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Oracle® Identity Manager Generic RESTコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E79296-07
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2 Generic RESTコネクタのインストールの前提条件

Generic RESTコネクタをインストールする前に完了しておく必要がある作業について説明します。

2.1 コネクタのインストール・パッケージのダウンロード

Generic RESTコネクタのインストール・パッケージは、Oracle Technology Network (OTN)のWebサイトで入手できます。

コネクタ・インストール・パッケージをダウンロードするには:
  1. OTNのWebサイト(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/id-mgmt/downloads/connectors-101674.html)に移動します。
  2. 「OTNライセンス契約」をクリックしてライセンス契約を読みます。
  3. 「Accept License Agreement」オプションを選択します。
    インストール・パッケージをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。
  4. Oracle Identity Managerをホストしているコンピュータ上の任意のディレクトリにインストール・パッケージをダウンロードして保存します。

2.2 スキーマ・ファイルの作成

ターゲット・システムの基礎となる構造をコネクタが理解するのに役立つスキーマ・ファイルを作成します。

スキーマ・ファイルには、アカウント修飾子およびフィールド修飾子を使用して追加したエントリが含まれます。アカウント修飾子は、リコンシリエーション操作およびプロビジョニング操作の実行にコネクタで使用されるターゲット・システム内のアカウントの特定フィールドをリストするのに役立ちます。フィールド修飾子を使用すると、アカウント修飾子を使用してリストされるフィールドをさらに記述できます。たとえば、フィールド修飾子を使用して、特定のフィールドが必須フィールドか複数値フィールドかを指定できます。また、フィールドのデータ型を指定することもできます。
次のいずれかの書式でフィールド修飾子を指定する必要があります:
  • 親フォームのフィールドを記述するための書式を次に示します:

    <FIELDNAME>.<FIELDQUALIFIER>=<VALUE>

    例: UserId.Required=true

  • 複雑な子フォームのフィールドを記述するための書式を次に示します:

    <FIELDNAME>.<SUBFIELDNAME>.<FIELDQUALIFIER>=<VALUE>

    例: Roles.fromdate.DataType=Long

作成するスキーマ・ファイルは、メタデータ・ジェネレータによって認識される次のガイドラインに準拠している必要があります:
  • 各エントリは、次の書式の単一行である必要があります:

    PropertyName=PropertyValue

  • プロパティ名とプロパティ値の間にある空白文字は無視されます。たとえば、次の3つのエントリはすべて同じです:

    • StatusAttribute=AccountStatus

    • StatusAttribute = AccountStatus

    • StatusAttribute= AccountStatus

  • コメントは、スキーマを参照しているユーザーがそのエントリをさらに理解するのに役立ちます。シャープ記号(#)で始まるエントリまたは行は、メタデータ・ジェネレータで無視されます。

  • 指定しないかぎり、すべてのフィールドのデフォルトのデータ型はStringです。

ノート:

schema.propertiesファイルを、メタデータ生成ユーティリティを実行するコンピュータ上に作成する必要があります。
スキーマ・ファイルを作成するには:
  1. .propertiesファイルを作成します。
  2. 次の表に示すアカウント修飾子を使用してファイルにエントリを追加し、ターゲット・システムのスキーマを定義します。

    表2-1 アカウント修飾子

    アカウント修飾子 必須 説明

    FieldNames

    はい

    コネクタがターゲット・システムからフェッチする必要がある属性のカンマ区切りリストを入力します。増分リコンシリエーションの実行に使用される属性を含め、すべての単一値および複数値の属性をここに指定する必要があります。また、子フォーム名もここに指定する必要があります。ただし、このガイドで後述するSubfields修飾子を使用して指定する場合は、子フォームのフィールド名をここには入力しないでください。

    ノート: 対応する属性がICFに事前定義されているターゲット・システム属性の場合、FieldNames修飾子で事前定義されたICF属性のネーミング規則を使用することをお薦めします。コネクタでターゲット・システムからグループをフェッチする場合は、グループ属性をFieldNames修飾子に含める必要があります。ICFには、__GROUP__という名前のグループに対応する事前定義された属性があります。したがって、Groupsではなく__GROUP__を指定することをお薦めします。事前定義されたICF属性の詳細リストは、Oracle Fusion Middleware Identity Connector Framework Java APIリファレンスを参照してください。

