Oracle® Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Editionリファレンス 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72441-01 |
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Directory Serverの監視の詳細は、次の項を参照してください。
次の方法で、Directory Serverを監視できます。
Directory Service Control Center (DSCC)を使用して、Directory Serverインスタンスの現在のアクティビティを監視できます。
DSCCは一般的なサーバー情報を提供し、これにはリソースのサマリー、現在のリソース使用状況、接続ステータスおよびグローバル・データベースのキャッシュ情報が含まれます。これは、一般的なデータベース情報(データベース・タイプ、ステータスおよびエントリ・キャッシュの統計など)も提供しますキャッシュ情報およびデータベース内の各索引ファイルに関連する情報も、提供されます。
dsconf
コマンドを使用して、ロギングを構成し、Directory Serverのレプリケーション・ステータスを監視できます。ロギングの構成方法の詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』のDirectory Serverのログの構成に関する説明を参照してください。dsconf
コマンドを監視に使用する方法の詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』のコマンドラインの使用によるレプリケーション・ステータスの取得に関する説明を参照してください。
ldapsearch
コマンドを使用して、Directory Serverインスタンスの現在のアクティビティの情報に関するcn=monitor
エントリを検索できます。cn=monitor
の詳細は、「Directory Server監視属性」を参照してください。
Directory Server Resource Kitによって、logconvと呼ばれるログ・アナライザ・ツールが提供されます。
logconv
ツールは、使用状況統計を抽出し、アクセス・ログにおける重要なイベントの発生をカウントします。
Directory Serverは、SNMPを介して管理情報を公開します。
Directory Serverは、dsTable
およびRFC 2605 (http://www.ietf.org/rfc/rfc2605.txt
)によって定義されたDirectory Server Monitoring MIBのdsApplIfOpsTable
を実装しています。dsIntTable
は実装していません。
またDirectory Serverは、RFC 2788 (http://www.ietf.org/rfc/rfc2788.txt
)によって定義されたNetwork Services Monitoring MIBも実装しています。
Directory ServerのSNMPサポートには、次の制限事項があります。
SNMPサポートの対象は監視のみで、SNMP管理はサポートされません。
SNMPトラップは実装されていません。
この項の後半では、監視アプリケーションからDirectory Serverまで、およびその逆方向の情報フローに関して、特にSNMPを使用する場合について説明しています。
この監視フレームワークはDSCCエージェント内に含まれ、これはDirectory Serverとともにインストールされています。図6-1に、監視フレームワークを示します。
Directory Serverの監視へのSNMPサポートは、DSCCエージェントによって管理されます。
図6-2は、DSCCエージェントを介した、Directory Serverに関するSNMP情報フローを示しています。
Directory ServerのSNMP情報フローは、次のようになっています。
ネットワーク管理ステーションはGETメッセージをSNMPエージェントに送信し、これはデフォルトではポート3996
を使用します。
SNMPエージェントは、Directory Server宛のあらゆるリクエストをDSCCエージェントに転送します。
Directory Serverは、DSCCエージェントにSNMP情報を定期的にプッシュします。
DSCCエージェントは、レスポンスをSNMPエージェント経由でリレーして、ネットワーク管理ステーションのSNMPクライアントに戻します。次にネットワーク管理ステーションは、ネットワーク管理アプリケーションを介してデータを表示します。
サーバー・ステータス、レプリケーション・ステータス、リソース使用状況およびその他の監視情報は、DSCCを介して利用可能です。
または、次のエントリに関して検索操作を実行することによって、任意のLDAPクライアントからDirectory Serverの現在のアクティビティを監視できます。
cn=monitor
cn=monitor, cn=ldbm database, cn=plugins, cn=config
cn=monitor,cn=
dbName,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config
dbNameは、監視するサフィックスのデータベース名です。cn=monitor
エントリは、デフォルトで、匿名でバインドされているクライアントを含めて誰でも読取り可能であることに注意してください(各接続の情報を除く)。
cn=monitor
エントリは、extensibleObject
オブジェクト・クラスのインスタンスです。サーバーによって考慮されるcn=monitor
構成属性に関して、top
オブジェクト・クラスに加えてこのオブジェクト・クラスが、このエントリで表示されます。この項では、cn=monitor
読取り専用属性を示します。
読取り専用の監視情報は、cn=monitor
エントリの配下に格納されています。
ユーザーが管理ユーザーとして認証される場合にのみ、オープン接続のリストが返されます。リストは次の形式で示されます。
connection=31:20010201164808Z:45:45::
name="DirAdminDN" content="cn=admin,cn=Administrators,cn=config"
:LDAP
31
は、接続を処理するサーバーによって使用されるファイル記述子の数です。
20010201164808Z
は、接続がオープンされた日付です。
45
は、受信された操作数です。
45
は、完了した操作数です。
name="DirAdminDN" content="cn=admin,cn=Administrators,cn=config"
は、バインドDNです。
スレッドによる処理を待機しているリクエストの数。サーバーによって受信された各リクエストは、受け入れられた後、スレッドによって処理可能となるまでキューに置かれます。キューのバックログは、常に小さいサイズ(0
または0
に近いもの)である必要があります。キューのバックログが大きい場合、nsslapd-threadnumber
属性を使用して、サーバーで利用可能なスレッド数を増加します。
サーバー上で現在実行されている、永続検索数。コマンドdsconf set-server-prop max-psearch-count:
number
を使用して、サーバーに永続検索の最大数を設定できます。
Directory Serverが起動中に作成する操作スレッド数。この属性は、cn=config
配下のnsslapd-threadnumber
属性を使用して設定できます。nsslapd-threadnumber
属性はデフォルトでは構成に存在しませんが、追加が可能です。
cn=disk
エントリを使用して、LDAPを介してディスクの状態を監視できます。このエントリは、extensibleObject
オブジェクト・クラスのインスタンスです。各ディスクに対して、cn=
disknumber,cn=disk,cn=monitor
エントリが存在します。次のディスク監視属性は、このような個別のディスク・エントリの配下に表示されます。
ディスクにおいて、サーバーによって使用されるディレクトリのパス名を指定します。同じディスクに複数のデータベース・インスタンスが常駐する場合、またはインスタンスが同じディスク上の複数のディレクトリを参照する場合、短いパス名が表示されます。ディスクの番号付けは任意です。
サーバーで利用可能なディスクの空き容量を、MBで示します。
注意: サーバー・プロセスが利用可能なディスク領域は、空きディスク領域の合計よりも少ない可能性があります。たとえば一部のプラットフォームでは、 |
このエントリでは、サービス・クラス・プラグインに関連するカウンタを保持します。このエントリは、extensibleObject
オブジェクト・クラスのインスタンスです。
CoSプラグインが高速参照のためにハッシュ表を使用する際に、使用されているハッシュ・キーに複数のクラシックCoSテンプレートが対応する場合、このプラグインは次に、クラッシュ・リスト(同一ハッシュ・キーを共有しているテンプレートのリスト)での一致をチェックします。この属性値は、クラシックCoSテンプレートのクラッシュ・リストのすべてのハッシュ表における平均の長さを提供して、高速参照中にハッシュ表の使用後でプラグインが実行する必要があるリニア検索の量が示されます。
ハッシュ表ごとの平均クラッシュ数。すなわち、同一のハッシュ・キーを共有するクラシックCoSテンプレートのハッシュごとの、平均的な割合。
単一のCoS定義に対して11以上のクラシックCoSテンプレートが適用される、高速参照用に作成されているハッシュ表の数。ハッシュ表は、テンプレートのリストが少ない場合は作成されません。