| Oracle® Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Editionリファレンス 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72441-01 |
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Directory Proxy Serverは、それ自体の状態に関する監視情報を提供します。また、Directory Proxy Serverは、データソースを監視して、それらが稼働しているかどうか、および失敗した接続を検出するかどうかを判断します。データソースが失敗すると、Directory Proxy Serverは、新しいリクエストをデータソース・プール内の動作中のデータソースに切り換え、失敗したリクエストをこの新しいデータソースにリプレイすることができます。
この章では、Directory Proxy Serverでの監視の実装方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Directory Proxy Serverは、事前定義済の管理アラートのセットを生成します。1つ以上の事前定義済の管理アラートを選択して、アラート・イベントが発生したときに、特定の操作を実行するようDirectory Proxy Serverを構成することができます。
次のような操作を実行できます。
syslogエントリを作成する。USERの機能を使用してアラートがsyslogに送信されます。
電子メール・メッセージを送信する。
スクリプト・コマンドを実行する。
表24-1は、Directory Proxy Serverに事前定義済の管理アラートをリストしています。
表24-1 Directory Proxy Serverの管理アラート
| アラート・イベント | アラート・コード | 構成パラメータ |
|---|---|---|
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サーバーの起動 |
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正常なサーバー停止 |
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突然のサーバー停止 |
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構成のリロード |
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不正な構成による構成のリロードの失敗。ランタイム構成に影響はありません。 |
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不正な構成による構成のリロードの失敗。ランタイム構成が影響を受けている可能性があります。 |
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データソースは利用できません |
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データソースは利用できます |
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リスナーは利用できません |
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データソースのデータに一貫性がありません |
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リソースが制限を超過しています |
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警告リソースが制限を超過しています |
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Directory Proxy Serverの管理アラートの構成方法の詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』のDirectory Proxy Serverの管理アラートの構成に関する説明を参照してください。
Directory Proxy Serverは、継続的にデータソースを監視して、それらが稼働しているかどうか、および失敗した接続を検出するかどうかを判断します。この項では、Directory Proxy Serverによるデータソースの監視方法およびデータソースが失敗したときに実行される操作について説明します。
Directory Proxy Serverは、次のテストを実行してデータソースの状態を監視します。
Directory Proxy Serverとデータソース間のトラフィックのエラーをリッスンする
指定された間隔にデータソースからトラフィックがない場合、データソースに専用の接続を定期的に確立する
接続が閉じられるのを防ぎ、閉じられた接続を検出できるように、既存の各接続を各データソースにピングする
これらのテストについては、後続の各項で説明します。
このタイプの監視を構成すると、Directory Proxy Serverは、それ自身とデータソース間のトラフィックのエラーをリッスンします。Directory Proxy Serverでクライアント操作の失敗が検出されると、プロキシは、失敗に関連するデータソースをテストします。
このタイプの監視は、エラーが検出されるとDirectory Proxy Serverがエラーに反応するが、それ以外の場合では積極的にデータソースをテストしないため、事後監視と呼ばれます。
Directory Proxy Serverは、「定期的に専用の接続を確立してデータソースを監視する」および「確立した接続をテストしてデータソースを監視する」の項で説明されている監視を実行せずに、このタイプの事後監視のみを実行するように構成できます。事後監視のみを構成している場合、監視の完全性が低くなりますが、トラフィックは増加しません。
