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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.1.2.1.0)
B66163-03
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1 インストールおよび構成の概要

この章では、Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成の概要を説明します。

次のトピックを取り扱います:

1.1 Oracle Forms and Reportsのコンポーネント

インストールおよび構成可能なコンポーネントは次のとおりです。

Oracle Forms and Reportsに加え、Oracle Enterprise ManagerおよびOracle HTTP Serverも含まれていて、選択すればインストールおよび構成も可能です。そのためには、「構成タイプ」画面で「デプロイメント用の構成」オプションを選択する必要があります。詳細は、1.3項「Oracle Forms and Reportsの構成タイプについて」を参照してください。

1.2 Oracle Forms and Reportsのインストール・タイプについて

開始する前に、Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成に、どちらのインストール・タイプを使用するかを決める必要があります。Oracle Forms and Reportsのインストーラには、次のインストール・オプションがあります。

各インストール・タイプで表示される画面および入力が要求される情報の詳細は、A.1項「Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成画面のフローチャート」を参照してください。

1.3 Oracle Forms and Reportsの構成タイプについて

開始する前に、Oracle Forms and Reportsの構成に、どちらの構成タイプを使用するかを決める必要があります。Oracle Forms and Reportsのインストーラには、次の2つの構成タイプがあります。

インストールしたインスタンスで1つの構成モードを選択し、後にその同じインスタンスを別のモードで使用する場合は、新しいインスタンスおよびドメインを目的のモードで構成する必要があります。1つの構成環境から別の環境へのインスタンスの移行はサポートしていません。

1つのマシン上に複数の構成をインストールすることを選択した場合(たとえば、開発とデプロイメントの両方のインスタンスをインストールする場合)、各インスタンスは独自に別のドメインに構成される必要があります。


注意:

複数のOracleホーム・ディレクトリのある環境では、システムで使用されるポートがすべて記録されることで競合が防止されるため、staticports.iniファイルを使用することをお薦めします。

staticports.iniファイルを使用するには、インストールおよび構成時に「ポートの構成」画面で「構成ファイルを使用してポートを指定」を選択します。


各構成タイプで表示される画面および入力が要求される情報の詳細は、A.1項「Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成画面のフローチャート」を参照してください。

1.4 アイデンティティ管理を使用したOracle Forms and Reportsの保護

Oracle Forms and ReportsのインストールをIdentity Management層によって保護する場合は、次のいずれかを選択する必要があります。


注意:

Oracle Forms and Reportsインストールは、コンポーネントをデプロイメント・モードで構成した場合にのみ、アイデンティティ管理を使用して保護できます(1.3項「Oracle Forms and Reportsの構成タイプについて」参照)。


1.4.1 Oracle Access Manager 11gを使用したOracle Forms and Reportsの保護

Oracle Forms and Reportsのこのリリースでは、Oracle Access Manager 11gリリース1 (11.1.1.5.0)および11gリリース2 (11.1.2)を使用するOracle Internet Directory 11g (11.1.1)がサポートされています。

Oracle Access Managerを使用するOracle Internet Directoryをインストールして構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity and Access Managementをインストールします。

    11gリリース1 (11.1.1.5.0)をインストールする場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Management (11.1.1.5.0)のインストールに関する項を参照してください。

    11gリリース2 (11.1.2)をインストールする場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Management (11.1.2)のインストールと構成に関する項を参照してください。

  2. Oracle Access Manager用にWebLogic Serverドメインを構成します。

    11gリリース1 (11.1.1.5.0)の場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle Access Managerの構成に関する項を参照してください。

    11gリリース2 (11.1.2)の場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Management (11.1.2)製品の構成に関する項を参照してください。

  3. Oracle Access ManagerをOracle Internet Directoryと統合します。

    11gリリース1 (11.1.1.5.0)の場合は、付録D「Oracle Internet DirectoryとOracle Access Managerの統合」を参照してください。

    11gリリース2 (11.1.2)の場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Management Suite統合ガイド』Oracle Internet DirectoryとAccess Managerの統合に関する項を参照してください。

既存のOracle Single Sign-Onを使用するOracle Internet Directoryが存在する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsアップグレード・ガイド』に従って、Oracle Access Managerを使用するOracle Internet Directoryにアップグレードできます。

1.4.2 既存のOracle Single Sign-On 10gを使用したOracle Forms and Reportsの保護

Oracle Forms and Reportsは、Oracle Single Sign-On (SSO) 10gを使用する既存のOracle Internet Directory (OID)によって保護できます。サポートされている組合せでOracle Internet Directory 10gを使用している場合は、既存のアーキテクチャをそのまま使用することも、最新の11g リリースにアップグレードすることもできます。いずれの場合も、Oracle Internet DirectoryおよびSingle Sign-On構成を含むOracle HTTP Serverを構成できます。

Oracle Internet DirectoryとOracle Single Sign-Onのサポートされている組合せを確認するには、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページにある、11gリリース2 (11.1.2)の動作保証についてのドキュメントを参照してください。

1.4.3 Oracle Forms and Reportsとアイデンティティ管理の統合

Oracle HTTP Serverインスタンスが構成されると、Oracle Internet Directory/Oracle Single Sign-On 10gまたはOracle Internet Directory/Oracle Access Manager 11gに自動的に統合されます。ただし、Oracle Forms and Reportsには追加の手順やデプロイするアプリケーションがあるため、Oracle Forms and Reportsは自動的には構成されません。詳細は、次の情報を参照してください:

