プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Identity Manager Oracle Internet Directoryコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
B72412-14
目次へ移動
目次

前
次

6 Oracle Internet Directoryでのコネクタの使用

この章では、Oracle Internet Directory (OID)でのコネクタの使用に関する次の情報を説明します。

6.1 セキュアな通信の構成

OIDターゲット・システムにセキュアな通信を提供するには、Oracle Identity Manager、コネクタ・サーバーおよびOIDターゲット・システムの間でSSLを構成します。

詳細は、「コネクタのSSLの構成」を参照してください。

6.2 OIDターゲット・システムの事前構成済参照定義

この項では、OIDターゲット・システムのコネクタをデプロイする際にOracle Identity Managerに作成される他の参照定義について説明します。これらの参照定義には、値が事前移入されるか、コネクタのデプロイ後に値を手動で入力する必要があります。その他の参照定義は、次のとおりです。

ノート:

OIDターゲット・システムではロールはサポートされません。

6.2.1 Lookup.OID.Configuration

Lookup.OID.Configuration参照定義は、ターゲット・リソースのリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作で使用されるコネクタ構成エントリを含みます。

表6-1に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-1 Lookup.OID.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

accountObjectClasses

"top","person","organizationalPerson","inetOrgPerson","orclUserV2"

このエントリは、USERオブジェクトで必要なオブジェクト・クラスのリストを保持します。

accountSearchFilter

objectClass=*

このエントリが保持する検索フィルタと一致するアカウントが戻されます。

accountSynchronizationFilter

objectClass=*

このエントリが保持するフィルタと一致するすべてのエントリがSyncOp操作時に戻されます。

accountUserNameAttribute

cn

このエントリは、USERオブジェクトの名前を含む属性を保持します。

attributesToSynchronize

"cn","uid"

このエントリは、SyncOpが実行されるときに返す属性リストを保持します。

blockSize

100

このエントリは、単純な結果ページングとVLV索引検索のブロック・サイズを保持します。

Bundle Name

org.identityconnectors.ldap

このエントリは、コネクタ・バンドル・パッケージの名前を含みます。このエントリは変更しないでください。

Bundle Version

1.0.6380

このエントリは、コネクタ・バンドル・クラスのバージョンを含みます。このエントリは変更しないでください。

changelogBaseDN

cn=changelog

このエントリは、コネクタが変更ログ属性の値を検索するbaseDNを保持します。

changeLogBlockSize

100

このエントリは、SyncOp操作時に変更ログを読み取る際の、単純な結果ページングとVLV索引検索のブロック・サイズを保持します。

changelogUidAttribute

orclguid

このエントリは、変更ログ内の変更エントリのuniqueIdを含む属性の名前を保持します。

changeNumberAttribute

changeNumber

このエントリは、変更ログに使用される属性名を保持します。

Connector Name

org.identityconnectors.ldap.LdapConnector

このエントリは、コネクタ・クラスの名前を含みます。このエントリは変更しないでください。

disabledValue

DISABLED

このエントリは、アカウントが無効になっているときに常に、enabledAttributeエントリで定義される属性のために使用される値を指定します。

enabledAttribute

orcllsEnabled

このエントリは、アカウントを有効化または無効化するために必要な属性の名前を保持します。

enabledWhenNoAttribute

true

このエントリは、enabledAttributeに定義されたプロパティがエントリに存在しないときに、ステータスを有効にするか無効にするかを定義します。

enabledValue

ENABLED

このエントリは、アカウントが有効になっているときに常に、enabledAttributeプロパティで定義される属性のために使用する値を指定します。

filterWithOrInsteadOfAnd

false

このエントリは、ORフィルタとANDフィルタのどちらを使用して変更ログ・フィルタを設定するかを指定します。

ANDフィルタではなくORフィルタを使用して変更ログ・フィルタを設定する場合は、trueを入力します。それ以外の場合は、falseを入力します。

ORフィルタの形式は次のとおりです。

(|(changeNumber=1) (changeNumber=2) . . . (changeNumber=xxx))

