ここでは、Oracle VMの既知の制限とその回避策について、次の内容を説明します。Oracle VM Server for x86のみに関連する問題については、タイトルにx86のみと示します。Oracle VM Server for SPARCのみに関連する問題については、タイトルにSPARCのみと示します。x86とSPARCの両方のプラットフォームに関連する問題については、タイトルにこのような情報は示しません。
ここでは、Oracle VM Serverユーザー・インタフェースに関連する既知の問題と回避策について説明します。
Webブラウザの異なるタブまたはウィンドウでOracle VM Manager UIに2回接続すると、予期しない表示上の問題が発生する可能性があります。
回避策: Webブラウザ・セッションごとに1つのOracle VM Manager UIのインスタンスにのみ接続する必要があります。
Oracle Bug#13034728
Oracle VM Managerへのアクセスに使用されていたWebブラウザのタブまたはブラウザ全体を閉じると、WebLogic Serverによって検証され、指定されたタイムアウト時間内にセッションが閉じられます。デフォルトでは、30分に設定されています。そのセッションに関連付けられた、開いているジョブまたは保留中のジョブはすべて、この時間が経過すると中断されます。
回避策: 保留中のジョブがすべて完了してから、Oracle VM Managerが実行されているブラウザ・ウィンドウまたはタブを閉じるようにします。
Oracle Bug#15838028
多くのリフレッシュ・サーバーでNFS記憶域をリフレッシュするなど、多くのサブタスクまたは子ジョブを生成するジョブでは、完了までの時間がOracle VM Managerユーザー・インタフェースに示される時間よりも長くなる場合があります。これによって、すべての子ジョブが完了するまで、いくつかのアクションがブロックされることがあります。
生成されたすべての子ジョブのステータスは、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースのジョブ・ビューに正しく示されます。
Oracle Bug#15946119
VMの新規作成ウィザードは、一連の手順で構成され、そのうちの一部はオプションです。ウィザードで必須パラメータを入力すると、オプションの手順を実行する前に、環境内に仮想マシンが実際に作成されます。ウィザードでオプションの構成手順まで進んだ時点で取り消してウィザードを終了しようとしても、仮想マシンが作成された状態になります。
回避策: ウィザードを終了するときに、不要な仮想マシンを削除します。
Oracle Bug#15968687
Oracle VM Managerからアクセス可能なゲストVMコンソールのうち、あるバージョンのJava Runtime Environment (JRE)とともに使用した場合、一部のWebブラウザおよびオペレーティング・システムで適切に動作しないことがあります。動作に最も一貫性があるJREはJava SE6 Update 35です。システムによっては、他のバージョンのJREも機能する場合があります。
回避策: 並行バージョンのJREを実行することはできますが、Oracle VM ManagerでゲストVMコンソールを使用するには、Oracle VM Managerにアクセスするために使用するクライアント・デスクトップ・コンピュータでhttp://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.htmlからJava SE6 Update 35をインストールする前に、以前インストールしたJREを、ダウンロードされた証明書または一時ファイルと一緒に完全に削除することをお薦めします。
Oracle Bug#14497293およびOracle Bug#14276511
仮想マシンにアクセスする際にOracle VM Manager内のゲスト・シリアル・コンソールおよびVNCコンソールが確実に適切に機能するように、RPMパッケージが用意されています。このパッケージは、Oracle VM Managerホストにインストールする必要があります。インストールする必要があるパッケージは、ゲスト仮想マシンへのVNCアクセスを提供するTightVNCパッケージと、ゲスト仮想マシンへのシリアル・コンソール・アクセスを提供するためのJTAパッケージです。
VNCアクセスは、x86ゲストでのみ可能です。シリアル・コンソール・アクセスは、x86およびSPARCゲストで可能です。
パッケージは、次のOracleのPublic Yum Serverから入手できます。
TightVNC (Oracle Linux 5): http://public-yum.oracle.com/repo/EnterpriseLinux/EL5/addons/x86_64/tightvnc-java-1.3.9-4.noarch.rpm
TightVNC (Oracle Linux 6): http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/addons/x86_64/tightvnc-java-1.3.9-4.noarch.rpm
JTA (Oracle Linux 5): http://public-yum.oracle.com/repo/EnterpriseLinux/EL5/addons/x86_64/jta-2.6-1.noarch.rpm
JTA (Oracle Linux 6): http://public-yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/addons/x86_64/jta-2.6-1.noarch.rpm
Oracle Bug#14395338
SPARCゲストに対してOracle VM ManagerからSPARCゲストに対してゲスト・シリアル・コンソールを開くと、コンソールにtelnet接続に関する情報は表示されてもコンソールが応答しない状態になります。VMがインストール構成ツールを実行している場合に、この状態が発生する傾向があります。
回避策: ~wを使用して、コンソールへの書込み権限を取得します。その後、[Ctl] + [L]を使用してコンソールの表示をリフレッシュします。この方法で効果がない場合は、~#を入力してブレークし、「r」をクリックしてVMをリセットして、コンソール内でVMが再起動するのを監視します。その後、コンソールは適切に動作するはずです。
Oracle Bug#14803291
Microsoft Windows Vistaより前のMicrosoft Windowsゲストでは、IPv6アドレスが変更され、IPv4アドレスが変更されていない場合、IPv4アドレスも変更されるまで、Oracle VM ManagerでIPアドレス変更は反映されません。
Oracle Bug#14005821
仮想マシンまたはサーバーなどのリソースを無効なターゲットにドラッグ・アンド・ドロップすると、メッセージが表示されずに失敗します。詳細は『Oracle VMユーザーズ・ガイド』のドラッグ・アンド・ドロップに関する説明を参照してください。
Oracle Bug#15957926
kdump.conf
でのデフォルト・シェルの設定が無視される/var/crash
に、KdumpによってVMCoreが生成されないここでは、Oracle VM Serverおよびサーバー・プールに関連する既知の問題と回避策について説明します。
サーバー・プールがOracle VM Managerで作成され、Xenハイパーバイザを使用するように構成されていても、そのサーバー・プールからすべてのサーバーが削除されている場合は、「Edit Server Pool」ダイアログでそのサーバー・プールに誤ってSPARCサーバーを追加することが可能になります。サーバー・プールは、SPARCまたはx86のどちらか一方による同種のサーバーの集まりで構成する必要があります。両方の種類を管理している場合は、同一サーバー・プール内でSPARCサーバーとx86サーバーを混在させないようにしてください。
サーバー・プールにすでにサーバーが含まれている場合は、それに割り当てることができる使用可能サーバーのリストが、指定のハイパーバイザで実行可能なサーバーと一致するように、自動的にフィルタ処理されます。
Oracle Bug#14360725
サーバー・プールの作成が終了すると、仮想IPフィールドに誤ったIPアドレスが入力されていたとしても、その仮想IPアドレスを変更することはできません。
これを解決する唯一の方法は、サーバー・プールからすべてのサーバーを削除し、サーバー・プールを削除して、新しく作成することです。
Oracle Bug#12821548
Oracle VM Serverを使用するには、次のサーバーBIOS設定が必要となる場合があります。
CD-ROMからインストールを実行するためにCD-ROMデバイスを認識するには、AHCIモードにする必要があります。
I/O MMU仮想化設定を無効化します(Intelベースのサーバーでは、VT-d、AMDベースのサーバーでは、AMD-ViまたはIOMMUです)。このリリースではI/O MMUはサポートされていません。
PXEブート・キックスタート・ファイルを使用して、Oracle VM Serverインストールを実行する場合、管理インタフェースにネットワーク・インタフェースを使用するよう指定してください。キックスタート・ファイルに指定したネットワーク・インタフェースが1つ以上ある場合は、1つ目のインタフェースが管理インタフェースとして使用されます。管理インタフェースは、Oracle VM ServerのPXEインストール後の唯一のライブ・インタフェースです。Oracle VM Serverで他のネットワーク・インタフェースを手動で構成して、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-*ファイルで起動を開始します。ONBOOT=NO
パラメータをONBOOT=YESに設定します。
Oracle Bug#12557470
