18製品

この章の内容は次のとおりです。

販売製品を作成および編集し、それをカタログで使用できます。販売カタログは、リード、商談、契約およびサービス要求での製品グループおよび製品のソースです。製品グループおよび製品について入力された売上によって、売上予測および営業担当目標のメトリックが決まります。

販売製品のタスク

営業管理者は、販売製品について次のタスクを実行できます。

  • 製品の作成、製品の表示および製品の編集、バックエンド製品モデルでの製品の自動更新。

  • 製品へのイメージおよび添付の追加

  • 販売カタログへの製品の追加

  • サービス要求および顧客セルフサービス・アプリケーションで製品を使用可能としてマーク

  • Oracleファイルベース・インポートを使用した製品のインポートおよび製品の作成と更新

  • RESTまたはSOAP Webサービスを使用した製品の作成および更新

製品のインポートの詳細は、『CX Sales実装スタート・ガイド』を参照してください。製品に対するRESTおよびSOAP Webサービスのサポートの詳細は、REST APIおよびSOAP Webサービス・ガイドを参照してください。

他のOracleアプリケーションとの統合

販売製品を他のアプリケーションと統合して、追加機能を提供できます。販売製品と他のアプリケーションとの統合の概要を次に示します。

機能 アプリケーション 詳細の参照先

製品モデルにおける販売製品の変更の自動更新

Oracle Supply Chain Management (SCM) Cloud

  • 『Oracle SCM Cloud製品管理の実装』ガイド

  • 『Oracle SCM Cloud Product Master Data Managementの使用』ガイド

  • 『販売の実装』ガイドの「製品」の章

販売カタログで製品を使用

販売カタログ

  • 『販売の実装』ガイドの「販売カタログ」の章

  • 『販売の使用』ガイドの「商談製品および売上」の章

リードで製品を使用

リード

  • 『販売の実装』ガイドの「リード」の章

  • 『販売の使用』ガイドの「リード」の章

商談で製品を使用

商談

  • このガイドの「商談製品および売上」の章

  • 『販売の使用』ガイドの「商談製品および売上」の章

サービス要求で製品を使用し、顧客セルフサービスで使用可能としてマーク

  • Oracle B2B Service

  • Oracle Digital Customer Service

  • サードパーティの顧客セルフサービス・アプリケーション

  • 『B2Bサービスの実装』ガイド

  • 『B2Cサービスの使用』ガイド

設定タスク

販売カタログで製品を使用するための販売製品の設定には、多数のステップが必要です。このトピックでは、これらの設定ステップについて説明します。

販売製品の実装ステップ

販売製品の実装ステップの概要を次に示します。

ステップ 説明 詳細の参照先

設定の前提条件を確認します。

  1. 単位(UOM)を設定します

  2. 事業所を作成します

  3. 品目マスター組織を作成します

  4. インポート・データのソースとして品目マスター組織を識別します

  5. 販売製品の品目マスターを指定します

  1. 単位: 単位は製品測定の標準定義であるため、単位を設定する必要があります。

  2. 事業所: 組織の事業所を作成する必要があります。事業所は、製品の別の前提条件である品目マスター組織を作成するために必要です。

  3. 品目マスター: 品目マスター組織には、1つ以上の品目組織および在庫組織で使用できる品目の定義が含まれます。

  4. インポート・データ・ソース: スポーク・システムの管理タスクを使用して、インポート・データのデフォルト・ソースとして品目組織を指定する必要があります。

  5. 販売の品目マスター: 「販売製品の品目組織」プロファイル・オプションを、販売製品が定義されている品目マスター組織に設定する必要があります。

『実装スタート・ガイド』の販売カタログ設定の章にある製品前提条件のトピック

アプリケーションに製品を追加します

「営業」「製品」UIを使用して、販売する製品を作成および編集します。または、ファイルベースのインポートを使用して製品をインポートします。

