この章では、リリース11.1.1.7.0のUNIXコネクタのソフトウェアとドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。また、各ソフトウェアの更新に対応して変更されたこのマニュアルの項も示します。
このドキュメントに対する主な変更が含まれます。たとえば、第2章から第3章への項目の移動は、ドキュメント固有の更新です。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の各項では、ソフトウェアの更新について説明します。
リリース11.1.1.7.0で解決された問題を次に示します。
| Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
|---|---|---|
16490411 |
コネクタに対してDNLAフラグを使用してアクセス・ポリシーを作成した場合、これは期待どおりに機能しませんでした。ユーザー・ポリシーの評価ジョブを実行した後、アカウントの状態は有効に移行せず、プロビジョニング済に移行していました。 |
この問題は解決されています。 |
16489848 |
Oracle Identity Manager 11.1.2のプロセス・フォーム・フィールドには、「権限」、「ITリソース」、「アカウント名」および「アカウントID」がタグ付けされていませんでした。 |
この問題は解決されています。 コネクタでは、次のフォーム・フィールドがタグ付けされています。 セカンダリ・グループの子フォーム: 親フォームの「ITリソース・タイプ」フィールド: 親フォームの「ユーザー・ログイン」フィールド: |
16240960 |
コネクタのインストール時に、サード・パーティのファイルのコピーには不要のステップがUIに表示されていました。 |
このステップは削除されました。 |
これは、Identity Connector Framework (ICF)に基づく、UNIX用のOracle Identity Managerコネクタの最初のリリースです。リリース11.1.1.5.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Identity Connector Framework (ICF)は、すべてのOracle Identity Managerコネクタで必要とされる基本プロビジョニングやリコンシリエーションなどの機能を提供するコンポーネントです。
Oracle Identity Manager UNIXコネクタはICFベース・コネクタです。ICFは、コネクタのレガシー・バージョンと共存できるようにするクラスパス分離を使用します。
ICFおよびその特長の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのIdentity Connector Frameworkの理解に関する項を参照してください。
このリリース以降では、UNIXベースのターゲット・システムに接続するために、SSHとTelnetプロトコル間で切り替えることができます。以前は、SSHおよびTelnet接続に別個のUNIXコネクタがありました。
ITリソースのconnectionTypeパラメータを使用して、接続タイプを指定できます。このコネクタでは次の接続タイプがサポートされます。
SSH - これがデフォルトの接続です。パスワードベースの認証を使用するSSHで使用されます。
SSHPUBKEY - キーベースの認証を使用するSSHで使用されます。
TELNET - Telnet接続で使用されます。
関連する情報は、「ターゲット・システムのITリソースの構成」を参照してください。
このリリース以降、UNIXコネクタがデプロイされているコンピュータでスクリプトを実行できます。追加のUNIXのフレーバをサポートするためにカスタム・スクリプトを構成できます。
アカウントのプロビジョニング操作の作成、更新または削除の前または後で実行するスクリプトを構成できます。たとえば、コネクタによりユーザーが作成される前に実行するスクリプトを構成できます。詳細は、「アクション・スクリプトの構成」を参照してください。
このリリース以降、カスタム・スクリプトの使用により、追加のUNIXのフレーバをサポートするためのコネクタを構成できます。
デフォルトでは、コネクタはAIX、HP-UX、LinuxおよびSolarisをサポートする事前構成済のスクリプトを使用します。追加のUNIXのフレーバをサポートするこれらのスクリプトをカスタマイズできます。詳細は、「新しいターゲット・システムに対するコネクタの構成」を参照してください。
このリリースのコネクタはUNIXの複数のバージョンおよび複数のインスタンスをサポートします。
単一のコネクタ・バンドルをOracle Identity Managerにデプロイし、UNIXの複数のバージョンおよび複数のインスタンスに対し複数のITリソースを作成できます。この場合、Oracle Identity Managerを使用して、これらのターゲット・システムでアカウントを管理できます。詳細は、「ターゲット・システムの複数のバージョンおよび複数のインスタンスに対するコネクタの構成」を参照してください。
このリリース以降、リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作から除外する必要のあるアカウントのリストを指定できます。除外リストで指定したユーザーIDを持つアカウントは、リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作による影響を受けません。
「リソース除外リストの構成」では、この参照定義へのエントリの追加の手順について説明します。
プロセス・フォーム・フィールドのデータやその他のオブジェクトなど、リコンシリエーション中にOracle Identity Managerに取り込まれるデータの変換を構成できます。さらに、リコンシリエーションおよびプロビジョニング中にOracle Identity Managerから取り込まれたり送信されるデータの検証も構成できます。詳細は、次の各項を参照してください。
このリリースのコネクタでは、ICFに基づく接続プーリング機能をサポートしています。以前のリリースでは、ターゲット・システムとの接続は、リコンシリエーションの実行開始時に確立され、リコンシリエーションの終了時にクローズされました。接続プーリングの導入により、複数の接続がICFによって確立され、コネクタで使用するために保持されます。
詳細は、「接続プーリング用の参照定義の設定」を参照してください。
次の各項では、ドキュメント固有の更新について説明します。
リリース11.1.1.7.0のリビジョン14では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
リリース11.1.1.7.0のバージョン12では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
リリース11.1.1.7.0のバージョン11では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「SSH公開キー認証の構成」では、LinuxのSSH公開キー認証を構成する手順が更新されています。
「SSH公開キー認証の構成」では、Solaris、HP-UX、LinuxおよびAIXについて説明されているパスの例が更新されています。
「コネクタ・サーバー」行が表1-1に追加されました。
表1-1の「JDK」行が、「コネクタ・サーバーのJDK」に変更されました。
リリース11.1.1.7.0のリビジョン10では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
信頼できるソースITリソースに関する「ノート」が、「ターゲット・システムのITリソースの構成」の冒頭に追加されました。
リリース11.1.1.7.0のリビジョン9では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表2-4が、defaultConnectorShell属性に固有の情報で更新されています。
リリース11.1.1.7.0のバージョン8では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「Oracle Identity Manager」行が更新されています。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 (11.1.2.3.0)固有の情報が、「UNIXコネクタの使用上の推奨事項」に追加されました。
リリース11.1.1.7.0のバージョン7では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「ノート」が、「コネクタの機能拡張」の冒頭に追加されました。
NOPASSWDに関連するノートが、「コネクタ操作用のターゲット・システムSUDOユーザー・アカウントの作成」の手順のステップ2に追加されました。
「isSudoWithNoPasswd」行が表2-4に追加されました。
リリース11.1.1.7.0の6版では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
制限付きリコンシリエーションに関する情報が、「制限付きリコンシリエーション」で変更されています。
リリース11.1.1.7.0の5版では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「タイムアウト・エラー」に、新たな問題の説明と解決方法が追加されています。
AIXバージョン7.1について、表1-1の「ターゲット・システム」の行が修正されています。
このリリースでのドキュメント固有の更新は次のとおりです。