このタイプの監視を構成すると、Directory Proxy Serverは、指定された期間にデータソースに作成されたリクエストまたはデータソースからのレスポンスがない場合に、データソースに専用の接続を確立します。Directory Proxy Serverは、データソースに定期的に専用の接続を確立して、データソースが稼働しているかを監視します。
このタイプの監視は、Directory Proxy Serverが失敗の検出を待機してからデータソースをテストするわけではないため、エラーをリッスンしてデータソースを監視するよりも完全性が高くなります。ただし、このタイプの監視は、プロキシがデータソースへの既存の接続が稼働しているかをテストしないため、確立した接続をテストしてデータソースを監視するよりも完全性が低くなります。
このタイプの監視は、確立した接続をテストしてデータソースを監視する機能に追加して使用できます。
このタイプの監視を構成すると、Directory Proxy Serverは、一定の間隔で各データソースに対する各接続をテストします。これにより、プロキシは、非アクティブのために接続が切断されることを防ぎ、閉じられた接続を検出します。
このタイプの監視は、定期的に専用の接続を確立してデータソースを監視する機能に追加して使用できます。
Directory Proxy Serverは、次のシナリオで接続をテストするように構成できます。
プールされた接続が一定期間使用されていない
永続検索の接続が一定期間有効でない
クライアントとDirectory Proxy Serverの間の接続がトンネリング・モードを利用している
確立した接続のテストは、システム・リソースを消費しますが、接続に対するセキュリティが強固になります。Active Directory製品は無効な接続を閉じるため、Active Directory製品を使用する場合は、この方法の監視を使用する必要があります。
Directory Proxy Serverは、確立した接続をテストするために、次のパラメータを使用して検索リクエストを発行します。
検索ベースのDN
接続タイムアウト
検索タイムアウト
検索フィルタ
接続が切断されていることが検出されると、Directory Proxy Serverは、指定された間隔で接続をポーリングし、そのリカバリを検出します。この間隔は、down-monitoring-intervalプロパティを設定して構成できます。詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』の確立した接続をテストしてデータソースを監視する方法に関する説明を参照してください。
Directory Proxy Serverは、検索フィルタを使用してデータソースを監視します。データソースがフィルタの基準を満たしている結果を返す場合、データソースは稼働しているとみなされます。
Directory Proxy Serverが接続に対するエラーを検出すると、プロキシは接続を閉じて、すぐに接続を再確立しようとします。プロキシが接続を再確立できる場合、データソースは稼働しているとみなされます。プロキシが接続を再確立できない場合、データソースには、利用できないことを示すフラグが設定されます。Directory Proxy Serverは、データソースへのリクエストの配布を停止し、データソースへのその他すべての接続を閉じます。
失敗した接続または失敗したデータソースが原因でリクエストが失敗した場合、Directory Proxy Serverは、別の接続に対するリクエストを同じデータソースにリプレイするか、別のデータソースにリクエストをリプレイします。リクエストが別のデータソースにリプレイされた場合、ロード・バランシング・アルゴリズムは、使用するデータソースを決定します。
Directory Proxy Serverがリクエストをリプレイできるデータソースがない場合、プロキシはクライアントにエラーを返します。
リクエストをリプレイすると、その失敗をクライアントに対して透過的にすることができます。リクエストは、次の操作でリプレイされます。
検索
バインド
比較
Directory Proxy Serverでは、接続の失敗が発生する前に操作が実行されたかどうかを確認することができないため、リクエストは書込み操作に対してリプレイされません。
データソースが、利用できなくなった後にリカバリされた場合、Directory Proxy Serverは、データソースを候補データソースのリストに返します。他の候補データソースが実行していた操作は、ロード・バランシング・アルゴリズムに従って、このデータソースを含めるように再配布されます。
失敗したデータソースがリカバリすると、Directory Proxy Serverは、データソースとそのクライアントの間のトラフィックを再度監視しはじめます。
Directory Proxy Serverは、Java仮想マシン(JVM)内部で実行され、JVMのメモリーに依存します。Directory Proxy Serverが正しく実行されていることを確認するには、そのメモリー消費量を監視する必要があります。Directory Proxy Serverのメモリー消費量の監視方法の詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』のJVMを使用してDirectory Proxy Serverについて監視されたデータを取得する方法に関する説明を参照してください。
Directory Proxy Serverの情報の監視は、cn=monitorエントリの下で提供されます。cn=monitorエントリは、メモリー内データベースで、ローカルのDirectory Proxy Serverによって管理されます。
Directory Proxy Serverの監視で最良の結果を得るには、ベース範囲を使用してcn=monitorエントリを検索します。検索のbaseDNを一緒に指定した場合、ベース範囲では、baseDNで指定されたレベルのみ(その子エントリを含まない)を調べます。ベース範囲は、-s baseオプションを使用して指定します。次に例を示します。
