_proxy-rg # clresourcegroup remove-node -n pclus3,pclus4 rac_server_proxy-rg
Oracle RAC データベースの Oracle Clusterware リソースのノードリストからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_register ora.swb.swb3.inst \ -update -r "ora.pclus3.vip" # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_register ora.swb.swb4.inst \ -update -r "ora.pclus4.vip"
ノード pclus3 と pclus4 から Oracle Solaris Cluster リソースを表す Oracle Clusterware リソースを削除するために、次のコマンドを実行します。
Removal of resource for Oracle database files from node plcus3 # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_stop sun.pclus3.scaloramnt-OraData-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_unregister sun.pclus3.scaloramnt-OraData-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_profile -delete sun.pclus3.scaloramnt-OraData-rs \ -dir /var/cluster/ucmm/profile Removal of resource for Oracle binary files from node plcus3 # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_stop sun.pclus3.scaloramnt-OraHome-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_unregister sun.pclus3.scaloramnt-OraHome-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_profile -delete sun.pclus3.scaloramnt-OraHome-rs \ -dir /var/cluster/ucmm/profile Removal of resource for Oracle database files from node plcus4 # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_stop sun.pclus4.scaloramnt-OraData-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_unregister sun.pclus4.scaloramnt-OraData-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_profile -delete sun.pclus4.scaloramnt-OraData-rs \ -dir /var/cluster/ucmm/profile Removal of resource for Oracle binary files from node plcus4 # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_stop sun.pclus4.scaloramnt-OraHome-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_unregister sun.pclus4.scaloramnt-OraHome-rs # /db_qfs/OraHome/crs/bin/crs_profile -delete sun.pclus4.scaloramnt-OraHome-rs \ -dir /var/cluster/ucmm/profile
これらのコマンドによって、次の Oracle Solaris Cluster リソースを表す Oracle Clusterware リソースが削除されます。
scaloramnt-OraData-rs – データベースファイルのファイルシステムのマウントポイントを表す、タイプ SUNW.ScalMountPoint のリソース
scaloramnt-OraHome-rs – バイナリファイルおよび関連ファイルのファイルシステムのマウントポイントを表す、タイプ SUNW.ScalMountPoint のリソース
ノード pclus3 と pclus4 からリソースを削除したあとに、Oracle ユーティリティーを使用してこれらのノードから次の項目を削除します。
Oracle RAC データベース
Oracle RAC ソフトウェア
Oracle Clusterware ソフトウェア
これらの項目の削除については、この例では説明しません。
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループをノード pclus1 に切り替えるために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup switch -n pclus1 qfsmds-rg
スケーラブルなファイルシステムのマウントポイントリソースを含むリソースグループからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup offline -n pclus3,pclus4 scalmnt-rg # clresourcegroup remove-node -n pclus3,pclus4 scalmnt-rg
Sun QFS メタデータサーバーのリソースを含むリソースグループのノードリストからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup remove-node -n pclus3,pclus4 qfsmds-rg
ノードリストからノード pclus3 と pclus4 を削除したあとに、これらのノードから Sun QFS 共有ファイルシステムの構成を削除します。この操作については、この例では説明しません。
スケーラブルなデバイスグループリソースを含むリソースグループからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup offline -n pclus3,pclus4 scaldg-rg # clresourcegroup remove-node -n pclus3,pclus4 scaldg-rg
Solaris Volume Manager for Sun Cluster 複数所有者ディスクセット oradg からノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# metaset -s oradg -d -h pclus3 pclus4
Oracle RAC フレームワークリソースグループからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup offline -n pclus3,pclus4 rac-framework-rg # clresourcegroup remove-node -n pclus3,pclus4 rac-framework-rg
複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループからノード pclus3 と pclus4 を削除するために、次のコマンドを実行します。
# clresourcegroup offline -n pclus3,pclus4 vucmm-framework-rg # clresourcegroup remove-node -n pclus3,pclus4 vucmm-framework-rg
フレームワークリソースグループからノード pclus3 と pclus4 を削除したあとに、必要に応じてこれらのノードから Oracle RAC のサポートソフトウェアパッケージを削除できます。
削除が完了したあとのリソースグループおよびリソースのステータスは、次のとおりです。
# clresourcegroup status === Cluster Resource Groups === Group Name Node Name Suspended Status ---------- --------- --------- ------ rac-framework-rg pclus1 No Online pclus2 No Online vucmm-framework-rg pclus1 No Online pclus2 No Online scaldg-rg pclus1 No Online pclus2 No Online qfsmds-rg pclus1 No Online pclus2 No Offline scalmnt-rg pclus1 No Online pclus2 No Online rac_server_proxy-rg pclus1 No Online pclus2 No Online # clresource status === Cluster Resources === Resource Name Node Name State Status Message ------------- --------- ----- -------------- rac-framework-rs pclus1 Online Online pclus2 Online Online rac-udlm-rs pclus1 Online Online pclus2 Online Online crs_framework-rs pclus1 Online Online pclus2 Online Online vucmm-svm-rs pclus1 Online Online pclus2 Online Online scaloradg-rs pclus1 Online Online - Diskgroup online pclus2 Online Online - Diskgroup online qfs-mds-rs pclus1 Online Online - Service is online. pclus2 Offline Offline scaloramnt-OraData-rs pclus1 Online Online pclus2 Online Online scaloramnt-OraHome-rs pclus1 Online Online pclus2 Online Online rac_server_proxy-rs pclus1 Online Online - Oracle instance UP pclus2 Online Online - Oracle instance UP