21資産

この章の内容は次のとおりです。

販売資産の設定の概要

資産とは、組織によって所有されている、高価格製品のことです。営業アプリケーションで資産を有効化したら、営業担当は顧客に関連付けられた資産を作成および管理し、資産をアポイントメントやタスクなどのアクティビティに関連付けることができます。

営業ユーザーが資産にアクセスする方法の一部を次に示します。

  • スプリングボードで「営業」「資産」をクリックして、資産の作成、編集および管理機能をフルセットで使用する

  • アカウントのコンテキスト内で資産を管理する

  • 資産をアクティビティ(タスクやアポイントメントなど)に関連付ける

  • 資産に関連付けられたカレンダの、組織レベルのビューを作成する

  • 資産を商談とリードに関連付ける

資産の設定オプション

次の表では、資産に使用可能な設定構成について説明しています。

決定ポイント 説明 詳細の参照先

Oracle Supply Chain Management (Oracle SCM)導入ベース資産を使用するか、アプリケーションに付属のデフォルト資産機能を使用するかを決定します

どちらのオプションを選択するかは、ビジネス・ニーズによって異なります。デフォルト・オプションを使用すると、ユーザーはこのトピックで前述したタスクを実行できます。Oracle SCM導入ベース資産を有効にすると、アクティビティ内の資産を追跡するための追加機能がユーザーに提供されます。

この章の「アクティビティに対する導入ベース資産の有効化」のトピックを参照してください

スプリングボードで「資産」アイコンを公開します(デフォルト設定)

「資産」アイコンは、デフォルトでは「営業」スプリングボードからは使用できません。これを有効にすると、営業担当が「資産」ページにアクセスできるようになります。

参照:

  • このトピックの「「資産」アイコンの公開」の項

  • 「関連トピック」の項の「ナビゲーションの構成」のトピック

「アクティビティ」ページで「資産」値リストを有効にします(デフォルト設定)

「資産」値リストは、デフォルトでは「アクティビティ」ページで使用できません。営業担当が資産をアクティビティに関連付けることができるように、アポイントメント、コール・レポートおよびタスクを含むアクティビティで「資産」値リストを公開できます。

参照:

  • この章の「アクティビティでの「資産」値リストの有効化」のトピック

  • このガイドの「アクティビティのアプリケーション・ページの拡張」のトピック

「資産」ページで「リード」および「商談」サブタブを有効にします。

「リード」および「商談」サブタブは、デフォルトでは「資産」ページで使用できません。営業担当がリードおよび商談を資産に関連付けることができるように、「資産」ページでサブタブを公開できます。

次のトピックを参照:

  • 資産での「リード」サブタブの有効化

  • 資産での「商談」サブタブの有効化

「資産」アイコンの公開

「資産」アイコンはデフォルトでは使用できません。次のステップを使用して有効にします。

  1. アクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。

  2. 「ナビゲータ」「構成」をクリックします。

  3. 「構成」ページで、「ナビゲーション構成」タブが選択されていることを確認します。

  4. 「営業」ノードを展開し、「資産」リンクをクリックします。

  5. 「編集 ページ・エントリ: 資産」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「ナビゲータ」フィールドで、「はい」を選択します。

    2. 「スプリングボード」フィールドで、「はい」を選択します。

    3. 「保存して閉じる」をクリックします。

  6. 営業担当などの営業ページへのアクセス権を持つユーザーとしてサインインして、変更を確認します。「営業」ホーム・ページおよびスプリングボードに「資産」アイコンを表示できることを確認します。

  7. サンドボックスを公開します。

UIの変更およびサンドボックスの使用の詳細は、『アプリケーション・コンポーザを使用したアプリケーションの構成』ガイドを参照してください。

販売カタログの統合

資産アプリケーションは、販売カタログおよび販売製品と自動的に統合されます。資産ページには、カタログに含まれる製品および製品グループの値リストが表示されます。詳細は、このガイドの「販売カタログ」および「製品」の章を参照してください。『販売の使用』ガイドの資産の使用に関する営業ユーザーのトピックも参照してください。

