構成ファイル内で使用されるキーワードと値

構成ファイルは、ドライバ・ファイル名(DriverName)と、オプションの説明(Description)、二重引用符で囲む必要がある値(Descriptionのデフォルト値は" ")を含む必要があります; 追加のキーワードが含まれる場合があり、その値は、表1で示すように、0または1です。

キーワードと値は、少なくとも1つのスペースで区切る必要があります。一連のキーワードと各ドライバの値は、カッコ([ ])で囲む必要があります。

異なるドライバには異なる値が必要な場合があります。特定の情報については、ドライバのドキュメントを参照してください。

次の例で、Oracleの最初のエントリにより、Essbaseで配布されるDataDirectドライバのデフォルト設定が変更されます。2つ目のエントリは、非DataDirectドライバである、Microsoft SQL Server用のエントリです。

サンプルesssql.cfg

         [
Description "Oracle Wire Protocol"
DriverName ARORA
UpperCaseConnection 0
UserId 1
Password 1
Database 1
SingleConnection 0
IsQEDriver 1
]

[
Description "Microsoft SQL Server 32-bit"
DriverName SQLSRV32
UpperCaseConnection 0
UserId 1
Password 1
Database 1
SingleConnection 0
IsQEDriver 0
]

[ 
 Description "Oracle BI Server" 
 DriverName libnqsodbc 
 UpperCaseConnection 0 
 UserId 1 
 Password 1 
 Database 1 
 SingleConnection 1 
 ConvertUTF16toUTF8 1 
 ]

      

指定されていない値に適用されるデフォルトです。構成ファイル内で適用されるデフォルトは、esssql.cfgファイルがない場合に適用されるEssbaseのデフォルト値とは異なります。

表 1. 構成ファイルのキーワードおよび非DataDirectドライバの値

キーワード

値 = 0

値 = 1

UserId

ユーザーIDが不要(デフォルト)

ユーザーIDが必要

Password

パスワードが不要(デフォルト)

パスワードが必要

Database

データベース名が不要(デフォルト)

データベース名が必要

Server

サーバー名が不要(デフォルト)

サーバー名が必要

Application

アプリケーション名が不要(デフォルト)

アプリケーション名が必要

Dictionary

ディクショナリ名が不要(デフォルト)

ディクショナリ名が必要

Files

ファイル名が不要(デフォルト)

ファイル名が必要

SingleConnection

ドライバがスレッドセーフ - 複数のアクティブ接続が許可される

注:

非DataDirectドライバ、またはこれがデフォルトであるOracle 11gデータベースへの接続に使用されないDataDirectドライバには推奨されません; 不安定になる場合があります。

ドライバがスレッドセーフではない - 1つのアクティブ接続が許可される

Oracle 11gデータベースへの接続に使用されるものを除く、すべてのDataDirectドライバのデフォルトおよび推奨事項。

UpperCaseConnection

ドライバに大文字と小文字の区別あり - 接続情報が変換されない(デフォルト)

ヒント:

データベース・サーバーへの接続が失敗し、アプリケーション・ログに「ユーザー名またはパスワードが無効です。ログオンが拒否されました」というメッセージが表示された場合、データベース内のユーザー名およびパスワードの大文字と小文字の区別を確認し、管理サービス・コンソールに入力している内容と比較してください。大文字と小文字の区別をオフにするには、この値を0から1に変更します。

ドライバに大文字と小文字の区別なし - 接続情報が大文字に変換される

IsQEDriver

ドライバが非DataDirectのドライバ(デフォルト)

ドライバがDataDirectドライバ

注:

DataDirectドライバの構成情報を指定できます。たとえば、EssbaseがサポートしないDataDirectドライバのバージョンの情報を指定できます。

ConvertUTF16toUTF8

UTF8へのUTF16データの変換なし(これはデフォルトです)。

Oracle BIデータ・ソースからUTF8にUTF16エンコード・データを変換します。これは、OBIからEssbaseにSQLデータをロードするためにUNIXで必要です。

注:

Oracle 11gデータベースに接続するDataDirect ODBCドライバは、マルチスレッド接続を使用可能にし、大文字変換を使用不可にするように構成されています。SQL Server Wire Protocolドライバでマルチスレッド接続を使用可能にするには、集約ストレージ・データベースへの複数SQLデータ・ロードの並列での実行を参照してください。