$ ldapsearch -h HOSTNAME -p LDAP_PORT -D"cn=proxy manager" -w PROXY_MANAGER_PASSWORD -s base -b "cn=monitor" "(objectclass=*)" version: 1 dn: cn=monitor objectClass: top objectClass: extensibleObject cn: monitor
Directory Proxy Serverの監視の詳細は、次の項を参照してください。
『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』のDirectory Proxy Serverの監視されたデータを取得する方法に関する説明も参照してください。
cn=monitorエントリの簡略化されたレイアウトこの項では、cn=monitorエントリの簡略化されたレイアウトについて説明します。cn=monitorエントリの詳細なレイアウトおよびcn=monitorの下のすべてのエントリおよび属性の説明は、「cn=monitorエントリの詳細なレイアウト」を参照してください。
cn=monitor
|
+-- cn=Product (Installed Product)
|
+-- cn=ProductName
|
+-- cn=Operating System
+-- cn=Instance (Application System)
|
+-- cn=InstanceId
|
+-- cn=Service
+-- cn=Add
+-- cn=Delete
+-- cn=Modify
+-- cn=ModifyDN
+-- cn=Search
+-- cn=Compare
+-- cn=Bind
+-- cn=Resource (System Resource)
+-- cn=Work Queue
+-- cn=Worker Thread
+-- cn=worker_thread_name
+-- cn=Search Thread
+-- cn=search_thread_name
+-- cn=Monitor Thread
+-- cn=monitor_thread_name
+-- cn=Connection Handler Thread
+-- cn=connection_handler_thread_name
+-- cn=SAP (Service Access Point)
+-- cn=LDAP
+-- cn=LDAPS
+-- cn=RSAP (Remote SAP)
+-- cn=LDAP Server servername
+-- cn=LDAPS Server servername
+-- cn=RDBM Server servername
+-- cn=Component (Logical Component)
+-- cn=DataSource Pool
+-- cn=poolname
+-- cn=Proportional Load Balancing
+-- cn=Add
+-- cn=Search
+-- cn=Delete
+-- cn=Compare
+-- cn=Modify
+-- cn=ModifyDN
+-- cn=Bind
+-- cn=Saturation Load Balancing
+-- cn=Affinity Load Balancing
+-- cn=Failover Load Balancing
+-- cn=Fastest-Server Load Balancing
+-- cn=Adaptive-Failover Load Balancing
+-- cn=JVM
+-- cn=DB System
+-- cn=DB Service
監視されている各要素には、操作のステータスが含まれています。表24-2は、監視された情報のステータスを示しています。
cn=monitorエントリの下の各エントリの説明cn=monitorサブツリーの各エントリの詳細は、次の項を参照してください。
cn=Productcn=Productエントリは、インストールされているファイルのセットを特定します。インストールされている製品は、エントリcn=ProductNameによって特定されます。
cn=Productには、次のグループの属性が含まれています。
versionは、メジャー・リリース、マイナー・リリースおよび必要に応じてマイクロ・リリース(たとえば、6.1)を含むフル・リリース番号を特定します。
buildNumberは、ビルド番号の構文を特定します。
patchIdは、製品のパッチを特定します。この属性は空にしても構いません。
操作のステータスおよび利用可能なステータスを提供します。
パフォーマンスと使用状況などの統計メトリックのセットを提供します。
cn=Operating Systemcn=Operating Systemエントリは、製品パッケージがインストールされているオペレーティング・システムを特定します。このエントリには、次の監視DNが含まれています。
cn=Operating System, cn=ProductName, cn=Product, cn=monitor
cn=Operating Systemには、次のグループの属性が含まれています。
operatingSystemNameは、SunOSなどのオペレーティング・システムの名前を特定します。
operatingSystemVersionは、5.10などのオペレーティング・システムのリリースを特定します。
操作のステータスおよび利用可能なステータスを提供します。
パフォーマンスと使用状況などの統計メトリックのセットを提供します。
cn=Instancecn=Instanceエントリは、インストールされている製品のインスタンスを特定します。製品の2つの以上のインスタンスが1つのデータソースに存在します。各インスタンスは、インスタンスID(instanceId=host:instance-path)で特定されます。
cn=Instanceエントリには、次の監視DNが含まれています。
cn=InstanceId, cn=Instance, cn=Operating System, cn=ProductName, cn=Product, cn=monitor