PXEブート・キックスタート・ファイルを使用して、Oracle VM Serverインストールを実行する場合、SANのマルチパス・デバイスからサーバーを起動するインストーラ設定を有効にするために使用できるオプションはありません。マルチパスSANデバイスから起動するインストーラ・オプションは、インストール手順の間に手動でのみ設定できます。
回避策: 次の手順に従って、マルチパスkickstartインストールを実行できる場合があります。
'BOOT_MULTIPATH=yes'ディレクティブを含む/etc/sysconfig/mkinitrd/boot-multipath
構成ファイルを作成します。
mkinitrdを実行します。
mkinitrdによって作成される/etc/blkid/blkid.tab
キャッシュ・ファイルを%postの最後に削除します。
Oracle Bug#13967964
RAMが128GB以上のマシンにOracle VM Serverをインストールする場合、一部構成では、Dom0に割り当てられたメモリーが制限的すぎる場合があります。たとえば、Oracle VM Serverが多数の仮想マシンを実行し、多数のLUNに接続する場合に、Dom0メモリーを増加する必要がある場合があります。
Dom0メモリーはサーバーRAMの2% + 512MBとして計算されます。ただし、計算は、最大128GB RAMの2%までで、これはつまり、Dom0では最大約3GBのRAMが使用ということです。これは、ほとんどのシナリオで有効ですが、Dom0メモリーが増加すると、特定の環境の要件を満たす必要があります。
Oracle Bug#13922885
実行中のアプリケーションの要件を満たすために、Dom0メモリーのサイズを増やす必要がある場合があります。たとえば、1つのiSCSI LUNを表示するには、約3.5MBのシステム・メモリーが必要です。その結果、多数のLUNを使用するシステムでは、記憶域構成に従って、メモリーの量を増やすことが必要になります。
回避策: Dom0に割り当てられているメモリーの量を変更します。Dom0メモリーの割当ての変更方法については、Dom0メモリー・サイズの変更に関する説明を参照してください。
Oracle VM Server上のkdump.conf
ファイルを編集してdefault shellパラメータを追加しても、意図した効果は得られません。サーバーは再起動しますが、シェル・プロンプトに移行しません。
Oracle Bug#15938733
クラッシュするOracle VM Serverインスタンスでkdumpを使用しても、ファイル・システムのタイプとマウント・ポイントが/etc/kdump.conf
で指定されていない場合、生成されるvmcoreはデフォルトのパス/var/crash
にダンプされません。通常、kdumpのインストール時にこれらのオプションはデフォルトでコメント・アウトされています。kdumpが適切に機能するには、/etc/kdump.conf
ファイルに次のような行を含める必要があります。
ext3 /dev/sda1 path /var/crash
kdumpに構成するパスに、vmcoreファイルを格納するために十分なディスク領域があることも重要です。デフォルトでOracle VM Serverでインストールされるルート・ファイル・システムは、vmcoreファイルを格納するには小さすぎます。したがって、マシン・メモリーと釣り合うディスク領域がある別のパーティションを指定するか、インストール段階で与えられたシステムの要件に従ってルート・パーティションのサイズを増やす必要があります。
Oracle Bug#15844134
vmcoreダンプ・ファイルのスパース・ファイルを使用してダンプ・ファイル・サイズを減らすようにOracle VM Serverのkdumpを構成すると、kdumpは次のようなエラーが発生して失敗します。
Scanning and configuring dmraid supported devices ... cp: unrecognized option `--sparse=always' ...
回避策: Oracle VM Serverのkdump.confに次の内容を追加します。
core_collector /bin/cp --sparse=always
Oracle Bug#15959684
XENブリッジ・インタフェースを使用するネットワーク上のOracle VM Serverでkdumpを使用すると失敗します(このリリースではサポートされていません)。
Oracle Bug#16085278
Broadcom Gigabit Ethernet Controllerを持つDell 380などのシステムでOracle VM Serverをインストールすると、次の例のようなエラーで失敗します。
Traceback (most recent call first): File "/usr/lib/anaconda/network.py", line 685, in write if dev.get('BOOTPROTO').lower() in ['dhcp', 'ibft']: File "/usr/lib/anaconda/yuminstall.py", line 1394, in doPreInstall anaconda.id.network.write(anaconda.rootPath) File "/usr/lib/anaconda/backend.py", line 184, in doPreInstall anaconda.backend.doPreInstall(anaconda) File "/usr/lib/anaconda/dispatch.py", line 207, in moveStep
インストーラはネットワーク・アダプタを検出できないため、インストールを完了することはできません。
Oracle Bug#13387076
Oracle VM Serverインストーラは、GUIDパーティション・テーブル(GPT)を使用しているディスクまたはUnified Extensible Firmware Interface(EUFI)を使用しているディスクにインストールできません。現在、Oracle VMでは、標準BIOSを使用してMBRディスクのインストールのみをサポートしています。GPTディスクにインストールしようとすると、エラーが発生してインストールが失敗します。
回避策: [Alt] + [F2]を使用して、インストーラとは異なる端末画面にアクセスします。コマンドラインからfdiskを使用して、DOSパーティション・テーブルを使用して手動でディスクのパーティションを作成しなおします。または、インストール前にディスクのパーティションを作成しなおして、パーティション・テーブルがGPTを使用しないようにします。
Oracle Bug#14674445、Oracle Bug#15856811
Sun Fire X4800にOracle VM Serverをインストールしている場合は、インストール・メディア(CD-ROMまたはISOファイル)から起動するとき、またはkickstartインストールを使用するときに、追加のパラメータを指定する必要があります。これらのパラメータによって、megaraid_sasドライバが正確にロードされます。
インストール・メディアから起動する場合は、初期起動画面が表示されたときに[F2]を押し、起動コマンドの一部として次の追加パラメータを指定します。
mboot.c32 xen.gz extra_guest_irqs=64,2048 nr_irqs=2048 --- vmlinuz --- initrd.img
kickstartインストールを使用している場合は、PXE構成ファイルに追加のカーネル・パラメータを追加します。
これらの変更を永続的なものにする場合は、インストールが完了した後、Oracle VM Serverで/boot/grub/grub.confファイルを編集します。
Oracle Bug#12657272
テープ・ドライブが接続されている場合に、HPサーバー・ハードウェアによってはOracle VM Serverのインストールが失敗することがあり、makeDriveDeviceNodesへのコールに問題があることを説明するエラー・メッセージが表示されます。この問題を回避するには、テープ・ドライブの接続を解除してからインストールを再度開始します。
Oracle Bug#14667345
SPARCベースのサーバー・プールを作成すると、「Create a Server Pool」ダイアログ・ボックスの「Storage Location」フィールドがグレー表示され、使用できません。SPARCベースのサーバーのHAはこのリリースでは使用できないため、サーバー・プール・ファイル・システムは必要ありません。SPARCベースのサーバー・プールはすべて、クラスタ化しないでください。
回避策: クラスタ化されていないサーバー・プールを作成します。
サーバー・プールのOracle VM Serverが異なるサブネット上にあると、Oracle VM Serverの起動または再起動が失敗します。
回避策: IPMI (Intelligent Platform Management Interface)を使用して、サーバー・プールで異なるサブネット上にあるOracle VM Serverを起動または再起動します。
Oracle Bug#12410458
Oracle VM Managerが新しいコンピュータに再デプロイされている場合は、ファイル・サーバーを再検出する必要があります。ファイル・サーバーを再検出せず、サーバー・プール・ファイル・システムがそのファイル・サーバーにある場合は、そのサーバー・プールからOracle VM Serverを削除することはできません。
Oracle Bug#12333132
使用する環境にサーバー・プールがあり、Oracle VM Managerデータベースをクリアする場合、以前のOracle VM環境を再検出および再構築できません。ジョブで次のエラーが発生します。
OVMRU_000021E Cannot perform operation on pool: Unknown pool found for discovered Pool FS. The pool does not have a Virtual IP Address.
