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Oracle® Identity Manager Boxコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E82639-05
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目次

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1 Boxコネクタについて

BoxコネクタはOracle Identity Manager (OIM)をBoxターゲット・システムと統合します。

1.1 Boxコネクタの概要

Boxコネクタにより、Oracle Identity Managerの管理された(ターゲット)ソースとしてBoxを使用できます。

Oracle Identity Managerは、オンプレミスまたはクラウドにあるアプリケーションに対してセルフ・サービス、コンプライアンス、プロビジョニングおよびパスワード管理サービスを提供する集中アイデンティティ管理ソリューションです。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerと外部のアイデンティティ認識アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルでは、BoxをOracle Identity Managerの管理対象(ターゲット)リソースとして使用可能にするコネクタについて説明します。

ノート:

このマニュアルの一部では、ターゲット・システムという用語を、Boxターゲット・システムを表すために使用しています。

コネクタのアカウント管理(ターゲット・リソース)モードにおいて、ターゲット・システムで直接作成または変更されたユーザーに関するデータは、Oracle Identity Managerにリコンサイルできます。このデータは、新規リソースのOIMユーザーへのプロビジョニング(割当て)、またはすでにOIMユーザーに割り当てられているリソースの更新に使用されます。Oracle Identity Managerを使用して、OIMユーザーに割り当てられたBoxリソース(アカウント)のプロビジョニングまたは更新を行うことができます。Oracle Identity Managerで実行されるこのようなプロビジョニング操作は、ターゲット・システム・アカウントの作成または更新に変換されます。また、コネクタはユーザーが手動入力で指定したアクセス・トークンを使用してBoxターゲット・システムに対する認証を行います。

1.2 Boxコネクタの動作保証済コンポーネント

Boxコネクタをインストールおよび使用するために必要なソフトウェア・コンポーネントおよびそのバージョンは次のとおりです。

表1-1に、このコネクタで動作保証されているコンポーネントを示します。

表1-1 動作保証されているコンポーネント

コンポーネント 要件

Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager

Oracle Identity ManagerまたはOracle Identity Governanceの次のリリースのいずれかを使用できます。

  • Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.4.0)

  • Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)

  • Oracle Identity Manager 11g リリース2 PS2 BP09

  • Oracle Identity Manager 11g リリース2 PS3 BP06

ターゲット・システム

Box

コネクタ・サーバー

11.1.2.1.0

コネクタ・サーバーのJDK

JDK 1.6以上

1.3 Boxコネクタの動作保証済言語

コネクタでサポートされている言語は次のとおりです。

  • アラビア語

  • 中国語(簡体字)

  • 中国語(繁体字)

  • チェコ語

  • デンマーク語

  • オランダ語

  • 英語(アメリカ合衆国)

  • フィンランド語

  • フランス語

  • フランス語(カナダ)

  • ドイツ語

  • ギリシャ語

  • ヘブライ語

  • ハンガリー語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • ノルウェー語

  • ポーランド語

  • ポルトガル語

  • ポルトガル語(ブラジル)

  • ルーマニア語

  • ロシア語

  • スロバキア語

  • スペイン語

  • スウェーデン語

  • タイ語

  • トルコ語

1.4 Boxコネクタのコネクタ・アーキテクチャ

Boxコネクタは、Identity Connector Framework (ICF)を使用して実装されます。

コネクタを使用すると、ターゲット・システム上のアカウントを管理できます。アカウントの管理は、次のプロセスで構成されています。

  • プロビジョニング

    プロビジョニングでは、Oracle Identity Managerを使用して、ターゲット・システムでユーザーを作成または更新します。OIMユーザーに対してBoxリソースの割当て(または、プロビジョニング)を行うと、Boxにそのユーザーのアカウントが作成されます。Oracle Identity Manager関連では、プロビジョニングという用語は、Oracle Identity Managerを使用したターゲット・システム・アカウントに対する更新を意味する場合にも使用されます。

  • ターゲット・リソースのリコンシリエーション

    ターゲット・リソースのリコンシリエーションでは、新たに作成または変更されたターゲット・システム・アカウントに関連するデータをリコンサイルして、既存のOIMユーザーやプロビジョニングされたリソースにリンクすることができます。リコンシリエーションには、スケジュール済ジョブが使用されます。

    図1-1 コネクタのアーキテクチャ

    図1-1の説明が続きます
    「図1-1 コネクタのアーキテクチャ」の説明

    この図に示されているように、Boxは、Oracle Identity Managerのターゲット・リソースとして構成されます。Oracle Identity Managerで実行されるプロビジョニング操作を通じて、OIMユーザーのアカウントがターゲット・システムで作成および更新されます。リコンシリエーションを通じて、ターゲット・システムで直接作成および更新されるアカウント・データがOracle Identity Managerにフェッチされ、対応するOIMユーザーに対して格納されます。Identity Connector Framework (ICF)は、アイデンティティ・コネクタを使用するために必要なコンポーネントです。ICFはOracle Identity Managerに同梱されています。