cn=Operating Systemには、次のグループの属性が含まれています。
構成属性値を提供します。
operationalStatusは、値0、2、8、9および10を使用して要素の状態を特定します。値の詳細は、表24-2を参照してください。
パフォーマンスと使用状況などの統計メトリックのセットを提供します。
cn=Servicecn=Serviceエントリは、Directory Proxy ServerのインスタンスのLDAP操作またはサービスに関する情報を特定します。
LDAP操作は、add、delete、modify、modifyDN、search、compareおよびbindです。各LDAP操作は、cn=Serviceの下に特定の監視エントリがあります。たとえば、追加操作には次のDNがあります。
cn=add, cn=Service, cn=InstanceId, cn=Instance, cn=Operating System, cn=ProductName, cn=Product, cn=monitor
cn=Serviceの下のエントリには、次のグループの属性が含まれる場合があります。
構成属性値を提供します。
操作のステータスおよび利用可能なステータスを提供します。
totalは、Directory Proxy Serverのこのインスタンスが受け取った操作の番号を特定します。
succeededは、Directory Proxy Serverのこのインスタンスで成功した操作の番号を特定します。
failedは、Directory Proxy Serverのこのインスタンスで失敗した操作の番号を特定します。
abandonnedは、Directory Proxy Serverのこのインスタンスが中断した操作の番号を特定します。
cn=SAPサービス・アクセス・ポイント(SAP)は、サービスへのアクセス方法に関する情報を提供します。cn=SAPエントリには、次の監視DNが含まれています。
cn=listenerThread, cn=SAP, cn=instanceId, cn=Instance, cn=OperatingSystem, cn=Product, cn=monitor
cn=SAPの下のエントリには、次のグループの属性が含まれる場合があります。
nameは、LDAPまたはLDAPSのいずれかのSAP名を特定します。
isSecureは、LDAPSが使用されているかどうかを特定します。値がTRUEの場合、LDAPSが使用されています。
hostは、現在のデータソースのホスト名を特定します。
portは、Directory Proxy Serverのこのインスタンスにアクセスするポート番号を特定します。
enabledは、SAPが有効化されているかどうかを特定します。
operationalStatusは、SAPのステータスを特定します。値が2またはOKの場合、SAPは完全に動作しています。
statusDescriptionは、詳細なステータスを説明します。
startTimeは、SAPが起動した日付と時間を特定します。
stopTimeは、SAPが停止した日付と時間を特定します。
stopExceptionは、停止操作が失敗した場合に、エラーの詳細を説明します。この属性が空の場合、エラーは発生していません。
acceptedConnectionsは、受け入れたTCP接続の数を特定します。すべてのLDAP操作にカウンタが1つ存在します。このカウンタは、サービスを認識しません。
refusedConnectionsは、拒否されたTCP接続の数を特定します。
currentConnectionsは、エントリが取得された時点で確立されているクライアント接続の数を特定します。
cn=RSAPcn=RSAPエントリは、リモート・サービスのタイプを特定します。リモートSAPは、次のいずれかのタイプを指定できます。
Oracle Directory ServerまたはMicrosoft ADAMのようなディレクトリ・サービスにアクセスするLDAP
Oracle DatabaseのようなRDBMシステムにアクセスするODBC
LDAPリモートSAPのcn=RSAPエントリには、次のいずれかの監視DNを使用できます。
cn=LDAP servername, cn=RSAP, cn=instanceId, cn=Instance, cn=OperatingSystem, cn=Product, cn=monitor cn=LDAPS servername, cn=RSAP, cn=instanceId, cn=Instance, cn=OperatingSystem, cn=Product, cn=monitor
cn=RSAPの下のエントリには、次のグループの属性が含まれる場合があります。
nameは、LDAPまたはLDAPSのいずれかのSAP名を特定します。
isSecureは、LDAPSが使用されているかどうかを特定します。値がTRUEの場合、LDAPSが使用されています。
hostは、ホスト・サーバーのホスト名を特定します。
portは、Directory Proxy Serverのこのインスタンスにアクセスするポート番号を特定します。
operationalStatusは、値2、4、12および13を使用して要素の状態を特定します。これらの値の詳細は、表24-2を参照してください。
statusDescriptionは、状態の詳細を説明します。
startedは、RSAPが起動しているかどうかを特定します。
readOnlyは、これが読込み専用モードかどうかを特定します。
totalConnectionsは、確立されている接続を含む接続の合計数を特定します。
totalAvailableConnectionsは、バインド、読込みおよび書込み操作に利用できる接続の合計数を特定します。値0は、データソースへのアクセスが混雑していることを意味します。
次の属性は、バインド接続で指定されますが、読込み接続および書込み接続でも指定される場合があります。
totalBindConnectionsは、バインド操作で確立されている接続の数を特定します。すべての接続は、バインド接続のプール内に格納されます。