  • この章の「販売製品の使用」のトピック

  • インポートの詳細は、『実装スタート・ガイド』を参照してください

販売する予定の製品の属性を設定します

ビジネス・ニーズに応じて次の属性を設定します。

  • 販売に適格

  • サービスに適格

  • 顧客セルフサービス使用可能

このトピックの「設定する必要がある製品属性」の項

B2Bサービスとの統合を計画している場合は、『B2Bサービスの実装』ガイドも参照してください

販売カタログに製品を追加します

販売製品を商談、リードおよび契約で使用できるようにするには、製品を販売カタログ階層に追加します。

このガイドの「販売カタログ」の章の「カタログへの製品の追加」のトピック

必要なスケジュール済プロセスを実行します

「販売製品のインポート」スケジュール済プロセスを実行します。

このトピックの「販売製品のインポート・プロセス」の項

検索キーワード索引を作成します

品目キーワード索引を作成して、インポートした製品を参照カタログ・ビューで使用できるようにします。

このトピックの「品目キーワード索引」の項

添付およびイメージを使用して製品表示を拡張します

オプションで、添付およびイメージを使用してカタログ内の製品のルック・アンド・フィールを拡張します。

  • このトピックの「添付、URLおよびイメージ」の項

  • この章の「販売製品の使用」のトピック

製品の適格性ルールを設定します

オプションで、営業担当が商談の製品適格性を確認できる適格性ルールを実装します。

この章の「製品適格性の設定」のトピック

製品タイプ参照タイプの値リストを変更します

オプションで、営業UIに表示される製品タイプのリストを変更します。販売製品は、製品タイプの値リストをQSC_SALES_PRODUCT_TYPE参照タイプから取得します。参照タイプは、「設定と保守」タスクの「標準参照の管理」で確認できます。

参照タイプに関するトピック

販売製品とSCM Cloud製品モデルがどのように連携するかを理解します

営業で製品情報を作成または更新すると、SCM Cloud製品モデルで製品情報が自動的に更新されます。

製品の特定の属性にはそれぞれ異なる名前が付けられ、SCM Cloud製品モデルの異なる属性にマップされることに注意してください。たとえば、製品では、「番号」フィールドはSCM Cloud Items UIの「品目」フィールドにマップされます。同様に、製品の「名前」フィールドは、SCM Cloud Items UIの「摘要」フィールドにマップされます。

次のトピック:

  • 販売製品とSCM Cloud製品の連携

  • 販売製品の使用

次のガイド:

  • 『Oracle SCM Cloud製品管理の実装』

  • Oracle SCM Cloud Product Master Data Managementの使用

販売製品でサポートされている品目ライフサイクル・フェーズおよび品目区分を理解します

販売製品でサポートされるのは次のものにかぎられます。

  • 生産ライフサイクル・フェーズ

  • ルート品目区分

このトピックの次の項:

  • デフォルトの製品ライフサイクル

  • ルート品目区分

『Oracle SCM Cloud製品管理の実装』ガイドの「品目ライフサイクル・フェーズの設定」トピック

販売製品ビジネス・ロジックがOracle SCM Cloud製品モデルと対話する方法について理解します

製品データは、Oracle SCM製品モデルに関連する特定のビジネス・ロジックに従います。

この章の「販売製品ビジネス・オブジェクト・ロジック」トピック

製品モデルの拡張可能フレックスフィールドを使用した製品に関する追加詳細を表示します

拡張可能フレックスフィールドを設定して製品に詳細を追加すると、営業担当はカタログを参照し、さらにドリルダウンして製品の詳細を表示できます。この設定には、Oracle SCM Product Hubのライセンスが必要です。

My Oracle Support (support.oracle.com)で入手可能な記事『Extensible Flexfield Data Configuration for Product Information Management』(文書ID 2091164.1)

