Oracle Identity Manager Microsoft Active Directory User Managementコネクタの新機能

この章では、リリース11.1.1.6.0のMicrosoft Active Directory User Managementコネクタのソフトウェアとドキュメントに関する更新の概要を示します。

この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。

ソフトウェアの更新

次の項では、ソフトウェアの更新について説明します。

リリース11.1.1.6.0のソフトウェアの更新

リリース11.1.1.6.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

動的補助オブジェクト・クラスの追加のサポート

コネクタは、動的補助オブジェクト・クラスを追加するためのサポートを提供しています。また、リコンシリエーションおよびプロビジョニングのために、これらの動的補助オブジェクト・クラスの属性を追加できます。

詳細は、「ユーザーへの動的補助オブジェクト・クラスおよびそれらの属性の追加」を参照してください。

Group Name (pre-Windows 2000)属性の追加のサポート

グループのプロビジョニング中に、デフォルトでは、OIMプロセス・フォームの「グループ名」フィールドに指定した値が、ターゲット・システムのGroup NameおよびGroup Name (pre-Windows 2000)属性の値として入力されます。ターゲット・システムのGroup Name属性およびGroup Name (pre-Windows 2000)属性に別の値を指定する場合は、OIMプロセス・フォームにGroup Name (pre-Windows 2000)フィールドを作成する必要があります。

詳細は、「Group Name (pre-Windows 2000)属性の追加」を参照してください。

セキュリティ・グループ - ユニバーサル・グループ・タイプのプロビジョニング・グループのサポート

コネクタは、セキュリティ・グループ - ユニバーサル・タイプのプロビジョニング・グループのサポートを提供しています。詳細は、「セキュリティ・グループ - ユニバーサル・グループ・タイプのプロビジョニング・グループのコネクタの構成」を参照してください。

カスタム・オブジェクト・カテゴリのプロビジョニングおよびリコンサイルのサポート

ターゲット・システムとしてAD LDSを使用している場合は、プロビジョニングおよびリコンシリエーションのためにカスタム・オブジェクト・カテゴリを追加します。詳細は、「カスタム・オブジェクト・カテゴリをプロビジョニングおよびリコンサイルするためのコネクタの構成」を参照してください。

リリース11.1.1.5.0のソフトウェアの更新

リリース11.1.1.5.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。

新しいターゲット・システムのサポート

このリリース以降、このコネクタでは次のターゲット・システムがサポートされるようになりました。

  • Microsoft Windows Server 2012にインストールされたMicrosoft Active Directory

  • Microsoft Windows Server 2012にインストールされたMicrosoft Active Directory Lightweight Directory Services

これらのターゲット・システムについては、Microsoft Active Directory User Managementコネクタの動作保証済コンポーネントを参照してください。

コネクタ・サーバーのサポート

Microsoft Active Directory User ManagementコネクタはMicrosoft .NETを使用して作成されています。.NET環境がこのコネクタ・コードの実行に必要です。したがって、このコネクタをコネクタ・パッケージに同梱されている.NETコネクタ・サーバーにデプロイする必要があります。Microsoft Active Directory User Managementコネクタは、.NETコネクタ・フレームワークのコンテキストで稼働し、実行するアプリケーションが必要です。デフォルトでは、Microsoft Active Directory User Managementコネクタを実行するために.NETコネクタ・サーバーが提供されます。

コネクタ・サーバーは、ICFによって提供されるコンポーネントです。コネクタ・アーキテクチャでは、1つ以上のコネクタ・サーバーを使用することで、アプリケーションと外部にデプロイされたバンドルとの通信が可能になります。つまり、コネクタ・サーバーを使用すると、Oracle Identity Managerコネクタのリモート実行が可能になります。

詳細は、次の各項を参照してください。

コネクタ・サーバーを使用するデプロイメント

このリリースのコネクタは、ICFに同梱されているコネクタ・サーバーを使用してデプロイできます。詳細は、Oracle Identity ManagerでのMicrosoft Active Directory User Managementコネクタのインストールを参照してください。

接続プーリング

接続プールは、ターゲットへの物理的な接続を表すオブジェクトのキャッシュです。Oracle Identity Managerコネクタは、これらの接続を使用してターゲット・システムと通信できます。実行時に、アプリケーションはプールに接続をリクエストします。接続が使用可能であれば、コネクタがその接続を使用してからプールに戻します。プールに戻された接続は、コネクタが別の操作のために再びリクエストして使用することができます。接続プールは、接続の再利用を可能にし、ネットワーク待機時間、メモリー割当ておよび認証といった接続作成のオーバーヘッドを減らすことに役立っています。

ITリソースごとに1つの接続プールが作成されます。たとえば、ターゲット・システムの3つのインストールに3つのITリソースがある場合は、ターゲット・システム・インストールごとに1つずつ、3つの接続プールが作成されます。

詳細は、「接続プーリングの参照定義の設定」を参照してください。

複数ドメイン間でのコネクタ操作のサポート

コネクタでは、複数のドメインにわたるリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作がサポートされます。たとえば、あるドメインのユーザーを別のドメインのグループに割り当てることができます。また、ユーザーとそのユーザーのマネージャが異なるドメインに属している場合でも、ユーザー・レコードをリコンサイルできます。