回避策: 次の手順に従って、サーバー・プールを再検出します。
サーバー・プールからOracle VM Serverを1つ検出します。
記憶域サーバーを登録およびリフレッシュします。
サーバー・プール・ファイル・システムが含まれているファイル・システムをリフレッシュします。
リポジトリが含まれているファイル・システムをリフレッシュします。
リポジトリをリフレッシュします。
サーバー・プールのOracle VM Serversすべてをリフレッシュして、仮想マシンを検出します。
Oracle Bug#12724969
クラスタ化されたサーバー・プールのマスターOracle VM Serverが使用可能になるか、またはサーバー・プール・ファイル・システムが含まれる記憶域への接続が消失した場合、他のOracle VM Serverがマスター・ロールおよびサーバー・プールの仮想IPを引き継ぎます。使用できなかったサーバーがオンラインに戻ったときに、サーバー・プール・ファイル・システムへのアクセスがリストアされていないかぎり、クラスタに再度参加します。これにより、非一貫性が生じます。クラスタの他のサーバーがマスター・ロールを持つとみなされる間、元のマスター・サーバーには、マスター・ロールを持つことを示す情報が含まれています。クラスタ全体が停止した場合、元のマスター・サーバーは、その役割を続行できます。ただし、クラスタが操作可能である場合は、元のマスター・サーバーに情報がない変更が行われる場合があります。結果として、同じクラスタ化されたサーバー・プールの2つのOracle VM Serverが、マスター・ロールおよび仮想IPを持ち、Oracle VM Managerではこの競合を解決できない場合があります。
回避策: 元のマスターまたはクラスタ内でアクティブな他のサーバーへ手動でマスターの役割を割り当てます。次の手順に従います。
Oracle VM Managerで、「Servers and VMs」タブを開きます。
ナビゲーション・ペインで、サーバー・プールを選択して、「Edit Server Pool」をクリックします。
マスター・サーバーとして適切なサーバーを選択して、「OK」をクリックして、変更を保存します。
Oracle Bug#13875603
OCFS2のハートビート機能は、同じ物理記憶域でのI/O集中型操作による影響を受けることがあります。たとえば、サーバー・プールのファイル・システムが存在する同じNFSサーバー上の記憶域リポジトリでテンプレートのインポートまたは仮想マシンのクローニングを行うと、ハートビート通信でタイムアウトが発生する場合があり、これはサーバーのフェンシングおよび再起動を行う原因となります。
回避策: 不要な再起動を回避するには、I/O帯域幅が十分で安定しているサーバー・プール・ファイル・システムの場所を選択することをお薦めします。サーバー・プールのファイル・システムは、別のNFSサーバーに配置するか、可能な場合は小さいLUNを使用します。
Oracle Bug#12813694
クラスタから削除するOracle VM ServerでOCFS2ファイル・システムがまだマウントされている場合、削除操作は失敗します。これは、OCFS2マウントがアクティブ・プール・ファイル・システムまたは記憶域リポジトリであることが原因です。
回避策: 記憶域リポジトリがまだ提示されている場合は、クラスタからOracle VM Serverを削除しようとする前に、Oracle VM Serverでそのリポジトリが提示されないようにします。プール・ファイル・システムが原因で削除操作が失敗する場合は、アンマウント時にプール・ファイル・システムで他のプロセスが動作していた可能性があります。後でOracle VM Serverの削除を試行してください。
サーバー・プール・ファイル・システムがマウントされていない場合、Oracle VM Serverはハートビート構成済モードです。マウントするファイル・システムを含むNFSサーバーのLUNが使用できないなどのハードウェアの問題が原因で、ファイル・システムがマウントできなかったか、マウントが失われました。
回避策: Oracle VM Serverコマンドラインでファイル・システムをマウントするか、最終的な手段として、Oracle VM Serverを再起動して、起動時に自動的にクラスタを結合できるようにします。
Sun Fire X4170サーバーでハードウェア障害またはフォルト/エラーが発生している状況では、Oracle VM Serverがクラスタに参加できない状況であっても、Oracle VM Serverがクラスタからフェンシングおよび削除されない場合があります。
回避策: ハードウェア障害を修正するか、ILOM CLIを使用してエラー・メッセージ/フォルトをクリアするか、その両方を実行します。
Oracle Bug#14463948
ネットコンソールを使用するには、Oracle VM Serverの/etc/sysconfig/netconsoleファイルで、ブリッジされていないethxデバイスを、次のように指定する必要があります。
# The ethernet device to send console messages out of (only set this if it # can't be automatically determined) # DEV= DEV=eth2
Oracle Bug#12861134
Intelベースの一部のシステムでは、コンピュータが起動している際に、Oracle VM Serverのインストール後に次のエラーが発生する場合があります。
[ 0.674742] ACPI Error: Field [CPB3] at 96 exceeds Buffer [NULL] size 64 (bits) (20090903/dsopcode-596) [ 0.675167] ACPI Error (psparse-0537): Method parse/execution failed [\_SB_._OSC] (Node ffff88002e4fba50), AE_AML_BUFFER_LIMIT
これは、次のBIOS情報を持つシステムで発生していましたが、他のBIOSバージョンでも発生する可能性があります。
Vendor: Intel Corp. Version: S5500.86B.01.00.0036-191.061320091126 Release Date: 06/13/2009 BIOS Revision: 17.18 Firmware Revision: 0.0
HP ProLiant BL685c G6 HP BIOS A17 12/09/2009 Backup Version 12/01/2008 Bootblock 10/02/2008
このエラーは無視しても支障ありません。
Oracle Bug#12865298およびOracle Bug#12990146
Cisco Bladeサーバーは、ランダムUUIDで起動するように構成することはできません。各Oracle VM Serverには、Oracle VM ServerがBlade間で移動できるように固定UUIDが必要です。固定UUIDを構成するには、次を参照してください:
Oracle Bug#13000392
Radeonグラフィック・アダプタを使用してシステムでOracle VM Serverを起動すると、次のようなdmesg出力でエラーが表示される場合があります。
[drm:r100_ring_test] *ERROR* radeon: ring test failed (scratch(0x15E4)=0xCAFEDEAD) [drm:r100_cp_init] *ERROR* radeon: cp isn't working (-22). radeon 0000:01:03.0: failed initializing CP (-22). radeon 0000:01:03.0: Disabling GPU acceleration
回避策: modesetパラメータに0(ゼロ)が設定された状態でradeonモジュールがロードされるようにします。それには、/etc/modprobe.conf
に次の行を追加します。
options radeon modeset=0
この変更が適用されるには、サーバーを再起動する必要があります。
または、パラメータradeon.modeset=0
を/boot/grub/grub.conf
内の起動オプションに追加することもできます。次に例を示します。
title Oracle VM Server (2.6.39-300.20.1.el5uek) root (hd0,0) kernel /xen.gz dom0_mem=987M module /vmlinuz-2.6.39-300.20.1.el5uek ro root=UUID=8d7687eb-fa2b-42ef-b411-044ba66cca6c radeon.modeset=0 module /initrd-2.6.39-300.20.1.el5uek.img
Oracle Bug#14376597
ここでは、仮想マシンに関連する既知の問題と回避策について説明します。
ocfs2リポジトリのリソースを持つ仮想マシンは「Unassigned Virtual Machines」フォルダに移行できません(ただし、このOCFS2リポジトリの所有権がすでにリリースされている場合は例外です)。
Oracle Bug#16005634
仮想マシン構成ファイルに対する変更はすべてOracle VM Managerを使用して行う必要があります。これに対する例外は、Oracleサポート・サービスによって手動でvm.cfgファイルを編集するようにアドバイスされた場合またはこれらのリリース・ノートで明示的に指定された場合のみです。
