Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用して、新規Oracle Solaris Clusterをインストールしたり、既存のOracle Solaris Clusterをメンテナンスします。
クラスタ更新手順は、クラスタ全体に対して実行されます。クラスタ・ノードのみをアップグレードすることはできません。
クラスタをOracle Solaris Clusterソフトウェアのより新しいバージョンにアップグレードするには、その新しいバージョンを定義するプロファイルを使用します。ターゲット・クラスタ、デプロイメント計画の順に選択するか、デプロイメント計画、ターゲットの順に選択することにより、手順を開始できます。どちらの場合でも、Solaris Cluster Upgrade Jobウィザードを使用して、デプロイの実行方法を指定します。
開始する前に
クラスタ・プロファイルをインポートします。
クラスタ・プロファイルのインポートの詳細は、XREFまたは詳細な手順を参照してください。
クラスタのアップグレードの手順
「Navigation」ペインで「Plan Management」を展開します。
「Profiles and Policies」セクションで「Update Profiles」をクリックします。
「Actions」ペインで「Oracle Solaris Upgrade Job」を選択します。Oracle Solaris Upgrade Jobウィザードが起動します。
アップグレード・ジョブの名前を入力します。
クラスタ・ターゲットをクリックして表示します。
1つ以上のクラスタを選択し、「Select/Add to Target List」をクリックします。
「Dual Partition Mode」を選択します。
アップグレードのタスクを完了できない場合、使用するポリシーを選択します。
インポートしたプロファイルを選択します。
ジョブのサマリーを確認し、「Finish」をクリックします。アップグレード・ジョブが発行されます。「jobs」ペインの「View Job Details」アイコンをクリックすると、ジョブの進捗を確認できます。
デプロイメント計画でクラスタ・プロファイルを使用し、次の操作を実行します。
Oracle Solaris Clusterソフトウェアのインストール
Oracle Solaris Clusterソフトウェアのアップグレード
プロファイルおよびデプロイメント計画では、事前アクション・スクリプトおよび事後アクション・スクリプトに依存して、更新プロセス中にクラスタ操作を一時停止したり構成情報を保存します。
次のクラスタ固有のプロファイルおよびスクリプトは、Enterprise Manager Ops Centerのローカル・コンテンツ・ソフトウェア・ライブラリにあります。Oracle Solaris Clusterソフトウェアが修正されると、Java.netサイトのOps Centerクラスタ・プロファイル・プロジェクトを介して新規プロファイルが使用可能になります。これらの新規プロファイルおよびスクリプトをダウンロードし、ローカル・コンテンツ・ライブラリにインポートします。これらのファイルの取得手順は、「クラスタ・プロファイルおよびスクリプトの取得」を参照してください。
Oracle Solaris Clusterソフトウェア・バージョン3.2u3をプロビジョニングするためのプロファイル
SPARC
sc-3.2u3-core-sparc
sc-3.2u3-manager-sparc
sc-3.2u3-agents-sparc
x86
sc-3.2u3-core-x86
sc-3.2u3-manager-x86
sc-3.2u3-agents-x86
バージョン3.2u3をバージョン3.3にアップグレードするためのプロファイル、またはOracle Solaris Clusterソフトウェア・バージョン3.3をプロビジョニングするためのプロファイル
SPARC
sc-3.3-core-sparc
sc-3.3-manager-sparc
sc-3.3-agents-sparc
x86
sc-3.3-core-x86
sc-3.3-manager-x86
sc-3.3-agents-x86
事前アクションおよび事後アクションのスクリプト
バージョン3.2または3.3をプロビジョニングするための事後アクション・スクリプト: SolarisCluster-Post.ksh
バージョン3.2を3.3にアップグレードするための事後アクション・スクリプト: SolarisCluster3.21109-Post
バージョン3.2を3.3にアップグレードするための事前アクション・スクリプト: SolarisCluster3.21109-Pre
Oracle Solaris Clusterソフトウェアの新規リリース用のプロファイルおよびスクリプトを取得するには、エンタープライズ・コントローラが実行されているシステムにこれらをダウンロードします。
注意: これらのファイルをダウンロード、転送、アップロードまたはインポートする場合、ファイル名を変更しないでください。手順全体を通して同じ名前を維持してください。 |
クラスタ・プロファイルおよびスクリプトの取得の手順
「Downloads」ボタンをクリックします。
必要なプロファイルのフォルダを選択します。
Oracle Solaris Clusterソフトウェア・バージョン3.2u3をプロビジョニングするには、「Version-3.2u3」フォルダを選択します。
バージョン3.2u3をバージョン3.3にアップグレードするには、「Version-3.3」フォルダを選択します。
