この章では、Database User Managementコネクタのリリース11.1.1.8.0用のソフトウェアおよびドキュメントに対する更新の概要を示します。
ノート:
コネクタのリリース11.1.1.8.0は、リリース11.1.1.6.0の後に続くものです。リリース番号11.1.1.7.0は使用されていません。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
コネクタのソフトウェアに対する更新が含まれます。
コネクタのドキュメントに対する主な変更が含まれます。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の項では、ソフトウェアの更新について説明します。
リリース11.1.1.8.0で解決された問題を次に示します。
Oracle Bug# | 問題 | 解決内容 |
---|---|---|
16476930 16476913 16476900 16476884 16474781 |
このコネクタによってサポートされているすべてのターゲット・システムに対するプロセス・フォーム上のフィールドのEntitlement、AccountNameおよびAccountIDプロパティが、タグ付けされていませんでした。 子フォーム属性の"Entitlement"プロパティが ターゲット・システム内のアカウントのログインIDを表すプロセス・フォーム・フィールドの"AccountName"プロパティが、 アカウントの不変のGUIDを表していたプロセス・フォーム・フィールドの"AccountID"プロパティ(存在する場合)が、trueに設定されていませんでした。これにより、Oracle Identity ManagerとOracle Identity Analyticsが統合されませんでした。 |
この問題は解決されています。プロセス・フォーム上のフィールドのEntitlement、AccountNameおよびAccountIDプロパティが、タグ付けされました。言い換えると、Entitlement、AccountNameおよびAccountIDプロパティの値が、 |
16491431 |
ターゲット・システムとしてMySQLを使用している場合に、次の問題が見られました。 「権限の取消し」プロビジョニング・タスクが、「権限の追加」プロビジョニング・タスクに対して依存関係を持っていました。結果として、1人のユーザーに複数の権限を付与し、「権限の追加」タスクのいずれかが正常に完了しなかった場合、割り当てられた権限のいずれも取り消されませんでした。また、「権限の追加」タスクが、待機状態のままになっていました。 |
この問題は解決されています。 |
15955807 |
コネクタが、MySQLデータベースを使用して、UpdateApiOpのパスワードを更新できませんでした。また、エラーが報告されませんでした。 |
この問題は解決されています。コネクタは、MySQLデータベースを使用して、UpdateApiOpのパスワードを更新します。 |
16085209 |
コネクタ・テストを実行したときに、次の例外が発生しました。 DBUMコネクタ・テストの失敗JRFポータビリティ・レイヤーの例外 |
この問題は解決されています。 |
15919151 |
UNIXコンピュータ上でMySQLデータベースが実行されているときに、コネクタがSearchApiOpで失敗しました。このエラーは、UNIX MySQLでテーブル名の大文字と小文字が区別されるために発生しました。 |
この問題は解決されています。 |
15895008 |
Sybaseのユーザー・アカウントのパスワードを変更すると、ストアド・プロシージャが失敗しました。 |
この問題は解決されています。 |
リリース11.1.1.6.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
このリリース以降、コネクタでは次の追加データベースがサポートされています。
MySQL
詳細は、「MySQLでのコネクタの使用および拡張」を参照してください。
DB2
詳細は、「DB2でのコネクタの使用および拡張」を参照してください。
Sybase
詳細は、「Sybaseでのコネクタの使用および拡張」を参照してください。
リリース11.1.1.5.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Identity Connector Framework (ICF)は、すべてのOracle Identity ManagerおよびOracle Wavesetコネクタで必要な基本プロビジョニングやリコンシリエーションなどの機能を提供するコンポーネントです。
Oracle Identity Manager Database User Managementコネクタは、ICFベースのコネクタです。ICFではクラスパス分離が使用されているため、Database User Managementコネクタはコネクタのレガシー・バージョンと共存させることができます。
ICFの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのIdentity Connector Frameworkの理解を参照してください。
このリリース以降、プロビジョニング、リコンシリエーション、検索などのすべてのコネクタ操作は、コネクタ・バンドルに格納されているSQLスクリプトを実行することにより実行されます。
以前のリリースでは、リコンシリエーション・スクリプトはファイルシステムに存在しており、完全リコンシリエーションから増分リコンシリエーションに変換するために変更を行う必要がありました。
このリリース以降、スクリプト実行はよりインテリジェントになりました。最初の実行後、動的に増分モードに切り替わります。また、制限付きリコンシリエーションに対してスクリプトに変更を加える必要はありません。これらはすべて、スケジュール済ジョブから管理できます。
また、ファイルシステムからのスクリプト・ロードがなくなったことで、クラスタ・デプロイメント・シナリオにおけるファイル同期問題も軽減されます。