設定する必要がある製品属性

ビジネス・ニーズに応じて、ここで説明する属性を設定します。

属性 説明

販売に適格

この属性は、製品を消費営業アプリケーションで使用可能としてマークします。この属性は、製品の編集ページで有効または無効にします。Webサービスまたはファイルベース・データ・インポートを使用して更新することもできます。この属性は、SCM Cloud品目属性の「顧客オーダー可能」および「Web上でオーダー可能」と相互作用します。属性について、次の点に注意してください。

  • 消費営業アプリケーションで表示するには、すべての販売製品のチェック・ボックスを選択する必要があります。

  • チェック・ボックスが選択されていない場合、SCM Cloud品目属性の「顧客オーダー可能」および「Web上でオーダー可能」は「いいえ」に設定されます。

  • チェック・ボックスが選択されている場合は、SCM Cloud品目属性「顧客オーダー可能」が「はい」に設定されます。

注意: 簡易製品UIを使用して製品を作成した後は、製品を削除できません。消費アプリケーションで製品を非表示にするには、製品詳細画面で「販売に適格」インジケータの選択を解除します。製品モデル内の製品を削除し、スケジュール済プロセス「PIMデータ・ハブからの販売製品のインポート」を実行すると、製品が営業から削除されます。製品モデルで製品を削除する方法は、『Product Master Data Managementの使用』ガイドを参照してください。

サービスに適格

この属性は、サービス・アプリケーションで製品を使用できるようにします。この属性は、製品の編集ページで有効または無効にします。Webサービスまたはファイルベース・データ・インポートを使用して更新することもできます。この属性は、SCM Cloud品目属性「サービス要求」と相互作用します。属性について、次の点に注意してください。

  • サービス要求アプリケーションに表示するには、すべてのサービス可能製品のチェック・ボックスを選択する必要があります。

  • 販売製品ページでチェック・ボックスが選択されている場合、SCM Cloudの「サービス要求」インジケータが有効になります。

  • 販売製品ページでチェック・ボックスを選択されている場合、その後でチェック・ボックスを解除した場合、対応するSCM Cloud品目属性「サービス要求」はnullに設定されます。

  • SCM Cloudで、「サービス要求」属性が無効、非アクティブまたはnullの場合は、販売製品ページの「サービスに適格」チェック・ボックスの選択が解除されます。

顧客セルフサービスに使用可能

この属性は、Oracle Digital Customer Serviceなどの消費セルフサービス顧客アプリケーションで製品を使用できるようにします。この属性は、製品の編集ページで有効または無効にします。製品をカタログに追加するときに更新することもできます。さらに、Webサービスまたはファイルベース・データ・インポートを使用して更新することもできます。この属性は、SCM Cloud品目属性の「顧客セルフサービスに使用可能」と相互作用します。

サービスおよびセルフサービス属性の例:

  • 例1: 電子機器を販売する会社には、サービス対象として適格な外部公開製品(テレビ、電気器具、ビデオ・ゲームなど)があります。内部的には、ケーブルや周辺機器など、これらの外部製品の製造に使用される製品を追跡します。このシナリオでは、会社は、サービス可能なすべての外部公開製品には「顧客セルフサービス使用可能」インジケータを「はい」に設定してマークし、セルフサービス対応ではないすべての内部製品(ケーブルや周辺機器など)にはインジケータを「いいえ」に設定してマークします。

  • 例2: セルフサービス・アプリケーションを使用して、顧客が現在のすべてのモデルのサービスを要求します。この場合、これらのモデルはサービスに適格で、顧客セルフサービスが使用できます。ただし、顧客が古いモデルなどのサービスを必要とする場合、顧客はサービス・エージェントを呼び出し、サービス・エージェントは古いモデルのサービスを要求できます。この場合、古いモデルはサービスに適格ですが、顧客セルフサービスは使用できません。