availableBindConnectionsは、プール内の空いているバインド接続の数を特定します。
bindConnectionsRequestedは、プールから空いているバインド接続を取得するリクエストの数を特定します。
bindConnectionsProvidedは、リクエストに応じて提供されるバインド接続の数を特定します。
bindConnectionsRefusedは、(待機の後であっても)プールが空であるか、またはリモート・データソースが停止しているために拒否されているリクエストの数を特定します。
bindConnectionsWaitsRequiredは、バインド接続が解放されるのを待機している間、待機状態でブロックされているリクエストの数を特定します。
bindConnectionsReturnedValidは、解放されている接続の数を特定します。
bindConnectionsReturnedInvalidは、無効として解放されている接続の数を特定します。エラーが発生すると、接続は無効とされます。
次の属性はバインド接続に指定されますが、追加、変更、DN変更、削除、比較および検索接続で指定される場合もあります。
bindResponseTimeInMicroSecは、最速のサーバー・ロード・バランシング・アルゴリズムによって使用されるバインド操作の現在のサーバー平均レスポンス時間を特定します。
cn=Componentcn=Componentエントリは、サービスを使用してアクセスしているソフトウェアの部分を特定します。次の部分のソフトウェアは、cn=Componentエントリによって特定されます。
ロード・バランシング・アルゴリズム
接続クラス
データ・ビュー
すべてのデータソースの比例ロード・バランシング・アルゴリズムのcn=Componentエントリには、次の監視DNが含まれています。
cn=ProportionalLB, cn=DataSourcePool poolname, cn=Component, cn=instanceId, cn=Instance, cn=OperatingSystem, cn=Product, cn=monitor
比例ロード・バランシング・アルゴリズムのcn=Componentエントリには、すべてのデータソースに対して次のグループの属性が含まれています。
classNameは、クラスの名前を提供します。
enabledは、リモートSAPの状態を特定します。値がTRUEの場合、ロード・バランシング・アルゴリズムは有効です。
totalBindConnectionsProvidedは、バインド操作に提供される接続の合計数を特定します。
totalBindConnectionsRefusedは、バインド操作で拒否された接続の数を特定します。
接続は、次いずれかの理由で拒否される場合があります。
データソースのプールが空である。
プールのすべてのデータソースが停止している。
ロード・バランシング・アルゴリズムが選択したデータソースに、リモート・サービスに達することができる接続がない。
totalAddConnectionsProvidedは、totalBindConnectionsProvidedを参照します。
totalAddConnectionsRefusedは、totalBindConnectionsRefusedを参照します。
totalCompareConnectionsProvidedは、totalBindConnectionsProvidedを参照します。
totalCompareConnectionsRefusedは、totalBindConnectionsRefusedを参照します。
totalDeleteConnectionsProvidedは、totalBindConnectionsProvidedを参照します。
totalDeleteConnectionsRefusedは、totalBindConnectionsRefusedを参照します。
totalModifyConnectionsProvidedは、totalBindConnectionsProvidedを参照します
totalModifyConnectionsRefusedは、totalBindConnectionsRefusedを参照します。
totalModifyDNConnectionsProvidedは、totalBindConnectionsProvidedを参照します。
totalModifyDNConnectionsRefusedは、totalBindConnectionsRefusedを参照します。
totalCompareConnectionsProvidedは、totalBindConnectionsProvidedを参照します。
totalCompareConnectionsRefusedは、totalBindConnectionsRefusedを参照します。
各データソースの比例ロード・バランシング・アルゴリズムのcn=Componentエントリには、次の監視DNが含まれています。
cn=Add, cn=servername, cn=Proportional LB, cn=DataSource Pool poolname, cn=Component, cn=instanceId, cn=Instance, cn=OperatingSystem, cn=Product, cn=monitor
削除、変更、変更DN、検索、比較およびバインド操作には、同様の監視DNがあります。
比例ロード・バランシング・アルゴリズムのcn=Componentエントリには、各データソースに対して次のグループの属性が含まれています。
構成属性値を提供します。
operationalStatusは、値2および5を使用して要素の状態を特定します。これらの値の詳細は、表24-2を参照してください。
statusDescriptionは、詳細なステータスを説明します。
providedConnectionsは、操作のデータソースにアクセスするために提供される接続の数を特定します。
providedPercentageは、操作のデータソースにアクセスするために提供される接続の割合を特定します。