仮想マシン構成ファイル(vm.cfg)に手動で行われた変更は、Oracle VM Managerには反映されません。vm.cfgファイルへの手動の変更によって、予期しない動作および望ましくない動作が発生する可能性があります。たとえば、vm.cfgのHA設定を編集してHAを無効にし、仮想マシンがOracle VM Managerを使用せずに別の方法で停止されると、仮想マシンは再起動されます。Oracle VM Managerは、仮想マシンの構成ファイルで行われたHA変更を認識しません。
Oracle Bug#12654125およびOracle Bug#13391811
複数のテンプレートのインポートと削除を同時に実行したり、テンプレートのインポート時にOracle VM Serverが削除されると、ロック例外エラーが表示されます。エラー・メッセージが表示されても、テンプレートのアップロードは正常に行われる場合が多くありますが、このようなテンプレートは記憶域リポジトリの使用可能テンプレートのリストには表示されません。
この問題を解決するには、記憶域リポジトリをリフレッシュします。アップロードされたテンプレート・ファイルがリストに表示されるはずです。インポートされたテンプレートが不完全なものになる場合もあります。この場合は、そのテンプレートを削除して、もう一度インポートする必要があります。
一度に複数のクローン・ジョブを実行すると、後続のクローン・ジョブがエラーも表示されずに暗黙的に失敗します。これは、1つのオブジェクトを複数回クローニングした場合ではなく、クローニング・ウィザードを複数回使用した場合にのみ発生します。
回避策: 一度に実行するクローン・ジョブは1つのみとし、そのクローン・ジョブが完了するまで待ってからクローニング・ウィザードを再度実行してください。
Oracle Bug#16013472
仮想マシンのライブ移行に失敗した場合、Oracle VM Managerは移行ジョブを失敗として報告します。ただし、移行が正常に完了した場合、移行された仮想マシンは、適切なターゲットOracle VM Serverの下に実行中の状態で表示されます。同時に、仮想マシンは、移行元のOracle VM Serverで実行中の状態のままですが、Oracle VM Managerはこれを停止として報告します。
回避策: ターゲットOracle VM Serverでの失敗した移行操作によって影響を受ける仮想マシンを強制終了してから、サーバーを再起動します。仮想マシンが実行していた仮想マシンでOracle VM Serverを再検出して、実行状態で再度表示されるようにします。
Oracle Bug#13939895およびOracle Bug#13939802
元のサーバーが使用不可になった場合に、クラスタ内のいずれかのOracle VM ServerのBIOSでACPI電源管理が有効になっていると、仮想マシンはクラスタ内の別のサーバーでの再起動に失敗する場合があります。
回避策: クラスタ内の各Oracle VM ServerのBIOSでACPIを無効にします。
Oracle Bug#14747722
Oracle Solaris 10を実行している仮想マシン内から正常停止を実行した場合、Oracle VM Manager内から仮想マシンの停止を試みた場合、または仮想マシンの移行を実行した場合、その停止プロセス中に仮想マシンがハングアップします。
このバグは、Oracle Solaris 11を実行している仮想マシンには影響ありません。
回避策: Oracle VM ManagerでKill VMオプションを使用して、影響を受けた仮想マシンを強制終了します。
Oracle Bug#15863719
Oracle VM Serverを更新すると、次のジョブが送信されます。
サーバーのYumの更新を確認する操作
サーバー・メンテナンス・モード
キューに入っているサーバーのYumのアップグレード
Oracle VM Managerの「Job Summary」ペインに表示されるサーバーserver_name
でのYum更新ジョブは、これら3つのジョブは正常に送信されたものの、Oracle VM Serverが実際に更新されたことを意味しない場合があることを示します。アップグレード前後に実行されているOracle VM Serverのバージョンを確認するには、「Servers and VMs」タブをクリックし、ナビゲーション・ツリーでOracle VM Serverを選択し、「Perspective」ドロップダウン・リストの「Control Domains」を選択します。
ServerEvacuateFailedEventイベントが原因でYum更新が失敗する場合(このイベントの有無を調査するには、Oracle VM Serverを選択する際に「Events」パースペクティブを使用します)、仮想マシンは実行中で自動的に移行できない状態です。この状況を解決するには、Oracle VM Server上で実行中の仮想マシンを停止するか、サーバー・プールでより多くのリソースを提供して、実行中の仮想マシンが別のOracle VM Serverに移行できるようにします。
Oracle Bug#16080382
ネットワーク・メソッド(PXE)を使用した仮想マシンの作成では、ブート前以降には進まないため、仮想マシンは作成されません。これは、Oracle Linux 5.x仮想マシンで発生します。
Oracle Bug#12905120
ハードウェア仮想化ゲストを作成するには、Oracle VM ServerにIntel-VT(Vanderpoolというコード)またはAMD-V(Pacificaというコード) CPUが備わっている必要があります。サポートされるハードウェアのリストの詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』を参照してください。
ローカル記憶域を使用したPVMゲストの作成には、時間がかかります。これは、書込みキャッシュがローカル・ディスクでオフになっていることが原因の可能性があります。
回避策: hdparamユーティリティを使用してディスクへの書込みキャッシュを有効にします。
Oracle Bug#12922626
PVHVM仮想マシンの構成ファイルまたはテンプレートにIDEデバイスとして仮想CD-ROMドライブがリストされている場合、それは/dev/hda、dev/hdbなどで、仮想CD-ROMはゲスト内では使用できません。ゲスト内のCD-ROMドライブを有効化するには、vm.cfgファイルで準仮想デバイス/dev/xvda、/dev/xvdbなどとして定義される必要があります。
Oracle Bug#14000249
仮想マシンの作成または編集時に、使用するCPUの数および許容するCPUの最大数の両方を設定できます。ただし、ゲストが多数の仮想CPUで構成されている場合、vcpus
およびmaxvcpus
値はハイパーバイザに正常に渡されません。結果として、仮想マシンの作成が失敗するか、または仮想マシンがすでに存在する場合は、起動に失敗します。
回避策: 32 以上の仮想CPUを持つ仮想マシンを作成する場合は、CPUの最大数に値を入力しないでください。
Oracle Bug#13823522
ゲストが多数の仮想CPUで構成されている場合、起動順序のいずれかのポイントで仮想マシンがハングアップする可能性があります。これは、カーネルまたはハイパーバイザで発生しやすく、32以上の仮想CPUが必要な場合は、回避策はありません。
Oracle Bug#12913287
ゲスト・カーネルとしてのLinux UEK x86_64 2.6.32-100.26.2.el5は、ライブ・マイグレーションに対して適切に動作しません。最新のUEKに更新してください。
Oracle Bug#14276606
ハードウェア仮想化(HVM)ゲストおよび準仮想化ドライバを持つハードウェア仮想化ゲスト(PVHVM)の両方では、仮想マシンのカーネルによって、仮想CPUの数を変更できる回数が制限されています。次の表は、ゲスト・カーネル・サポートの概要を示しており、これは、x86およびx86_64ゲスト・アーキテクチャに適用されます。
表10 仮想CPUのホットチェンジのゲスト・カーネル・サポート
Oracle Linuxバージョン | タイプ | カーネル・バージョン | ホットアド | ホットリムーブ |
---|---|---|---|---|
Oracle Linux R5U5 | PVM | 2.6.18-194.0.0.0.3.el5xen | 可 | 可 |
Oracle Linux R5U5 | PVHVM | 2.6.18-194.0.0.0.3.el5 | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R5U6 | PVM | 2.6.18-238.0.0.0.1.el5xen | 可 | 可 |
Oracle Linux R5U6 | PVHVM | 2.6.18-238.0.0.0.1.el5 | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R5U7 | PVM | 2.6.32-200.13.1.el5uek | 不可 | 可 |
Oracle Linux R5U7 | PVHVM | 2.6.32-200.13.1.el5uek | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R5U8 | PVM | 2.6.32-300.10.1.el5uek | 不可 | 可 |
Oracle Linux R5U8 | PVHVM | 2.6.32-300.10.1.el5uek | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R6U1 | PVM | 2.6.32-100.34.1.el6uek | 可 | 可 |