    サンプル・エントリ: FieldNames=id,primaryEmail,password,name.familyName,name.givenName,alias,phones,__GROUP__,isAdmin,changePasswordAtNextLogin,orgUnitPath,suspended

    UidAttribute

    はい

    アカウントの一意のIDに対応する属性の名前を入力します。コネクタではこの値を使用して、リコンシリエーション中にフェッチする必要があるターゲット・システムのユーザー・アカウントを一意に識別します。また、コネクタではこの値を使用して、更新および削除のプロビジョニング操作中にターゲット・システムのユーザー・アカウントを一意に識別します。

    この修飾子の値は、コネクタの__UID__属性に対応します。

    サンプル・エントリ: UidAttribute=id

    NameAttribute

    はい

    リコンシリエーション操作および更新プロビジョニング操作の実行にコネクタで使用される、ターゲット・システム内のアカウントの摘要名に当たる属性の名前。

    この値は、コネクタの__ Name __属性に対応し、リコンシリエーション・ルールの生成に使用されます。

    サンプル・エントリ: NameAttribute=UserName

    PasswordAttribute

    はい(ターゲット・システムでユーザー・アカウントのパスワード管理がサポートされている場合)

    「パスワードの変更」プロビジョニング操作中にコネクタで使用されるアカウントのパスワード属性の名前。

    この修飾子の値は、コネクタの__PASSWORD__属性に対応します。

    サンプル値: PasswordAttribute=accountPwd

    StatusAttribute

    はい(ターゲット・システムでアカウント・ステータスの管理がサポートされている場合)

    この修飾子は、アカウントのステータスを表す属性を示します。コネクタは、プロビジョニング操作中にこの属性を使用して、ユーザー・アカウントを有効または無効にします。また、コネクタはこの属性を使用して、ステータスのリコンシリエーション時にアカウントのステータスをフェッチします。

    この修飾子の値は、コネクタの__ENABLE__属性に対応します。

    サンプル値: StatusAttribute=status

  3. 必要な場合は、フィールド修飾子を使用してファイルにエントリを追加し、ステップ2で追加したフィールドの詳細を含めます。

    ノート:

    フィールド修飾子はすべてオプションです。

    表2-2 フィールド修飾子

    フィールド修飾子 説明

    Required

    このフィールド修飾子は、記載された属性が必須であるかどうかを指定します。この修飾子の値がtrueに設定されている場合、パーサーは、このフィールド名が含まれないレコードの処理をスキップします。

    例: UserId.Required=true

    Multivalued

    このフィールド修飾子は、記載された属性が複数値フィールドであるかどうかを指定します。

    例: Roles.Multivalued=true

    DataType

    このフィールド修飾子は、フィールド名のデータ型を指定するために使用します。フィールドにデータ型を指定しない場合は、デフォルトで、文字列データ型とみなされます。

    この修飾子には、次の値を指定できます。

    • 文字列

    • Long

    • Character

    • Double

    • Float

    • Integer

    • Boolean

    • Byte

    • BigDecimal

    • BigInteger

    • Date

    例: startDate.DataType=Date

    EmbeddedObjectClass

    このフィールド修飾子は、複数のサブフィールドを持つ子フォームのオブジェクト・クラス名を指定します。この修飾子の値は、ICFによって内部的に使用され、すべての複雑な子フォームに必須です。

    例: Roles.EmbeddedObjectClass=Roles

  4. 作成した.propertiesファイルを保存します。

関連項目:

サンプルのACMEスキーマ・ファイルは、「サンプル・スキーマ・ファイル」を参照してください

2.3 Groovyファイルの更新

ターゲット・システム・スキーマと、コネクタを構成するモードに関する情報を格納するプロパティの値を指定して、Groovyファイルを更新します。

GenericRestConfiguration.groovyファイルを更新するには:
  1. コネクタ・インストール・パッケージの内容を、OIMをホストしているコンピュータ上の任意のディレクトリに抽出します。これにより、GenericREST-RELEASE_NUMBERというディレクトリが作成されます。コネクタ・インストール・パッケージのすべてのファイルおよびディレクトリの詳細は、「Generic RESTコネクタのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。
  2. テキスト・エディタで、GenericREST-RELEASE_NUMBER/metadata-generator/resources directoryにあるGenericRestConfiguration.groovyファイルを開きます。
  3. 信頼できるソース・モードとターゲット・リソース・モードのどちらでコネクタを実行するかによって、構成セクションにエントリの値を入力します。既存のサンプル構成を使用することも、独自のセクションを作成することもできます。