インポートおよびWebサービス統合

資産をアプリケーションにインポートできます。Webサービスを使用して資産を作成することもできます。詳細は、次のガイドを参照してください。

  • 共通機能向けSOAP Webサービス

  • CX SalesおよびB2B Serviceのインポートおよびエクスポートの管理の理解

資産の保存済検索の構成

「自分の顧客の全資産」保存済検索のレコードを取得する現在日からの過去の日数を構成できます。

保存済検索のプロファイル・オプションの設定

プロファイル・オプション「デフォルト資産購入日」(ZCM_ASSET_DEFAULT_PURCHASE_DATE)は、資産の購入日に基づいて保存済検索の動作を制御します。プロファイル・オプションを設定するには、次のステップを実行します。

  1. 「設定と保守」領域で、次に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: 販売基盤

    • タスク: 管理者プロファイル値の管理

  2. コードまたは表示名のいずれかを使用して、プロファイル・オプションを検索します。

  3. 必要に応じて、プロファイル値を設定します。

  4. 「保存して閉じる」をクリックします。

プロファイル・オプションの計算方法

プロファイル・オプションで60を選択すると、購入日が現在の日付から60日以内であるすべてのアセットが取得されます。

同様に、90日または180日を選択すると、購入日が現在の日付から選択した日数以内の資産が取得されます。

注意: 「拡張検索」オプションから購入日を更新または削除できます。

資産のセキュリティの概要

デフォルトでは、営業担当や営業マネージャなどの標準の営業ジョブ・ロールは、資産UIにアクセスできます。資産のセキュリティを構成する場合は、このトピックの情報を使用します。

職務ロールが構成されていない場合、資産を表示、作成、編集、削除およびエクスポートするには、次のいずれかが必要です。

  • 販売パーティ・レビュー職務(表示アクセス権のみ付与)

  • 販売パーティ管理職務

  • マーケティング販売パーティ管理職務

職務ロールは、次の権限を追加または削除することで構成できます。

  • 資産の表示

  • 資産の作成

  • 資産の編集

  • 資産の削除

詳細は、『CX SalesおよびB2Bサービスの保護』ガイドを参照してください。

アクティビティおよび資産

アクティビティに対する導入ベース資産の有効化

営業担当は、「アクティビティ」ページに導入ベース資産を含めることで、タスクやアポイントメントなどのアクティビティをより効率的に管理できます。たとえば、営業担当は、コピー機のメンテナンスをタスクに結び付けることも、自動車垂直アプリケーションで車のテスト・ドライブをアポイントメントに結び付けることもできます。

オプト・インすると、アプリケーション・コンポーザの「アクティビティ」ページ・レイアウトに導入ベース資産フィールドを追加できます。ここから、導入ベース資産データを、フィールド・サービスやサービス・ロジスティクスなどのダウンストリーム・プロセスに渡すことができます。導入ベース資産は、Oracle Supply Chain Managementの一部です。

次の属性またはフィールドをアクティビティの表示、作成および編集ページに表示できます。

  • 導入ベース資産

  • 導入ベース資産番号

  • 導入ベース資産シリアル番号

導入ベース資産の有効化

オプト・インするには、次の手順を実行します。

  1. 「設定と保守」作業領域で、次の項目に移動します。

    • オファリング: 販売

    • 機能オプト・インの変更リンク

  2. 最初の行の「営業」の「機能」アイコンをクリックします。

  3. 「共通資産モデルを使用した資産の管理」に対して「使用可能」を選択します。

  4. 「完了」をクリックします。

  5. 「オプト・イン」ページで「完了」をクリックします。

注意: これは、導入ベース資産を使用するか、デフォルト資産オブジェクトを使用するかを選択するグローバル設定です。営業アプリケーションでは両方の資産オブジェクトは使用できないため、資産管理をサポートする必要がある場合、影響を慎重に考慮する必要があります。

