この項では、Oracle VMのデプロイ・オプションの概要を示します。
図2.2「Oracle VMディプロイメント」に示すとおり、Oracle VMデプロイメントには、次のコンポーネントが含まれます。
Oracle VM Manager: Oracle VM Managerがインストールされているホスト・マシンは、Oracle VM Managerホストと呼ばれます。すべての仮想マシン管理タスクを実行するインタフェースが提供されます。操作コマンドは、Oracle VM Agentを介してOracle VM Serverに送信されます。
Oracle VM Server: Oracle VM Serverは、唯一のメンバーである場合でも、常にサーバー・プールに属している必要があります。
サーバー・プールの運用管理に必要な情報は、共有記憶域に格納されており、すべてのクラスタ・ノードに対して使用可能になっています。
サーバー・プール: サーバー・プールは、1つ以上のOracle VM Serverを含む独立したリージョンです。サーバー・プールは、複数の仮想マシンが存在する記憶域の統一ビューを示します。
記憶域: 共有記憶域リソースは、仮想マシン、外部リソースおよびその他のデータ・ファイルを格納するサーバー・プールの各Oracle VM Serverにマウントされます。仮想マシンのライブ・マイグレーションを実行するには、関連する各Oracle VM Serverに記憶域への共用アクセス権が必要です。
各種の共有記憶域の作成に関する詳細は、第4章「記憶域の管理」を参照してください。