販売製品のインポート・プロセス

営業の製品UIに製品が表示されるように、スケジュール済プロセス「PIMデータ・ハブからの販売製品のインポート」を実行する必要があります。次にステップを示します。

  1. 設定ユーザーとしてサインインし、「スケジュール済プロセス」に移動します。

  2. 「スケジュール済プロセス」ページ、「新規プロセスのスケジュール」をクリックします。

  3. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ウィンドウで、「名前」フィールドの横にある下矢印をクリックし、「検索」をクリックします。

  4. 「検索」ダイアログ・ウィンドウで、%Sales%Products%と入力し、「検索」をクリックします。

  5. 返された結果で「PIMデータ・ハブからの販売製品のインポート」プロセスを選択し、「OK」をクリックします。

  6. 必要に応じて、「OK」を再度クリックします。

  7. 「プロセス詳細」ウィンドウで、「送信」をクリックします。

品目キーワード索引

品目キーワード索引を使用すると、製品モデル・ユーザーは検索値リストで製品をすばやく見つけることができます。営業アプリケーションの場合、商談やリードなどの営業アプリケーションの「カタログの参照」ビューで製品を使用できるように、品目キーワード索引を作成する必要があります。

索引を作成するステップの概要を次に示します。詳細は、『Oracle SCM Cloud製品管理の実装』ガイドの品目キーワード索引の作成に関するトピックを参照してください。

  1. 「設定と保守」作業領域で、「品目キーワード検索属性の管理」タスクを選択します。

    • オファリング: 製品管理

    • 機能領域: 品目

    • タスク: 品目キーワード検索属性の管理

  2. 索引付けプロセスで使用する属性を選択します。

  3. グローバル・ヘッダー・リージョンで「索引」をクリックし、次の索引付けオプションの中から選択します。

    • 索引の作成: この処理を使用すると、属性、組織および言語の現在の構成を使用して索引付けプロセスを開始できます。

    • 索引付けのスケジュール: この処理では、索引付けプロセスをスケジュールできます。索引付けは、このページでの選択に基づいて実行されます。

      これにより、索引付けプロセスが開始されます。

添付、URLおよびイメージ

添付(ファイルまたはURL)とイメージの両方を製品に関連付けることができます。次の点に注意してください。

  • 1つの製品に関連付けできるイメージは1つのみです。コンテンツ・ストレージ・アプリケーションOracle WebCenter Contentでサポートされているすべてのファイル・タイプがサポートされています。

  • 複数の添付(ファイル)またはURLをプロダクトに関連付けることができます。

デフォルトの製品ライフサイクル

販売製品機能では、生産と呼ばれる単一の製品ライフサイクルがサポートされます。このデフォルトのライフサイクルがビジネス要件を満たしている場合、製品ライフサイクルの前後に実装ステップは必要ありません。

ルート品目区分

デフォルトでは、販売製品機能は提供されているルート品目区分を使用して製品を分類します。追加の分類は、製品ハブのライセンスを取得している場合にのみ使用できます。

これらの手順は、販売製品を作成および保守する際に使用します。

このトピックでは、次の方法について説明します。

  • 販売製品の表示: このタスクには、基本検索と拡張検索、および保存済検索の作成が含まれます。

  • 製品の作成: このタスクには、製品の基本情報の入力が含まれます。

  • 製品の編集: このタスクには、一部の製品基本情報の変更(販売可能属性およびサービス可能属性の設定など)、添付、URLおよびイメージの追加または編集が含まれます。

作成した製品は、販売カタログで使用できます。詳細は、「カタログへの製品の追加」のトピックを参照してください。

製品のリストの表示

製品リストを表示するには、営業管理者としてサインインし、「営業」「製品」に移動します。デフォルトの保存済検索は、先週自分が更新した製品に対するものです。

概要ページでは、次のことができます。

  • 「検索」テキスト・ボックスを使用した製品の検索。詳細は、アプリケーションでの検索の使用に関するトピックを参照してください。

  • 先週自分が更新した製品の表示。先週製品を更新しなかった場合、リストは空白になります。

  • 拡張検索を使用した、指定した保存済検索の変更および実行。

  • 追加の保存済検索の作成。

  • 製品詳細へのアクセス。

製品の作成

製品を作成するときは、製品の基本情報を入力し、製品を初めて保存します。

次の点を考慮してください。

  • 営業の製品UIを使用して製品を作成した後は、その製品を削除できません。ただし、製品詳細画面で「販売に適格」オプションの選択を解除することで、UIで非表示にできます。

