この章では、次のオプションの手順について説明します。
ノート:
Oracle Identity Managerリリース11.1.2以降では、参照問合せはサポートされません。Oracle Identity Managerシステム管理コンソールでの「フォーム・デザイナ」を使用した参照の管理の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理ガイドの参照の管理を参照してください。
この項では、リコンシリエーションまたはプロビジョニング用に追加する、標準の単一値ターゲット・システム属性の名前を決定する手順について説明します。決定した名前を使用して、属性マッピングを保持するLookup.SAPUME.UM.ReconAttrMapやLookup.SAPUME.UM.ProvAttrMapなどの参照定義のデコード列の値が決定されます。
リコンシリエーションまたはプロビジョニング用に追加するターゲット・システム属性の名前を決定するには:
リコンシリエーションのために、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間で新しい属性をマップできます。
ノート:
この項ではオプションの手順を説明します。この手順は、ターゲット・リソースのリコンシリエーション用に新規属性を追加する場合にのみ実行します。
リコンシリエーション用に追加する新しい属性に文字列形式のデータのみが格納されていることを確認する必要があります。Oracle Identity Managerにはバイナリ属性を送信しないでください。
デフォルトでは、「リコンシリエーション用のユーザー属性」で示した属性が、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のリコンシリエーション用にマップされます。必要な場合には、ターゲット・リソースのリコンシリエーション用に新規属性を追加できます。
ターゲット・リソースのリコンシリエーション用に新規属性を追加するには、次の項で説明する手順を実行します:
リリース11.1.2以前のOracle Identity Managerを使用している場合、リコンシリエーションの参照定義で、次のようにして、属性のエントリを作成します。
リリース11.1.2以前のOracle Identity Managerを使用している場合は、コネクタを定義してください。この章で説明されている他の手順を実行する予定がある場合は、それらの手順を実行してからコネクタを定義します。詳細は、「コネクタの定義」を参照してください。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.x以降を使用している場合は、新しいUIフォームを作成してこれをアプリケーション・インスタンスに添付し、この新しい属性を表示します。手順は、「新規UIフォームの作成」および「新規フォームによる既存アプリケーション・インスタンスの更新」を参照してください。
Oracle Identity Managerとターゲット・システム間でプロビジョニング用の追加属性をマップできます。
ノート:
この項ではオプションの手順を説明します。この手順は、プロビジョニング用に新しい属性を追加する場合にのみ実行します。
デフォルトでは、「プロビジョニングのユーザー属性」で示した属性が、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のプロビジョニング用にマップされます。必要に応じて、追加の属性をプロビジョニング用にマップできます。
プロビジョニング用の新規属性を追加するには、次の項に示す手順を実行します:
ノート:
「リコンシリエーション用の新規属性の追加」に示す手順の一部としてすでに実行されているステップは、実行不要です。
新しいバージョンのプロセス・フォームを作成するには:
「新しいバージョンのプロセス・フォームの作成」を実行してプロセス・フォームに属性を追加した場合、再度その属性を追加する必要はありません。属性を追加していない場合は、次の手順を実行します。
PurgeCacheユーティリティを実行して、サーバー・キャッシュからのデータセットのリクエストに関連するコンテンツをクリアします。
PurgeCacheユーティリティの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のキャッシュのパージに関する項を参照してください。
デプロイメント・マネージャを使用して、XMLにあるこの変更されたリクエスト・データセットをインポートします。
手順の詳細は、「デプロイメント・マネージャを使用したリクエスト・データセットのインポート」を参照してください。
コネクタを定義します。この章で説明されている他の手順を実行する予定がある場合は、それらの手順を実行してからコネクタを定義します。詳細は、「コネクタの定義」を参照してください。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.x以降を使用している場合は、新しいUIフォームを作成してこれをアプリケーション・インスタンスに添付し、この新しい属性を表示します。手順は、「新規UIフォームの作成」および「新規フォームによる既存アプリケーション・インスタンスの更新」を参照してください。
Oracle Identity ManagerとSAP BusinessObjects AC Access Request Management間で追加の単一値属性をマップできます。
デフォルトで、表1-6および表1-10にリストされている属性は、Oracle Identity ManagerからSAP BusinessObjects AC Access Request Managementにリクエストを送信するためにマップされます。必要に応じて、追加の単一値属性をマップできます。
ノート:
この項に説明する手順は、Oracle Identity ManagerからAccess Request Managementに送信されるリクエスト用に追加標準Access Request Management属性をマップする場合のみ実行してください。
プロビジョニング用に新しいSAP BusinessObjects AC Access Request Management属性を追加するには、次の各項の手順を実行します:
次の条件にあてはまる場合、プロビジョニング操作中の属性の更新を有効にするプロセス・タスクを作成します。