refusedConnectionsは、データソースに対する接続の取得が拒否されたリクエストの数を特定します。
refusedPercentageは、拒否されたリクエストの割合を特定します。
cn=JVMcn=JVMエントリは、Directory Proxy Serverのインスタンスを実行するために使用されているJVMを特定します。cn=JVMエントリには、次の監視DNが含まれています。
cn=JVM, cn=instanceId, cn=Instance, cn=DPS60, cn=Product, cn=monitor
cn=JVMの下のエントリには、次のグループの属性が含めることができます。
versionは、Directory Proxy Serverのインスタンスを実行するために使用されているJVMのバージョンを特定します。
JVMInstallationは、JVMインストールの場所を特定します。
operationalStatusは、値2および5を使用して要素の状態を特定します。これらの値の詳細は、表24-2を参照してください。
statusDescriptionは、詳細なステータスを説明します。
totalJVMMemoryは、実行するJVMに割り当てられたメモリの合計量を特定します。
maxJVMMemoryは、JVMメモリの最大容量を特定します。
freeJVMMemoryは、メモリの空き容量を特定します。
realFreeJVMMemoryは、使用できるJVMの空き容量を特定します。
JVMMemoryLowLevelCountは、JVMのメモリの状態が緑からオレンジに変わる回数を提供します。
JVMMemoryVeryLowLevelCountは、JVMのメモリの状態がオレンジから赤に変わる回数を提供します。
availableCPUは、利用できるCPU容量を特定します。
cn=Resourcecn=Resourceエントリは、ソフトウェアが使用しているリソースのセットを特定します。リソースには、バッファ、ファイル説明およびハード・ディスクなどが含まれます。
次の要素は、cn=Resourceエントリによって特定されます。
接続ハンドラ・スレッドは、受信リクエストをデコードします。接続ハンドラは、LDAPまたはLDAPSプロトコル指向です。リクエストが完全にデコードされると、リクエストは作業キューに配置されます。
接続ハンドラ・スレッドのcn=Resourceエントリには、次の監視DNがあります。
cn=connection_handler_thread_name, cn=Connection Handler Thread, cn=Resource, cn=instanceId, cn=Instance, cn=DPS60, cn=Product, cn=monitor
接続ハンドラ・スレッドのcn=Resourceエントリの下のエントリには、次のグループの属性が含まれます。
threadIDは、一意のスレッドID番号を提供します。
threadStackは、スレッド・スタックの情報を提供します。
operationalStatusは、要素のステータスを特定します。値2は、要素が完全に動作していることを示します。
startTimeは、スレッドが起動した日付と時間を特定します。
startedは、スレッドが起動しているかどうかを特定します。
runningは、スレッドが起動状態であるかどうかを特定します。
statusDescriptionは、詳細なステータスを説明します。
次の統計を収集できます。
cn=ByteBufferPoolの下のバイト・バッファ・プール統計
numTries
numHits
numMissesEmpty
numMissesSize
numReleases
availableStandardBuffers
availableOversizedBuffers
cn=StringBufferPoolの下の文字列バッファ・プール統計
numTries
numHits
numMisses
numReleases
availableBuffers
cn=VectorPoolのベクトル・プール統計
numTries
numHits
numMisses
numReleases
availableBuffers
クライアントからの受信リクエストは、接続ハンドラ・スレッドによって作業キューに格納されます。次にリクエストは、ワーカー・スレッドによって処理されます。作業キューのcn=Resourceエントリには、次の監視DNがあります。
cn=Work Queue, cn=Resource, cn=instanceId, cn=Instance, cn=DPS60, cn=Product, cn=monitor
作業キューのcn=Resourceエントリの下のエントリには、次のグループの属性が含まれます。
maxNormalPriorityPeakは、キューに配置できる標準優先度のリクエストの最大数を特定します。このしきい値に達すると、接続ハンドラは一時停止します。
maxHighPriorityPeakは、キューに配置できる高優先度のリクエストの最大数を特定します。このしきい値に達すると、接続ハンドラは一時停止します。
curNormalPriorityInQueueは、キューに現在の標準優先度のリクエストを提供します。
curHighPriorityInQueueは、キューに現在の高優先度のリクエストを提供します。
operationalStatusは、値2および4を使用して要素の状態を特定します。これらの値の詳細は、表24-2を参照してください。
statusDescriptionは、詳細なステータスを説明します。
numNormalPriorityPutsは、接続ハンドラ・スレッドによってキューに配置される標準優先度のリクエストの数を特定します。
numNormalPriorityGetsは、ワーカー・スレッドによってキューから取得される標準優先度のリクエストの数を特定します。
numHighPriorityPutsは、接続ハンドラ・スレッドによってキューに配置される高優先度のリクエストの数を特定します。
numHighPriorityGetsは、ワーカー・スレッドによってキューから取得される高優先度のリクエストの数を特定します。
numAbandonRequestsは、破棄されるリクエストの数を特定します。