詳細は、複数のドメインにわたるリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作の有効化を参照してください。

ユーザー定義オブジェクト・クラスでのコネクタ操作のサポート

ユーザー定義オブジェクト・クラスとその属性に対してリコンサイルおよびプロビジョニングするように、コネクタを構成できます。ターゲット・システムでは、デフォルトでuserオブジェクト・クラスが使用されます。ターゲット・システムで定義したユーザー定義オブジェクト・クラスを受け入れるように、コネクタを構成できます。

詳細は、「ユーザー定義オブジェクト・クラスのコネクタの構成」を参照してください。

新規ターミナル・プロファイル・フィールドの追加のサポート

要件によっては、リコンシリエーションおよびプロビジョニングのために新しいターミナル・プロファイル・フィールドを追加することができます。詳細は、「リコンシリエーションおよびプロビジョニング用のターミナル・サービス・フィールドの追加」を参照してください。

スクリプト言語のサポート

コネクタでは、ICFにスクリプト・エグゼキュータがあるすべてのスクリプト言語がサポートされます。現在、Windowsシェル・スクリプト・エグゼキュータ(バッチ・スクリプト)とBooスクリプト・エグゼキュータという2つのスクリプト・エグゼキュータ実装があります。Visual Basicスクリプトは直接サポートされていませんが、シェル・スクリプトを使用してVisual Basicスクリプトを呼び出すことができます。

詳細は、アクション・スクリプトを参照してください。

ターゲット・システムの高可用性構成のサポート

高可用性ターゲット・システム環境と互換性を持つようにコネクタを構成できます。バックアップ・ターゲット・システム・ホストに関する情報をActive Directory ITリソースのBDCHostNamesパラメータから読み取り、プライマリ・ホストに接続できないときにその情報を適用することができます。

詳細は、Microsoft ADおよびAD LDSのITリソースの構成の表2–1を参照してください。

ドキュメント固有の更新

次の項では、ドキュメント固有の更新について説明します。

リリース11.1.1.6.0でのドキュメント固有の更新

リリース11.1.1.6.0のリビジョン28では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています:

フォーム・アップグレード・ジョブを実行するための追加ステップが「プロセス・フォームでの新規フィールドの追加」に追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン27では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています:

「Oracle Identity ManagerでのMicrosoft Active Directory User Managementコネクタのインストール」に、.NETコネクタ・サーバーの構成に関するノートが追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン26では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

コネクタ・サーバーをインストールおよび実行するためのシステムの構成に関する情報がよくある質問で変更されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン25では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

表3-3および表3-4のIncremental Recon AttributeおよびLatest Tokenパラメータの説明が更新されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン24では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています:

「Microsoft Active Directory User Managementコネクタの動作保証済コンポーネント」に示されている表の「Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager」行に、Oracle Identity Governanceリリース12c PS4 (12.2.1.4.0)のサポートが追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン23では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
リリース11.1.1.6.0のリビジョン22では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン21では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

Microsoft Active Directory User Managementコネクタの動作保証済コンポーネントに示されている表の「Oracle Identity Manager」の行は、「Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager」という名前に変更され、Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)の動作保証についても更新されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン20では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

  • Microsoft Active Directory User Managementコネクタの動作保証済コンポーネントに示されている表の「ターゲット・システムおよびターゲットのシステム・ホスト・プラットフォーム」の行は、「Microsoft Active directoryの要件」の列にMicrosoft Windows Server 2016、64ビット・プラットフォームのサポートを含めるように更新されました。

  • sAMAccount name属性が20文字を超えている場合の問題が、表5-1に追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン19では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

2.1.1.1項「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」のすべての内容は、付録B「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」に移動されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン18では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

Microsoft Active Directory User Managementコネクタの動作保証済コンポーネントに示されている表の「コネクタ・サーバー」の行が更新されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン17では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

.NETコネクタ・サーバーの実行中に使用されるユーザー・アカウントに関する「ノート」が、「コネクタ・サーバーのインストールおよび構成」に追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン16では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

Microsoft Active Directory User Managementコネクタの動作保証済コンポーネントに示されている表に、「Microsoft .NET framework」の行が追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン15では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン14では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン13では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン12では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

Microsoft Active Directory User Managementコネクタの機能の拡張の最初に「ノート」が追加されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン11では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

Microsoft Active Directory User Managementコネクタのトラブルシューティングが更新されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン10では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

  • 次の表に「説明」列が追加されました。

  • ターゲット・システムでサポートされるすべての特殊文字がパスワード・フィールドに使用できるようになったので、付録B「パスワードに使用できる特殊文字」が削除されました。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン9では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.6.0のリビジョン8では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.6.0のそれよりも前のリビジョンでは、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。

リリース11.1.1.5.0でのドキュメント固有の更新

リリース11.1.1.5.0でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。