タスクがまだ存在していない。
この属性がSAP BusinessObjects AC Access Request Managementとターゲット・システムの両方に存在する。
ノート:
この手順を実行しない場合、Create Userプロビジョニング操作で属性の値を設定した後で、値を変更できなくなります。
プロビジョニング操作中の属性の更新を有効にするために、属性を更新するためのプロセス・タスクを次のように追加します。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.x以降を使用している場合は、新しいUIフォームを作成してこれをアプリケーション・インスタンスに添付し、この新しい属性を表示します。手順は、「新規UIフォームの作成」および「新規フォームによる既存アプリケーション・インスタンスの更新」を参照してください。
SAP BusinessObjects AC用にコネクタが構成されていない場合、SAP BusinessObjects AC Access Request Management属性を削除できます。
Access Request Management用に使用するフォーム属性には、ACという接頭辞が付けられています。これらの属性はプロセス・フォームで使用できます。コネクタがSAP BusinessObjects AC用に構成されていない場合は、AC固有の属性を手動で削除できます。属性のリストは、「SAP BusinessObjects AC Access Request Management属性」を参照してください。
プロセス・フォームからAC属性を削除するには:
Oracle Identity Manager Design Consoleから、開発ツールを開きます。
「フォーム・デザイナ」をダブルクリックします。
UD_SAPACUMEプロセス・フォームを検索して開きます。
「Create New Version」をクリックします。
「ラベル」フィールドで、バージョン名を入力します。例: version#1。
「Save」アイコンをクリックします。
「現行バージョン」リストから、ステップ5で作成された現在のバージョンを選択します。
削除するACフィールドを選択します。
「削除」をクリックして、選択された属性行をフォームから削除します。
同様に、ステップ8と9を繰り返してすべてのAC属性を削除します。
「Save」アイコンをクリックします。次のスクリーンショットは、プロセス・フォームからのAC属性の削除を示しています。
「Make Version Active」をクリックします。
Oracle Identity Managerリリース11.1.1を使用している場合、プロセス・フォームで属性を削除した後に、リクエスト・データセット定義を含むXMLファイルを更新する必要があります。リクエスト・データセットを更新するには:
インストール・メディアのxmlディレクトリにあるSAPUME-Datasets.xmlファイルを検索して開きます。
ACフィールド・タグを検索します。XMLファイルのACフィールド・タグのセット全体にコメントするか、またはセット全体を削除できます。
XMLファイルを保存して閉じます。
PurgeCacheユーティリティを実行して、サーバー・キャッシュからのデータセットのリクエストに関連するコンテンツをクリアします。
リクエスト・データセット定義をXML形式でMDSにインポートします。
手順の詳細は、「デプロイメント・マネージャを使用したリクエスト・データセットのインポート」を参照してください。
Access Request Management用に使用するフォーム属性には、ACという接頭辞が付けられています。これらの属性はプロセス・フォームで使用できます。
AC属性のリストは次のとおりです。
ACマネージャ
ACマネージャの電子メール
AC優先度
ACシステム
ACリクエスタID
ACリクエスタの電子メール
ACリクエストの理由
ACマネージャの名
ACマネージャの姓
ACマネージャの電話
ACリクエスト・タイプの期日
AC機能領域
ACビジネス・プロセス
ACリクエスタの名
ACリクエスタの姓
ACリクエスタの電話
AC会社
要件に応じてリコンサイルおよびプロビジョニングされた単一値データの検証を構成できます。たとえば、「名」属性からフェッチしたデータを検証して、そのデータに番号記号(#)が含まれていないことを確認します。また、プロセス・フォームの「名」フィールドに入力したデータを検証して、プロビジョニング操作中にターゲット・システムに番号記号(#)が送信されないようにします。
ノート:
この機能は、ターゲット・システムのロック/ロック解除ステータス属性には適用できません。
データの検証を構成するには:
Javaクラスで必須検証ロジックを実装するコードを記述します。
この検証クラスには、検証メソッドを実装する必要があります。
次のサンプル検証クラスは、「名」属性の値に番号記号(#)が含まれるかどうかを確認します。
package com.validationexample;
import java.util.HashMap;
public class MyValidator {
public boolean validate(HashMap hmUserDetails, HashMap hmEntitlementDetails, String sField) throws ConnectorException {
/* You must write code to validate attributes. Parent
* data values can be fetched by using hmUserDetails.get(field)
* For child data values, loop through the
* ArrayList/Vector fetched by hmEntitlementDetails.get("Child Table")
* Depending on the outcome of the validation operation,
* the code must return true or false.
*/
/*
* In this sample code, the value "false" is returned if the field
* contains the number sign (#). Otherwise, the value "true" is
* returned.