    ICFを構成したり変更する必要はありません。プロビジョニング中に、アダプタがICF操作を呼び出すと、ICFがBoxアイデンティティ・コネクタ・バンドルで作成操作を呼び出し、バンドルがプロビジョニング操作のためにBox REST APIを呼び出します。ターゲット・システムのBox REST APIはバンドルからのプロビジョニング・データを受け入れ、ターゲット・システムで必要な操作を実行し、ターゲット・システムからのレスポンスをバンドルに返し、バンドルはそのレスポンスをアダプタに渡します。リコンシリエーション中に、スケジュール済タスクがICF操作を呼び出すと、ICFがBoxアイデンティティ・コネクタ・バンドルで検索操作を呼び出し、バンドルがリコンシリエーション操作のためにBox REST APIを呼び出します。APIはリコンシリエーション基準に一致するユーザー・レコードを抽出し、バンドルおよびICFを介してレコードをスケジュール済タスクに戻し、スケジュール済タスクがOracle Identity Managerにレコードを渡します。

    ターゲット・システムからフェッチされた各レコードは、OIMユーザーにすでにプロビジョニングされているBoxリソースと比較されます。一致が見つかると、ターゲット・システムからBoxレコードに対して行われた更新が、Oracle Identity ManagerのBoxリソースにコピーされます。一致が見つからなかった場合、レコードのユーザーIDが、各OIMユーザーのユーザーIDと比較されます。一致が見つかった場合、ターゲット・システム・レコードのデータを使用して、BoxリソースがOIMユーザーにプロビジョニングされます。

    Boxアイデンティティ・コネクタ・バンドルはHTTPSプロトコルを使用してBox REST APIと通信します。

1.5 Boxコネクタでサポートされるユースケース

Boxは、ファイル共有、コラボレーション、およびサーバーにアップロードされるファイルを処理するためのその他のツールを提供するクラウド・コンピューティング・ビジネスです。Boxは、ユーザーがどこからでもコンテンツの共有およびアクセスを実行できる動的で柔軟なコンテンツ管理ソリューションであり、組織内でのコンテンツの移動に対するITエンタープライズ・クラスのセキュリティおよび監視機能も提供します。

このコネクタが使用可能な最も一般的なシナリオの例を次に示します。

  • 自動化された管理トークンの管理

    現在、セキュリティはクラウド・アプリケーションへのアクセス中に組織が直面する最大の懸念事項の1つになっています。各クラウド・アプリケーションは独自のメカニズムでセキュリティ違反の発生を防ぎます。Boxでは自動化されたトークンを使用してこれを実現します。Boxコネクタの管理者には、アプリケーションで様々な操作を実行する管理者を認証および承認する場合に必要なセキュリティ・トークンが割り当てられます。また、リスクを最小化するためにこのトークンは定期的にリフレッシュされます。

    Oracle Identity Manager Boxコネクタでは、自動化された管理トークンの管理を使用して管理者のセキュリティ・トークンを最新の状態に維持できます。この機能により、認証および承認された管理者だけが、古いまたは期限切れトークンによって遅延することなく操作を実行できます。

  • Boxユーザーの管理

    世界中の組織がコンテンツ共有にBoxを使用しています。これらの組織では、従業員が様々な地域で最新の情報にアクセスし、共有できることが必要です。このために、Box管理者はログインを作成し、関連の従業員にログインを付与する必要があります。また、Box管理者はこの特定のユーザーのライフ・サイクル全体も確認する必要があります。従業員が退職する場合、それらの従業員が今後Boxアカウントを使用して機密情報またはコンテンツあるいはファイルにアクセスできないようにする必要があります。同様に、在職中、従業員は単独で使用する権限のあるファイルやコンテンツへのアクセス権を持ち、同時に機密ファイルやコンテンツへのアクセスは制限される必要があります。

    この作業をすべての従業員に対して手動で行うのは非常に手間がかかり、間違いも起こりやすくなります。Oracle Identity Manager Boxコネクタは、ユーザー(従業員)のプロビジョニングおよびプロビジョニング解除の自動化を可能にするユーザー管理機能を提供します。新しい従業員が組織に加わるたびに、Boxアカウントが、適切なアクセス権限とともに自動的に従業員に対してプロビジョニングされます。同様に、従業員が退職すると、そのアカウントは自動的に非アクティブになります。これによって手動操作が最小限になるため、時間が節約されるだけでなく、堅牢なセキュリティも実現されます。