ANDフィルタの形式は次のとおりです。

(&(changeNumber>=0) (changeNumber<=xxx))

Group Configuration Lookup

Lookup.OID.Group.Configuration

このエントリは、グループ固有の構成プロパティを含む参照定義の名前を含みます。この参照定義は、グループのリコンシリエーションを実行するときに構成参照定義として使用されます。

このエントリは変更しないでください。

groupMemberAttribute

uniqueMember

このエントリは、POSIX以外の静的グループのメンバーを格納するLDAP属性を保持します。

ldapGroupFilterBehavior

reject

このエントリは、LDAPグループ・フィルタの動作を指定します。

ldapGroupMembershipAttribute

ismemberof

このエントリは、LDAPグループ・メンバーシップ属性の値を指定します。

maintainLdapGroupMembership

true

このエントリは、コネクタが、名前が変更されたユーザー・エントリや削除されたユーザー・エントリのグループ・メンバーシップを変更するかどうかを指定します。

maintainPosixGroupMembership

false

このエントリは、コネクタが、名前が変更されたユーザー・エントリや削除されたユーザー・エントリのPOSIXグループ・メンバーシップを変更するかどうかを指定します。

objectClassesToSynchronize

"inetOrgPerson","groupOfNames","groupOfUniqueNames","organizationalUnit"

このエントリは、同期されるオブジェクト・クラスのリストを保持します。同期されたエントリが返されるためには、このリストのオブジェクト・クラスを少なくとも1つ含む必要があります。このオブジェクト・クラス・リストが空の場合、またはコード・キーがない場合、オブジェクト・クラスに対するフィルタ処理は行われません。

OU Configuration Lookup

Lookup.OID.OU.Configuration

このエントリは、組織固有の構成プロパティを含む参照定義の名前を含みます。この参照定義は、組織単位のリコンシリエーションを実行するときに構成参照定義として使用されます。

このエントリは変更しないでください。

passwordAttribute

userPassword

このエントリは、事前定義済PASSWORD属性が書き込まれる属性の名前を保持します。

readSchema

true

このエントリは、スキーマをサーバーから読み取る必要があるかどうかを指定します。

removeLogEntryObjectClassFromFilter

true

このエントリは、変更ログ・フィルタが変更ログ・オブジェクト・クラスに対する条件を含むかどうかを指定します。

respectResourcePasswordPolicyChangeAfterReset

true

「パスワードの期限切れ」コントロールと「パスワード・ポリシー」コントロールのチェックをバインドするときに、コネクタによって例外(PasswordExpiredExceptionなど)を適切にスローする場合は、デコード値としてTRUEを入力します。それ以外の場合は、FALSEを入力します。

standardChangelog

true

このエントリは、コネクタが変更ログ属性にアクセスする方法を指定します。

synchronizeWithModifyTimestamps

false

このプロパティは、SyncOp operationの際にコネクタが変更ログ属性のかわりに変更タイムスタンプ属性を使用する必要があるかどうかを指定します。

uidAttribute

orclguid

このエントリは、事前定義済のUID属性をマッピングする必要があるLDAP属性を保持します。

usePagedResultControl

true

このエントリは、どちらも使用できる場合に、単純なページ検索をVLV索引検索よりも優先するかどうかを指定します。

User Configuration Lookup

Lookup.OID.UM.Configuration

このエントリには、ユーザー特有の構成プロパティを含む参照定義の名前が保持されます。この参照定義は、ユーザーのリコンシリエーションを実行するときに構成参照定義として使用されます。