コネクタ・バンドルの詳細は、「コネクタのアーキテクチャ」を参照してください。
このリリース以降、接続プーリングがサポートされています。Oracle Identity Managerコネクタは、これらの接続を使用してターゲット・システムと通信できます。接続プーリングの詳細は、「接続プーリング」を参照してください。
このリリースのコネクタでは、ICFリモート・コネクタ・サーバーを使用したコネクタのリモート実行がサポートされています。詳細は、コネクタ・ガイドの「コネクタ・サーバーへのコネクタのインストール」を参照してください。
このリリースのコネクタでは、ターゲット・システムの複数のインスタンスおよび複数のバージョンがサポートされています。Oracle Identity Managerに単一のコネクタ・バンドルをデプロイし、ターゲット・システムの複数のインスタンスおよび複数のバージョンに対して複数のITリソースを作成できます。この場合、Oracle Identity Managerを使用して、これらのターゲット・システムでアカウントを管理できます。
詳細は、コネクタ・ガイドの次の各項を参照してください。
このリリース以降、DBUMコネクタがデプロイされているコンピュータで前処理/後処理アクション・スクリプトを実行できます。これらのスクリプトは、SQL、ストアド・プロシージャまたはGroovyのいずれかのタイプです。アカウントのプロビジョニング操作の作成、更新または削除の前または後で実行するスクリプトを構成できます。詳細については、次の各項を参照してください。
リコンシリエーション中にOracle Identity Managerに渡されるプロセス・フォーム・フィールド・データやその他のオブジェクトなどのデータの変換も構成できます。さらに、リコンシリエーションおよびプロビジョニング中にOracle Identity Managerとの間でやり取りされるデータの検証も構成できます。詳細については、次の各項を参照してください。
このリリース以降、リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作から除外する必要のあるアカウントのリストを指定できます。除外リストで指定したユーザーIDのアカウントは、リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作の影響を受けません。
詳細は、コネクタ・ガイドの次の各項を参照してください。
このリリース以降、信頼できるリコンシリエーションのためにOOBにコネクタ・アーティファクトが提供されています。増分リコンシリエーションは、ユーザーが増分モードに切り替えるために問合せファイルを変更する必要がなくなったため、より簡略になっています。
リリース11.1.1.5.0では、MSSQLデータベースでの増分リコンシリエーションおよび制限付きリコンシリエーションがサポートされています。詳細は、「MSSQLからのリコンシリエーション」を参照してください。
コネクタでは、ターゲット・システムに対するJDBCベースのデータベースのカスタマイズがサポートされています。必要な手順を実行して、JDBCベースのデータベースをサポートするようにコネクタを構成できます。必要な手順の詳細は、「JDBCベースのデータベースに対するコネクタの構成」を参照してください。
次の項では、ドキュメント固有の更新について説明します。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン14におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです:
using-and-extending-connector-oracle-database.htm#GUID-3DF68A98-2CCE-4570-A4E0-DC227D757361__GUID-F4F10AC5-A530-4097-BA25-975DBBC98735で、reservedWordsListおよびunsupportedCharsコード・キーの説明が変更されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン13におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです:
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager」行が更新され、Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.4.0)のサポートが追加されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン12におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 (11.1.2.3.0)に固有の情報が「使用上の推奨事項」で変更され、「およびこのリリース・トラックでのそれ以降のBP」の句が追加されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン11におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「ターゲット・システム」行が更新され、Microsoft SQL Server 2016のサポートが追加されました。
「コネクタ操作のためのターゲット・システムのユーザー・アカウントの作成」が追加されました。
関連するOracle Identity Managerガイドに対するすべての相互参照が、それらのガイドの個別の項に対する相互参照とともに更新されました。
付録A「Database User Managementコネクタのためのリクエストの構成」が追加されました。
「はじめに」の「関連ドキュメント」が更新されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン10におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFに「コネクタ・サーバー」行が追加されました。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「JDK」行が「コネクタ・サーバーのJDK」に変更されました。