*/
boolean valid = true;
String sFirstName = (String) hmUserDetails.get(sField);
for (int i = 0; i < sFirstName.length(); i++) {
if (sFirstName.charAt(i) == '#') {
valid = false;
break;
}
}
return valid;
}
}
リコンシリエーション用のプロセス・フォームのフィールドを検証するJavaクラスを作成したら、次の操作を行います。
Design Consoleにログインします。
Lookup.SAPUME.UM.ReconValidation(または他のカスタム名を作成)参照定義を検索して開きます。
ノート:
Lookup.SAPUME.UM.ReconValidation参照定義が見つからない場合は、新しい参照定義を作成します。
「Code Key」列で、検証するリソース・オブジェクト・フィールド名を入力します。
「Decode」列で、クラス名を入力します。例: com.VALIDATIONEXAMPLE.MYVALIDATOR。
参照定義に変更を保存します。
Lookup.SAPUME.Configuration参照定義を検索して開きます。
「Code Key」列に、Recon Validation Lookupを入力します。
デコード列に、ステップ2.bで作成した参照の名前を入力します。
参照定義に変更を保存します。
プロビジョニング用のプロセス・フォームのフィールドを検証するJavaクラスを作成したら、次の操作を行います。
Design Consoleにログインします。
Lookup.SAPUME.UM.ProvValidation(または他のカスタム名を作成)参照定義を検索して開きます。
ノート:
Lookup.SAPUME.UM.ProvValidation参照定義が見つからない場合は、新しい参照定義を作成します。
「Code Key」列に、検証するプロセス・フォームのフィールド名を入力します。
「Decode」列で、クラス名を入力します。例: com.VALIDATIONEXAMPLE.MYVALIDATOR。
参照定義に変更を保存します。
Lookup.SAPUME.Configuration参照定義を検索して開きます。
「Code Key」列に、Provisioning Validation Lookupを入力します。
「Decode」列にLookup.SAPUME.UM.ProvValidationを入力するか、ステップ3.bで作成した参照の名前を入力します。
参照定義に変更を保存します。
要件に応じてリコンサイルされた単一値ユーザー・データの変換を構成できます。たとえば、「名」および「姓」値を使用して、Oracle Identity Managerの「氏名」フィールドの値を作成できます。
ノート:
この機能は、ターゲット・システムのロック/ロック解除ステータス属性には適用できません。
リコンシリエーション中にフェッチした単一値のユーザー・データの変換を構成するには:
場合によっては、プロセス・フォームのフィールド(属性)の長さを変更する必要があります。たとえば、Japaneseロケールを使用する場合は、ターゲット・システムのマルチバイト・データを格納するためにプロセス・フォームのフィールド長を増やす場合があります。
プロセス・フォームのフィールド長を変更する場合は、次のようにします。
ターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合があります。
次の例でこの要件について説明します。
Example Multinational Inc.のロンドンおよびニューヨークの事業所には、独自にターゲット・システムがインストールされています。最近、この会社では、Oracle Identity Managerをインストールし、これを構成してインストールされたすべてのターゲット・システムをリンクしようとしています。
これを実現するために、ITリソースやリソース・オブジェクトなどのコネクタ・オブジェクトのコピーを作成できます。
コネクタ・オブジェクトのコピーを作成するかどうかの決定は、要件に基づきます。たとえば、ITリソースは1つのターゲット・システム・インストールの接続情報を保持できます。このため、ターゲット・システムのインストールごとにITリソースのコピーを作成する必要があります。
その他のコネクタ・オブジェクトでは、コピーを作成する必要はまったくありません。たとえば、1つの属性マッピング参照定義をターゲット・システムのすべてのインストールに使用できます。
コネクタを構成するすべてのオブジェクトのコピーを作成する場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタのクローニングを参照してください。
「アイデンティティ・システム管理」を使用して、カスタマイズまたは再構成されたコネクタを定義できます。コネクタを定義することは、コネクタをOracle Identity Managerに登録することと同じです。
コネクタは、コネクタのインストール機能を使用してインストールするか、またはコネクタのアップグレード機能を使用してアップグレードすると、自動的に定義されます。次のような場合に、コネクタを手動で定義する必要があります。
デプロイメント・マネージャを使用してコネクタをインポートする場合
コネクタをカスタマイズまたは再構成する場合
Oracle Identity Managerをアップグレードする場合
コネクタを定義すると、次のイベントが行われます。
コネクタを表すレコードがOracle Identity Managerデータベースに作成されます。このレコードがすでに存在する場合は、更新されます。
新たに定義されたコネクタのステータスが、「アクティブ」に設定されます。さらに、前にインストールされたリリースの同じコネクタのステータスが、自動的に「非アクティブ」に設定されます。
コネクタを定義する手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のコネクタの定義を参照してください。