このエントリは変更しないでください。

vlvSortAttribute

uid

このエントリは、VLV索引のソート・キーとして使用される属性を保持します。

readTimeout

120000ミリ秒

このプロパティは、読取りタイムアウトの構成プロパティの値を保持します。これらの値は、必要に応じて増減できます。このプロパティが構成参照定義に追加されない場合、デフォルトで値は60000ミリ秒に設定されます。

connectTimeout

120000ミリ秒

このプロパティは、接続タイムアウトの構成プロパティの値を保持します。これらの値は、必要に応じて増減できます。このプロパティが構成参照定義に追加されない場合、デフォルトで値は60000ミリ秒に設定されます。

referrals

ignore、followまたはthrow

このプロパティは、読取りリフェラルの構成プロパティの値を保持します。このプロパティが構成参照定義に追加されない場合、デフォルトで値はignoreに設定されます。

6.2.2 Lookup.OID.Configuration.Trusted

Lookup.OID.Configuration.Trusted参照定義は、信頼できるソースに対する操作で使用されるコネクタ構成エントリを含みます。

表6-2に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-2 Lookup.OID.Configuration.Trusted参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

accountObjectClasses

"top","person","organizationalPerson","inetOrgPerson","orclUserV2"

このエントリは、アカウント・オブジェクト・クラスの名前を保持します。

Any Incremental Recon Attribute Type

true

このエントリは、すべてのトークンの形式がリコンシリエーション時に受け入れられることを指定します。

Bundle Name

org.identityconnectors.ldap

このエントリは、コネクタ・バンドル・パッケージの名前を含みます。このエントリは変更しないでください。

Bundle Version

1.0.6380

このエントリは、コネクタ・バンドル・クラスのバージョンを含みます。このエントリは変更しないでください。

changeLogBlockSize

100

このエントリは、SyncOp操作時に変更ログを読み取る際の、単純な結果ページングとVLV索引検索のブロック・サイズを保持します。

changeNumberAttribute

changeNumber

このエントリは、変更ログに使用される属性名を保持します。

Connector Name

org.identityconnectors.ldap.LdapConnector

このエントリは、コネクタ・クラスの名前を含みます。このエントリは変更しないでください。

disabledValue

DISABLED

このエントリは、アカウントが無効になっているときに常に、enabledAttributeプロパティで定義される属性のために使用する値を指定します。

enabledAttribute

orcllsEnabled

このエントリは、アカウントを有効化または無効化するために必要な属性の名前を保持します。

enabledValue

ENABLED

このエントリは、アカウントが有効になっているときに常に、enabledAttributeプロパティで定義される属性のために使用する値を指定します。

enabledWhenNoAttrbribute

true

このエントリは、enabledAttributeに定義されたプロパティがエントリに存在しないときに、ステータスを有効にするか無効にするかを定義します。

objectClassesToSynchronize

"inetOrgPerson","groupOfNames","groupOfUniqueNames", "OrganizationalUnit"

このエントリは、同期されるオブジェクト・クラスのリストを保持します。同期されたエントリが返されるためには、このリストのオブジェクト・クラスを少なくとも1つ含む必要があります。このオブジェクト・クラス・リストが空の場合、またはコード・キーがない場合、オブジェクト・クラスに対するフィルタ処理は行われません。

uidAttribute

orclguid

このエントリは、Uidをマッピングする必要があるLDAP属性を保持します。

UsePagedResultControl

true

このエントリは、どちらも使用できる場合に、単純なページ検索をVLV索引検索よりも優先するかどうかを指定します。

User Configuration Lookup

Lookup.OID.UM.Configuration.Trusted

このエントリには、ユーザー特有の構成プロパティを含む参照定義の名前が保持されます。このエントリは変更しないでください。

readTimeout

120000ミリ秒

このプロパティは、読取りタイムアウトの構成プロパティの値を保持します。これらの値は、必要に応じて増減できます。このプロパティが構成参照定義に追加されない場合、デフォルトで値は60000ミリ秒に設定されます。

connectTimeout

120000ミリ秒

このプロパティは、接続タイムアウトの構成プロパティの値を保持します。これらの値は、必要に応じて増減できます。このプロパティが構成参照定義に追加されない場合、デフォルトで値は60000ミリ秒に設定されます。