  • 営業の製品UIのフィールドは、SCMアプリケーションと名前が対応していません。詳細は、このトピックの表を参照してください。

新しい販売製品を作成する方法を次に示します。

  1. 「営業」「製品」に移動します。

  2. 「製品」概要ページで、「製品の作成」をクリックします。

  3. 「製品の作成」ページで、フィールドに入力します。

    この表は、フィールド、その摘要および対応するSCM製品の表の列を示しています。

    フィールド 説明 SCM製品の表の列の対応

    製品番号

    一意の製品番号を入力します。製品を保存した後は、このフィールドを編集できません。

    品目

    名前

    番号を入力した製品の名前を入力します。

    説明

    説明

    オプションで、製品の摘要を入力します。

    詳細摘要

    販売製品タイプ

    オプションで、製品タイプを選択して製品をさらに分類します。販売製品は、製品タイプの値リストをQSC_SALES_PRODUCT_TYPE参照タイプから取得します。

    販売製品タイプ

    注意: 製品の作成および製品の編集ページで、選択した「販売製品タイプ」が「延長保証」、「含まれる保証」、「予防保守」、「サービス・レベル契約」、「ソフトウェア保守」のいずれかである場合、「サービスに適格」チェック・ボックスの選択が解除され、無効になります。

    デフォルト単位

    製品のデフォルト単位を選択します。製品を保存した後は、このフィールドを編集できません。

    プライマリ単位

    販売に適格

    消費営業アプリケーションで製品を使用可能にするには、このボックスを選択します。

    顧客オーダー可能

    サービスに適格

    オプションで、サービス要求アプリケーションと統合する場合は、このオプションを有効にします。サービス要求アプリケーションでは、このオプションが設定されている製品のみ使用できます。

    サービス要求

    顧客セルフサービス使用可能

    オプションで、Oracle Digital Customer Serviceまたは別のサードパーティ顧客セルフサービス・アプリケーションと統合する場合は、このオプションを有効にします。顧客セルフサービス・アプリケーションで使用できるのは、このオプションが設定された製品のみです。

    顧客セルフサービス使用可能

  4. 変更内容を保存します。

製品詳細の編集

製品を編集する場合、次のような操作を実行できます。

  • 基本情報の変更

  • 添付、URL、イメージなどの製品情報の追加

製品詳細を編集するには:

  1. 「営業」「製品」に移動します。

  2. リストから製品を選択します。この表は、編集可能なフィールド、その摘要およびマップ先のSCM製品の表の列を示しています。

    フィールド 説明 SCM製品の表の列の対応

    名前

    番号を入力した製品の名前を入力します。

    説明

    説明

    オプションで、製品の摘要を入力します。

    詳細摘要

    販売製品タイプ

    オプションで、製品タイプを選択して製品をさらに分類します。販売製品は、製品タイプの値リストをQSC_SALES_PRODUCT_TYPE参照タイプから取得します。

    適用なし

    注意: 製品の作成および製品の編集ページで、選択した「販売製品タイプ」が「延長保証」、「含まれる保証」、「予防保守」、「サービス・レベル契約」、「ソフトウェア保守」のいずれかである場合、「サービスに適格」チェック・ボックスの選択が解除され、無効になります。

    販売に適格

    消費営業アプリケーションで製品を使用可能にするには、このボックスを選択します。

    顧客オーダー可能

    サービスに適格

    オプションで、サービス要求アプリケーションと統合する場合は、このオプションを有効にします。サービス要求アプリケーションでは、このオプションが設定されている製品のみ使用できます。

