Administration Servicesは、Essbaseのためのクロスプラットフォームの管理ツールです。Administration Servicesは、Essbase管理サーバーと呼ばれるJava中間層サーバーと、管理サービス・コンソールと呼ばれるJavaクライアント・コンソールで構成されています。
管理サービス・コンソールは、管理者がEssbase環境を、エンタープライズ・ビューと呼ばれる1つのナビゲーション・ツリーから管理できるようにするグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)です。このコンソールでは、ウィザードやエディタのほか、管理者がEssbaseサーバーの固有のセットを表示、管理および維持するのに役立つその他のツールが提供されます。このコンソールには、コンソールから別のプログラムに切り替えなくてもデータをプレビューできるデータ・プレビュー・グリッドが含まれています。
Administration Servicesは、クライアントのユーザー・インタフェース(UI)、中間層サーバー、1つ以上のEssbaseサーバーから構成される3層システムでEssbaseサーバーと連携して動作します。中間層は、UIとEssbaseサーバーの間の対話およびリソースを調整します。これらの各層(同じコンピュータまたはプラットフォーム上に存在する場合と存在しない場合があります)は、下の図に示す次のコンポーネントを含んでいます:
Administration Servicesは、様々なシナリオで配置できます。たとえば、UNIXを実行しているコンピュータにEssbaseサーバーをインストールし、Windowsを実行しているコンピュータにEssbase管理サーバーと管理サービス・コンソールをインストールしたり、Essbase管理サーバーと管理サービス・コンソールを別のコンピュータやプラットフォームにインストールしたりできます。また、中間層のEssbase管理サーバーは、既存のフレームワーク内での特定のサードパーティ製品(たとえば、アプリケーション・サーバーやリレーショナル・データベース)の置き換えもサポートしています。
Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Guideを参照してください。
Administration Servicesを開始するには、Essbase管理サーバーを開始してから、管理サービス・コンソールを開始します。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「Administration Servicesの開始」を参照してください。
既存のEssbaseユーザーは、Essbase管理サーバー上のユーザーとしても作成されるまで、Administration Servicesを使用できません。ユーザー設定ウィザードを使用すると、Essbase管理サーバー・ユーザーを手順に従って作成し、それらのユーザーを適切なEssbaseサーバーに関連付けられます。Essbase管理サーバー上のExcelスプレッドシート・ユーザーを作成する必要はありません。
Administration Servicesでは、個々のEssbaseサーバーへの接続は中間層のEssbase管理サーバーによって処理されます。Administration Servicesを開始したときにEssbaseサーバーが開始された場合は、エンタープライズ・ビューに追加した各Essbaseサーバーに自動的に接続されます。『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「Oracle Essbase Administration Services Online Helpの接続およびポートについて」を参照してください。
管理サービス・コンソールから、Essbaseサーバーの異なるインスタンスに同時に接続できます。
Administration Servicesのユーザー名とパスワードが、Essbaseサーバーのユーザー名とパスワードとは異なる可能性があります。Administration Servicesのユーザー名とパスワードがわからない場合は、Administration Services管理者に確認してください。
Administration Servicesに最初に接続した後、ユーザー設定ウィザードを使用してAdministration Servicesユーザーを作成し、各ユーザーのエンタープライズ・ビューにEssbaseサーバーを追加できます。『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「Oracle Essbase Administration Services Online Helpへの接続」を参照してください。
Administration Servicesに接続するたびに、選択したEssbase管理サーバーが、左のナビゲーション・ペイン内のナビゲーション・ツリーであるエンタープライズ・ビューに表示されます。各ユーザーは、エンタープライズ・ビューにEssbase管理サーバーの固有のセットを追加できます。
Administration Servicesに接続するたびに、選択したEssbaseサーバーが、左のナビゲーション・ペイン内のナビゲーション・ツリーであるエンタープライズ・ビューに表示されます。各ユーザーは、エンタープライズ・ビューにEssbaseサーバーの固有のセットを追加できます。次の方法を使用して、エンタープライズ・ビューにEssbaseサーバーを追加できます:
また、ナビゲーション・ペイン内の別のタブに、エンタープライズ・ビュー・ツリーのカスタム・ビューも作成できます。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「カスタム・ビューについて」を参照してください。
Essbaseサーバーで使用可能なポートの数は、ライセンスされている同時接続の数を表します。Essbaseには、システム管理者のために予約ポートが1つ用意されています。システム管理者は、他のポートがすべて使用されているとき、この予約ポートを使用して1人以上のユーザーをログアウトします。Essbaseサーバー、アプリケーションおよびデータベースの実行。を参照してください。
Administration Servicesでは、ポートはEssbaseサーバーの接続が確立されている場合にのみ使用されます。『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「Oracle Essbase Administration Services Online Helpの接続およびポートについて」を参照してください。
中間層のEssbase管理サーバーは、サーバー間にわたる操作、ユーザー・プリファレンスの持続性およびEssbaseサーバーへのアクセスをサポートするためのビジネス・ロジックを提供します。システム管理者がEssbase管理サーバー上のユーザーを作成した後、Essbase管理サーバーがそれらのユーザーのEssbaseへの接続を管理します。
エンタープライズ・ビューに表示されるEssbase管理サーバーのノード名は、サーバー・コンピュータの名前と同じです。
Essbase管理サーバーには、Essbaseサーバー・ポートとは別の構成可能な通信ポートがいくつかあります。デフォルトの通信ポートのいずれかが別のアプリケーションによって使用されている場合は、Essbase管理サーバーを実行するために別のポート値を指定する必要があります。