Oracle Linux R6U1 | PVHVM | 2.6.32-100.34.1.el6uek | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R6U2 | PVM | 2.6.32-300.3.1.el6uek | 可 | 可 |
Oracle Linux R6U2 | PVHVM | 2.6.32-300.3.1.el6uek | 不可 | 不可 |
UEK2を持つOracle Linux R5U8 | PVM | 2.6.39-100.5.1.el5uek | 不可 | 可 |
UEK2を持つOracle Linux R5U8 | PVHVM | 2.6.39-100.5.1.el5uek | 不可 | 不可 |
UEK2を持つOracle Linux R6U2 | PVM | 2.6.39-100.5.1.el6uek | 可 | 可 |
UEK2を持つOracle Linux R6U2 | PVHVM | 2.6.39-100.5.1.el6uek | 可 | 不可 |
Oracle Bug#12913287、Oracle Bug#13905845、Oracle Bug#13823853およびOracle Bug#13898210
仮想マシン・コンソールを使用する場合、次のエラーが表示される場合があります。
JAR sources in JNLP file are not signed by the same certificate
これは、クライアントJREのバージョンが1.6.0_14の場合に発生します。
回避策: クライアントJREのバージョンを1.6.0_30以上にアップグレードしてください。
Oracle Bug#13621606
仮想マシン・コンソールをOracle VM Managerから起動すると、ローカル・マシンのマウス・ポインタおよび仮想マシンのマウス・ポインタが画面上を様々な速度で動きます。
ゲスト仮想マシンのオペレーティング・システムがLinuxベースの場合は、次の回避策によって、マウス制御の問題が軽減される場合があります。ゲストのコマンドラインで次のように入力します。
# xset m 1 1
ゲスト・オペレーティング・システムがSolaris 10の仮想マシンでは、AMDプロセッサを持つシステムでカーネル・パニックが発生する場合があります。カーネル・パニックは、Solaris 10 9/10 (Update 9)およびSolaris 10 8/11 (Update 10)で発生します。
回避策: この問題を回避するには:
インストール中または初めての起動中に、grubメニューを編集して、-kd
カーネル起動パラメータを追加します。
起動を続行して、Solaris kmdbを実行します。次のプロンプト画面は表示された場合:
Welcome to kmdb [0]>
次のコマンドを入力します。
cmi_no_init/W 1
次を入力して、インストールまたはシステムの起動を続行します。
:c
Solarisがインストールおよび起動された後、/etc/systemファイルに次の行を追加し、この変更をシステムの再起動後も有効にします。
set cmi_no_init = 1
Oracle Bug#13332538
Oracle Solaris 10リリース8/11で仮想マシンを起動する場合、コピーライト情報画面が表示されるとゲストOSがハングアップします。これは、dom0でのCPUID処理によるもので、Westmere-EPファミリのCPUを持つプラットフォームでSolarisの不具合がトリガーされます。
回避策: Solaris 10を動作させるには、Oracle VM Managerからこの仮想マシンを強制終了し、次の手動の修正を適用します。
起動時に、grubメニューを編集して、-kd
カーネル起動パラメータを追加します。これにより、Solarisカーネル・デバッガが実行します。
Solaris kmdb
までの起動順序を続行します。
kmdb
プロンプトで、次のコマンドを入力します。
Welcome to kmdb
[0]> apix_enable/W 0
:c
と入力して、システムの起動順序を続行します。
Solarisをインストールして、正常に起動して、/etc/system
に次の行を追加して、この修正を保持します。
set apix_enable = 0
Oracle Bug#13876544
Oracle Solaris 11リリース2011.11で仮想マシンを起動すると、ゲストOSがハングアップします。これは、Solarisの不具合によるもので、Sandy bridgeおよびWestmere CPUに基づくIntelシステムで大量の中断が発生します。この問題は、Solaris 11 2011.11 SRU 2aで修正されています。
回避策: Oracle VM 3.2でSolaris 11 2011.11を実行する場合、SRU 2aを使用するか、または次の手動の修正をGAリリースに適用します。
起動時に、grubメニューを編集して、-kd
カーネル起動パラメータを追加します。これにより、Solarisカーネル・デバッガが実行します。
カーネル・デバッガで、次のコマンドを入力します。
[0]>::bp pcplusmp`apic_clkinit
[0]>:c
kmdb: stop at pcplusmp`apic_clkinit kmdb: target stopped at: pcplusmp`apic_clkinit: pushq %rbp [0]>apic_timer_preferred_mode/W 0
pcplusmp`apic_timer_preferred_mode: 0x2 = 0x0 [0]>:c
システムの起動順序を続行します。
Solarisをインストールして、正常に起動して、/etc/system
に次の行を追加して、この修正を保持します。
set pcplusmp:apic_timer_preferred_mode = 0x0
詳細は、サポート・ノートID 1372094.1を参照してください。また、My Oracle Supportにログオンして、ナレッジ・ベースで1372094.1
を検索することで、このドキュメントを検索することもできます。
Oracle Bug#13885097
Windows Server 2008リリース2 64ビットのハードウェア仮想化ゲストは正常に停止されません。ゲストを停止し、もう一度起動すると、正常に停止されなかったことがWindowsにレポートされます。
この問題は、準仮想化ドライバ(PVHVM)を備えたWindows Server 2008リリース2 32ビットのハードウェア仮想化ゲストでは発生しません。
Oracle Bug#12658534
新しいディスクを仮想マシンに追加し、デバイス・マネージャをリフレッシュすると、新しいディスクは黄色いマークで表示されます。これは、Oracle VM Windows Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース2.0.7がインストールされたMicrosoft Windowsゲストで発生します。
Oracle Bug#12837744
仮想マシンに新しいディスクを追加しても、そのディスクは自動検出されません。これは、Oracle VM Windows Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース2.0.7がインストールされたMicrosoft Windows 2008リリース2 64ビットのゲストで発生します。
回避策: 新しいディスクを追加した後、「Server Manager」 > 「Disk Drives」 > 「Scan for hardware changes」を使用して、新しいハードウェア変更をスキャンします。
Oracle Bug#12837004
SUSE Linux Enterprise Server 11 (SLES)ゲストを実行している仮想マシンでは、ポーリングがxennetでサポートされないため、ネットコンソールは動作しません。
Novell Bug#763858
Oracle VMコマンドライン・インタフェースを使用して、停止または一時停止したゲストVMを移行することはできません。
回避策: VMを停止または一時停止した場合、移行を正常に実行するには、VMの削除およびVMの追加操作を実行します。または、Oracle VM Managerユーザー・インタフェース(一時停止したVMおよび停止したVMの移行が完全にサポートされる)を使用してこの操作を実行します。
Oracle Bug#14501247
仮想マシン内で動作するOSから仮想マシンの電源を切断した場合に(たとえばpoweroffコマンドを使用)、それに続いてこの仮想マシンが使用するネットワークからそのVMロールを削除しようとすると、次のようなエラーで失敗します。
command "remove-vswitch": failure (failure: Service is active and being used by bound client(s) Failed to remove virtual switch)
これは、poweroffコマンドが仮想マシンを停止したものの、Oracle VM Serverでバインドされたままであるためです。VMロールを削除しようとすると、Oracle VMによってOracle VM Server上の対応するブリッジまたはvswitchの削除が試みられますが、仮想マシンがまだバインドされるため、この処理は失敗します。
回避策: 仮想マシン内からpoweroffコマンドを使用しないで、Oracle VM Manager内から仮想マシンを停止してください。poweroffコマンドがすでに使用された場合は、停止された仮想マシンをOracle VM Managerを使用して強制終了してから、ネットワークからVMロールの削除を試みます。