    サービス要求

    顧客セルフサービス使用可能

    オプションで、Oracle Digital Customer Serviceまたは別のサードパーティ顧客セルフサービス・アプリケーションと統合する場合は、このオプションを有効にします。顧客セルフサービス・アプリケーションで使用できるのは、このオプションが設定された製品のみです。

    顧客セルフサービス使用可能

  3. 添付: 必要に応じて添付またはURLを追加または削除します。複数の添付またはURLを製品に関連付けることができます。

  4. イメージ: 必要に応じてイメージを追加または削除します。1つの製品に関連付けできるイメージは1つのみです。Oracle WebCenter Contentでサポートされるすべてのファイル・タイプがサポートされています。

  5. 編集が終わったら、変更を保存します。

製品適格性により、営業担当は、設定したルールに基づいて、商談に追加された製品が販売に適格かどうかを確認できます。たとえば、ソフトウェアを販売する場合、政府規制により、特定のタイプのソフトウェアを特定の国に販売できません。したがって、営業担当がこれらの国に事業所を持つ顧客にこれらの製品を販売しないようにルールを設定します。営業担当は、商談の製品表の「適格性のチェック」ボタンをクリックして、製品が販売に適格かどうかを確認できます。

設定の概要

商談で適格性を有効にするには、ここにリストされているステップを実行します。

前提条件: 製品適格性を実装する前に、販売カタログを作成し、それに製品を追加しておく必要があります。

設定ステップの概要を次に示します。

  1. カタログに適格性ルールを設定します。

  2. 実行する適格性チェックを設定します。

  3. 商談の製品表で「適格性のチェック」ボタンを有効にします。

注意: 適格性機能は個々の製品にのみ使用可能であることに注意してください。製品グループの適格性ルールは実装できません。また、適格性チェックは商談でのみ実行できます。

適格性ルールの作成

適格性ルールは、「設定と保守」の製品グループ・ページで設定します。その方法は次のとおりです。

  1. 「設定と保守」で次に進みます。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: 販売基盤

    • タスク: 製品グループの管理

  2. 「製品グループの管理」ページで、適格性ルールを設定する製品が含まれる製品グループを選択します。

  3. 製品グループをロックして変更します。

  4. 適格性ルールを設定する製品を選択します。

  5. 「適格」表で、ルールごとに次のオプションを設定します。

    • ルール・タイプ: 製品を使用可能として設定します。製品の適格性を無効にするには、製品を使用不可として設定します。

    • : 「使用可能」および「使用不可」処理を適用する国を選択します。

    • 日付: 適格性ルールの日付を選択します。

  6. 「公開」をクリックします。

  7. 製品グループをロック解除します。

  8. 「保存して閉じる」をクリックします。

実行する適格性チェックの設定

「設定と保守」の製品グループ使用目的ページを使用して、実行する適格性チェックを設定します。

  1. 「設定と保守」で次に進みます。

    • オファリング: 販売

    • 機能領域: 販売基盤

    • タスク: 製品グループ使用目的の管理

  2. 「製品グループ使用目的の管理」ページで、ページ上部の「ベース」カタログを選択します。(カタログで別の使用方法を使用している場合は、それを選択します。)

  3. ページの「詳細」セクションの「関数」タブをクリックします。

  4. 「適格性エンジン」オプションの場合は、「値」ドロップダウン・リストをクリックし、値を「実行」に設定します。

  5. 「保存して閉じる」をクリックします。

「適格性のチェック」ボタンの有効化

アプリケーション・コンポーザを使用して、商談の製品表の「適格性のチェック」ボタンを有効にします。

  1. アクティブなサンドボックスで作業していることを確認します。

  2. 「ナビゲータ」「構成」「アプリケーション・コンポーザ」をクリックします。

  3. ナビゲーション・ツリーで、「標準オブジェクト」を展開します。

  4. 「商談」オブジェクトを展開し、「ページ」をクリックします。

  5. 「商談: ページ」ページで、「アプリケーション・ページ」タブがアクティブであることを確認します。

  6. 「詳細ページ・レイアウト」リージョンで、表内の標準レイアウトを選択し、「複製」アイコンをクリックします。「レイアウトの複製」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    デフォルトのレイアウトとは異なるレイアウトを使用している場合があることに注意してください。その場合は、適切なレイアウトを選択します。