    ノート:

    • 構成セクションにtrusted=trueエントリが存在することは、信頼できるソースモードで実行されるようにコネクタを構成するためのセクションであることを示します。trusted=trueが存在しないか、trusted=falseが存在する場合、構成セクションは、ターゲット・リソース・モードでコネクタを実行するためのものです。

    • GenericRestConfiguration.groovyファイルのいずれかのオプションのエントリまたは属性の値を指定しない場合、そのエントリまたは属性の先頭に二重のスラッシュ記号(//)を追加してコメント・アウトしてください。

    表2-3 GenericRestConfiguration.groovyファイルのエントリ

    エントリ 適用可能なのは信頼できるソース、ターゲット・リソースまたはその両方 必須 説明

    trusted

    信頼できるソース

    はい

    このエントリは、構成セクションが、信頼できるソース・モードとターゲット・リソース・モードのどちらのためのものかを示します。

    信頼できるソース・モードで実行されるようにコネクタを構成する場合は、このエントリの値をtrueに設定します。

    itResourceDefName

    両方

    はい

    ターゲット・システムのITリソース・タイプの名前を入力します。このエントリに指定する値によって、コネクタ・パッケージ、コネクタ構成ファイルおよびコネクタ・インストーラ・ファイルの名前が決まることに注意してください。たとえば、このエントリの値としてGenRestTrustedを指定すると、コネクタ・パッケージ・ディレクトリの名前はGenRestTrusted.zipになります。コネクタ・パッケージのディレクトリ構造の詳細は、ジェネレータのコネクタ・パッケージの理解を参照してください。

    itResourceName

    両方

    いいえ

    ターゲット・システムのITリソースの名前を入力します。このエントリがコメント化されている場合、ITリソース名はITResourceDefNameエントリの値と同じです。

    デフォルト値: "$itResourceDefName"

    ノート: 複数のGeneric RESTコネクタを同じOIM環境でインストールまたは使用する予定の場合、このエントリの値は、ターゲット・システム用に作成する各コネクタに対して一意である必要があります。また、この値は、参照定義、リソース・オブジェクト、プロセス・フォーム、スケジュール済タスクなど、(メタデータ・ジェネレータの実行後に作成されるコネクタ構成XMLファイルで定義された)すべてのコネクタ・コンポーネントの名前の一部になります。

    たとえば、itResourceNameエントリの値としてGenRestTrustedを指定すると、コネクタのデプロイ後に構成参照定義が作成され、その名前はLookup.GenRestTrusted.Configurationになります。

    connectorDir

    両方

    いいえ

    このエントリは、メタデータ・ジェネレータの実行時に生成されるコネクタ・パッケージが格納されるディレクトリの完全パスです。デフォルトでは、生成されたコネクタ・パッケージが格納されたディレクトリ名は、itResourceDefNameエントリの値と同じです。

    サンプル値: "/scratch/jdoe/OIMPS3/mw4318/idm7854/server/ConnectorDefaultDirectory/GenRestTrusted"

    xmlFile

    両方

    いいえ

    コネクタ・オブジェクトの定義が含まれるXMLファイルの名前と相対パスを入力します。このエントリの値を指定しない場合、ファイル名が次の形式で生成されます。

    IT_RES_DEF_NAME-ConnectorConfig.xml

    この形式で、IT_RES_DEF_NAMEはitResourceDefNameエントリの値です。

    たとえば、このエントリの値を指定せず、GenRestTrustedがitResourceDefNameエントリの値である場合、生成されるXMLファイルの名前はGenRestTrusted-ConnectorConfig.xmlです。

    ヒント: 特定のターゲット・システム・インストールのファイルを簡単に識別するには、この生成されたXMLファイルの名前に、ターゲット・システムのITリソース名を接頭辞として付けます。