Oracle Bug#15942008
Oracle VM Managerではスパース割当て仮想ディスクを仮想マシンに追加するためのオプションが提供されていますが、この仮想マシンをクローニングすると、クローニングされた仮想マシンに対して非スパース・ファイルになります。これは、スパース・コピーがSolaris ddコマンドでサポートされないためです。
Oracle Bug#14851945
実行中の仮想マシンであるOracle VM Server for SPARCのメモリーを追加または削除した場合、このメモリーの追加または削除リクエストは部分的に実行される場合があります。この場合、Oracle VM Managerはメモリーの追加または削除処理後にエラーを報告せずに、すべての操作が成功したことを示します。ただし、仮想マシンに実際に割り当てられるメモリー量は、Oracle VM Managerによって示される量とは異なります。
仮想マシンを停止して再起動すると、正しいメモリー量がリストアされます。
Oracle Bug#14844937
仮想マシンのメモリーが、仮想マシンの移行先のOracle VM Serverで使用可能なメモリーよりも少ない場合に、移行リクエストを完了するための十分な使用可能メモリーがないことを示すエラー・メッセージが表示され、移行が失敗する場合があります。これは、ターゲット・サーバーでのメモリーの断片化が原因です。詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E35434_01/html/E23807/migratingactivedomain.html#memoryを参照してください。
Oracle Bug#14851322
仮想マシンでOracle Solaris 11.1以上が実行されていない場合、仮想マシンの移行後にメモリーの動的再構成(DR)が無効になります。この問題はドキュメント化されており、http://docs.oracle.com/cd/E37707_01/html/E29665/migratingactivedomain.html#memoryで説明されています。DRを再度有効にするには、移行された仮想マシンを再起動します。
Oracle Bug#14844852
ここでは、ネットワークに関連する既知の問題と回避策について説明します。
VLANグループ名は、VLANグループが作成される際にIDとして使用されます。そのため、VLANグループ名は一意である必要があります(IDが一意である必要があるため)。これは、同じ名前を持つ2つのVLANグループを作成できないことを意味します。
Oracle Bug#14470245
設定済の管理ネットワークがあり、そのネットワーク上のどのサーバーでもVMロールが有効でない場合に、いずれかのサーバーでVMロールを有効にすると、そのサーバーにブリッジが作成されます。VMロールが有効なネットワークで別のサーバーの検出が開始され、サーバーは検出されますがブリッジは作成されていません。
回避策: これは、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースで管理ネットワークからVMロールを削除してから、それを再度追加することによって実行できます。これを行うには、すべての実行中の仮想マシンを停止する必要があります。先にVMロールを削除しないでこの変更を有効にするには、Oracle VMコマンドライン・インタフェースでネットワークに対してロール・リストを設定します。ロール・リストに1つでも変更があれば、CLIはネットワークに対してそのロール・セットを適用します。これによって、ブリッジが作成されます。ロール・リストでの変更を強制する最も簡単な方法は、VMロールを追加すると同時に記憶域ロールを追加または削除することです。VMロールを追加した後に、記憶域ロールを追加して戻すか、削除して、必要に応じて初期状態を再設定することができます。この変更の実行中は、記憶域ロールの追加および削除が悪影響を与えないようする必要があります。
Oracle Bug#15888317
Oracle VM Managerでは、表5「仮想マシンの最大値」に示すとおり、HVM仮想マシンごとに8枚のネットワーク・カードをサポートしています。ただし、インストール・メディアから仮想マシンを作成する場合、システム・ライブラリで追加できるネットワーク・カードは3枚までです。
回避策: 仮想マシンを作成した後、Oracle VM Managerで仮想マシンを編集して、最大5枚の新しいネットワーク・カードを追加します。
QLogicは、Oracle VM Serverリリース3.1.またはリリース3.2でQLE8242 CNAネットワーク・カードをサポートするドライバを現在提供していません。提供されているRedHatドライバをインストールすると「Cannot determine the Redhat release」
というエラー・メッセージが表示され、失敗します。
Oracle Bug#14300919
一部のシステム(HP ProLiant DL980 G7サーバーなど)では、QLogic cLOM8214 1/10GbE NICがリンク停止状態で初期化されます。
回避策: /etc/modprobe.conf
で、qlcnicモジュールのuse_msi_xオプションを無効にします。
options qlcnic use_msi_x=0
この変更が適用されるには、サーバーを再起動する必要があります。再起動せずにモジュールのオプションを一時的に無効にするには、次を実行します。
# ifconfig ethx down # rmmod qlcnic # modprobe qlcnic use_msi_x=0
Oracle Bug#15865548
初期インストール時にシステムによっては、udevによってQLogic cLOM8214 1/10GbEイーサネット・ポートの名前が__tmpxxxxxxxxに変更される場合があります。これは、ポートの初期化が低速であることが原因です。
回避策: QLogic cLOM8214 1/10GbEイーサネットNICが使用すべきインタフェース名(eth1など)を決定します。構成するQLogic cLOM8214 1/10GbEイーサネットNICのMACアドレスを探します。次のコマンドを実行し、出力を調べて誤って名前が付けられたインタフェースを探します。
# cat /etc/issue IF : bond0 MAC : 1c:c1:de:74:b9:34 IP : 10.211.1.135 IF : eth0 MAC : 1c:c1:de:74:b9:34 IF : eth1 MAC : 1c:c1:de:74:b9:35 IF : __tmp713192749 MAC : 24:be:05:ef:5a:f4
/etc/sysconfig/network-scripts
で、使用する必要があるインタフェース名のifcfg-
構成ファイルを作成し、このファイルにこのインタフェース名に割り当てるNICのMACアドレスを表す行が含まれていることを確認します。たとえば、前のコマンドの出力例を使用すると、次の内容を含む新しいファイルをethx
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth2
に作成できます。
DEVICE=eth2 BOOTPROTO=none HWADDR=24:BE:05:EF:5A:F4 ONBOOT=yes
最後に、ifconfigコマンドを使用してこのインタフェースを起動します。次に例を示します。
ifconfig eth2 up
Oracle Bug#15897549
仮想マシン・ネットワークで使用すると、Broadcom 10ギガビット・イーサネットNICがHP ProLiant DL980 G7サーバーでのクラッシュ情報をスローし、パフォーマンスが低下するというネットワーキング・バグを解決するには、TPAをbnx2xドライバ・モジュールに対して無効化します。
ポートがDom0トラフィックのみに使用される場合は、/etc/modprobe.conf
でbnx2xモジュールのエントリを次のように変更するとTPAを有効にできます。
options bnx2x disable_tpa=0
Oracle Bug#15971208
Broadcom BCM5754 Gigabit Ethernetネットワーク・コントローラでは、ジャンボ・フレームをサポートしません。
VLANs over bond mode 6(balance-alb)はVLANブリッジ・インタフェースとの互換性がないため、このモードのブリッジ・インタフェースはサポートされていません。
回避策: この問題には2つの回避策があります。
ブリッジ・インタフェースとしてbond mode 6を使用し、VLANs over bond mode 6を使用しないでください。
ブリッジ・インタフェースとしてVLANs over bond mode (1=active-backupまたは4=802.3ad)を使用してください。
ここでは、記憶域に関連する既知の問題と回避策について説明します。
サーバー・プール・ファイル・システムがクリーンでなく(既存ファイルとサーバー・プールのクラスタ情報が含まれる)、これを使用してサーバー・プールを作成すると、多数のエラーが発生します。
ファイル・システムを使用してサーバー・プールを作成できません。次のエラーが表示されます。
OVMAPI_4010E Attempt to send command: create_pool_filesystem to server: server_name
failed.
