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Oracle® Identity Manager PeopleSoft Employee Reconciliationコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
B72405-15
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5 テストおよびトラブルシューティング

コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。

ノート:

テスト・ユーティリティを使用すると、接続をテストし、基本的なコネクタ操作に対するサニティ・テストを実行できます。テスト・ユーティリティでは、検証、変換、リソース除外、複数バージョンのサポート、リモート・コネクタ・サーバーなどの機能はサポートされていません。

この章では、コネクタのテストに関連するトピックについて説明します。

5.1 リコンシリエーションのテスト

テスト・ユーティリティを使用すると、コネクタの機能をテストできます。テスト・ユーティリティは、ターゲット・システムで生成されたXMLファイルまたはメッセージを入力として使用します。これは、完全リコンシリエーションおよび増分リコンシリエーションをテストするために使用できます。

テスト・ユーティリティは、インストール・メディアのtestディレクトリ内にあります。詳細は、「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。

リコンシリエーションに対してテスト・ユーティリティを実行するには、次のようにします。

  1. test/config/reconConfig.propertiesファイルを開いて、次のように編集します。

    i) ListenerURLの値としてPeopleSoftOIMListenerサーブレットURLを次の構文で入力します。

    http://HOSTNAME:PORT/PeopleSoftOIMListener
    

    次に例を示します:

    ListenerURL=http://10.1.6.83:8080/PeopleSoftOIMListener
    

    ii) 次の例に示すように、XMLFilePathの値として絶対XMLメッセージ・ファイル・パスを入力します。

    XMLFilePath=c:/xmlmessages/person_basic_sync.xml
    

    ノート:

    指定するディレクトリ・パスおよびファイル名に、空白または空白文字が含まれていないことを確認してください。

    iii) MessageTypeの値を入力します。pingメッセージの場合は、次の例に示すようにPing、Noneまたはotherwiseを指定します。

    MessageType=None
    

    iv) ITResourceNameの値を入力します。この値は、Oracle Identity ManagerのアクティブなITリソースと一致している必要があります。

    次に例を示します:

    ITResourceName=PSFT HRMS
    

    v) テスト・ユーティリティを実行するメッセージの名前を入力します。

    次に例を示します:

    MessageName=PERSON_BASIC_SYNC
    
  2. Oracle Identity Managerリリース11.1.2.x以降を使用している場合は、jrf.jarファイル、jrf-api.jarファイルおよびjrf-client.jarファイルをクラスパスに含めてください。

    これらのJARファイルは、$ORACLE_COMMON/modules/oracle.jrf_11.1.1ディレクトリにあります。

  3. コマンド・ウィンドウを開いて、scriptsディレクトリに移動します。

    テスト・ユーティリティをOIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory/CONN_HOME/test/scriptsディレクトリ(CONN_HOMEはコネクタ・ディレクトリ)から実行する必要があります。

    次に例を示します:

    OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory/PSFT_ER-11.1.1.5.0/test/scripts

  4. 次のスクリプトを実行します。
    • Microsoft Windowsの場合:

      InvokeListener.bat
      
    • UNIXの場合:

      InvokeListener.sh
      

リコンシリエーション・イベントがOracle Identity Managerに作成されていること、およびメッセージ固有のXMLファイルに指定されているデータがイベントに含まれていることを確認します。

5.2 トラブルシューティング

次の表に、PeopleSoft Employee Reconciliationコネクタに関して発生する一般的な問題の解決策を示します。

問題の詳細 解決方法

ジョブ・データのリコンサイル中に、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

ERROR [PSFTCOMMON] 
===============================
ERROR [PSFTCOMMON] 
oracle.iam.connectors.psft.common.handler.HandlerFactory:
getMessageHandler: 
No Lookup defined for 
message WORKFORCE_SYNC.VERSION_2 
ERROR [PSFTCOMMON] 
===============================

ERROR [PSFTCOMMON] 
===============================
ERROR [PSFTCOMMON] 
oracle.iam.connectors.psft.common.listener.PeopleSoftOIMListener:
process: Message specific handler couldn'tbe initialized. 
Please check if lookup definition has been 
specified for the message "WORKFORCE_SYNC.VERSION_2".
ERROR [PSFTCOMMON] 
================================

これは、ターゲット・システムがWORKFORCE_SYNC.VERSION_2という名前のWORKFORCE_SYNCメッセージを送信していることを示しています。

Lookup.PSFT.HRMS.Configuration参照定義内のWORKFORCE_SYNC属性のコード・キー値を次のように変更する必要があります。

コード・キー: WORKFORCE_SYNC.VERSION_2

デコード: Lookup.PSFT.Message.WorkForceSync.Configuration

WORKFORCE_FULLSYNCメッセージがPERSON_BASIC_FULLSYNCメッセージより先に処理されると、Oracle Identity Managerはこれらすべてのイベントのデータを「イベントを受信しました」状態で格納します。空の「ステータス」フィールドを使用して、「イベントを受信しました」状態のイベントを受け取ることができます。

Lookup.PSFT.HRMS.WorkForceSync.EmpStatus参照定義内で個人に適用可能なアクションの値を確認する必要があります。この参照定義には、個人に適用可能なアクションとOIMユーザーのステータスの間のマッピングが含まれます。

ワークフォース増分リコンシリエーションが失敗するか、ターゲット・システムでの更新が、Oracle Identity Managerに送信されません。

Design ConsoleでLookup.PSFT.HRMS.Configuration参照定義を更新する必要があります。

更新するには、WORKFORCE_SYNC.VERSION_3の値をWORKFORCE_SYNC.INTERNALに変更します。