資産での「アクティビティ」サブタブの有効化

営業担当がアクティビティを資産に関連付けることができるように、「資産の編集」ページで「アクティビティ」サブタブを公開できます。アクティビティの資産情報を表示するには、アクティビティ・ページで資産フィールドを公開する必要があります。デフォルトでは、「アクティビティ」サブタブは「資産の編集」ページに表示されません。

「資産の編集」ページに「アクティビティ」サブタブを表示する方法を次に示します。

  1. アクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。

  2. 「構成」カテゴリの「アプリケーション・コンポーザ,」に移動します。

  3. ナビゲーション・ツリーで、「標準オブジェクト」「資産」を展開し、「ページ」をクリックします。

  4. 「アプリケーション・ページ」タブが選択されていることを確認します。

  5. 「詳細ページ・レイアウト」リージョンで、標準レイアウトを強調表示して複製アイコンをクリックすることで、標準レイアウトを複製します。

  6. 新しいレイアウト名を入力し、「保存して編集」をクリックします。

    「詳細レイアウト」ページが表示されます。

  7. 「サブタブ・リージョン」で「非表示、表示または順序変更サブタブ」アイコンをクリックします。

    「サブタブの構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  8. 「アクティビティ」を「使用可能なサブタブ」ウィンドウから「選択されているサブタブ」ウィンドウに移動します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 「詳細レイアウト」ページで「完了」をクリックします。

  11. レイアウトのレイアウト・ステータスが「アクティブ」に設定されていることを確認します。

  12. 次のように変更をテストします。

    • 営業担当など、資産ページへのアクセス権を持つユーザーとして、「営業」「資産」にナビゲートします。

    • 資産を編集し、「資産の編集」ページに「アクティビティ」サブタブを表示できることを確認します。

  13. 会社のビジネス・プラクティスに従ってサンドボックスを公開します。

アクティビティでの「資産」値リストの有効化

営業担当が資産をアポイントメント、タスクおよびコール・レポートに関連付けることができるように、「アクティビティ」ページで「資産」リストを公開できます。デフォルトでは、「資産」リストは「アクティビティ」ページに表示されません。

「アクティビティ」ページで「資産」リストを有効にするには:

  1. アクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。

  2. 「ナビゲータ」「構成」「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。

  3. 「標準オブジェクト」を展開してから、「アクティビティ」を展開します。

  4. 「ページ」ノードをクリックします。

  5. 「アプリケーション・ページ」タブが選択されていることを確認します。

  6. 「資産」リストを追加するセクションを見つけます。たとえば、「資産」リストをアポイントメント詳細ページに追加するには、「詳細ページ・レイアウト」リージョンの「アポイントメント詳細」セクションを使用します。

  7. そのセクション内で、標準レイアウトを強調表示して複製アイコンをクリックし、標準レイアウトを複製します。

  8. 新しいレイアウト名を入力し、「保存して編集」をクリックします。

    「詳細レイアウト」ページが表示されます。

  9. 「要約」リージョンを編集するには、編集アイコンをクリックします。

    「詳細レイアウト: 要約の編集」ページが表示されます。

  10. 「詳細フォームの構成」セクションで、「資産」フィールドを「使用可能なフィールド」ボックスから「選択したフィールド」ボックスに移動します。

  11. 「保存して閉じる」をクリックします。

  12. 「詳細レイアウト」ページで「完了」をクリックします。

  13. 変更したレイアウトのレイアウト・ステータスが「アクティブ」であることを確認します。

  14. 変更をテストします。営業担当など、アクティビティ・ページへのアクセス権を持つユーザーとして、「営業」「アクティビティ」にナビゲートします。アポイントメントを編集して、「アポイントメントの編集」ページに「資産」リストを表示できることを確認します。