    サンプル値: GenRestTrusted-ConnectorConfig.xml

    configFileName

    両方

    いいえ

    コネクタ・オブジェクトの構成情報が含まれるXMLファイルの名前と相対パスを入力します。このエントリの値を指定しない場合、ファイル名が次の形式で生成されます。

    IT_RES_DEF_NAME-CI.xml

    この形式で、IT_RES_DEF_NAMEはitResourceDefNameエントリの値です。

    たとえば、このエントリの値を指定せず、GenRestTrustedがitResourceDefNameエントリの値である場合、生成されるXMLファイルの名前はGenRestTrusted-CI.xmlです。

    propertiesFile

    両方

    いいえ

    リソース・バンドル変換が含まれる.propertiesファイルの名前と相対パスを入力します。このエントリの値を指定しない場合、ファイル名が次の形式で生成されます。

    IT_RES_DEF_NAME-generator.properties

    この形式で、IT_RES_DEF_NAMEはitResourceDefNameエントリの値です。

    たとえば、このエントリの値を指定せず、GenRestTrustedがitResourceDefNameエントリの値である場合、生成されるプロパティ・ファイルの名前はGenRestTrusted-generator.propertiesです。

    version

    両方

    いいえ

    コネクタのリリース番号を入力します。

    サンプル値: 11.1.1.5.0

    bundleJar

    両方

    はい

    このエントリの値は、メタデータ・ジェネレータが使用するICFバンドルが含まれるJARファイルの名前と相対パスを示します。

    デフォルト値: ../lib/org.identityconnectors.genericrest-1.0.11150.jar

    このエントリの値を変更しないでください。

    config

    両方

    はい

    コネクタの動作とターゲット・システムへの接続方法を指定します。

    デフォルトでは、configエントリにはschemaFileプロパティのみが含まれます。schemaFileプロパティは、必須プロパティです。使用するスキーマ・ファイルの名前と相対パスを入力します。

    dateAttributeList

    両方

    いいえ

    プロセス・フォームで日付として処理する必要がある属性のリストを入力します。ここにリストされている属性のデータ型がスキーマ・ファイルでLongに設定されていることを確認してください。

    このエントリの値を入力する必要がある書式の詳細は、「GroovyファイルのdateAttributeList、entitlementAttributeList、lookupAttributeListおよびaliasエントリについて」を参照してください。

    alias

    両方

    はい

    ターゲット・リソース・モードと信頼できるソース・モードのどちらのためにGroovyファイルを構成するかによって、このエントリの値を指定する必要があります。

    メタデータ・ジェネレータは別名を使用して、ターゲット・システム属性とOracle Identity Managerのリソース・オブジェクトのフィールド名の間の関係を作成します。また、メタデータ・ジェネレータは、Oracle Identity Managerのフォーム名およびフォーム・フィールド名に対する文字の長さの制限を満たすように長いデータベース名を短くするため、別名を使用します。

    このエントリおよび入力できる値の詳細は、「GroovyファイルのdateAttributeList、entitlementAttributeList、lookupAttributeListおよびaliasエントリについて」を参照してください。

    applicationInstanceName

    ターゲット・リソース

    いいえ

    コネクタが生成する必要がある、ターゲット・システムのアプリケーション・インスタンス名を入力します。このエントリがコメント化されている場合、アプリケーション・インスタンス名はITResourceDefNameエントリの値と同じになります。

    デフォルト値: "$itResourceDefName"

    entitlementAttributeList

    ターゲット・リソース

    いいえ

    権限としてタグ付けする必要のある、ターゲット・システム内の属性のリストを入力します。

    このエントリの値を入力する必要がある書式の詳細は、「GroovyファイルのdateAttributeList、entitlementAttributeList、lookupAttributeListおよびaliasエントリについて」を参照してください。

    lookupAttributeList

    ターゲット・リソース

    いいえ

    参照フィールドとして扱う必要のある、ターゲット・システム内の属性のリストを入力します。

    このエントリの値を入力する必要がある書式の詳細は、「GroovyファイルのdateAttributeList、entitlementAttributeList、lookupAttributeListおよびaliasエントリについて」を参照してください。

    prepopulate

    ターゲット・リソース

    いいえ

    エンタープライズ・ターゲット・システム・リソースのプロビジョニング中に、Oracle Identity ManagerによってOIMユーザー・フィールドからコネクタのプロセス・フォーム・フィールドに事前移入する場合、このエントリに値を指定します。

