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Oracle® Identity Manager Generic RESTコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E79296-07
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3 Generic RESTコネクタのインストール

コネクタをOracle Identity Managerにインストールする必要があります。必要に応じて、コネクタをコネクタ・サーバーにインストールすることもできます。

次の図に示すように、Generic RESTコネクタのインストールは様々なステージに分けることができます:

図3-1 コネクタのインストールのステージ

図3-1の説明が続きます。
「図3-1 コネクタのインストールのステージ」の説明

次の各項では、インストール時の作業について説明します。

3.1 コネクタ・インストール・パッケージのインストール

コネクタ・インストーラを実行して、コネクタ・インストール・パッケージをインストールする必要があります。コネクタ・インストーラを実行すると、構成ファイルがOracle Identity Managerに自動的にコピーされ、コネクタ・バンドルorg.identityconnectors.genericrest-1.0.1115.jarがOracle Identity Managerデータベースにアップロードされます。

ターゲット・システムでこのコネクタでサポートされていない認証メカニズムを使用する場合は、コネクタ・インストール・パッケージをインストールする前に、「カスタム認証の実装」の説明に従ってターゲット・システムで使用する認証を実装する必要があります。同様に、ターゲット・システムからのリコンシリエーション・データがJSON形式でない場合は、「カスタム解析の実装」の説明に従って使用するデータ形式のためのカスタム・パーサー実装を記述する必要があります。
コネクタ・インストール・パッケージをインストールするには:
  1. 解凍したコネクタ・インストール・メディアの内容を次のディレクトリにコピーします:

    OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory

  2. Oracle Identity System Administrationにログインします。
  3. 左側のペインの「プロビジョニング構成」で、「コネクタの管理」をクリックします。
  4. 「コネクタの管理」ページで「インストール」をクリックします
  5. 「コネクタ・リスト」から、Generic REST Connector-RELEASE_NUMBER.を選択します。

    このリストには、ステップ1でインストール・ファイルをデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリにコピーしたコネクタの、名前およびリリース番号が表示されます

    インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。
    2. 「リフレッシュ」.をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します
    3. コネクタのインストール・メディアに含まれるコネクタと、生成したコネクタのどちらをインストールするかに応じて、該当するコネクタ名を「コネクタ・リスト」から選択します。
  6. 「ロード」をクリックします。
  7. 「続行」をクリックして、インストール処理を開始します。

    次のタスクが順番に実行されます。

    1. コネクタ・ライブラリの構成

    2. コネクタのXMLファイルをインポートします(デプロイメント・マネージャを使用)。

    3. アダプタ定義のコンパイル

    正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークおよび失敗の理由を示すメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて必要な修正を行い、次のいずれかのステップを実行します。

    • 「再試行」をクリックして、インストールを再試行します

      インストールを取り消して、ステップ3から再度実行します。

    コネクタのインストール手順の3つのタスクがすべて正常に終了すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。

  8. 「終了」をクリックして、インストール・ページを閉じます。

3.2 コネクタ・メタデータ・パッケージの生成およびインストール

メタデータ・ジェネレータを実行してコネクタ・メタデータ・パッケージを生成し、インストールする必要があります。

3.2.1 メタデータ・ジェネレータの実行

メタデータ・ジェネレータを実行して、ターゲット・システムのコネクタ・メタデータ・パッケージを生成します。

GenericRestGenerator.cmdまたはGenericRestGenerator.shという名前の実行可能ファイルを使用して、コマンドラインからメタデータ・ジェネレータを起動します。

メタデータ・ジェネレータを実行するには、コマンド・ウィンドウで、genericrest-RELEASE_NUMBER/metadata-generator/binディレクトリに移動し(genericrest-11.1.1.5.0/binなど)、使用しているオペレーティング・システムに応じて次のコマンドのいずれかを実行します。

  • Microsoft Windowsの場合

    GenericRestGenerator.cmd CONFIG_FILE CONFIG_NAME

  • UNIXの場合

    GenericRestGenerator.sh CONFIG_FILE CONFIG_NAME

このコマンドの次の部分を置き換えます。

  • CONFIG_FILEは、GenericRestConfiguration.groovyファイルの絶対または相対パス名に置き換えます。

  • CONFIG_NAMEは、ターゲット・システムに使用されている、GenericRestConfiguration.groovyファイル内の構成セクションの名前に置き換えます。このファイル内のサンプル構成は、trustedおよびtargetです。実際の要件に応じて、異なる名前を持つ追加のカスタム構成を作成できます。