numAbandonSuccessesは、キューに存在しているときに破棄されるリクエストの数を特定します。
ワーカー・スレッドは、作業キューからのリクエストを処理します。
ワーカー・スレッドのcn=Resourceエントリには、次の監視DNがあります。
cn=Worker Thread, cn=Resource, cn=<instanceId>, cn=Instance, cn=DPS, cn=Product, cn=monitor
このエントリには、すべてのワーカー・スレッドに関する一般的な情報が含まれています。属性のリストは次のとおりです。
busyThreadsは、エントリが取得されるときのビジー・ワーカー・スレッドの数を特定します。
idleThreadsは、エントリが取得されるときのアイドル・ワーカー・スレッドの数を特定します。
ワーカー・スレッドのcn=Worker Threadエントリの下のエントリには、「接続ハンドラ・スレッド」で説明されている属性のグループと同じグループが含まれており、これらの属性は次のとおりです。
operationsProcessedは、ワーカー・スレッドによって処理される操作の数を特定します。
exceptionsCaughtは、操作の処理中に発生する例外の数を特定します。
複数のデータ・ビューで検索を実行する場合、パラレル検索スレッドを使用できます。検索スレッドのcn=Resourceエントリには、次の監視DNがあります。
cn=search_thread_name, cn=Search Thread, cn=Resource, cn=instanceId, cn=Instance, cn=DPS60, cn=Product, cn=monitor
検索スレッドのcn=Resourceエントリの下のエントリには、「接続ハンドラ・スレッド」で説明されている属性のグループと同じグループが含まれています。
監視スレッドは、リモート・データソースの可用性をチェックします。リモート・データソースは、監視スレッドがリモート・データソースに1つの接続を作成できる場合、利用可能であるとみなされます。監視スレッドのcn=Resourceエントリには、次の監視DNがあります。
cn=monitor_thread_name, cn=Monitor Thread, cn=Resource, cn=instanceId, cn=Instance, cn=DPS60, cn=Product, cn=monitor
検索スレッドのcn=Resourceエントリの下のエントリには、「接続ハンドラ・スレッド」で説明されている属性のグループと同じグループが含まれており、この属性のグループは次のとおりです。
backendServerは、監視されているリモート・データソースの名前を特定します。
checkIntervalは、2回のチェックの間の間隔(単位: 秒)を特定します。
additionalCheckTypeは、追加のチェックを指定します。次の値を使用できます。
1 (追加のチェックなし)
2 (データソースへのバインド接続を作成する)
3 (データソースへの読込み接続を作成する)
serverAvailableは、リモート・データソースの状態を特定します。リモート・データソースが稼働している場合、値はtrueです。
totalChecksは、チェックの合計数を特定します。
availabilityChecksFailedは、失敗した可用性チェックの数を指定します。リモート・データソースが稼働中の場合、可用性チェックは成功します。
additionalChecksFailedは、失敗した追加のチェックの数を指定します。
cn=monitorエントリの詳細なレイアウトこの項では、cn=monitorサブツリーの詳細なレイアウトについて説明します。
cn=monitor
|
+-- cn=Product (Installed Product)
|
+-- cn=ProductName
|| setting:
|| - version
|| - buildNumber
|| - patchId
+-- cn=Operating System
|| setting:
|| - operatingSystemName
|| - operatingSystemVersion
|| state:
|| - (empty)
|| statisitics:
|| - (empty)
+-- cn=Instance (Application System)
|
+-- cn=InstanceId (= host:port:instanceDir)
|
+-- cn=Service
+-- cn=Add
|| statistics:
|| - total
|| - succeeded
|| - failed
|| - abandonned (?)
+-- cn=Search
|| (same as Add operation above)
+-- cn=Delete
+-- cn=Compare
+-- cn=Modify
+-- cn=ModifyDN
+-- cn=Bind
+-- cn=SAP (Service Access Point)
+-- cn=listenerThread
|| settings:
|| - name
|| - isSecure
|| - host (?)
|| - port (?)
|| state:
|| - enabled
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| - startTime
|| - stopTime
|| - stopException
|| statistics:
|| - acceptedConnections
|| - refusedConnections
|| - currentConnections
+-- cn=listenerThread
|| (same as above)
+-- cn=RSAP (Remote SAP)
+-- cn=LDAP Server servername
|| settings:
|| - name
|| - isSecure
|| - host (?)
|| - port (?)