    このエントリのデフォルト値は次のとおりです。

    ['__NAME__':'User Login', 'FIRST_NAME':'First Name', 'LAST_NAME':'Last Name', '__PASSWORD__':'Password']

    これは、デフォルトでgroovyファイルが次のフィールドを移入するように構成されていることを示します。

    • User Login

    • First Name

    • Last Name

    • Password

    前述のリストにフィールドを追加またはリストから削除できます。事前移入エントリに値を指定する際には、次の書式を使用する必要があります。

    ['ATTR1': 'OIM_FIELD1', 'ATTR2': 'OIM_FIELD2', . . .'ATTRn': 'OIM_FIELDn']

    この形式の詳細は次のとおりです:

    • ATTRは、コネクタ属性名またはターゲット・システム属性名のいずれかです。

    • OIM_FIELDは、OIMユーザー・フォーム上のフィールドの名前です。

    事前移入アダプタのアタッチおよび削除の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーション開発とカスタマイズの事前移入アダプタの使用を参照してください。

  4. GenericRestConfiguration.groovyファイルを保存して閉じます。

2.3.1 GroovyファイルのdateAttributeList、entitlementAttributeList、lookupAttributeListおよびaliasエントリについて

GroovyファイルのdateAttributeList、entitlementAttributeList、lookupAttributeListおよびaliasエントリについて説明します。ここで示される情報は、Groovyファイルの更新時に使用します。

dateAttributeList

このエントリは、コネクタがプロセス・フォームで日付として処理する必要のある属性のリストを保持します。ここにリストされている属性のデータ型がスキーマ・ファイルでLongに設定されていることを確認してください。

コネクタは、このエントリで指定された各属性の日付エディタを作成します。

コネクタで単一値または複数値のフィールドを日付として処理する場合、このエントリに次の形式で値を入力します。

["FIELD_NAME"]

この形式で、FIELD_NAMEを単一値または複数値フィールドの名前に置き換えます。

日付として埋め込まれた複数値フィールドを処理する場合、次の形式で値を入力します。

["OBJ_CLASS.SUB_FIELD_NAME"]

この形式で、次の処理を行います。

  • OBJ_CLASSを、スキーマ・ファイルの指定に従って子フォームのEmbeddedObjectClass名に置き換えます。

  • SUB_FIELD_NAMEを、スキーマ・ファイルの指定に従って子フォームのサブフィールド名に置き換えます。

デフォルト値: ["JoiningDate"]

環境の要件に応じてこのデフォルト値を変更できます。

日付として埋め込まれた複数値フィールドを処理するサンプル値は次のとおりです。

["MyRole.StartDate", "MyRole.EndDate"]

entitlementAttributeList

このエントリには、権限としてタグ付けする必要のある、ターゲット・システム内の属性のリストを含める必要があります。

コネクタはこのエントリに指定された各属性の参照フィールドを作成し、参照フィールドをプロセス・フォームに割り当て、権限のすべての必須プロパティを追加します。

複数値フィールドの権限をタグ付けする場合、次の形式で値を入力します。

["MULTIVALUED_FIELD_NAME"]

埋め込まれている複数値フィールドの権限をタグ付けする場合、次の形式で値を入力します。

["OBJ_CLASS.SUB_FIELD_NAME"]

この形式で、次の処理を行います。

  • OBJ_CLASSを、スキーマ・ファイルの指定に従って子フォームのEmbeddedObjectClass名に置き換えます。

  • SUB_FIELD_NAMEを、スキーマ・ファイルの指定に従って子フォームのサブフィールド名に置き換えます。

デフォルト値: ['Roles.RoleName']

この値で、Roles.RoleNameは埋め込まれている複数値フィールドです。つまり、Rolesはスキーマ・ファイルの指定によるロールの子フォームのEmbeddedObjectClass名(roles.EmbeddedObjectClass=Roles)で、RoleNameはスキーマ・ファイルの指定によるロールの子フォームのサブフィールドのいずれか(roles.Subfileds=ROLENAME)です。