referrals

ignore、followまたはthrow

このプロパティは、読取りリフェラルの構成プロパティの値を保持します。このプロパティが構成参照定義に追加されない場合、デフォルトで値はignoreに設定されます。

6.2.3 ユーザー操作のための事前構成済参照定義

この項では、ユーザー操作のための次の参照定義について説明します。

6.2.3.1 Lookup.OID.UM.Configuration

Lookup.OID.UM.Configuration参照定義は、ユーザー・オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、ターゲット・システムがターゲット・リソースとして構成されているときに、ユーザー管理操作で使用されます。

表6-3に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-3 Lookup.OID.UM.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Provisioning Attribute Map

Lookup.OID.UM.ProvAttrMap

このエントリは、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。

Recon Attribute Map

Lookup.OID.UM.ReconAttrMap

このエントリは、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。

6.2.3.2 Lookup.OID.UM.Configuration.Trusted

Lookup.OID.UM.Configuration.Trusted参照定義は、ユーザー・オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、信頼できるソースのユーザー・リコンシリエーション実行で使用されます。

表6-4に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-4 Lookup.OID.UM.Configuration.Trusted参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Recon Attribute Defaults

Lookup.OID.UM.TrustedDefaults

このエントリは、リコンシリエーション・フィールドをデフォルト値にマッピングする参照定義の名前を含みます。

Recon Attribute Map

Lookup.OID.UM.ReconAttrMap.Trusted

このエントリは、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。

6.2.3.3 Lookup.OID.UM.ProvAttrMap

Lookup.OID.UM.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドをOID属性にマップします。この参照定義は、ユーザー・プロビジョニング操作を実行するために使用されます。

表6-5に、プロビジョニング操作時に値を指定または変更できるターゲット・システムのユーザー・アイデンティティ・フィールドを示します。

表6-5 Lookup.OID.UM.ProvAttrMap参照定義のエントリ

プロセス・フォーム・フィールド ターゲット・システム・フィールド

共通名

cn

コンテナDN[IGNORE,LOOKUP]

ContainerDN

部門

departmentnumber

電子メールID

mail

EndDate

orclActiveEndDate=End_Date!=null&&!End_Date.startsWith("1969-12-31")?Date.parse('yyyy-MM-dd', End_Date).format('yyyyMMddHHmmss') + 'Z':null

終了日[IGNORE]

enddate

givenname

sn

場所

l

ログイン無効

__ENABLED__

マネージャ

manager

ミドル・ネーム

initials

名前

__NAME__="uid=${User_ID},${Container_DN}"

orclGuid

__UID__

パスワード

__PASSWORD__

優先言語

preferredlanguage

StartDate

orclActiveStartDate=Start_Date!=null&&!Start_Date.startsWith("1969-12-31")?Date.parse('yyyy-MM-dd', Start_Date).format('yyyyMMddHHmmss') + 'Z':null

開始日[IGNORE]

startdate

電話

telephonenumber

タイムゾーン

orclTimeZone

役職

title

UD_OID_GRP

ldapGroups

ユーザーID

uid

6.2.3.4 Lookup.OID.UM.ReconAttrMap

Lookup.OID.UM.ReconAttrMap参照定義は、ユーザー・リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマップします。この参照定義は、ターゲット・リソースのユーザー・リコンシリエーションを実行するために使用されます。

この参照定義のエントリは次の形式です。

  • コード・キー: リソース・オブジェクトのリコンシリエーション・フィールド

  • デコード: ターゲット・システム属性の名前

表6-6に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-6 Lookup.OID.UM.ReconAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー デコード

Common Name

cn

Container DN[LOOKUP]

__parentDN__

Department

departmentnumber

Email

mail

End Date[Date]

orclActiveEndDate=binding.variables.containsKey("orclActiveEndDate")&&orclActiveEndDate!=null?Date.parse('yyyyMMddHHmmss',orclActiveEndDate).getTime():null