  7. 新しいレイアウトの名前を入力し、「保存して編集」をクリックします。

    新しいレイアウトの編集ページに戻ります。

  8. 「売上表の編集」リージョンで、編集アイコンをクリックします。

  9. 「売上表の編集」ページの「ボタンおよび処理」ウィンドウで、「適格性のチェック」ボタンを見つけます。「使用可能なボタン」ウィンドウから「選択したボタン」ウィンドウにフィールドを移動します。

  10. 「保存して閉じる」をクリックします。

  11. 「完了」をクリックします。

  12. 「商談の編集」ページに移動し、製品表に「適格性のチェック」ボタンが表示されていることを確認して、変更を検証します。

    変更を検証するためにサインインするユーザーは、営業リソース組織に属している必要があります。たとえば、営業担当としてサインインする必要があります。

  13. 会社のプロセスに従ってサンドボックスを公開します。

  14. これで、営業ユーザーが商談の製品表で「適格性のチェック」ボタンを使用できるようになりました。

実装の概念

販売製品領域で製品情報を作成または更新すると、バックエンド・アプリケーションOracle Supply Chain Management (SCM) Cloudで製品情報が自動的に更新されます。

次の表に、販売製品属性とSCM Cloud品目属性の間のマッピングを示します。

販売製品属性 SCM Cloud製品属性

在庫品目ID

品目

組織ID

組織

番号

品目(SCM Cloud Items UIヘッダー・リージョン内)

名前

摘要(SCM Cloud Items UIヘッダー・リージョン内)

説明

詳細摘要(SCM Cloud Items UIの「概要」タブ内)

製品タイプ

販売製品タイプ(SCM Cloud Items UIの「仕様」タブおよび「販売およびオーダー管理」サイド・ナビゲーション・リージョン内)

デフォルト単位

プライマリ単位(SCM Cloud Items UIの「概要」タブ内)

販売に適格

顧客オーダー可能(SCM Cloud Items UIの「仕様」タブおよび「販売およびオーダー管理」サイド・ナビゲーション・リージョン内)

サービスに適格

サービス要求(SCM Cloud Items UIの「仕様」タブおよび「サービス」サイド・ナビゲーション・リージョン内)

添付

「添付」タブ(SCM Cloud Items UI内)

イメージ

イメージ(SCM Cloud Items UIヘッダー・リージョン内)

詳細は、関連ガイドを参照してください。

販売製品ビジネス・オブジェクト・ロジック

販売製品データは特定のビジネス・ロジックに従い、実装担当者は、データが他のアプリケーションまたはオブジェクトにどのようにマップされているかを認識する必要がある場合があります。

認識する必要があるビジネス・ロジックの例を次に示します。

  • 営業の製品UIで、またはWebサービスを使用して製品を作成した場合、在庫品目IDはnullです。ただし、インポートを使用して製品を作成した場合、在庫品目IDはOracle Supply Chain Management (SCM) Cloudの製品表の在庫品目IDと同じです。

この表では、販売製品の使用時の様々なビジネス・オブジェクトのビジネス・ロジックについて説明します。この表で、「販売製品」は、営業の製品UIで作成された製品を意味します。「インポート」とは、Oracleインポートのことです。