Oracle Solaris Clusterソフトウェア・バージョン3.3をプロビジョニングするには、「Version-3.3」フォルダを選択します。
バージョン・フォルダで、必要なプラットフォーム(SPARCまたはx86)を選択します。
プラットフォーム・フォルダには、「Agents」、「Core」および「Manager」の3つのファイルが含まれます。アップグレードまたはプロビジョニングの操作を完了するには、これら3つのファイルすべてが必要です。
ブラウザ・ウィンドウの保存機能を使用して、ファイル名を維持しながら各ファイルを保存します。
プロジェクトのホームページに戻り、「Action-Scripts」フォルダを選択します。
コア・プロファイルを完了するスクリプトを選択します。
バージョン3.2u3をバージョン3.3にアップグレードするには、「Pre-Upgrade」および「Post-Upgrade」スクリプトを選択します。
バージョン3.2u3またはバージョン3.3にプロビジョニングするには、「Post-Provision」スクリプトを選択します。
「クラスタ・プロファイルおよびスクリプトのアップロード」に従ってプロファイルおよびスクリプトをアップロードします。
プロファイルおよびスクリプトが含まれるファイルは、ブラウザが実行されているシステムと同じシステム内に存在する必要があるとともに、同じディレクトリ内に存在する必要があります。この操作では、選択したディレクトリ内のファイルがすべてアップロードされます。
プロファイルおよびスクリプトを適切なシステムおよびディレクトリに移動します。
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Solaris/Linux OS Updates」ライブラリで、「Local Content」をクリックします。
「Actions」ペインで「Bulk Upload Packages and Patches」をクリックします。
「Distribution」をクリックし、これらのファイルに適用するディストリビューションを選択します。
「Upload from Directory」を選択します。
ディレクトリへのパスを指定するか、「Browse」をクリックして検索し、選択します。
ディレクトリとサブディレクトリのすべてのファイルがアップロードされます。
「Submit」をクリックします。
「クラスタ・プロファイルおよびスクリプトのインポート」に従ってプロファイルをEnterprise Manager Ops Centerにインポートします。
開始する前に
プロファイルをインポートするには、同じシステム上のブラウザを使用するか、ブラウザが実行されているシステムにプロファイルを転送します。
スクリプトをインポートするには、ファイルをエンタープライズ・コントローラのシステムに転送します。
注意: これらのファイルをダウンロード、転送、アップロードまたはインポートする場合、ファイル名を変更しないでください。手順全体を通して同じ名前を維持してください。 |
クラスタ・プロファイルのインポートの手順
「Navigation」ペインで「Plan Management」を展開します。
「Update Profiles」をクリックします。
「Import Profile」アイコンをクリックします。
プロファイルおよびスクリプトごとに、次を実行します。
ダウンロードしたファイルの名前を入力します。名前は変更しないでください。
「Import」をクリックします。
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Solaris/Linux OS Updates」を選択します。
「Local Content」を選択します。
「Upload Local Action」をクリックします。
プロファイルごとに、次を実行します。
「Plan Management」セクションに表示するプロファイルの名前を入力します。
プロファイルを使用するOSのディストリビューションを選択します。
プロファイルが含まれるファイルの名前を入力します。名前は変更しないでください。
「Upload」をクリックします。
スクリプトごとに、次を実行します。
アクション・タイプ、一致する親カテゴリ、およびOSディストリビューションを選択します。
スクリプトが含まれるファイルの名前を入力します。名前は変更しないでください。
「Upload」をクリックします。
プロファイルをプロビジョニングする場合、「プロビジョニング用のコア・プロファイルの編集」に従って、「Post-Provision」スクリプトを含めるコア・プロファイルを編集します。
クラスタをアップグレードする場合、インポート操作後にアップグレード・プロファイルにスクリプトが使用可能になるため、変更は必要ありません。
「Navigation」ペインで「Plan Management」を展開します。
「Update Profiles」をクリックします。
「OS Update Profiles」表で、コア・プロファイルを選択します。
「Edit Profile」アイコンをクリックします。
「Edit OS Update Profile」ウィンドウで、「Local」から「Post-actions」または「Pre-action」に移動します。
スクリプトを選択し、「Required」をクリックします。たとえば、プロビジョニング用のコア・プロファイルを編集するには、「Post-actions」に移動し、SolarisCluster-Post.kshを選択して「Required」をクリックします。これで、ファイルは「Profile Contents」セクションにリストされます。
「Saved as Named Profile」ボタンをクリックします。