  • 2ステップ・ログイン検証対象からのBoxユーザーの除外

    セキュリティ強化のニーズの高まりに伴い、Boxでは2ステップ検証によってセキュリティを強化しています。このプロセスでは、ユーザーがログインする際に次の2つの認証証拠を提示する必要があります。

    • 知っている情報(Boxパスワード)

    • 所有している情報(各自のモバイル・デバイスに送信されるOTPコード)

    OTPコードは、テキスト・メッセージ(SMS)としてユーザーのモバイル・デバイスに送信されます。ユーザーがモバイル・デバイスを紛失したり、モバイル・デバイスに送信された確認コードに不明な理由でアクセスできない場合のため、Boxコネクタには2ステップ・ログイン検証要件からユーザーを除外するオプションが用意されています。除外されたユーザーはBoxパスワードのみでログインできます。ユーザーのグループまたは管理者を除外する場合は、該当のユーザーに対してこのユーザーを2ステップ・ログイン検証から除外するオプションを有効にします。

  • ユーザー電子メールの別名の管理

    組織内でユーザーが複数の電子メール・アドレスを持つことがあります。たとえば、買収や合併が行われる場合、様々なドメインの複数の電子メール・アドレスを管理する必要があります。そのような場合に、名前は変更しても、プライマリ電子メール・アドレスは変更していないユーザーに新しい電子メールの別名を追加する場合があります。

    電子メールの別名によりユーザーは複数の電子メール・アドレスを単一のBoxアカウントにリンクして、重要なコンテンツを簡単に管理できます。ユーザーのタイプにかかわらず、複数の電子メール・アドレスをアカウントに追加し、1つのアドレスをプライマリ・アドレスに指定できます。コラボレーションの招待状とBox通知はプライマリ・アドレスに送信されます。Oracle Identity Manager Boxコネクタを使用して、電子メールの別名を管理し、その1つをユーザー・アカウントのプライマリ・アドレスとしてマークできます。

  • Boxユーザーのグループ・メンバーシップの管理

    組織は通常、部門、プロジェクト・チームまたはその他のサブ部門に分かれており、この組織分割により、各コンテンツに対する異なるアクセス・レベルを各チームに付与するニーズが生じます。BOXのグループ機能を使用して組織はこのニーズに対応し、Boxで作業の複製やリソースの分割を簡単に実行できます。また、新しい方針に沿って新しいチームを作成することもできます。グループを使用して、このような作業分担をBoxで容易に複製したり、新しい方針に沿って新しいチームを作成することもできます。

    Oracle Identity Manager Boxコネクタを使用して、組織はユーザーのグループ・メンバーシップを管理できます。ユーザーは1つ以上のグループのメンバーになることができます。Oracle Identity Manager Boxコネクタには、ITグループがコンテンツの管理とアクセスを常に可視化できる機能があります。モニタリングと詳細なアクセス制御機能により、認証されたユーザーのみがアクセス権を持つことができます。

    Boxユーザーのグループ・メンバーシップの管理を使用したコラボレーションのその他のメリットとして、新規ユーザーが特定のグループに追加されると、そのユーザーはすでに共有されているコンテンツに自動的にアクセス可能になります。つまり、新規ユーザーは、ログインして自分のジョブを実行するために必要な関連コンテンツにすぐにアクセスできます。

  • ユーザーとグループのリコンシリエーション

    既存のBoxアプリケーション(他のユーザーやグループが構成されている)を使用するユーザーがユーザーやグループのメンバーシップを管理する場合は、最初に既存のBoxグループをOracle Identity Managerに移行する必要があります。Boxコネクタはでユーザー・リコンシリエーションとグループ参照リコンシリエーションを容易に実行し、これらのユーザーとそのグループ・メンバーシップをOracle Identity Managerにそれぞれ一括ロードできます。

1.6 Boxコネクタの機能

コネクタの機能には、コネクタ・サーバーのサポート、完全リコンシリエーション、および制限付きリコンシリエーションが含まれます。

1.6.1 完全リコンシリエーション

完全リコンシリエーションでは、すべてのレコードがターゲット・システムからOracle Identity Governanceにフェッチされます。

ノート:

コネクタは、ターゲット・システムの制限により、増分リコンシリエーションをサポートできません。ターゲット・システムは、アカウント・データが作成または変更された時刻を格納する属性に基づいて、ユーザー・レコードをフィルタ処理できません。

完全リコンシリエーションでは、すべてのレコードがターゲット・システムからOracle Identity Governanceにフェッチされます。「Boxコネクタの完全リコンシリエーション」を参照してください。