|| state:
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| - started
|| - readOnly
|| statistics:
|| - totalConnections
|| - totalAvailableConnections
|| - totalBindConnections
|| - availableBindConnections
|| - bindConnectionsRequested
|| - bindConnectionsProvided
|| - bindConnectionsRefused
|| - bindConnectionsWaitsRequired
|| - bindConnectionsReturnedValid
|| - bindConnectionsReturnedInvalid
|| - (idem for readConnections)
|| - (idem for writeConnections)
+-- cn=LDAPS Server servername
|| (same as LDAP Server above)
+-- cn=RDBM Server servername
|| settings:
|| - TBC
|| state:
|| - TBC
|| statistics:
|| - TBC
+-- cn=Component (Logical Component)
+-- cn=DataSource Pool poolname
+-- cn=Proportional LB
|| settings:
|| - classname
|| state:
|| - enabled
|| statistics:
|| - totalBindConnectionsProvided
|| - totalBindConnectionsRefused
|| - totalAddConnectionsProvided
|| - totalAddConnectionsRefused
|| - totalCompareConnectionsProvided
|| - totalCompareConnectionsRefused
|| - totalDeleteConnectionsProvided
|| - totalDeleteConnectionsRefused
|| - totalModifyConnectionsProvided
|| - totalModifyConnectionsRefused
|| - totalModifyDNConnectionsProvided
|| - totalModifyDNConnectionsRefused
|| - totalCompareConnectionsProvided
|| - totalCompareConnectionsRefused
+-- cn=Add
|| settings:
|| - (empty)
|| status:
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| statistics:
|| - providedConnections
|| - providedPercentage
|| - refusedConnections
|| - refusedPercentage
+-- cn=Search
|| (same as Add operation above)
+-- cn=Delete
+-- cn=Compare
+-- cn=Modify
+-- cn=ModifyDN
+-- cn=Bind
+-- cn=Saturation LB
|| (same as Proportional LB)
+-- cn=Affinity LB
|| (same as Proportional LB)
+-- cn=Failover LB
|| (same as Proportional LB)
+-- cn=Fastest-Server LB
|| (same as Proportional LB)
+-- cn=Adaptive-Failover LB
|| (same as Proportional LB)
+-- cn=JVM
|| settings:
|| - version
|| - jvmInstallation
|| state:
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| statistics:
|| - totalJVMMemory
|| - maxJVMMemory
|| - freeJVMMemory
|| - realFreeJVMMemory
|| - JVMMemoryLowLevelCount
|| - JVMMemoryVeryLowLevelCount
|| - availableCPU
+-- cn=Resource (System Resource)
+-- cn=Worker Thread
||statistics
||- busyThreads
||- idleThreads
+-- cn=worker_thread_name
|| settings:
|| - threadID
|| - threadStack
|| state:
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| - startTime
|| - started
|| - running
|| statistics:
|| - operationsProcessed
|| - exceptionsCaught
+-- cn=Byte Buffer Pool
|| statistics:
|| - numTries
|| - numHits
|| - numMissesEmptyPool
|| - numMissesBufferSize
|| - numReleases
|| - availableStandardBuffers
|| - availableOversizedBuffers
+-- cn=String Buffer Pool
|| statistics:
|| - numTries
|| - numHits
|| - numMisses
|| - numReleases
|| - availableBuffers
+-- cn=Vector Pool
|| statistics:
|| - numTries
|| - numHits
|| - numMisses
|| - numReleases
|| - availableVectors
+-- cn=Search Thread
+-- cn=search_thread_name
|| settings:
||
|| state:
|| - operationalStatus
|| - startTime
|| - stopTime
|| statistics:
||
+-- cn=Byte Buffer Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=String Buffer Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=vector Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=Monitor Thread
+-- cn=monitor_thread_name
|| settings:
|| - started
|| - running
|| - startTime
|| - threadID
|| - threadStack
|| - backendServer
|| - checkInterval
|| - additionalCheckType
|| state:
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| - serverAvailable
|| statistics:
|| - totalChecks
|| - availabilityChecksFailed
|| - additionalChecksFailed
+-- cn=Byte Buffer Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=String Buffer Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=vector Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=Connection Handler Thread
+-- cn=connection_handler_thread_name
|| settings:
|| - threadID
|| - threadStack
|| state:
|| - operationalStatus
|| - startTime
|| - started
|| - running
|| - statusDescription
|| statistics:
|| - (empty)
+-- cn=Byte Buffer Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=String Buffer Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=Vector Pool
|| (see Worker Thread)
+-- cn=Work Queue
|| settings:
|| - maxNormalPriorityPeak
|| - maxHighPriorityPeak
|| - operationalStatus
|| - statusDescription
|| state:
|| - curNormalPriorityInQueue
|| - curHighPriorityInQueue
|| statistics:
|| - numNormalPriorityPuts
|| - numNormalPriorityGets
|| - numHighPriorityPuts
|| - numHighPriorityGets
|| - numAbandonRequests
|| - numAbandonSuccesses
+-- cn=DB System
+-- cn=DB Service