Essbaseは、SSLモードおよび非SSLモードで機能するよう配置できます。Essbaseエージェントは、セキュアでないポートでリスニングしますが、セキュアなポートでリスニングするよう構成することもできます。セキュアなポートにアクセスするすべての通信はSSL接続として処理されます。クライアントがEssbaseエージェントに非SSLポートで接続すると、接続は非SSL接続として処理されます。コンポーネントは、Essbaseエージェントに対して非SSL接続とSSL接続を同時に確立できます。
ログイン時にセキュアなプロトコルとポートを指定することで、セッションごとにSSLを制御できます。セッションごとのSSL接続の確立を参照してください。
SSLが有効な場合、Essbaseインスタンス内の通信はすべて暗号化され、データのセキュリティが保障されます。
セキュアなモードでのEssbaseコンポーネントのデフォルトの配置では、主にテストを目的とする場合は、自己署名された証明書を使用してSSL通信を有効にしす。本番環境でEssbaseをSSL使用可能にするには、よく知られたサードパーティCAから発行された証明書を使用することをお薦めします。
通常、Oracle Walletに、Essbase RTC (C API)を使用するクライアントとのSSL通信を有効にする証明書が保管され、Javaキーストアに、通信にJAPIを利用するコンポーネントとのSSL通信を有効にする証明書が保管されます。SSL通信を確立するために、Essbaseクライアントとツールは、Essbaseサーバーの証明書に署名したCAのルート証明書を保管します。必要な証明書とその場所を参照してください。