環境の要件に応じてこのデフォルト値を変更できます。

lookupAttributeList

このエントリは、コネクタで参照フィールドとして処理する必要のある、ターゲット・システム内の属性のリストを保持します。

コネクタは、このエントリで指定された各属性に対して参照フィールドを作成し、OIMユーザー・プロセス・フォームの対応する参照フィールドに関連付けます。

単一値フィールドまたは複数値フィールドの参照フィールドを作成する場合、次の形式で値を入力します。

['FIELD_NAME']

この形式で、FIELD_NAMEを単一値または複数値フィールドの名前に置き換えます。

埋め込まれている複数値フィールドの参照フィールドを作成する場合、次の形式で値を入力します。

['OBJ_CLASS.SUB_FIELD_NAME']

この形式で、次の処理を行います。

  • OBJ_CLASSを、スキーマ・ファイルの指定に従って子フォームのEmbeddedObjectClass名に置き換えます。

  • SUB_FIELD_NAMEを、スキーマ・ファイルの指定に従って子フォームのサブフィールド名に置き換えます。

このエントリのデフォルト値は、次のとおりです。

['Currency']

この値で、Currencyは複数値フィールドです。

環境の要件に応じてこのデフォルト値を変更できます。

lookupAttributeListエントリにリストされている属性ごとに、コネクタは次の形式で参照定義およびスケジュール済ジョブを作成します。

  • 参照定義の形式:

    Lookup.${IT_RES_NAME}.${FIELD_NAME}

    この参照定義には、ターゲット・システムからリコンサイルされた参照値が保持されます。

  • スケジュール済ジョブの形式:

    IT_RES_NAME Target FIELD_NAME Lookup Reconciliation

    このスケジュール済ジョブは、ターゲット・システムから参照値をロードするまたはリコンサイルする目的で使用されます。参照リコンシリエーション用のスケジュール済ジョブの属性の詳細は、参照フィールド同期のスケジュール済ジョブを参照してください。

両方の形式で、コネクタは次を置き換えます。

  • IT_RES_NAMEをitResourceDefNameエントリの値へ。

  • FIELD_NAMEを参照フィールドを作成するフィールドの名前へ。

alias

メタデータ・ジェネレータは別名を使用して、ターゲット・システム属性とOracle Identity Managerのリソース・オブジェクトのフィールド名の間の関係を作成します。また、メタデータ・ジェネレータは、Oracle Identity Managerのフォーム名およびフォーム・フィールド名に対する文字の長さの制限を満たすように長いデータベース名を短くするため、別名を使用します。別名は、列名、フォーム名およびフォーム・フィールド名のレベルで使用できます。ターゲット・システム属性はコネクタ属性として表されることに注意してください。

構成のタイプに応じて、次のセクションのいずれかの値を指定します。

  • 信頼できるソース構成の場合

    信頼できるソース構成セクションで、別名エントリを使用してコネクタ属性またはターゲット・システム属性を、OIMユーザー・フォーム・フィールド名にマップします。ここで指定したマッピングを使用して、信頼できるソースのリコンシリエーション用のリコンシリエーション属性マップ参照定義のエントリが移入されます。

    一部のOIMユーザー・フォーム・フィールド名が内部的に同じ表示名を持たないことに注意してください。そのようなフィールドの場合、コネクタ属性またはターゲット・システム属性が表示名ではなく内部名にマップされていることを確認する必要があります。次の表には、OIMユーザー・フォーム表示名と対応する内部名がリストされています。

    表示名 内部名

    Organization

    Organization Name

    Manager

    Manager Login

    E-mail

    Email

    別名エントリのデフォルト値は次のとおりです。

    ['__NAME__':'User Login', 'LastName':'Last Name','Organization':'Organization Name', 'Employee Type':'Xellerate Type', 'Role':'Role']

    デフォルト値で、「組織」コネクタ属性が内部名である「組織名」にマップされていることに注意してください。

    デフォルト値の既存のマッピングは削除できません。ただし、これらのマッピングを変更できません。

    別名エントリにすでに存在するフィールド以外のフィールドのマッピングを追加する場合、別名エントリの既存の値に追加するか、別名+エントリに追加できます。

    別名+エントリのデフォルト値は次のとおりです。

    ['__ENABLE__':'Status', 'FirstName':'First Name', 'email':'Email', 'JoiningDate':'Start Date']