  15. 会社のビジネス・プラクティスに従ってサンドボックスを公開します。

リードおよび商談の資産

資産での「リード」サブタブの有効化

営業担当が資産をリードに関連付けることができるように、「資産の編集」ページで「リード」サブタブ・リストを公開できます。リードの資産情報を表示するには、リード・ページで資産フィールドを公開する必要があります。デフォルトでは、「リード」サブタブは「資産」ページに表示されません。

「資産の編集」ページで「リード」サブタブ・リストを公開する方法を次に示します。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。

  2. 「構成」カテゴリの「アプリケーション・コンポーザ,」に移動します。

  3. 「営業」を選択します。

  4. ナビゲーション・ツリーで、「標準オブジェクト」「資産」を展開し、「ページ」をクリックします。

  5. 「アプリケーション・ページ」タブが選択されていることを確認します。

  6. 「詳細ページ・レイアウト」リージョンで、標準レイアウトを強調表示して「複製」アイコンをクリックすることで、標準レイアウトを複製します。

  7. 新しいレイアウト名を入力し、「保存して編集」をクリックします。

    「詳細レイアウト」ページが表示されます。

  8. 「サブタブ・リージョン」で「非表示、表示または順序変更サブタブ」アイコンをクリックします。

    「サブタブの構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  9. 「リード」を「使用可能なサブタブ」から「選択されているサブタブ」ウィンドウに移動します。

  10. 「OK」をクリックします。

  11. 「詳細レイアウト」ページに戻り、「完了」をクリックします。

  12. ユーザー定義レイアウトのレイアウト・ステータスが「アクティブ」であることを確認します。

  13. 変更をテストします。営業担当など、資産ページへのアクセス権を持つユーザーとして、「営業」「資産」にナビゲートします。資産を編集し、「資産の編集」ページに「リード」サブタブを表示できることを確認します。

  14. サンドボックスを公開します。

詳細は、『アプリケーション・コンポーザを使用したアプリケーションの構成』ガイドを参照してください。

資産での「商談」サブタブの有効化

営業担当が商談を資産に関連付けることができるように、「資産の編集」ページで「商談」サブタブを公開できます。商談の資産情報を表示するには、商談ページで資産フィールドを公開する必要があります。デフォルトでは、「商談」サブタブは「資産の編集」ページに表示されません。

「資産の編集」ページで「商談」サブタブを有効にする方法を次に示します。

  1. サンドボックスをアクティブ化します。

  2. 「構成」カテゴリの「アプリケーション・コンポーザ,」に移動します。

  3. 「営業」を選択します。

  4. ナビゲーション・ツリーで、「標準オブジェクト」「資産」を展開し、「ページ」をクリックします。

  5. 「アプリケーション・ページ」タブが選択されていることを確認します。

  6. 「詳細ページ・レイアウト」リージョンで、標準レイアウトを強調表示して「複製」アイコンをクリックすることで、標準レイアウトを複製します。

  7. 新しいレイアウト名を入力し、「保存して編集」をクリックします。

    「詳細レイアウト」ページが表示されます。

  8. 「サブタブ・リージョン」で「非表示、表示または順序変更サブタブ」アイコンをクリックします。

    「サブタブの構成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  9. 「商談」を「使用可能なサブタブ」ウィンドウから「選択されているサブタブ」ウィンドウに移動します。

  10. 「OK」をクリックします。

  11. 「詳細レイアウト」ページで「完了」をクリックします。

  12. レイアウトのレイアウト・ステータスが「アクティブ」に設定されていることを確認します。

  13. 次のように変更をテストします。

    • 営業担当など、資産ページへのアクセス権を持つユーザーとして、「営業」「資産」にナビゲートします。

    • 資産を編集し、「資産の編集」ページに「商談」サブタブを表示できることを確認します。

  14. サンドボックスを公開します。

詳細は、関連トピックおよび『アプリケーション・コンポーザを使用したアプリケーションの構成』ガイドを参照してください。