1.6.2 制限付きリコンシリエーション

指定されたフィルタ基準に基づいて、ターゲット・システムからレコードをリコンサイルできます。

リコンシリエーション実行時に、Oracle Identity Governanceにフェッチされるレコードを制限またはフィルタ処理するために、リコンサイルが必要な追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定できます。「Boxコネクタの制限付きリコンシリエーション」を参照してください。

1.6.3 コネクタ・サーバーのサポート

コネクタ・サーバーはICFによって提供される機能の1つです。コネクタ・アーキテクチャでは、1つ以上のコネクタ・サーバーを使用することで、アプリケーションと外部にデプロイされたバンドルとの通信が可能になります。

アプリケーションと同じVMでJavaコネクタ・バンドルを実行しない場合は、Javaコネクタ・サーバーを使用すると便利です。ネイティブに管理されているリソースと同じホストにバンドルをデプロイするとバンドルの動作が速くなる場合は、Javaコネクタを別のホストで実行するとパフォーマンス改善に役立ちます。

関連項目:

コネクタ・サーバーのインストールと構成、およびコネクタ・サーバーの実行の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用を参照してください。

1.6.4 アカウント・データの変換および検証

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時にOracle Identity Managerとの間で移動または送信されるアカウント・データの検証を構成できます。

さらに、リコンシリエーション時にOracle Identity Managerに移動されるアカウント・データの変換も構成できます。詳細は、次の項を参照してください。

1.7 コネクタ操作時に使用される参照定義

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時に使用される参照定義は事前構成されているか、またはターゲット・システムと同期できます。

1.7.1 ターゲット・システムと同期される参照定義

参照フィールド同期では、ターゲット・システムの特定のフィールドに対して行われた追加または変更が、Oracle Identity Managerの参照定義にコピーされます。

プロビジョニング操作時に、プロセス・フォームの参照フィールドを使用して値セットから1つの値を指定します。たとえば、「グループ名」参照フィールドを使用し、プロビジョニングされているユーザーが属す必要のあるグループを(グループ名のリストから)選択します。コネクタをデプロイすると、ターゲット・システムの参照フィールドに対応する参照定義がOracle Identity Managerに作成されます。参照フィールド同期では、ターゲット・システムの参照フィールドに対して行われた追加または変更が、Oracle Identity Managerの参照定義にコピーされます。

コネクタをデプロイすると、Lookup.Box.Groups参照定義が、Oracle Identity Managerで自動的に作成される参照フィールドの入力ソースとして使用されます。

参照フィールドには、操作用に選択したターゲット・システムに対応する値が移入されます。「グループ名」参照フィールドには、コネクタのデプロイ時にOracle Identity Managerに自動的に作成されるLookup.Box.Groups参照定義の値が移入されます。参照フィールド同期を実行すると、ターゲット・システムのグループがOracle Identity Managerにフェッチされ、Lookup.Box.Groups参照定義に移入されます。参照フィールドの同期は、Box参照リコンシリエーション・スケジュール済タスクを使用して行います。

Lookup.Box.Groups参照定義は、リコンシリエーションが成功した後にターゲット・システムで使用できるすべてのグループの値を含みます。これにより、Boxの使用可能でアクティブなすべてのグループのリストが示されます。これらのグループはOIMアイデンティティ・コンソールの「組織」タブで作成されます。

この参照定義はデフォルトでは空ですが、参照フィールドの同期用のスケジュール済ジョブを実行するときにターゲット・システムからフェッチされた値が移入されます。

参照フィールドの同期後、参照フィールド同期の各参照定義のデータは次の書式で格納されます。

コード・キー:

<IT_RESOURCE_KEY>~<LOOKUP_FIELD_VALUE>

この形式の詳細は次のとおりです。
  • IT_RESOURCE_KEYは、Oracle Identity Managerの各ITリソースに割り当てられる数値コードです。

  • LOOKUP_FIELD_VALUEは、コードに定義されるコネクタ属性値です。

サンプル値: 188~3502898

このサンプル値では、188はターゲット・システムに関連付けられているITリソースに割り当てられた数値コード、3502898はターゲット・システムの参照フィールド値です。

デコード:

<IT_RESOURCE_NAME>~<LOOKUP_FIELD_VALUE>
この形式の詳細は次のとおりです。
  • IT_RESOURCE_NAMEは、Oracle Identity ManagerのITリソースの名前です。

  • LOOKUP_FIELD_VALUEは、コードに定義されるコネクタ属性値です。

サンプル値: BOX~BOX Sales

このサンプル値では、BOXはターゲット・システムに関連付けられているITリソースに割り当てられた値、BOX Salesはターゲット・システムの参照フィールド値です。