OVMAPI_4004E Server Failed Command: create_pool_filesystem ... No such file or directory
Oracle Bug#12839313
OCFS2ベースの記憶域リポジトリが孤立し(OCFS2ファイル・システムが作成されたときに使用していたclusterIdが存在しなくなった)、リポジトリをマウントしたりリフレッシュすることができず、次のエラーが表示されます。
"OVMRU_002037E Cannot present the Repository to server: server_name
. Both server and repository
need to be in the same cluster."
回避策: サーバー・プール・ファイル・システムとして使用する前に、すべてのファイルのファイル・システムをクリーニングします。
Oracle Bug#12838839
CHAP認証を使用して一般的なISCSI SANサーバーを検出する場合は、アクセス・ホストを追加する前に「Discover SAN Server」ウィザードの「Access Information」ステップで「Use Chap」チェック・ボックスを選択することが重要です。最初にアクセス・ホストを追加して、「Use Chap」認証ボックスを選択すると、ウィザードの最後にエラーが表示されます。
OVMRU_007202 ... The access host value must be set for this type of storage server.
回避策: 「Discover SAN Server」ウィザードの「Access Information」ステップで、「Use Chap」チェック・ボックスを選択し、その後にアクセス・ホストを追加します。エラーは表示されなくなります。
Oracle Bug#16036915
LUNのサイズを変更し、ストレージ・アレイの物理ディスクを再スキャンしても、Oracle VM Managerに新しいサイズが反映されません。
Oracle Bug#12772588
管理されていないファイバ・チャネル・アレイに属するLUNをサーバーからアンマップし、新しいターゲットを同じLUNを使用してサーバーにマップすると、そのサーバー上の物理ディスクの再スキャン後に、新しいLUNのサイズが、アンマップされたLUNのサイズに設定されます。
ターゲットがサーバーの外部で切り替えられていることから、LUNの再マップによってデータ破損が発生する可能性があるため危険です。エラーがメッセージ・ファイルに示されているはずです。
Warning! Received an indication that the operating parameters on this target have changed. The Linux SCSI layer does not automatically adjust these parameters.
回避策: 新しいターゲットを公開する際は、最後の再起動以降に使用していないLUNで行うようにします。
Oracle Bug#14851579
以前他のクラスタ化されたサーバー・プールによって使用されていたLUNに記憶域リポジトリを作成しようとすると、操作に失敗します。これは、ディスクまたはパーティションにすでにクラスタ・データが含まれている場合に、新しいOCFS2ファイル・システムの作成を妨げる組込みメカニズムが原因です。
回避策: LUNに記憶域リポジトリを配置する前に、すべてのファイルおよびファイル・システムを消去します。
Oracle Bug#13806344
Oracle VM Serverでは、Legacy LSI MegaRAID (Dell PERC4)バス・コントローラのシステム・ディスクを/etc/blacklisted.wwidsファイルに追加することができないため、ディスクはマルチパス構成でブラックリスト登録されません。これは、バス・コントローラでは、ディスクごとに一意のハードウェアIDを返すことができないために発生します。したがって、Legacy LSI MegaRAID (Dell PERC4)バス・コントローラでのシステム・ディスクの使用はサポートされていません。
Oracle Bug#12944281
HP Smart Array (CCISS)へのOracle VM Serverのインストールでは、システム・ディスク(/etc/blacklisted.wwidsファイルに含まれていないもの)のブラックリスト登録に失敗します。/var/log/messagesファイルに次のようなメッセージが記録されています。
multipathd: /sbin/scsi_id exited with 1 last message repeated 3 times
回避策: multipath.confファイルに新しい行を追加し、マルチパスを構成して、CCISSシステム・デバイスをブラックリスト登録します。
# List of device names to discard as not multipath candidates
#
## IMPORTANT for OVS do not remove the black listed devices.
blacklist {
devnode "^(ram|raw|loop|fd|md|dm-|sr|scd|st|nbd)[0-9]*"
devnode "^hd[a-z][0-9]*"
devnode "^etherd"
+ devnode "^cciss!c[0-9]d[0-9]*" <<====
%include "/etc/blacklisted.wwids"
}
この回避策は、HPSAモジュールを使用するHP Smart Arrayディスクについては必要ありません。
Oracle Bug#12722044
古いCCISSモジュールを使用するHP Smart Arrayディスク・デバイスは、ローカル記憶域リポジトリ、仮想マシンのrawディスク、またはサーバー・プール・ファイル・システムとしての使用についてはサポートされません。HPSAモジュールを使用するHP Smart Arrayディスク・デバイスは、完全にサポートされます。
コントローラでHPSAモジュールがサポートされるかどうかを検証するには、最初に次のコマンドを使用してローカル・ディスクのRAIDコントローラのPCI IDを取得します。
lspci -vnn|grep "RAID bus controller"
次のコマンドを実行して、HPSAモジュールでサポートされるコントローラのリストを調べて、使用するコントローラのPCI IDがリストに表示されるかどうかを確認します。
modinfo hpsa -F alias
コントローラがサポートされている場合は、そのコントローラに対してCCISSモジュールではなくHPSAモジュールが使用されていることを確認します。
Oracle Bug#16072257
NFSファイル・サーバーに2つのIPアドレスがある場合、両方のインタフェースで同じファイル・システムを公開することはできません。このような状況は、両方のIPアドレスを別々のアクセス・ホストとして構成した場合(たとえば、異なるOracle VM Serverに異なるパスでアクセスする場合など)に発生します。その結果、同じファイル・システムが異なる2つの記憶域オブジェクト・エントリ(それぞれのIPアドレスに関連する異なるパスを持つ)に対応することになります。記憶域サーバーは1つのオブジェクトでのみ表すことができるため、この構成はOracle VMリリース3.2ではサポートされません。
回避策: 1つの記憶域サーバーには1つのアクセス・ホストのみ構成します。
マルチパスSANブート・サーバーで、サーバーから記憶域へのアクティブなパスが1つのみの場合、カーネル・パニックが発生する可能性があるか、または記憶域の再スキャン時にファイル・システムが読取り専用になる可能性があります。これは、マルチパスSANブートが、フルパス冗長性でのみサポートされていることが原因で発生します。最小限のフルパス冗長性の構成は次に示されています。
Server HBA1 --- FC switch 1 ---- Storage controller 1 port1 |-- Storage controller 2 port1 Server HBA2 --- FC switch 2 ---- Storage controller 1 port2 |-- Storage controller 2 port2
回避策: ファイル・システムに単一パスのかわりに複数パスを構成します。
Oracle Bug#13774291
フェイルオーバーを実行すると(たとえば、ファイバ・チャネルなど1つのプロトコルを無効にすることによって)、パスはグループ化され、トラフィックはすべてのプロトコル(ファイバ・チャネルとISCSIの両方など)を流れますが、これは予期された動作ではありません。これはフェイルバックでも発生します。この問題は、Oracle VMリリース3.1.1とリリース3.2で発生します。
回避策: Axiomサーバーで次のコマンドを実行します。
# service multipathd restart # multipath -v3
Oracle Bug#14329375およびOracle Bug#14314282
NASベースのファイル・システムをリフレッシュすると、無効または重複したエクスポートが行われる場合があります。ファイル・システムのリフレッシュ・ジョブ中、Oracle VM環境で使用する予定のないファイル・システムであっても、NASベースのファイル・サーバーのエクスポート・ファイルに定義されたすべてのマウント・ポイントがリフレッシュされます。
たとえば、エクスポート・ファイルにエクスポート場所として/xyzが含まれ、/xyz/abcも含まれている場合などは、エクスポート・ファイルのサブディレクトリも含む最上位ディレクトリでも問題が発生する場合があります。この場合、ファイル・システムのリフレッシュ・ジョブで次のエラーが表示されます。
OVMRU_002024E Cannot perform operation. File Server: server_name
, has invalid exports.