販売製品属性 ビジネス・ロジック

在庫品目ID

  • UIまたはWebサービスを使用した販売製品の作成: null。

  • インポートによる販売製品の作成: 販売製品として作成されるSCMバックエンド品目の在庫品目IDと同じです。SCMバックエンド品目属性は、販売製品の番号属性と一致する必要があります。

  • 製品の更新時に必要です。

組織ID

  • UIまたはWebサービスを使用した販売製品の作成: プロファイル・オプションQSC_SALES_PRODUCTS_INVENTORY_ORG_IDの値がデフォルトとして設定されます。

  • インポートによる販売製品の作成: 販売製品画面で作成されるSCM Cloudバックエンド品目の組織IDと同じです。

品目マスター組織

  • UIまたはWebサービスを使用した販売製品の作成: プロファイル・オプションQSC_SALES_PRODUCTS_INVENTORY_ORG_IDの値がデフォルトとして設定されます。

  • インポートによる販売製品の作成: 販売製品画面で作成されるSCM Cloudバックエンド品目の組織IDと同じです。

品目区分

  • SCM Cloudバックエンド製品アプリケーションで新規製品を作成する際に必要な属性です。

  • 値は「ルート品目区分」である必要があります。

テンプレート

  • SCM Cloudバックエンド製品アプリケーションで新規製品を作成する際に必要な属性です。

  • 値は「完成品」である必要があります。

番号

  • 新規製品の作成時または既存製品の更新時に必要な属性です。

  • 値は品目マスターに対して一意である必要があります。

  • 既存の番号を使用して製品を作成すると、API固有の違反エラーがスローされます。

名前

  • 新規製品の作成時に必要な属性です。

  • 変更された場合にのみ、製品の更新時に値を渡す必要があります。

製品タイプ

販売製品は、製品タイプの値リストをQSC_SALES_PRODUCT_TYPE参照タイプから取得します。

デフォルト単位(UOM)

  • 現在の日付時点で有効なすべてのUOMに対して検証されます。

  • 作成操作ではオプションです。

  • 保存済製品の場合、単位は更新できません。

販売に適格

  • すべての販売製品で、このインジケータを「はい」(選択)に設定する必要があります。

  • 更新操作では、変更された場合にのみ渡します。

  • ユーザーが「はい」から「いいえ」に設定すると、対応するSCM Cloud品目インジケータ「顧客オーダー可能」および「Web上でオーダー可能」が「いいえ」に設定されます。

  • ユーザーが「いいえ」から「はい」に設定すると、対応するSCM Cloud品目インジケータ「顧客オーダー可能」のみが「はい」に設定されます。

サービスに適格

  • サービス要求管理アプリケーションで使用されるすべてのサービス製品では、このインジケータを「はい」(選択)に設定する必要があります。

  • 更新操作では、変更された場合にのみ渡します。

  • ユーザーが「はい」から「いいえ」に設定すると、対応するSCM Cloud品目インジケータの「サービス要求」が「使用不可」に設定されます

  • ユーザーが「いいえ」から「はい」に設定すると、対応するSCM Cloudアイテム・インジケータの「サービス要求」が「使用可能」に設定されます

イメージ

  • イメージは、SCM Cloud添付エンティティITEM_ENTITYおよびカテゴリIMAGEにマップされます。

  • 製品ごとに許可されるイメージは1つのみです。

  • 作成操作ではオプションです。更新操作では、変更された場合にのみ渡します。

  • エラーが発生した場合は、APIメッセージが返されます。

添付

  • 製品には複数の添付を設定できます。

  • 「ファイル」タイプの添付のみが許可されます。

  • 製品添付は、SCM Cloud品目添付エンティティITEM_ENTITYにマップされます。

  • 添付カテゴリは、次のいずれかです。

    • IMAGEを除く、ルート品目区分に関連付けられた添付カテゴリのいずれか。

    • Null

  • 製品の作成時はオプションです。

  • 添付はいつでも追加、更新または削除できます。

  • エラーが発生した場合は、SCM Cloud APIメッセージが返されます。