この章で説明するプロセスを使用して、EPM System製品をWebSphere Application Serverに配置できます。EPM Systemの1回の配置で、WebLogicとWebSphereの両方にJava Webアプリケーションを配置することはできません。
この章は、経験豊富なJava Webアプリケーション・サーバー管理者が対象です。
WebSphereへの配置の注意:
WebSphere Application Serverを使用する場合でも、配置内の各マシンにWebLogic ServerがEPM Systemとともに常にインストールされます。
WebSphere Application Serverに対する単一管理対象サーバーへの配置はサポートされていません。
すべてのEPM System製品を1つのプロファイルに配置する必要があります。
Oracle Enterprise Managerも配置できます。
これらの手順は、EPM Systemインストールで提供されるスクリプト(runWASDeployment.bat|sh)を使用していることを前提とします。WebSphere構成ウィザードを使用して配置する場合、追加の手順が必要な可能性がありますが、ここでその手順は含まれていません。
runWASDeployment.bat|shスクリプトは、単一ボックス構成のみをサポートしています。配置を拡張するには、Websphere構成ウィザードを使用します。『Oracle Enterprise Performance Management System配置オプション・ガイド』のWebSphere配置の拡張に関する項を参照してください。
リリース11.1.2.3に移行するためにメンテナンス・リリースを適用する場合にJava WebアプリケーションをWebSphere Application Serverに配置しているときは、EPM System製品のメンテナンス・リリースのインストールの実行を参照してください。
EPM System Java WebアプリケーションをWebSphere Application Serverに手動で配置するには:
WebSphere Application Server Network Deploymentがまだインストールされていない場合はインストールします。単一マシンの開発環境の場合、WebSphere Application Server Base Editionをインストールできます。
さらに、IBM HTTP Serverと必要なプラグインをインストールします。IISも使用するEPM System製品を配置する場合、IISとIBM HTTP Serverのデフォルト・ポートが同じであることに注意してください。ポートの競合を避けるために、別のデフォルト・ポートを使用して、IBM HTTP Serverをインストールします。
Insight (Interactive Reporting Webクライアント)を使用している場合、同じマシンにIBM HTTP ServerとReporting and Analysis Java Webアプリケーションをインストールします。
WebSphereのインストール後、次のタスクを実行します:
(UNIXのみ) WAS_HOME/bin/wsadmin.shを編集して、$PERF_JVM_OPTIONSステートメントを$javaOptionステートメントの前に移動します。
Fix Pack 23+を適用してWebSphere、IBM HTTP Serverに対するWebSphere SDK、およびプラグインを更新します。http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg24032493を参照してください:
WebSphereアプリケーション・サーバーのインストール場所を指すようにWAS_HOMEシステム環境変数を設定します(たとえば、c:/program files/IBM/WebSphere/AppServer)。
ALBAN*.ttfをEPM_ORACLE_HOME/../jdk160_29/jre/lib/fontsからWAS_HOME/java/jre/lib/fontsにコピーします。
次のコマンドを使用してEPM Systemコンフィグレータを起動し、「Webサーバーの構成」タスクを除くすべての必須構成タスクを実行します。なお、「アプリケーション・サーバーへの配置」タスクは使用できません。プロセス内で後からEssbaseサーバーを構成する必要があることにも注意してください。
EPM_ORACLE_HOME/common/config/11.1.2.0/configtool-manual.bat|.sh
このコマンドを使用してEPM Systemコンフィグレータを起動すると、Java Webアプリケーションの配置タスクが非表示になり、Shared ServicesタスクへのEssbase製品登録がスキップされます。
EPM Systemの構成の詳細が必要な場合、EPM System製品の構成を参照してください。
次のスクリプトを実行して、Java WebアプリケーションをWebSphereに配置します(WebSphereがすでに実行されている場合は停止する必要はありません):
EPM_ORACLE_INSTANCE/bin/deployment/runWASDeployment.bat|sh
WebSphere統合ソリューション・コンソールの新しい管理者ユーザー名およびパスワードを入力して、次のパラメータのスクリプトに値を指定するか、[Enter]を押してデフォルトの値を選択します(デフォルト値はカッコ内に記述されています)。各パラメータに一意の値を指定します。
Deployment Managerプロファイル名(DM_PROFILE_NAME = EPMSystemDMProfile)
アプリケーション・サーバー・プロファイル名(PROFILE_NAME = EPMSystemProfile)
セル名(CELL_NAME = EPMSystemCell)
デプロイメント・マネージャ・ノード名(NODE_NAME = EPMSystemNode)
アプリケーション・サーバー・ノード名(APP_NODE_NAME = EPMSystemAppNode)
プロファイルがない場合は、スクリプトによって作成されます。さらに、スクリプトによって一部の構成タスクも実行されます。
配置が完了すると、構成完了が表示され、ウィンドウが閉じられます。
Java Webアプリケーションの配置後、次のスクリプトを実行して、デプロイメント・マネージャとノード・エージェントを起動します:
WAS_HOME/profiles/DM_PROFILE_NAME/bin/startManager.bat[sh] WAS_HOME/profiles/PROFILE_NAME/bin/startNode.bat[sh]
WebSphere ASを使用している場合は、かわりに次のスクリプトを実行します:
WAS_HOME/profiles/PROFILE_NAME/bin/startServer.bat[sh] SERVER_NAME
ここで、SERVER_NAMEは指定されたサーバー名を示します。デフォルトのサーバー名はEPMServerです。
WebSphere管理コンソール(統合ソリューション・コンソール) (https://localhost:port/ibm/console/login.do?action=secure)にログインします。
ヒント: | 統合ソリューション・コンソールのポート番号を確認するために、WAS_HOME/profiles/DM_PROFILE_NAME/properties/portdef.propsを開き、WC_adminhost_secureプロパティを検索します。 |
アプリケーションを停止するには、統合ソリューション・コンソールにログインします。「サーバー」、「サーバー・タイプ」、WebSphereアプリケーション・サーバーの順に選択し、停止するアプリケーション・サーバーを選択してから「停止」をクリックします。スクリプトWAS_HOME/profiles/PROFILE_NAME/bin/start[stop]Server.bat[sh] SERVER_NAMEを使用して、Java Webアプリケーションを開始または停止することもできます。
この手順は、Webサーバー構成にShared Services Registryを準備するために必要です。
WebSphere NDの場合はサーバーの起動が必要なので注意してください。WebSphere ASの場合はアプリケーションのみを起動できます。
Webサーバーを手動で構成します。IBM HTTP Serverの構成を参照してください。
(オプション)クラスタ化されたJava Webアプリケーションの場合、Webアプリケーションの論理アドレスを構成します。そのためには、EPM Systemコンフィグレータを起動し、Foundationタスク「Webアプリケーションの論理アドレスの構成」を選択して、Java Webアプリケーションのホストおよびポートの論理アドレスを手動で構成したWebサーバーに設定します。
FDMEEを使用している場合、Oracle Data Integratorを構成するには追加タスクを実行します。FDMEEの追加の配置後手順を参照してください。
WebSphere Application Serverの配置の検証を参照してください。
WebSphereの配置をスケール・アウトするには、Oracle Enterprise Performance Management System配置オプション・ガイドを参照してください。
ヒント: | EPM_ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/config/configtool-wasdeployment.logおよびWAS_HOME/profiles/ApplicationServerProfileNamelogs/serverNameにあるログ・ファイルを確認します。 |