1.7.2 Boxコネクタの事前構成済参照定義

事前構成済参照定義は、コネクタのデプロイ時にOracle Identity Managerに作成されるその他の参照定義です。これらの参照定義には、値が事前移入されるか、コネクタのデプロイ後に値を手動で入力する必要があります。

その他の参照定義は次のとおりです。

1.7.2.1 Lookup.Box.Configuration

Lookup.Box.Configuration参照定義は、ターゲット・リソースのリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作時に使用されるコネクタ構成エントリを含みます。

ノート:

これらの参照定義の値は事前構成されており、変更できません。

表1-2に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-2 Lookup.Box.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Bundle Name

org.identityconnectors.genericrest

このエントリは、コネクタ・バンドルの名前を保持します。

Bundle Version

1.0.1115

このエントリは、コネクタ・バンドルのバージョンを保持します。

Connector Name

org.identityconnectors.genericrest.GenericRESTConnector

このエントリは、コネクタ・クラスの名前を含みます。

customPayload

"__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP={ \"user\": { \"id\": \"$(__UID__)$\"}, \"group\": { \"id\": \"$(id)$\" } }","__ACCOUNT__.__GROUP__.CREATEOP={ \"user\": { \"id\": \"$(__UID__)$\"}, \"group\": { \"id\": \"$(id)$\" } }"

このエントリは、標準の形式ではないすべての操作のペイロードを含みます。

httpHeaderAccept

application/json

このエントリは、ヘッダーの、ターゲット・システムに対して期待する受入タイプを含みます。

httpHeaderContentType

application/json

このエントリは、ヘッダーの、ターゲット・システムに対して期待するコンテンツ・タイプを含みます。

jsonResourcesTag

"__ACCOUNT__=entries","__GROUP__=entries","__ACCOUNT__.__GROUP__=entries","__ACCOUNT__.email=entries",

"__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__GROUP__=entries","__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.email=entries"

nameAttributes "__ACCOUNT__.login","__GROUP__.name"

このjsonタグ値は、リコンシリエーション時に単一のレスポンス・ペイロード内の複数のエントリ(例: リソース)を解析するために用されます。

nameAttributes

"__ACCOUNT__.login","__GROUP__.name"

このエントリは、このコネクタにより処理されるすべてのオブジェクトの名前属性を含みます。たとえば、ユーザー・アカウントに使用される__ACCOUNT__オブジェクト・クラスの名前属性はloginです。

opTypes

"__ACCOUNT__.CREATEOP=POST","__ACCOUNT__.UPDATEOP=PUT","__ACCOUNT__.DELETEOP=DELETE",

"__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP=POST","__ACCOUNT__.__GROUP__.DELETEOP=DELETE","

__ACCOUNT__.email.UPDATEOP=POST","__ACCOUNT__.email.DELETEOP=DELETE"

このエントリは、コネクタでサポートされる各オブジェクト・クラスのHTTP操作タイプを指定します。値はカンマ区切りで、次の形式です:

形式: OBJ_CLASS.OP=HTTP_OP

この形式において、OBJ_CLASSはコネクタ・オブジェクト・クラス、OPはコネクタ操作(CreateOp、UpdateOp、SearchOpなど)、およびHTTP_OPはHTTP操作(GET、PUT、またはPOST)です。

relURIs

"__ACCOUNT__.CREATEOP=/users","__ACCOUNT__.UPDATEOP=/users/$(__UID__)$","__ACCOUNT__.SEARCHOP=/users/$(Filter Suffix)$","__ACCOUNT__.DELETEOP=/users/$(__UID__)$","__GROUP__.SEARCHOP=/groups/$(Filter Suffix)$","__ACCOUNT__.__GROUP__.CREATEOP=/group_memberships","__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP=/group_memberships","__ACCOUNT__.__GROUP__.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$/memberships","__ACCOUNT__.__GROUP__.DELETEOP=/group_memberships/$(__MEMBERSHIP__.id)$","__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__GROUP__.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$/memberships","__ACCOUNT__.email.UPDATEOP=/users/$(__UID__)$/email_aliases","__ACCOUNT__.email.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$/email_aliases","__ACCOUNT__.email.DELETEOP=/users/$(__UID__)$/email_aliases/$(__MEMBERSHIP__.id)$","__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.email.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$/email_aliases","__ACCOUNT__.role.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$?fields=role","__ACCOUNT__.is_sync_enabled.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$?fields=is_sync_enabled","__ACCOUNT__.is_exempt_from_login_verification.SEARCHOP=/users/$(__UID__)$?fields=is_exempt_from_login_verification"