回避策: 2つ目の問題の場合、この問題の回避策として、NASベースのファイル・サーバーのエクスポート・ファイルで最上位のファイル・システムをエクスポートしないでください。
Oracle Bug#12800760
Oracle VM Managerでは、ローカルSASストレージのみがサポートされています。Oracle VMリリース3.2では、共有SASストレージ(SAS SAN)はサポートされていません。つまり、エキスパンダを使用してSANと同様の動作を有効にするSASディスクは、ローカル・ストレージ・デバイスとしてのみアクセスできます。Oracle VM Managerは、検出プロセス時にローカルSASディスクを認識し、ローカル・ファイル・システムとして追加します。SAS SANディスクは、検出プロセス時に無視され、Oracle VM Managerでの使用にはアクセスできません。
SASデバイスが共有とローカルのどちらかを確認するには、次のコマンドを実行します。
# ls -l /sys/class/sas_end_device
ローカルSAS:
lrwxrwxrwx 1 root root 0 Dec 18 22:07 end_device-0:2 ->\ ../../devices/pci0000:00/0000:00:01.0/0000:0c:00.0/host0/port-0:2/end_device-0:2/sas_end_device/ end_device-0:2 lrwxrwxrwx 1 root root 0 Dec 18 22:07 end_device-0:3 ->\ ../../devices/pci0000:00/0000:00:01.0/0000:0c:00.0/host0/port-0:3/end_device-0:3/sas_end_device/ end_device-0:3
SAS SAN:
lrwxrwxrwx 1 root root 0 Dec 18 22:07 end_device-0:0:0 -> \ ../../devices/pci0000:00/0000:00:01.0/0000:0c:00.0/host0/port-0:0/expander-0:0/port-0:0:0/ end_device-0:0:0/sas_end_device/end_device-0:0:0 lrwxrwxrwx 1 root root 0 Dec 18 22:07 end_device-0:1:0 -> \ ../../devices/pci0000:00/0000:00:01.0/0000:0c:00.0/host0/port-0:1/expander-0:1/port-0:1:0/ end_device-0:1:0/sas_end_device/end_device-0:1:0
SAS SANストレージの場合は、デバイス・エントリ内にエキスパンダが含まれることに注意してください。
Oracle Bug#13409094
Oracle Storage Connect汎用プラグインおよびベンダー固有のハードウェアは、Oracle VM Serverの特定のリリースでの使用に適した異なるバージョンに存在します。Oracle VM Managerでの記憶域操作が記憶域プラグインと一貫して失敗する場合は、Oracle VM Serverに正しいプラグイン・バージョンがインストールされていることを確認します。次のリストは、Oracle VM Serverリリース3.0.3、3.1.1およびリリース3.2でのOracle Storage Connectプラグインの互換性を示しています。
Oracle VM Serverリリース3.2 (GAリリース)の互換プラグイン:
osc-plugin-manager-1.2.8-26.el5
osc-plugin-manager-devel-1.2.8-26.el5
osc-oracle-ocfs2-0.1.0-38.el5
osc-oracle-netapp-1.2.8-7.el5
osc-oracle-generic-1.1.0-74.el5
osc-oracle-s7k-0.1.2-50.el5
Oracle VM Serverリリース3.1.1 (GAリリース)の互換プラグイン:
osc-plugin-manager-devel-1.2.8-19.el5
osc-oracle-netapp-1.2.8-6.el5
osc-plugin-manager-1.2.8-19.el5
osc-oracle-generic-1.1.0-55.el5
osc-oracle-s7k-0.1.2-45.el5
osc-oracle-ocfs2-0.1.0-36.el5
Oracle VM Serverリリース3.0.3 (GAリリース)の互換プラグイン:
osc-plugin-manager-devel-1.2.8-9.el5
osc-oracle-netapp-1.2.8-1.el5
osc-plugin-manager-1.2.8-9.el5
osc-oracle-generic-1.1.0-44.el5
osc-oracle-s7k-0.1.2-31.el5
osc-oracle-ocfs2-0.1.0-31.el5
Oracle Bug#13938125
仮想ディスク上のOCFS2クラスタ・ファイル・システムを共有する仮想マシンで構成を作成する場合、重大なI/O中断が発生する場合があります。これは、クラスタ化されたサーバー・プールのハートビート機能に影響を与え、さらにOracle VM Serverを再起動させます。したがって、仮想ディスクの共有OCFS2クラスタ・ファイル・システムは、サポートされた構成ではありません。
回避策: 物理ディスクまたはLUNを使用します。構成の仮想マシンでこのディスクまたはLUNへの共有アクセスがあることを確認して、ここで共有OCFS2クラスタ・ファイル・システムを作成します。
Oracle Bug#13935496
仮想ディスクのパーティションがOCFS2ブロック・サイズに適切に位置合せされていない場合、OCFS2が仮想ディスク・イメージへのI/Oをシリアライズし、パフォーマンスが低下することになります。これはOCFS2リポジトリに格納される仮想ディスク・イメージのみに影響し、NFSリポジトリには該当しません。
回避策: 仮想ディスク・イメージ内で位置合せされていないパーティションの有無を調査し、見つかった場合は、適切に位置合せされたパーティションでディスク・イメージを再作成します。パーティションが正しく位置合せされているかどうかを確認するには、fdisk -luを使用してパーティションの開始セクターを検索します。これらが8の倍数 (512バイト・セクター)であることを確認します(この場合は4KB、つまりOCFS2ブロック・サイズで位置合せされます)。
多くの最新のオペレーティング・システムでは、最初のパーティションがセクター2048で開始されており(1MBに位置合せ)、ほとんどのストレージRAIDのストライプ・サイズに適しています。
Oracle Bug#14355588
この項では、前述のカテゴリに該当しないその他の問題に関する、既知の問題および回避策について説明します(たとえば、Oracle VMユーティリティまたはOracle VMコマンドライン・インタフェースに関する問題など)
デフォルトのマウント・パラメータによってEXT4ファイル・システムでフォーマットされたOracle Linuxシステムで、Oracle VM Manager内のMySQLのパフォーマンスが大幅に低下します。
回避策: Oracle VM Managerがインストールされたファイル・システムのマウント・パラメータを変更します。これは、/etc/fstabを編集し、マウント・オプションを(rw,noatime,data=writeback,barrier=0,nobh)に変更することで実行きます。
Oracle Bug#14624617
Oracle VM Manager CLIを使用して実行中の仮想マシンからvmdiskMappingを削除することはできません。これは、仮想マシンに対してCD-ROMデバイスとして表されるISOを取り出すことができないことを示しています。
Oracle Bug#15901598
アセンブリ内でアプライアンスまたはサーバー名にUnicodeまたはマルチバイト・キャラクタを使用することは、Oracle VMではサポートされません。
Oracle Bug#14624338
ラージ・オブジェクト(LOB)のBasicFiles構成を使用すると、Oracle VM Managerデータベースが破損する場合があります。BasicFilesのLOB構成は、パフォーマンスと安定性のより優れたSecureFiles LOBに代わっています。通常この構成の結果、破損が発生すると、次のテキストとともにSQL例外が返されます。
ORA-01555: snapshot too old...
今後このバグが発生しないよう、データベースの構成を更新することをお薦めします。BasicFilesではなくSecureFilesを使用して起動するには、すべての表内のLOBを変換する必要があります。LOBの移行方法およびSecureFilesの利点の詳細は、次の場所にあるホワイトペーパーを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/database/securefilesmigrationpaper-130440.pdf
破損イベントから回復できるよう、常に、データベースが定期的にバックアップされるようにしてください。
Oracle Bug#13873367、17080032