    別名エントリおよび別名+エントリに値を指定する際には、次の書式を使用する必要があります。

    ['CONN_ATTR1': 'OIM_FIELD1', 'CONN_ATTR2': 'OIM_FIELD2', . . .'CONN_ATTRn': 'OIM_FIELDn']

    この形式の詳細は次のとおりです:

    • CONN_ATTRは、コネクタ属性名です。

    • OIM_FIELDは、OIMユーザー・フォーム上のフィールドの名前です。

  • ターゲット・リソース構成の場合

    ターゲット・リソース構成セクションで、次の1つまたはすべての目的で別名エントリを使用します。

    • コネクタ属性またはターゲット・システム属性とプロセス・フォームのフィールド名をマップする。ここで指定するマッピングを使用して、ターゲット・リソースのリコンシリエーション時に使用されるRecon Attribute Map参照定義とProv Attribute Map参照定義のエントリを移入します。

    • itResourceNameエントリに指定したITリソース名に別名(一意の短縮名)を設定する。

    • 長いプロセス・フォーム・フィールド名の短縮名を指定するため。

      プロセス・フォーム名の文字数が11文字よりも多い場合、メタデータ・ジェネレータは自動的にプロセス・フォーム名を10文字までに切り捨て、末尾を数字0にします。以降、切捨て後の同じ名前のプロセス・フォームごとに、接尾辞が1ずつ増えます。メタデータ・ジェネレータは、自動ナンバリングを使用して2つのプロセス・フォームが同じ名前にならないようにします。自動生成のフォーム名を制御して意味のあるフォーム名を使用するため、別名を使用して短縮したプロセス・フォーム名を指定できます。

      次に、この例を示します。

      リソース名がGENDBでスキーマのUSER_ROLESとして表される子データが含まれていることを前提とします。

      メタデータ・ジェネレータを実行すると、プロセス・フォームが作成され、そのフォーム名はUD_GENDB_USER_ROLESです。このプロセス・フォーム名の文字数が11文字よりも多いため、メタデータ・ジェネレータによって自動的にUD_GENDB_U0に切り捨てられます。切り捨てられたフォーム名UD_GENDB_U0は、意味のある名前ではありません。

      自動生成された名前のこのような問題またはフォームを回避するには、別名エントリを使用して短縮したおよび意味のあるプロセス・フォーム名を指定できます。

      ターゲット・リソース構成セクションの別名エントリのデフォルト値は次のとおりです。

      ['__UID__':'id', '__NAME__':'primaryEmail']

      必須であるため、デフォルト値の既存のマッピングは削除できません。ただし、スキーマ・ファイルのUidAttributeおよびNameAttribute修飾子の値と一致するようにデフォルト値を変更する必要があります。たとえば、スキーマ・ファイルで、UidAttributeおよびNameAttribute修飾子の値をそれぞれEmpIdおよびUserNameに設定した場合、aliasエントリの値を次のように設定する必要があります:

      ['__UID__':'EmpId', '__NAME__':'UserName']

      別名エントリにすでに存在するフィールド以外のフィールドのマッピングを追加する場合(つまり、オプションの別名)、別名エントリの既存の値に追加するか、別名+エントリに追加できます。

      ターゲット・リソースセクションの別名+エントリのデフォルト値は次のとおりです。

      ['USERROLERELATIONSHIP':'USRROL', 'comments':'Description', 'Family Name':'Last Name', 'Visibility':'Status']

      別名エントリおよび別名+エントリに値を指定する際には、次の書式を使用する必要があります。

      ['CONN_ATTR1': 'ALIAS_FIELD1', 'CONN_ATTR2': 'ALIAS_FIELD2', . . .'CONN_ATTRn': 'ALIAS_FIELDn']

      この形式の詳細は次のとおりです:

      • CONN_ATTRは、コネクタ属性名です。

      • ALIAS_FIELDは、コネクタ属性またはターゲット・システム属性に対応する別名です。