このエントリは、このコネクタでサポートされている各オブジェクト・クラスの相対URLおよびこれらのオブジェクト・クラスで実行可能なコネクタ操作を含みます。

たとえば、__ACCOUNT__.UPDATEOP=/users/$(__UID__)$は、__ACCOUNT__オブジェクト・クラスで実行されるすべての更新プロビジョニング操作の相対URLです。

specialAttributeHandling

"__ACCOUNT__.__GROUP__.CREATEOP=SINGLE","__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP=SINGLE","__ACCOUNT__.email.CREATEOP=SINGLE",

"__ACCOUNT__.email.UPDATEOP=SINGLE","__ACCOUNT__.role.SEARCHOP=SINGLE","__ACCOUNT__.is_exempt_from_login_verification.SEARCHOP=SINGLE",

"__ACCOUNT__.is_sync_enabled.SEARCHOP=SINGLE"

このエントリには、値をターゲット・システムに1つずつ("SINGLE")送信する必要がある特殊属性を指定します。値はカンマで区切る必要があります。

形式: objectClass.attributeName.opeartion=SINGLE

specialAttributeTargetFormat

"__ACCOUNT__.__GROUP__=group","__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__GROUP__=group.id"

このエントリには、特殊属性がターゲット・システム・エンドポイントに存在する形式がリストされます。たとえば、ターゲット・システム・エンドポイントにおいて別名属性はaliases.aliasとして存在します。値はカンマ区切りで、次の形式で示されます。

OBJ_CLASS.ATTR_NAME= TARGET_FORMAT

statusAttributes

__ACCOUNT__.status

このエントリには、アカウントのステータスを含むターゲット・システム属性の名前がリストされます。たとえば、ユーザー・アカウントに使用される__ACCOUNT__オブジェクト・クラスのステータス属性はaccountEnabledです。

statusDisableValue

inactive

このエントリは、無効な値を表すターゲット・システムのステータス属性の値を含みます。

statusEnableValue

active

このエントリは、有効な値を表すターゲット・システムのステータス属性の値を含みます。

uidAttributes

"__ACCOUNT__.id","__GROUP__.id"

このエントリは、コネクタにより処理されるオブジェクトのUID属性を含みます。たとえば、ユーザー・アカウントのuid属性はidです。

User Configuration Lookup

Lookup.Box.UM.Configuration

このエントリは、ユーザー管理操作中に使用される構成情報を格納するLookup.Box.UM.Configuration参照定義の名前を含みます。

enableEmptyString

true

このエントリは、構成値を含みます。この構成がtrueに設定されている場合、Oracle Identity ManagerのBoxアカウントの属性が空白値で更新されると、コネクタはnullではなく空の文字列をターゲット・システムに送信します。

1.7.2.2 Lookup.Box.UM.Configuration

Lookup.Box.UM.Configuration参照定義は、ユーザー・オブジェクト・タイプに固有の構成エントリを含みます。この参照定義は、ターゲット・リソース・モードでのユーザー管理操作中に使用されます。

表1-3に、この参照定義のエントリを示します。

表1-3 Lookup.Box.UM.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Provisioning Attribute Map

Lookup.Box.UM.ProvAttrMap

このエントリは、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間の属性マッピングを保存する参照定義の名前を保持します。この参照定義は、ユーザー・プロビジョニング操作の際に使用されます

Recon Attribute Map

Lookup.Box.UM.ReconAttrMap

このエントリは、Oracle Identity Managerとターゲット・システム間の属性マッピングを保存する参照定義の名前を保持します。この参照定義は、リコンシリエーションの際に使用されます

1.7.2.3 Lookup.Box.UM.ProvAttrMap

Lookup.Box.UM.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。

この参照定義は事前に構成されており、プロビジョニングの際に使用されます。表1-11にデフォルト・エントリを示します。

プロビジョニングのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。「プロビジョニングへの新規ユーザー属性の追加」を参照してください。

1.7.2.4 Lookup.Box.UM.ReconAttrMap

Lookup.Box.UM.ReconAttrMap参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。

この参照定義は事前に構成されており、ターゲット・リソース・リコンシリエーションの際に使用されます。表1-8にデフォルト・エントリを示します。ターゲット・リソース・リコンシリエーションのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。リコンシリエーションへの新規ユーザー属性の追加を参照してください。

1.7.2.5 Lookup.Box.Timezone

Lookup.Box.Timezone参照定義は、Oracle Identity Managerを使用して作成したターゲット・システム・アカウントに割り当てることができるタイムゾーンに関する情報を含みます。これは静的な参照定義です。

