Oracle RAC のサポートのリソースのアップグレード

Oracle Solaris Cluster 3.3 5/11 Oracle RAC のサポートに含まれるリソースのリソースタイプに対する変更点の概要を次の表に示します。

表 8-1 Oracle RAC のサポートのリソースタイプに対する変更

リソースタイプ	変更
`SUNW.scalable_rac_server_proxy`	`client_retry_interval` 拡張プロパティーの範囲が 1–3600 に増やされました。 `monitor_probe_interval` 拡張プロパティーの範囲が 1–3600 に増やされ、デフォルトが 300 に変更されました。 `proxy_probe_timeout` 拡張プロパティーの範囲が 5–3600 に増やされ、デフォルトが 120 に変更されました。
`SUNW.crs_framework`	新しいメソッドでは、Oracle RAC のサポートが Oracle Clusterware の起動と停止を制御したり、Oracle Clusterware の自動起動を無効にしたりできるようになりました。

Oracle RAC のサポートの旧バージョンからアップグレードする場合は、これらのリソースタイプをアップグレードします。

リソースタイプをアップグレードする方法について説明する一般的な手順については、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』の「Upgrading a Resource Type」を参照してください。

Oracle RAC のサポートリソースタイプの新しいバージョンを登録するための情報

次の表に、Oracle RAC のサポートの各リソースタイプの名前と、そのリソースタイプ登録 (RTR) ファイル名を示します。

表 8-2 Oracle RAC のサポートのリソースタイプ

リソースタイプ	RTR ファイル
(Oracle 10`g` および 11`g` リリース 1 のみ) `SUNW.asm_diskgroup`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.asm_diskgroup`
`SUNW.crs_framework`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.crs_framework`

`SUNW.qfs`¹	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.qfs`
SPARC: `SUNW.rac_cvm`²	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.rac_cvm`
`SUNW.rac_framework`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.rac_framework`
`SUNW.rac_svm`²	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.rac_svm`
SPARC: `SUNW.rac_udlm`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.rac_udlm`
(Oracle 11`g` リリース 2 または 12`c` のみ) `SUNW.scalable_acfs_proxy`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_acfs_proxy`
(Oracle 11`g` リリース 2 または 12`c` のみ) `SUNW.scalable_asm_diskgroup_proxy`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_asm_diskgroup_proxy`
`SUNW.scalable_asm_instance`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_asm_instance`
`SUNW.scalable_asm_instance_proxy`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_asm_instance_proxy`
`SUNW.scalable_rac_listener`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_rac_listener`
`SUNW.scalable_rac_server`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_rac_server`
`SUNW.scalable_rac_server_proxy`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.scalable_rac_server_proxy`
`SUNW.ScalDeviceGroup`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.ScalDeviceGroup`
`SUNW.ScalMountPoint`	`/opt/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.ScalMountPoint`
SPARC: `SUNW.vucmm_cvm`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.vucmm_cvm`
`SUNW.vucmm_framework`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.vucmm_framework`
`SUNW.vucmm_svm`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.vucmm_svm`
`SUNW.wait_zc_boot`	`/usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.wait_zc_boot`

¹ Sun QFS 製品で提供される

² 非推奨。代わりに、SUNW.vucmm_framework リソースグループ内の SUNW.vucmm_cvm を使用してください。「Oracle RAC フレームワークリソースグループから複数所有者ボリュームマネージャーのフレームワークリソースグループへのボリュームマネージャーリソースの移行」を参照してください。

現在登録されているリソースタイプのバージョンを判定するには、次のコマンドを使用します。

# clresourcetype show resource-type

resource-type: バージョンを判定するリソースタイプを指定します。

登録されているかどうかに関係なく、最後にインストールされたリソースタイプのバージョンを判定するには、次のコマンドを使用します。

# grep -i RT_VERSION /path/RTRfilename

最後にインストールされたリソースタイプのバージョンが登録されているバージョンより新しい場合は、すべての機能を利用するために新しいバージョンに移行してください。

注 - 大域ゾーンでは、clsetup の Oracle Solaris Cluster Manager または Resource Group オプションにより、アップグレード可能なリソースタイプのバージョンが自動的に特定されます。

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	Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 (日本語)

Oracle RAC のサポート のリソースのアップグレード

Oracle RAC のサポート リソースタイプの新しいバージョンを登録するための情報

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