First Name

givenname

Last Name

sn

Location

l

manager

manager

Middle Name

initials

orclGuid

__UID__

Preferred Language

preferredlanguage

Start Date[Date]

orclActiveStartDate=binding.variables.containsKey("orclActiveStartDate")&&orclActiveStartDate!=null?Date.parse('yyyyMMddHHmmss',orclActiveStartDate).getTime():null

Status

__ENABLE__

Telephone

telephonenumber

TimeZone

orclTimeZone

Title

title

UserGroup~GroupName[LOOKUP]

ldapGroups

User ID

uid

6.2.3.5 Lookup.OID.UM.ReconAttrMap.Trusted

Lookup.OID.UM.ReconAttrMap.Trusted参照定義は、OIMユーザー・フォームのユーザー・フィールドと、ターゲット・システムの対応するフィールド名をマップします。この参照定義は、信頼できるソースのリコンシリエーションの実行に使用されます。

表6-7に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-7 Lookup.OID.UM.ReconAttrMap.Trusted参照定義のエントリ

OIMユーザー・フォームのフィールド ターゲット・システム・フィールド

電子メール

mail

givenname

sn

マネージャ

manager=matcher=java.util.regex.Pattern.compile("uid=(\\w*).*").matcher(manager==null?"":manager);matcher.matches()?matcher[0][1]:null

ミドル・ネーム

initials

OrclGuid

__UID__

ステータス[TRUSTED]

__ENABLE__

ユーザー・ログイン

uid

6.2.3.6 Lookup.OID.UM.TrustedDefaults

Lookup.OID.UM.TrustedDefaults参照定義は、リコンシリエーション・フィールドとそのデフォルト値のマッピングを含みます。この参照定義が使用されるのは、OIMユーザー・フォームに必須フィールドがあるが、信頼できるソースのリコンシリエーション中にフェッチできる対応フィールドがターゲット・システムにない場合です。

コード・キーとデコードの値が次の形式であることを確認して、この参照定義にエントリを追加できます。

  • コード・キー: リソース・オブジェクトのリコンシリエーション・フィールドの名前

  • デコード: 対応するデフォルト値(表示される値)

表6-8に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-8 Lookup.OID.UM.TrustedDefaults参照定義のエントリ

コード・キー デコード

Employee Type

Full-Time

Organization

Xellerate Users

User Type

End-User

6.2.4 グループ操作のための事前構成済参照定義

この項では、グループ操作のための次の参照定義について説明します。

6.2.4.1 Lookup.OID.Group.Configuration

Lookup.OID.Group.Configuration参照定義は、グループ・オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、ターゲット・システムがターゲット・リソースとして構成されているときに、グループ管理操作で使用されます。

表6-9に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-9 Lookup.OID.Group.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Provisioning Attribute Map

Lookup.OID.Group.ProvAttrMap

このエントリは、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。

Recon Attribute Map

Lookup.OID.Group.ReconAttrMap

このエントリは、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングする参照定義の名前を含みます。

6.2.4.2 Lookup.OID.Group.ProvAttrMap

Lookup.OID.Group.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。この参照定義は、グループ・プロビジョニング操作の際に使用されます。この参照定義は、事前に構成されています。

表6-10にデフォルト・エントリを示します。プロビジョニングのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。

表6-10 Lookup.OID.Group.ProvAttrMap参照定義のエントリ

Oracle Identity Managerのグループ・フィールド ターゲット・システム・フィールド

コンテナDN[IGNORE,LOOKUP]

container

グループ名

cn

名前

__NAME__="cn=${Group_Name},${Container_DN}"

OrclGuid

__UID__

6.2.4.3 Lookup.OID.Group.ReconAttrMap

Lookup.OID.Group.ReconAttrMap参照定義は、グループのリソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。この参照定義は、リコンシリエーションの際に使用されます。この参照定義は、事前に構成されています。

表6-11にデフォルト・エントリを示します。リコンシリエーションのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。