  • 『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』のForms ServicesとOracle Single Sign-Onの併用に関する説明。

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』のOracleAS Single Sign-Onの構成および管理に関する説明。

1.5 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成ロードマップ

図1-1に、一般的なOracle Forms and Reportsのインストールおよび構成の流れを示します。

図1-1 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成フローチャート


表1-1に、フローチャートの各タスクに関する追加情報と関連するドキュメントへのリンクを示します。

表1-1 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成フローチャートのタスク

タスク 説明 オプション 参照

システムの環境を確認します。

システム環境がOracle Fusion MiddlewareおよびOracle Forms and Reportsの一般的なインストール要件を満たしていることを確認します。

いいえ

2.1項「インストールの準備」に記載されている情報すべてに目を通してください。

インストール・タイプを選択します。

ソフトウェアのインストールと構成をインストーラにさせるか、先にインストールして後で構成するかを決めます。

いいえ

インストール・タイプの詳細は、1.2項「Oracle Forms and Reportsのインストール・タイプについて」を参照してください。

構成タイプを選択します。

Oracle Forms and Reportsをデプロイメントと開発環境のどちらで構成するかを決めます。

いいえ

インストール・タイプの詳細は、1.3項「Oracle Forms and Reportsの構成タイプについて」を参照してください。

Identity Managementを使用するかどうか。

Oracle Forms and ReportsをIdentity Management層によって保護する場合は、Oracle Internet Directoryを起動および実行し、Oracle Access Manager 11gまたは既存のOracle Single Sign-On 10gと連携させる必要があります。

インストール時に、デプロイメント構成モードを選択し、Oracle HTTP Serverのインストールを選択してください。

はい

Oracle Access Manager 11gを使用するOracle Internet Directoryのインストールの詳細は、1.4.1項「Oracle Access Manager 11gを使用したOracle Forms and Reportsの保護」を参照してください。

Oracle Single Sign-On 10gを使用するOracle Internet Directoryのインストールの詳細は、1.4.2項「既存のOracle Single Sign-On 10gを使用したOracle Forms and Reportsの保護」を参照してください。

ソフトウェアを入手します。

Oracle Forms and Reportsをインストールおよび構成するために必要なソフトウェアをすべて入手します。

いいえ

Oracle Forms and Reportsのインストールに必要なソフトウェアを確認するには、2.1.5項「Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手」を参照してください。

ダウンロードするソフトウェアおよびソフトウェアの入手場所の詳細は、Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADMEの各ファイルを参照してください。

Oracle WebLogic Serverをインストールし、Middlewareホームを作成します。

Oracle Forms and Reportsでは、インストールにMiddlewareホーム・ディレクトリが、構成時にWebLogic Serverドメインが必要です。Middlewareホーム(およびWebLogicホーム)は、Oracle WebLogic Serverのインストール時に作成されます。

いいえ

Oracle WebLogic Serverの特定のバージョンのみがサポートされています。Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページにある、Oracle Fusion Middlewareの動作保証についてのドキュメントを確認してください。

インストール手順は、2.2項「Oracle WebLogic Serverのインストール」を参照してください。

MiddlewareホームおよびWebLogicのホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリに関する説明を参照してください。

Oracle Forms and Reportsのインストーラを起動します。

Oracle Forms and Reportsのインストーラを起動し、ソフトウェアをインストールします。

いいえ

最初に、次の項を読み理解します。

開始準備が整ったら、2.4.2項「Oracle Forms and Reportsのインストーラの起動」を参照します。

Oracle Forms and Reportsをインストールし構成します。

インストール時に、インストーラにコンポーネントを構成させるかどうかを選択できます。ソフトウェアはインストールするがコンポーネントは構成しないことを選択した場合は、後で構成ツールを実行してコンポーネントを構成する必要があります。

いいえ

Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成を同時に行う場合は、2.4.5項「インストール画面および手順の理解」の手順に従います。

インストール時にOracle Forms and Reportsを構成しない場合は、ソフトウェアのインストール後に構成ツールを実行する必要があります。2.4.6項「Oracle Forms and Reportsの構成ツールの実行」の手順に従います。

環境を確認します。

インストールおよび構成が成功したことを確認します。

いいえ

詳細は、第3章「Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成の確認」を参照してください。


1.6 Oracle Forms and Reportsのトポロジ・サマリー

図1-2に、すべてデフォルト値を使用し、デプロイメント用に単一ホスト上に構成されたOracle Forms and Reportsインストールのディレクトリ構造を示します。

図1-2 Oracle Forms and Reportsのインストールのディレクトリ構造 - デプロイメント構成モード


Oracle Forms and Reportsをデプロイメント用ではなく開発用の構成でインストールすることを選択した場合は、トポロジは多少異なります。Oracle Enterprise ManagerおよびOracle HTTP Serverはインストールされておらず、管理対象サーバーも作成されていないため、図1-3に示すとおり、製品は管理サーバーに直接デプロイされます。

図1-3 Oracle Forms and Reportsのインストールのディレクトリ構造 - 開発構成モード