この参照定義のエントリは手動で移入する必要があります。この参照定義のコード・キー値とデコード値の形式は次のとおりです。

  • コード・キー: ターゲット・システムに必要なタイムゾーン値。

  • デコード: OIMフォームでユーザーに表示される値。これはデコード・キーの値と同じ値にすることも、読みやすくするためにユーザーが変更することもできます。

表1-4に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-4 Lookup.Box.Timezone参照定義のエントリ

コード・キー デコード

America/Chicago

America/Chicago

America/Los_Angeles

America/Los_Angeles

America/New_York

America/New_York

Asia/Calcutta

Asia/Calcutta

Asia/Hong_Kong

Asia/Hong_Kong

Australia/Melbourne

Australia/Melbourne

Australia/Sydney

Australia/Sydney

Europe/London

Europe/London

1.7.2.6 Lookup.Box.BooleanValues

Lookup.Box.BooleanValues参照定義は、ターゲット・システムの一部のフィールドに使用されているブール値にOIMユーザー・フォームのフィールドに表示される対応するブール値をマッピングします。

表1-5に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-5 Lookup.Box.BooleanValues参照定義のエントリ

コード・キー デコード

0

False

1

True

1.7.2.7 Lookup.Box.Language

Lookup.Box.Language参照定義は、Oracle Identity Managerを使用して作成したターゲット・システム・アカウントに優先言語として割り当てることができる言語のリストを含みます。これは静的な参照定義です。

この参照定義のエントリは手動で移入する必要があります。この参照定義のコード・キー値とデコード値の形式は次のとおりです。

  • コード・キー: 言語を示す2文字のISOコード

  • デコード: 言語名

表1-6に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-6 Lookup.Box.Language参照定義のエントリ

コード・キー デコード

en

英語

1.7.2.8 Lookup.Box.Role

Lookup.Box.Role参照定義は、Oracle Identity Managerを使用して作成したターゲット・システム・アカウントに対して選択できる役割に関する情報を含みます。これは静的な参照定義です。

これらの役割はBoxフォームに参照値として表示されます。コネクタで処理する新しい属性を追加するには、Design Consoleを使用してこの参照定義に新しいエントリを追加できます。リコンシリエーション時の新しいユーザー属性の追加の詳細は、「リコンシリエーションへの新規ユーザー属性の追加」を参照してください。「参照定義」に移動すると、「追加」および「削除」ボタンが表示されます。これらのボタンで、エントリの追加と削除ができます。リコンシリエーション時の新しいユーザー属性の追加の詳細は、「リコンシリエーションへの新規ユーザー属性の追加」を参照してください。

この参照定義のエントリは手動で移入する必要があります。この参照定義のコード・キー値とデコード値の形式は次のとおりです。

  • コード・キー: ターゲット・システムに必要な値。

  • デコード: OIMフォームでユーザーに表示される値。これはデコード・キーの値と同じ値にすることも、ユーザーが変更することもできます。

表1-7に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-7 Lookup.Box.Role参照定義のエントリ

コード・キー デコード

coadmin

Co-Admin

user

User

1.8 ターゲット・リソースのリコンシリエーション時に使用されるコネクタ・オブジェクト

ターゲット・リソースのリコンシリエーションでは、ターゲット・システムで新規作成または変更されたアカウントに関するデータをフェッチし、そのデータを使用してOIMユーザーに割り当てられたリソースを追加または変更します。

Boxリソース・ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済ジョブは、リコンシリエーションの実行開始に使用されます。このスケジュール済ジョブの詳細は、「Boxコネクタのリコンシリエーション・スケジュール済ジョブ」を参照してください。

関連項目:

コネクタのリコンシリエーションに関する全般的な情報については、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のリコンシリエーションの管理に関する項を参照してください。

1.8.1 ターゲット・リソース・リコンシリエーション用のユーザー・フィールド

Lookup.Box.UM.ReconAttrMap参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。この参照定義は、ターゲット・リソース・ユーザー・リコンシリエーションの実行に使用されます。

この参照定義のエントリは次の形式です。
  • コード・キー: リソース・オブジェクトのリコンシリエーション・フィールド

  • デコード: ターゲット・システム属性の名前

表1-8に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-8 Lookup.Box.UM.ReconAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー デコード

Address

address

Aliases~Alias

email

グループ~グループ名[LOOKUP]

__GROUP__~__GROUP__~id

ID

__UID__

Job Title

job_title

Language

language

Login

__NAME__

Name

name

Phone

phone

Space Amount

space_amount

Status

__ENABLE__

Timezone

timezone

Role

role

Enable Sync

is_sync_enabled

Exempt From Login Verification

is_exempt_from_login_verification

1.8.2 Boxコネクタのリコンシリエーション・ルール

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールは、Oracle Identity Managerがターゲット・システムで新たに検出されたアカウントを割り当てる必要があるアイデンティティを特定するためにリコンシリエーション・エンジンで使用されます。