表6-11 Lookup.OID.Group.ReconAttrMap参照定義のエントリ

Oracle Identity Managerのグループ・フィールド ターゲット・システム・フィールド

コンテナDN[LOOKUP]

__parentDN__

グループ名

cn

OrclGuid

__UID__

組織名

__PARENTRDNVALUE__

6.2.5 組織単位操作のための事前構成済参照定義

この項では、組織単位操作のための次の参照定義について説明します。

6.2.5.1 Lookup.OID.OU.Configuration

Lookup.OID.OU.Configuration参照定義は、組織単位オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、ターゲット・システムがターゲット・リソースとして構成されているときに、組織単位管理操作で使用されます。

表6-12に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表6-12 Lookup.OID.OU.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Provisioning Attribute Map

Lookup.OID.OU.ProvAttrMap

プロビジョニング時に使用される参照。

Recon Attribute Map

Lookup.OID.OU.ReconAttrMap

リコンシリエーション時に使用される参照。

6.2.5.2 Lookup.OID.OU.ProvAttrMap

Lookup.OID.OU.ProvAttrMap参照定義は、組織のプロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性をマッピングします。この参照定義は、組織単位プロビジョニング操作を実行するために使用されます。

表6-13に、プロビジョニング操作時に値を指定または変更できるターゲット・システムの組織単位フィールドを示します。

表6-13 Lookup.OID.OU.ProvAttrMap参照定義のエントリ

Oracle Identity Managerの組織フィールド ターゲット・システム・フィールド

コンテナDN[IGNORE,LOOKUP]

使用されていません。

名前

__NAME__="ou=${Organisation_Unit_Name},${Container_DN}"

OrclGuid

__UID__

組織単位名

ou

6.2.5.3 Lookup.OID.OU.ReconAttrMap

この参照定義は、リコンシリエーションの際に使用されます。表6-14に、この参照定義のエントリを示します。

表6-14 Lookup.OID.OU.ReconAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー デコード

Container DN[LOOKUP]

__parentDN__

OrclGuid

__UID__

Organization Unit Name

ou

Org Name

__PARENTRDNVALUE__

6.3 Oracle Identity Managerの対応する組織でのOIDユーザーのリコンサイル

ノート:

次のオプション・タスクを実行する前に、ターゲット・システムの組織に対応する組織を同じ名前でOracle Identity Managerに作成したことを確認します。

OIDターゲット・システムのユーザーを、Oracle Identity Managerの対応する組織にリコンサイルするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. Lookup.OID.UM.ReconAttrMap.Trusted参照を検索します。
  3. 次のエントリを追加します。
    • コード: Organization

    • デコード: __PARENTRDNVALUE__

6.4 Oracle Identity Managerの1組織でのOIDグループのリコンサイル

1つの組織にリコンサイルされるようにOIDグループを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. Lookup.OID.Group.Configuration参照を検索します。
  3. 次のような新しいエントリを追加します。
    • コード: Recon Attribute Defaults

    • デコード: Lookup.OID.Group.Defaults

    このデコード値は例です。独自の参照名を設定できます。

  4. 新しいLookup.OID.Group.Defaults参照(前のステップで指定)を作成します。
  5. 次の新しいエントリを追加します。
    • コード: Org Name

    • デコード: Group1

    デコード値は、Oracle Identity Managerの組織名と同じです。ここにすべてのグループがリコンサイルされます。

  6. Lookup.OID.Group.ReconAttrMapを検索します。
  7. コードがOrg Nameの行を削除します。
  8. リコンシリエーション・ルールOID Group Reconを検索します。
  9. 現在のルールOrganization Name Equals Group NameOrganization Name Equals Org Nameに変更します。これには、ルール要素をダブルクリックして、属性Group NameOrg Nameに変更します。
  10. ルールを保存します。
  11. OID Groupリソース・オブジェクトを開き、「Create Reconciliation Profile」をクリックします。