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Oracle® Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Editionデプロイメント・プランニング・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72436-01
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14 仮想ディレクトリのデプロイ

仮想ディレクトリはDirectory Proxy Serverの拡張機能であり、複数のデータ・リポジトリから、リアルタイムに情報を集約します。この章では、Directory Server Enterprise Editionデプロイメントで仮想ディレクトリを使用する方法について説明します。

仮想ディレクトリのアーキテクチャの概念は、Oracle Directory Server Enterprise Editionリファレンスの第18章「Directory Proxy Serverの仮想化」に記載されています。仮想ディレクトリの設定手順は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』の第22章「Directory Proxy Serverの仮想化」に記載されています。

この章の内容は、次のとおりです。

14.1 仮想ディレクトリを使用するタイミング

ディレクトリ・サービスに次のいずれかの要件がある場合は、仮想ディレクトリ機能をデプロイできます。

14.2 一般的な仮想ディレクトリ・シナリオ

この項では、仮想ディレクトリで特定のビジネス要件に対応する方法を示す単純なシナリオについて説明します。複雑なサンプル・シナリオおよび仮想ディレクトリ構成の詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』サンプル仮想構成に関する説明を参照してください。

14.2.1 異なるデータ・ソースのユーザー・アイデンティティの結合

Example.comストアでは、ユーザー・データを格納するために3つの異なるデータ・リポジトリが使用されています。Example.comのDirectory Serverにユーザー・データの大部分が格納されています。ユーザー電子メール・アドレスはActive Directoryに格納され、HRデータはMySQLデータベースに格納されます。

Example.comには、すべてのユーザー・データの完全なビューを必要とするいくつかのクライアント・アプリケーションがあります。次の図は、仮想ディレクトリによって、ユーザーのアイデンティティの完全なビューがクライアント・アプリケーションにどのように提供されるかを示しています。

図14-1 複数リポジトリからの集約データの仮想ビュー

図14-1の説明が続きます
「図14-1 複数リポジトリからの集約データの仮想ビュー」の説明