各バックアップは、DBBACKUPで定義するパスのディレクトリに格納されます。バックアップ・ディレクトリの名前は、AutoFullBackup-MMDDYYYY_hhmmssです。このバックアップ・ディレクトリ内には、バックアップ中に起こったイベントの情報が含まれるAutoBackup.logという名前のファイルがあります。バックアップ・ディレクトリには、MySQL構成ファイル、データベースのバイナリ・ログを含むdatadirディレクトリ、その際に実行されたMySQL Enterprise Backupプロセスに固有にファイルを含むmetaディレクトリ、バックアップされたデータベースの実際のMBIイメージのバックアップが含まれます。

DBBACKUPパス内には最新の21のバックアップのみが維持されます。AutoFullBackupが先頭に付いていない手動バックアップによるバックアップ・ディレクトリ名は、ローテーションでは無視されます。

現在、自動バックアップの頻度を変更したり、ローテーションで保持される自動バックアップの数を変更することはできません。

バックアップは手動で開始できます。これは通常Oracle VM Managerのアップグレードを実行する際に行います。mysqlbackupユーティリティは直接起動できますが、Oracle VM Managerコアから直接バックアップを開始することをお薦めします。これは、/u01/app/oracle/ovm-manager-3/bin/createBackup.shにあるバックアップ・スクリプトを使用して行います。

# /u01/app/oracle/ovm-manager-3/bin/createBackup.sh

Backing up the Oracle VM Manager MySQL Database...

Please enter the Oracle VM manager user name: admin

Please enter the Oracle VM manager user password: 

INFO: Succesfully backed up database as AutoFullBackup-20121112_111840

デフォルトでこのバックアップ・スクリプトは、他のすべての自動バックアップと同じローテーション・ルールが適用される、自動バックアップとしてバックアップを格納します。つまり、21のバックアップ・イベントが格納され、手動バックアップは自動的に削除されることを意味します。ローテーションされることを避けるには、バックアップを別の名前で保存します。これは、-nスイッチと指定するバックアップ名を使用して行うことができます。

# /u01/app/oracle/ovm-manager-3/bin/createBackup.sh -n ManualBackup1

MySQL Enterprise Backupの使用方法の詳細は、http://dev.mysql.com/doc/mysql-enterprise-backup/enを参照してください。