サンプル・コマンド: GenericRestGenerator.cmd ..\resources\GenericRestConfiguration.groovy target

このコマンドで、"target"は、値を指定したGenericRestConfiguration.groovyファイルのセクション名を示します。

メタデータ・ジェネレータの実行中にエラーが発生した場合は、それを修正してからメタデータ・ジェネレータの実行を再開する必要があります。

3.2.2 コネクタ・メタデータ・パッケージのインストール

コネクタ・インストーラを実行して、コネクタ・メタデータ・パッケージをインストールする必要があります。コネクタ・インストーラを実行すると、メタデータ・ファイルがOracle Identity Managerに自動的にインポートされ、すべてのコネクタ・コンポーネントが生成され、プロビジョニングに使用されるアダプタがコンパイルされます。

コネクタ・メタデータ・パッケージをインストールするには:
  1. 解凍したコネクタ・メタデータ・パッケージの内容を次のディレクトリにコピーします:

    OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory

  2. Oracle Identity System Administrationにログインします。
  3. 左側のペインの「プロビジョニング構成」で、「コネクタの管理」をクリックします。
  4. 「コネクタの管理」ページで「インストール」をクリックします
  5. 「コネクタ・リスト」で、生成したコネクタ・メタデータ・パッケージの名前を選択します。

    このリストには、ステップ1でインストール・ファイルをデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリにコピーしたコネクタの、名前およびリリース番号が表示されます

    インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。
    2. 「リフレッシュ」.をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します
    3. コネクタのインストール・メディアに含まれるコネクタと、生成したコネクタのどちらをインストールするかに応じて、該当するコネクタ名を「コネクタ・リスト」から選択します。
  6. 「ロード」をクリックします。
  7. 「続行」をクリックして、インストール処理を開始します。

    次のタスクが順番に実行されます。

    1. コネクタ・ライブラリの構成

    2. コネクタのXMLファイルをインポートします(デプロイメント・マネージャを使用)。

    3. アダプタ定義のコンパイル

    正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークおよび失敗の理由を示すメッセージが表示されます。失敗の理由に応じて必要な修正を行い、次のいずれかのステップを実行します。

    • 「再試行」をクリックして、インストールを再試行します

      インストールを取り消して、ステップ3から再度実行します。

    コネクタのインストール手順の3つのタスクがすべて正常に終了すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。

  8. 「終了」をクリックして、インストール・ページを閉じます。

3.2.3 Generic RESTコネクタ用に生成したコネクタ・メタデータ・パッケージの理解

コネクタ・メタデータ・パッケージは、GenericRest-RELEASE_NUMBER/metadata-generator/ディレクトリに生成されるZIPファイルです。

たとえば、GenericRestConfiguration.groovyファイルにitResourceDefNameエントリの値としてGenRestと指定した場合、コネクタ・パッケージのZIP (GenRest.zip)ファイルがGenericRest-11.1.1.5.0/metadata-generator/ディレクトリに生成されます。コネクタ・メタデータ・パッケージのディレクトリ構造は、次のとおりです:

CONNECTOR_METADATA_PCKG/
         configuration/
                  IT_RES_DEF-CI.xml
         resources/
                  genericrest-generator.properties
         xml/
                 IT_RES_DEF-ConnectorConfig.xml

このディレクトリ構造の意味は次のとおりです。

  • CONNECTOR_METADATA_PCKGは、GenericRestConfiguration.groovyファイルのitResourceDefNameエントリの値として指定されたITリソース定義の名前で置き換えられます。

  • IT_RES_DEFは、GenericRestConfiguration.groovyファイルのitResourceDefNameエントリの値として指定されたITリソース定義の名前で置き換えられます。

コネクタ構成XMLファイルが生成されると、動作が次のようになります。

ターゲット・システムのフィールド(列)の長さはプロセス・フォームにフェッチされません。そのため、「一意のID」フィールドと「パスワード」フィールドを除き、プロセス・フォームにおける(文字列データ型の)他のすべてのデータ・フィールドの長さは、常に255文字に設定されます。「一意のID」フィールドと「パスワード」フィールドの長さは、40文字に設定されます。