「クローニング後のユーザー・アカウントの構成」が追加されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン9におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「Oracle Identity Manager」行が更新されました。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「ターゲット・システム」行が更新されました。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 (11.1.2.3.0)に固有の情報が「使用上の推奨事項」に追加されました。
"Groovy"サンプル値が、次の項のステップ3から削除されました。
データベースIDに固有の情報の追加のために、次の変更が行われています。
「ターゲット・システムの属性および問合せ」で、プロビジョニング問合せで使用されるストアド・プロシージャのリストに"Call UPDATE_DBID(usrid, dbid)"プロシージャが追加されました。
「問合せの構成」で、"Provisioning.queries"ファイル内の情報に"UPDATE_DBID"問合せに固有の情報が追加されました。
「プロセス・タスクの追加、アダプタの割当て、およびアダプタ変数のマッピング」で、更新されたプロセス・タスクのサンプル・スクリーンショットが変更されました。
データベースIDフィールドの更新タスクに固有の情報が、「リコンシリエーションの属性の追加」の末尾に追加されました。
参照問合せに固有の情報を示す「ノート」が、次の項の冒頭に追加されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン8におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「ターゲット・システム」行に、Oracle Database 12cおよびMicrosoft SQL Server 2012が追加されました。
deploying-connector.htm#GUID-B5E9AAC7-6784-4708-BE79-6ADFA89C82FA__BABCDCEHの「JDBC URL」行に、Oracle 12cに関する情報が追加されました。
「複数のバージョンのターゲット・システムをサポートするためのコネクタの構成」に、Microsoft SQL Server 2012に関する情報が追加されました。
次の項にある、制限付きリコンシリエーションに関する情報が修正されています。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン7におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
「アップグレード後のステップ」に、フォーム・デザイナに対して行う変更に関する情報が追加されました。
「既知の問題と回避策」のOracle Bug#16713445で情報が更新されました。
除外リストに関する情報が次の項で変更されました。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.x用に含めるjrf.jarファイル、jrf-api.jarファイル、jrf-client.jarファイルに関する情報が、次の項でステップ2として追加されました:
「既知の問題」の章の名前が「既知の問題と回避策」に変更されました。さらに、「既知の問題と回避策」が改編されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン6におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFの「Oracle Identity Manager」行が更新されました。
deploying-connector.htm#GUID-1ABFAF93-C729-4768-BC5F-0001938E98D8__BGBDBABGの「xmlディレクトリのファイル」行にノートが追加されました。
次の項が追加されました。
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xでのプロビジョニング操作の実行
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xでのプロビジョニング操作の実行
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xでのプロビジョニング操作の実行
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xでのプロビジョニング操作の実行
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xでのプロビジョニング操作の実行
Oracle Identity Managerリリース11.1.2.xに固有の手順が、次の項に追加されました。
Oracle Bug#16713445および16482139により追跡される問題が、「既知の問題と回避策」に追加されました。
Oracle Bug#14260504は問題ではないため、「既知の問題と回避策」から削除されました。
リリース11.1.1.6.0のリビジョン4におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
connector.htm#GUID-C2D995F1-879C-4568-A002-394B33262D5B__BABEJCJFで:
Oracle Identity Managerのパッチ番号が14163597および13897038に置き換えられました。
Exadata V2ターゲット・システムが追加されました。