次の項目で、このコネクタのリコンシリエーション・ルールについて説明します。

1.8.2.1 ユーザーのリコンシリエーション・ルール

ルール名: Box User Recon Rule

ルール要素: User Login Equals Tokenize (Login)。

このルール・コンポーネント内には、次のものがあります。
  • User Loginは、OIMユーザー・フォームに存在する属性です。

  • Tokenize (Login)。Loginは、Boxアカウントの一意のフィールドである名前属性です。

1.8.2.2 Design Consoleでのリコンシリエーション・ルールの表示

ノート:

次の手順は、コネクタのデプロイ後にのみ実行してください
  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「開発ツール」を開き、「リコンシリエーション・ルール」をダブルクリックします。
  3. Box User Recon Ruleを検索して開きます。

1.8.3 Boxコネクタのリコンシリエーション・アクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールでは、リコンシリエーション・ルールの適用時に一致するBoxリソースまたはOIMユーザーのどちらが見つかるかに応じて実行する必要のあるアクションが指定されます。

ノート:

このコネクタに事前定義されていないルール条件に対して、アクションは実行されません。このようなルール条件には、ユーザー独自のアクション・ルールを定義できます。

次の各項では、このコネクタのアクション・ルールに関する情報を提供します。

1.8.3.1 リコンシリエーション・アクション・ルール

表1-9に、ターゲット・リソースのリコンシリエーションのアクション・ルールを示します。

表1-9 ターゲット・システムのリコンシリエーションのアクション・ルール

ルール条件 アクション

一致しない場合

なし

1つのエンティティ一致が見つかった場合

リンクの確立

1つのプロセス一致が見つかった場合

リンクの確立

1.8.3.2 Design Consoleでのリコンシリエーション・アクション・ルールの表示

コネクタのデプロイ後、次のステップを実行して、リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを表示できます。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「リソース管理」を展開し、「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。
  3. Box Userリソース・オブジェクトを探します。
  4. 「Object Reconciliation」タブ、「Reconciliation Action Rules」タブの順にクリックします。「Reconciliation Action Rules」タブに、コネクタに定義されているアクション・ルールが表示されます。

1.9 プロビジョニング時に使用されるコネクタ・オブジェクト

プロビジョニングでは、Oracle Identity Managerを使用して、ターゲット・システムでユーザー・データを作成または変更します。

この項では、次の項目について説明します。

1.9.1 プロビジョニング機能

Boxコネクタでサポートされるプロビジョニング機能と、これらの機能を実行するアダプタを示します。

表1-10に、サポートされるユーザー・プロビジョニング機能と、これらの機能を実行するアダプタを示します。「アダプタ」列には、機能が実行されるときに使用されるアダプタの名前が示されます。

関連項目:

プロセス・タスクおよびアダプタに関する全般的な情報については、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアダプタのタイプに関する項を参照してください。

表1-10 ユーザー・プロビジョニング機能

機能 アダプタ

ユーザーの作成

adpBOXCREATEOBJECT

ユーザーの有効化

adpBOXENABLE

ユーザーの無効化

adpBOXDISABLE

ユーザーの更新

adpBOXUPDATEOBJECTTASK

ユーザーの削除

adpBOXDELETEOBJECT

子表の値の追加

adpBOXADDCHILDOBJECT

ユーザーの子表の値の削除

adpBOXREMOVECHILDOBJECT

子表の値の更新

adpBOXUPDATECHILDDATA

1.9.2 プロビジョニング用のユーザー・フィールド

Lookup.Box.UM.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドをBoxフィールドにマップします。この参照定義は、ユーザー・プロビジョニング操作を実行するために使用されます。

この参照定義のエントリは次の形式です。

コード・キー: プロセス・フォーム・フィールドの名前

デコード: ターゲット・システム属性の名前

表1-11に、この参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-11 Lookup.Box.UM.ProvAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー デコード

Address

address

Enable Sync

is_sync_enabled

Exempt From Login Verification

is_exempt_from_login_verification

ID

__UID__

Job Title

job_title

Language

language

Login

__NAME__

Name

name

Phone

phone

Role

role

Space Amount

space_amount

Timezone

timezone

UD_BOX_UAL~Alias

email

UD_BOX_UGP~Group Name[LOOKUP]

__GROUP__~__GROUP__~id

1.10 コネクタのデプロイおよび使用のロードマップ

次に、このマニュアルの次の章以降の構成を示します。